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素敵なお昼
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「気に入りましたか? なら、よかったです」
「材料もすごい良い奴使ってるんでしょうけど、なんてか作った人の手間をかけた丁寧な仕事ぶりが伝わってくる感じですね! 中の具もパイも、どっちもすごく美味しいです」
とろとろほろほろになるまで、じっくりお肉をソース煮込んで、チーズと一緒に手作りのパイ生地で包んで、最高の焼き加減で焼きあげた職人さんに、敬礼したくなるような素敵なお味。
うん。なんだか、目をつぶると汗を流しながら頑張って職人さんの姿が目に浮かぶようだ。勝手な想像なんだけど。
「こんなに濃厚でずっしりした味なのに、しつこくないってすごいですね。いくらでも食べれそうです」
しっかりした味なのに、脂くささがちっとも口に残らずさわやかな後味なのって、本当どんな技を使えばこんな料理ができあがるんだろう? 私みたいな大ざっぱな女じゃ、まず再現不可能だな。やはり、プロの料理人って偉大。
しかし、お茶をいれたのは、紛れもなく私自身だし、この組み合わせの相性は素晴らしいぞ。
カップを一口飲んで、思わず内心で自画自賛しながら、にんまりしてしまう。
ふっふっふ。甘みが少ないすーすー系ハーブティーにしたのは、大正解だったな。食後の口の中が一層さっぱり現れて、次の一口がとても美味しいぞ。コーヒーと迷ったけど、こっち選んでよかったや。うん。実に、いい昼食だ。
「ーーごちそう様でした!」
「おそまつ様でした」
ふう。……あっという間にパイも、お茶も平らげてしまった。あー、美味しかった!お腹いっぱい。
満足げにお腹をさする私を、まだパイを食べ終えてないセルドアは、慈しむような優しい目で眺めていた。
「……少しはこれで、元気が出ましたか?」
「材料もすごい良い奴使ってるんでしょうけど、なんてか作った人の手間をかけた丁寧な仕事ぶりが伝わってくる感じですね! 中の具もパイも、どっちもすごく美味しいです」
とろとろほろほろになるまで、じっくりお肉をソース煮込んで、チーズと一緒に手作りのパイ生地で包んで、最高の焼き加減で焼きあげた職人さんに、敬礼したくなるような素敵なお味。
うん。なんだか、目をつぶると汗を流しながら頑張って職人さんの姿が目に浮かぶようだ。勝手な想像なんだけど。
「こんなに濃厚でずっしりした味なのに、しつこくないってすごいですね。いくらでも食べれそうです」
しっかりした味なのに、脂くささがちっとも口に残らずさわやかな後味なのって、本当どんな技を使えばこんな料理ができあがるんだろう? 私みたいな大ざっぱな女じゃ、まず再現不可能だな。やはり、プロの料理人って偉大。
しかし、お茶をいれたのは、紛れもなく私自身だし、この組み合わせの相性は素晴らしいぞ。
カップを一口飲んで、思わず内心で自画自賛しながら、にんまりしてしまう。
ふっふっふ。甘みが少ないすーすー系ハーブティーにしたのは、大正解だったな。食後の口の中が一層さっぱり現れて、次の一口がとても美味しいぞ。コーヒーと迷ったけど、こっち選んでよかったや。うん。実に、いい昼食だ。
「ーーごちそう様でした!」
「おそまつ様でした」
ふう。……あっという間にパイも、お茶も平らげてしまった。あー、美味しかった!お腹いっぱい。
満足げにお腹をさする私を、まだパイを食べ終えてないセルドアは、慈しむような優しい目で眺めていた。
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