86 / 144
第二章
ティファは手厚く看病される
しおりを挟む
皆さん大変です。
私失敗してしまいました。
セラさんを助ける事ばかりに気を取られ、宿舎の皆さんのご飯の事、すっかり忘れてました。忘れて2日もグースカ寝てました!なんという事でしょう。
先程目が覚めて呆然とその事を聞いた私、ティファであります!
しかも、起き上がろうとしたら鬼の形相でハイトさんに止められる始末。怖くてここから動けません!ブルブル。
「あ、ちゃんと言う事聞いて大人しくしてるわね?流石ハイト」
何が流石なんですか!!私怖くて動けないんですけど?これ冗談ではなく割と本気ですからね?
だってハイトさん笑顔で「じゃあ僕一日中ティファから離れないけどいいかな?大丈夫、仕事なんて何とでもなるからね?」って言うんですもん。
何とでもって、どうするつもりなんです?ゾッ。
「お腹空いたでしょ?ほら、ご飯よ。リゾットにしたから」
「え?もしかしてベロニカが作ってくれたんですか?」
「・・・貴方が動けないんだからしょうがないわね?」
え?ベロニカが私の為に?何ですかそれ、ベロニカ大丈夫ですか?もしやあの時頭でも打って?
「ほら、手、力入る?」
「・・・・・・入りません」
「・・・本当でしょうね?」
「はい!ベロニカ食べさせて下さい!!」
これはデレないベロニカに思い切り我儘が言えるチャンスです!!私病人なんで優しくして下さい!!
「しょうがないわねぇ。ハイト!!」
「はいはーい?何?ベロニカ」
「ティファ手に力が入らないみたいだから食べさせてくれる?私忙しいの」
「そうなの?いいよ?替わる」
なぬ?
ちょっ!ベロニカ酷い!病人にこの仕打ち!!
「べ、ベロニカ!が、頑張れば一人で食べれますよ?」
「(やっぱりね)あら?無理しなくていいのよ?ハイトもいいって言ってくれてるし?病人は無理しないで?」
ベーローニーカー!!!
これは絶対仕返し的な何かですね?
分かりました、受けて立ちましょう!
後で覚えてやがれです!
「じゃあティファ?はい、あーん?」
「・・・・・・・・あぅ」
はい、あの、えっと。無理?
「は、ハイトさん。ハイトさんにそんな事して頂くわけには・・・私、その、一人で・・・・・」
「ほら。食べないと元気になれないよ?早くベッドから出たいでしょ?」
う、ううううう!恥ずかしい。
なんで、ですかね?私ハイトさんと、こういう事するの顔から火が出そうな程恥ずかしいんですが?でも、食べるまで引き下がらなそうです。えーい!!パクッ。モグモグ。
美味しい!!ベロニカ腕を上げましたね!じゃなく!!
「あ、あの食べましたよ?だから、外に・・・」
「駄目だよ。明日お医者さんが来るから、先生が良いって言うまで大人しくしてて」
「でも、少し動くくらいーーーーっ」
あ、しまった。もしかしてハイトさんまた、ご機嫌斜めでした?思い切りベッドに押さえつけられました。めっちゃ上から睨まれてます。えっと取り敢えず謝っときます?
「じゃあ試してみる?僕から逃げられたら外に出してあげるよ?」
「ハイトさん?」
ハイトさんの顔がどんどん近づいてきますが、コレは一体どういう事でしょう?あまり近づかれると、顔がくっついちゃ・・・・う?・・・・・え?
「ハ、ハ、ハイトさん?あの?あの?ストッープ!」
「もっと本気で抵抗しないと。そんなんじゃ僕から逃げられないよ?」
ぎょえーーーーーーー!!イヤイヤイヤ?そういう意味?
違いますよね?私の思い違いだと誰か言って下さい!!
しかもハイトさん結構本気ですからね?本気で押さえつけられてます!私やっぱりけっこう身体弱ってました!認めますから!その顔を近づけないで下さいーー!!もう、見てられないです!ギャーーーーー!!
