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モノクル野郎はドエスなようです
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……なんかまた、副音声が聞こえる。
ゲームの説明ちっくな奴。
でも、このモノクルイケメンには聞こえないらしいので、これ以上突っ込むわけにもいかない。
ただでさえ、変な目で見られているのに、これ以上頭おかしい奴されて契約を引っ込められても困る。
……それにしても、最初は飼えるの一匹だけとか、セコいな。王家主催の、重大プロジェクトなのに、ケチケチすんなや。
一人で育てられなかったら云々言っているけど、私は実家でコカトリスを何十羽も面倒見て来たセミプロだぞ? せめて、三羽くらいは最初からくれよ……。
「じゃあ、転移魔法で移動しますから、近寄って下さい」
「……はい」
しかし、そんな内心を、口に出さないでいる私、えらい! 我慢できる大人!
自画自賛しながら、モノクルイケメンに近づくと、徐に抱え上げられた。……いわゆるお姫様だっこという奴だ。
「ぎゃあ! いきなり何するんですか! 変態!」
……おうふ。咄嗟につい、本音が。
「……人を変態変態言うの、やめてくれませんか。私だってしたくてしてるわけじゃないんですよ。こうしないと、転移魔法が上手く働かないから仕方なくです。ご不満なら、転移途中に亜空間に放り投げて差し上げますが?」
低い声で脅され、思わずびたりとモノクルイケメンの胸元に貼りついた。
……亜空間に放り投げるって、それ特殊能力でも無ければ、生きて戻れない奴。
腕の中で怯える私を、モノクルイケメンは鼻で笑いやがった。
「最初から、そうやって大人しくしてればいいんですよ」
……あ、こいつ、絶対性格悪い。
胡散臭い変態かと思ったら、性格悪い胡散臭い変態だなんて。終わってる。
お前なんか、モノクルイケメンじゃない。もうモノクル野郎で十分だ。
「……なんか、ろくでもないこと考えてませんか? やっぱり、これは転移魔法の途中で事故に見せかけて捨てるべきでしょうか……」
「何も考えてない、考えてないから、やめて下さい!」
捨てられてたまるかと、肩に手を回してモノクル野郎にしがみつく。こうなったら、意地でも離れてやるものか。
そんな私の態度に、すっかり機嫌を良くして笑う、モノクル野郎。
……おい。てめえ。何で、これでハートの色を変えてやがんだ。
ゲームの説明ちっくな奴。
でも、このモノクルイケメンには聞こえないらしいので、これ以上突っ込むわけにもいかない。
ただでさえ、変な目で見られているのに、これ以上頭おかしい奴されて契約を引っ込められても困る。
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一人で育てられなかったら云々言っているけど、私は実家でコカトリスを何十羽も面倒見て来たセミプロだぞ? せめて、三羽くらいは最初からくれよ……。
「じゃあ、転移魔法で移動しますから、近寄って下さい」
「……はい」
しかし、そんな内心を、口に出さないでいる私、えらい! 我慢できる大人!
自画自賛しながら、モノクルイケメンに近づくと、徐に抱え上げられた。……いわゆるお姫様だっこという奴だ。
「ぎゃあ! いきなり何するんですか! 変態!」
……おうふ。咄嗟につい、本音が。
「……人を変態変態言うの、やめてくれませんか。私だってしたくてしてるわけじゃないんですよ。こうしないと、転移魔法が上手く働かないから仕方なくです。ご不満なら、転移途中に亜空間に放り投げて差し上げますが?」
低い声で脅され、思わずびたりとモノクルイケメンの胸元に貼りついた。
……亜空間に放り投げるって、それ特殊能力でも無ければ、生きて戻れない奴。
腕の中で怯える私を、モノクルイケメンは鼻で笑いやがった。
「最初から、そうやって大人しくしてればいいんですよ」
……あ、こいつ、絶対性格悪い。
胡散臭い変態かと思ったら、性格悪い胡散臭い変態だなんて。終わってる。
お前なんか、モノクルイケメンじゃない。もうモノクル野郎で十分だ。
「……なんか、ろくでもないこと考えてませんか? やっぱり、これは転移魔法の途中で事故に見せかけて捨てるべきでしょうか……」
「何も考えてない、考えてないから、やめて下さい!」
捨てられてたまるかと、肩に手を回してモノクル野郎にしがみつく。こうなったら、意地でも離れてやるものか。
そんな私の態度に、すっかり機嫌を良くして笑う、モノクル野郎。
……おい。てめえ。何で、これでハートの色を変えてやがんだ。
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