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コカトリスが来るぞ!
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「温かくて……ホッとする」
ーーそう言って、小さく笑ったルートさんは何だかとてもイケメンでした。
び……びっくりした。ドラゴン愛がぶっ飛び過ぎてる変態だわ、普段は無表情だわで忘れてたけど、この人一応顔立ちは整っていたんだっけ……。
いやあ、ギャップやべー。心臓がどっきんどっきん言ってるよ。
ふと視線を感じて、横を見ると再び不機嫌そうに顔を歪めてこちらを見るセルドアの姿(ハートの色は青のまま)が。
「……まさか、リッカ。今のでルートにときめいてませんよね」
「いや、それはないですね」
心臓はうるさいけど、そこに甘やかな感情は一切ないと断言できる。なんか本当に純粋に驚いただけで。
……だってこの人、ドラゴンの卵ストーカーよ? ときめくとか、ないないない。
だって、明らかに純粋な変態だもん。
「……ですよね! ああ、よかった」
そう言って安堵の笑みを浮かべるセルドアも、やっぱりイケメンで。
改めて私の周りの顔面偏差値の高さを思い知らされる。
……何だか、パックさんの地味顔が恋しくなるな。いや、目立たないだけで、パックさんも十分イケメンなんですけど。
「……そう言えば、今日、パックさんがコカトリスを連れて来てくれるんですよね!」
思い出した、明るい予定に思わずぱあっと顔が輝く。
わあい、わあい! 牧場に、卵以外の生き物が増える~。しかも、大好きなコカトリス。
さーて、どんな子かな。凶暴かなー。凶暴だといーなー。年をとってなお、毎日卵を争ってバトルする、殺伐な関係でいたいなー。すぐに、諦めるような子じゃつまらんし。
これからコカトリスと過ごす毎日を想像して、でれでれしていると、またまたセルドアが不機嫌モードに陥っていた。
「……そんなに、パックと会うのが楽しみですか」
「いや、コカトリスが来るのが」
だからその「お兄様は許しませんよ」モード、やめてくださーい。
シスコンプレイは、いい加減お腹いっぱいでーす。
ーーそう言って、小さく笑ったルートさんは何だかとてもイケメンでした。
び……びっくりした。ドラゴン愛がぶっ飛び過ぎてる変態だわ、普段は無表情だわで忘れてたけど、この人一応顔立ちは整っていたんだっけ……。
いやあ、ギャップやべー。心臓がどっきんどっきん言ってるよ。
ふと視線を感じて、横を見ると再び不機嫌そうに顔を歪めてこちらを見るセルドアの姿(ハートの色は青のまま)が。
「……まさか、リッカ。今のでルートにときめいてませんよね」
「いや、それはないですね」
心臓はうるさいけど、そこに甘やかな感情は一切ないと断言できる。なんか本当に純粋に驚いただけで。
……だってこの人、ドラゴンの卵ストーカーよ? ときめくとか、ないないない。
だって、明らかに純粋な変態だもん。
「……ですよね! ああ、よかった」
そう言って安堵の笑みを浮かべるセルドアも、やっぱりイケメンで。
改めて私の周りの顔面偏差値の高さを思い知らされる。
……何だか、パックさんの地味顔が恋しくなるな。いや、目立たないだけで、パックさんも十分イケメンなんですけど。
「……そう言えば、今日、パックさんがコカトリスを連れて来てくれるんですよね!」
思い出した、明るい予定に思わずぱあっと顔が輝く。
わあい、わあい! 牧場に、卵以外の生き物が増える~。しかも、大好きなコカトリス。
さーて、どんな子かな。凶暴かなー。凶暴だといーなー。年をとってなお、毎日卵を争ってバトルする、殺伐な関係でいたいなー。すぐに、諦めるような子じゃつまらんし。
これからコカトリスと過ごす毎日を想像して、でれでれしていると、またまたセルドアが不機嫌モードに陥っていた。
「……そんなに、パックと会うのが楽しみですか」
「いや、コカトリスが来るのが」
だからその「お兄様は許しませんよ」モード、やめてくださーい。
シスコンプレイは、いい加減お腹いっぱいでーす。
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