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気に入ったようで何より
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はてはて、お口に合わなんだか。逆なんだか。……多分、後者だな。
案の定、次の瞬間勢いよく卵かけご飯をかっ込みだすルートさん。
心なしか、無表情ながらも目がきらきらと輝いているように見える。
ーーですよね! 絶対ルートさん気に入ると思ったんだ。やっぱり卵かけご飯、最強。
あっという間にお椀を空にしたルートさんは、ふーっと大きくため息を吐くと、切なげに空っぽのお椀を見つめた。
「……もう終わりか」
「ご飯も、卵もまだありますよ? おかわりします?」
「っああ!」
一瞬ルートさんの後ろに、ぱたぱた大きく揺れる尻尾の幻覚が見えた気がしたが、もちろん気のせいだ。
「ごちそう様。……うまかった」
…………結局この人、炊いたご飯全部と、残ってた卵液全部食べ尽くしちゃったよ。
まあ、美味しく食べてくれたんなら、それで良いんだけど。
私が作った料理よりも、生卵かけご飯の方がルートさんの舌に合うことにしょっぱいような生温いような微妙な気持ちになりながらも、満足そうなルートさんを見てたら、まあ良いかと思えてくる。
昼も夜も、あとおやつも、今日はもう卵は使えなくなったけど、まあいい。
「はい。お粗末様でした。それじゃあ、ルートさん。お仕事、行ってらっしゃい」
食べた終えた皿を片づけながら、さっさとルートさんを追い出しにかかることにする。
寝ぼけてラドを押しつけたことで、今日はもう十分にルートさんが欲するドラゴン成分を吸収できたことだろう。
今日は寝坊してマンドラゴラの世話もできてないし、ルートさんが長時間近くにいるとラドが拒否反応示し出すみたいだから、そろそろ帰って欲しい。(さっきから、「まだ帰らないのか?」とばかりに部屋の隅で、たんたんと尻尾を床にたたきつけだしてる)
しかし私の言葉に返ってきたルートさんの言葉は、あまりに予想外のものだった。
「……なんだか、新婚みたいだな」
「……………はあ?」
案の定、次の瞬間勢いよく卵かけご飯をかっ込みだすルートさん。
心なしか、無表情ながらも目がきらきらと輝いているように見える。
ーーですよね! 絶対ルートさん気に入ると思ったんだ。やっぱり卵かけご飯、最強。
あっという間にお椀を空にしたルートさんは、ふーっと大きくため息を吐くと、切なげに空っぽのお椀を見つめた。
「……もう終わりか」
「ご飯も、卵もまだありますよ? おかわりします?」
「っああ!」
一瞬ルートさんの後ろに、ぱたぱた大きく揺れる尻尾の幻覚が見えた気がしたが、もちろん気のせいだ。
「ごちそう様。……うまかった」
…………結局この人、炊いたご飯全部と、残ってた卵液全部食べ尽くしちゃったよ。
まあ、美味しく食べてくれたんなら、それで良いんだけど。
私が作った料理よりも、生卵かけご飯の方がルートさんの舌に合うことにしょっぱいような生温いような微妙な気持ちになりながらも、満足そうなルートさんを見てたら、まあ良いかと思えてくる。
昼も夜も、あとおやつも、今日はもう卵は使えなくなったけど、まあいい。
「はい。お粗末様でした。それじゃあ、ルートさん。お仕事、行ってらっしゃい」
食べた終えた皿を片づけながら、さっさとルートさんを追い出しにかかることにする。
寝ぼけてラドを押しつけたことで、今日はもう十分にルートさんが欲するドラゴン成分を吸収できたことだろう。
今日は寝坊してマンドラゴラの世話もできてないし、ルートさんが長時間近くにいるとラドが拒否反応示し出すみたいだから、そろそろ帰って欲しい。(さっきから、「まだ帰らないのか?」とばかりに部屋の隅で、たんたんと尻尾を床にたたきつけだしてる)
しかし私の言葉に返ってきたルートさんの言葉は、あまりに予想外のものだった。
「……なんだか、新婚みたいだな」
「……………はあ?」
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