ドサリッ
ん?ハイトさん?寝ちゃいました?
「・・・・・ハイトさん?重いんですが?」
「本当酷いよね。ティファって」
え?突然非難されました。物申したいのはどちらかと言えば私の方なのですが?
「どんな気持ちで、あの時ティファ達を見送ったか、少しでも考えてくれた?帰ってこなかったら、飛び込んで行くって、いったよね?」
「・・・はい。ご心配をおかけして、すみません」
答え間違ってなかったですよね?
私の事を心配してくれたんですよね?・・・本気で。
「ハイトさん?」
「・・・・良かった。・・・・無事で」
「・・・・・・はい。無事に、帰って来ました」
一気に罪悪感が・・・。
ハイトさんイジケてしまう程、私の事心配してくれたんですね?ごめんなさい。ちゃんと考えなくて。撫で撫で。
「ティファ。・・・・もっと」
「はい。ハイトさん」
そうです。ササラさんも言ってました。
私、自分が人からどう思われてるかなんて考えた事あったでしょうか?ない気がします。撫で撫で。
「私、人から心配された経験があまりなくて、上手く返せないんです。ごめんなさい」
「うん。・・・わかってる。ゆっくりでいいよ」
胸の辺りがじんわりします。
そうですね。ハイトさんはきっと私より私の事、理解している気がします。だから、ちょっと怖く感じるんでしょうか?撫で撫で。
「ティファは、今のままでいいから」
はい。でも、次はもうちょっと上手くやりますね?
だから、そんなに怯えないで下さい。私結構、しぶといですよ?そんな簡単に死んだりしませんから。
私失敗してしまいました。
セラさんを助ける事ばかりに気を取られ、宿舎の皆さんのご飯の事、すっかり忘れてました。忘れて2日もグースカ寝てました!なんという事でしょう。
先程目が覚めて呆然とその事を聞いた私、ティファであります!
しかも、起き上がろうとしたら鬼の形相でハイトさんに止められる始末。怖くてここから動けません!ブルブル。
「あ、ちゃんと言う事聞いて大人しくしてるわね?流石ハイト」
何が流石なんですか!!私怖くて動けないんですけど?これ冗談ではなく割と本気ですからね?
だってハイトさん笑顔で「じゃあ僕一日中ティファから離れないけどいいかな?大丈夫、仕事なんて何とでもなるからね?」って言うんですもん。
何とでもって、どうするつもりなんです?ゾッ。
「お腹空いたでしょ?ほら、ご飯よ。リゾットにしたから」
「え?もしかしてベロニカが作ってくれたんですか?」
「・・・貴方が動けないんだからしょうがないわね?」
え?ベロニカが私の為に?何ですかそれ、ベロニカ大丈夫ですか?もしやあの時頭でも打って?
「ほら、手、力入る?」
「・・・・・・入りません」
「・・・本当でしょうね?」
「はい!ベロニカ食べさせて下さい!!」
これはデレないベロニカに思い切り我儘が言えるチャンスです!!私病人なんで優しくして下さい!!
「しょうがないわねぇ。ハイト!!」
「はいはーい?何?ベロニカ」
「ティファ手に力が入らないみたいだから食べさせてくれる?私忙しいの」
「そうなの?いいよ?替わる」
なぬ?
ちょっ!ベロニカ酷い!病人にこの仕打ち!!
「べ、ベロニカ!が、頑張れば一人で食べれますよ?」
「(やっぱりね)あら?無理しなくていいのよ?ハイトもいいって言ってくれてるし?病人は無理しないで?」
ベーローニーカー!!!
これは絶対仕返し的な何かですね?
分かりました、受けて立ちましょう!
後で覚えてやがれです!
「じゃあティファ?はい、あーん?」
「・・・・・・・・あぅ」
はい、あの、えっと。無理?
