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緑色のハートとは
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パックさんは私の言葉に、小さく笑った。
「腹黒っては、はっきり言っちゃうんだ」
「え、そこ突っ込みます? パックさん全然隠す気ないじゃないですか」
「隠す気はないけどさー」
……どうやら、よく分からないけどピンポイントにパックさんの笑いのつぼにはまってしまったらしい。
パックさんはそのまま暫く喉を鳴らして笑った後、おもむろに私の頭を撫でた。
「……リッカちゃんは、素直でいい子だねー。すごくかわいい」
「はあ……ありがとうございます」
……おお。さすが、生き物から好かれまくる天性のタラシ体質。撫でるのめちゃくちゃうまいや。最早これ、マッサージ。
あー……気持ちいい。パックさん、そこ、そこです。そこ、もっと撫でて。
気持ち良くて、思わずうっとりと目をつぶってパックさんの掌を堪能してると、不意に柔らかいものがほっぺたを掠めた。
「……でも、あんまり素直でかわいいと、僕みたいに悪い大人から目をつけられるから、気をつけてね」
………え、ちょっと待って。パックさん。
「……パックさん?」
「それじゃあ、僕は今日はそろそろお暇しようかな。クッキーと紅茶、ごちそう様。僕が帰った後に、トリスを見に行くならまた通信してね」
「いや、ちょ」
「それじゃあ、また明日ねー」
ちょ、待って。パックさん。あっさり出て行かないで。
私、展開着いていけてない。
ーー何でパックさんも、ハートの色が緑色になってるんですか……!?
セルドアがチョロいのは、なんとなく分かる。でもパックさんは密かに難攻不落な雰囲気醸し出している気もするのに、何でこんなあっさり変わってるの?
ハルクもめちゃくちゃチョロい雰囲気だし、ルートさん以外ハート見えるキャラクターみんなチョロい感じじゃないか!
「……てか、改めて、緑色って本当好感度アップしてるの? 青から緑色になるって意味が良く分からないのだけど……」
黄色に近づいてるから……恋愛とはまた違うベクトルとか?
いや、でもさっき多分ほっぺにちゅーされた……のかな? あれ? もしかして指とかマシュマロとか、そういうのでからかわれた?
「腹黒っては、はっきり言っちゃうんだ」
「え、そこ突っ込みます? パックさん全然隠す気ないじゃないですか」
「隠す気はないけどさー」
……どうやら、よく分からないけどピンポイントにパックさんの笑いのつぼにはまってしまったらしい。
パックさんはそのまま暫く喉を鳴らして笑った後、おもむろに私の頭を撫でた。
「……リッカちゃんは、素直でいい子だねー。すごくかわいい」
「はあ……ありがとうございます」
……おお。さすが、生き物から好かれまくる天性のタラシ体質。撫でるのめちゃくちゃうまいや。最早これ、マッサージ。
あー……気持ちいい。パックさん、そこ、そこです。そこ、もっと撫でて。
気持ち良くて、思わずうっとりと目をつぶってパックさんの掌を堪能してると、不意に柔らかいものがほっぺたを掠めた。
「……でも、あんまり素直でかわいいと、僕みたいに悪い大人から目をつけられるから、気をつけてね」
………え、ちょっと待って。パックさん。
「……パックさん?」
「それじゃあ、僕は今日はそろそろお暇しようかな。クッキーと紅茶、ごちそう様。僕が帰った後に、トリスを見に行くならまた通信してね」
「いや、ちょ」
「それじゃあ、また明日ねー」
ちょ、待って。パックさん。あっさり出て行かないで。
私、展開着いていけてない。
ーー何でパックさんも、ハートの色が緑色になってるんですか……!?
セルドアがチョロいのは、なんとなく分かる。でもパックさんは密かに難攻不落な雰囲気醸し出している気もするのに、何でこんなあっさり変わってるの?
ハルクもめちゃくちゃチョロい雰囲気だし、ルートさん以外ハート見えるキャラクターみんなチョロい感じじゃないか!
「……てか、改めて、緑色って本当好感度アップしてるの? 青から緑色になるって意味が良く分からないのだけど……」
黄色に近づいてるから……恋愛とはまた違うベクトルとか?
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