「は、ハイトさん。ハイトさんにそんな事して頂くわけには・・・私、その、一人で・・・・・」
「ほら。食べないと元気になれないよ?早くベッドから出たいでしょ?」
う、ううううう!恥ずかしい。
なんで、ですかね?私ハイトさんと、こういう事するの顔から火が出そうな程恥ずかしいんですが?でも、食べるまで引き下がらなそうです。えーい!!パクッ。モグモグ。
美味しい!!ベロニカ腕を上げましたね!じゃなく!!
「あ、あの食べましたよ?だから、外に・・・」
「駄目だよ。明日お医者さんが来るから、先生が良いって言うまで大人しくしてて」
「でも、少し動くくらいーーーーっ」
あ、しまった。もしかしてハイトさんまた、ご機嫌斜めでした?思い切りベッドに押さえつけられました。めっちゃ上から睨まれてます。えっと取り敢えず謝っときます?
「じゃあ試してみる?僕から逃げられたら外に出してあげるよ?」
「ハイトさん?」
ハイトさんの顔がどんどん近づいてきますが、コレは一体どういう事でしょう?あまり近づかれると、顔がくっついちゃ・・・・う?・・・・・え?
「ハ、ハ、ハイトさん?あの?あの?ストッープ!」
「もっと本気で抵抗しないと。そんなんじゃ僕から逃げられないよ?」
ぎょえーーーーーーー!!イヤイヤイヤ?そういう意味?
違いますよね?私の思い違いだと誰か言って下さい!!
しかもハイトさん結構本気ですからね?本気で押さえつけられてます!私やっぱりけっこう身体弱ってました!認めますから!その顔を近づけないで下さいーー!!もう、見てられないです!ギャーーーーー!!
ドサリッ
ん?ハイトさん?寝ちゃいました?
「・・・・・ハイトさん?重いんですが?」
「本当酷いよね。ティファって」
え?突然非難されました。物申したいのはどちらかと言えば私の方なのですが?
「どんな気持ちで、あの時ティファ達を見送ったか、少しでも考えてくれた?帰ってこなかったら、飛び込んで行くって、いったよね?」
「・・・はい。ご心配をおかけして、すみません」
答え間違ってなかったですよね?
私の事を心配してくれたんですよね?・・・本気で。
「ハイトさん?」
「・・・・良かった。・・・・無事で」
「・・・・・・はい。無事に、帰って来ました」
一気に罪悪感が・・・。
ハイトさんイジケてしまう程、私の事心配してくれたんですね?ごめんなさい。ちゃんと考えなくて。撫で撫で。
「ティファ。・・・・もっと」
「はい。ハイトさん」
そうです。ササラさんも言ってました。
私、自分が人からどう思われてるかなんて考えた事あったでしょうか?ない気がします。撫で撫で。
「私、人から心配された経験があまりなくて、上手く返せないんです。ごめんなさい」
「うん。・・・わかってる。ゆっくりでいいよ」
胸の辺りがじんわりします。
そうですね。ハイトさんはきっと私より私の事、理解している気がします。だから、ちょっと怖く感じるんでしょうか?撫で撫で。
「ティファは、今のままでいいから」
はい。でも、次はもうちょっと上手くやりますね?
だから、そんなに怯えないで下さい。私結構、しぶといですよ?そんな簡単に死んだりしませんから。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。繁栄も滅亡も、私の導き次第で決まるようです。
木山楽斗
ファンタジー
宿屋で働くフェリナは、ある日森で卵を見つけた。
その卵からかえったのは、彼女が見たことがない生物だった。その生物は、生まれて初めて見たフェリナのことを母親だと思ったらしく、彼女にとても懐いていた。
本物の母親も見当たらず、見捨てることも忍びないことから、フェリナは謎の生物を育てることにした。
リルフと名付けられた生物と、フェリナはしばらく平和な日常を過ごしていた。
しかし、ある日彼女達の元に国王から通達があった。
なんでも、リルフは竜という生物であり、国を繁栄にも破滅にも導く特別な存在であるようだ。
竜がどちらの道を辿るかは、その母親にかかっているらしい。知らない内に、フェリナは国の運命を握っていたのだ。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
※2021/09/03 改題しました。(旧題:刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。)
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる