2 / 3
ゲーム開始
しおりを挟む
銃声と叫び声を聞いた俺は呼吸の仕方を忘れたかの様に息を詰まらせ、足の指先から髪の毛の一本まで痺れる様な寒気を感じた。
強い恐怖心が体を硬らせ、叫びたくても声が出ない…
それは俺だけじゃなく、他の生徒達も同じだ。
みな蒼白な顔で瞬きもできずに閉められた扉を見つめた。
ただ1人、学級委員長を除いては。
「悪い冗談はよしてくれよ。悪戯なんだろう?困るんだよ。貴重な時間をこんなくだらない事に使われるのは。どうせ玩具のピストルかなんか使ったんだろ?」
学級委員長は面倒くさそうに鞄を持ち上げると、教室の扉を開けて出て行こうとした…が、
「うわぁぁぁああああ!!!!!!」
その瞬間、叫び声を上げて尻餅をついたのだ。
「あ…っ…あ…え…山…ぐち…く…」
諤々と震えながら廊下の先を指差す学級委員長の後ろから、恐る恐る見ると、廊下の曲がり角に山口の足…と、血溜まりになっている床が目に入り、大きく後退りした後に学級委員長と同じく尻餅をついた。
声にならない悲鳴をあげ、冷や汗が額から流れ落ちた。
先程の銃声は本物…!?
先に腰を抜かして倒れた学級委員長はボソッと、しかしクラスの誰もが聞こえる声で言った。
「…死んでる…」
「き…きゃぁぁぁあああああああああ!!!」
「おい!これどうゆう事だよ!誰がこんなこと!?」
「家に帰れないの?」
「何でこんな事に…」
教室は一気に騒めき、生徒達が混乱していると、突然アプリのカウントダウンが始まった。
『49…48…47…』
「え…なに?何のカウント?」
Padの画面を見ると、カウントダウンしている数字の下に文字が表示されている。
『アプリ未登録者アリ。全員登録必須。未登録者ガイタ場合、爆弾装置ガサドウ。』
「おい!!!早く全員登録しろ!爆発するぞ!!』
委員長が叫ぶ様に皆んなにそう言うと、生徒達は一斉に自分のPadを取り出してQ Rを読み込んだ。
『5…4…3…』
アプリからラッパの音が鳴り響いた。
『Congratulations!mission clear』
「…mission?」
生徒達は一斉にアプリの画面に注目した。
『Here! It's time to play game!』
「…ゲーム…?」
「さあ。ゲームをしよう。…だってさ。」
「ゲームって?」
強い恐怖心が体を硬らせ、叫びたくても声が出ない…
それは俺だけじゃなく、他の生徒達も同じだ。
みな蒼白な顔で瞬きもできずに閉められた扉を見つめた。
ただ1人、学級委員長を除いては。
「悪い冗談はよしてくれよ。悪戯なんだろう?困るんだよ。貴重な時間をこんなくだらない事に使われるのは。どうせ玩具のピストルかなんか使ったんだろ?」
学級委員長は面倒くさそうに鞄を持ち上げると、教室の扉を開けて出て行こうとした…が、
「うわぁぁぁああああ!!!!!!」
その瞬間、叫び声を上げて尻餅をついたのだ。
「あ…っ…あ…え…山…ぐち…く…」
諤々と震えながら廊下の先を指差す学級委員長の後ろから、恐る恐る見ると、廊下の曲がり角に山口の足…と、血溜まりになっている床が目に入り、大きく後退りした後に学級委員長と同じく尻餅をついた。
声にならない悲鳴をあげ、冷や汗が額から流れ落ちた。
先程の銃声は本物…!?
先に腰を抜かして倒れた学級委員長はボソッと、しかしクラスの誰もが聞こえる声で言った。
「…死んでる…」
「き…きゃぁぁぁあああああああああ!!!」
「おい!これどうゆう事だよ!誰がこんなこと!?」
「家に帰れないの?」
「何でこんな事に…」
教室は一気に騒めき、生徒達が混乱していると、突然アプリのカウントダウンが始まった。
『49…48…47…』
「え…なに?何のカウント?」
Padの画面を見ると、カウントダウンしている数字の下に文字が表示されている。
『アプリ未登録者アリ。全員登録必須。未登録者ガイタ場合、爆弾装置ガサドウ。』
「おい!!!早く全員登録しろ!爆発するぞ!!』
委員長が叫ぶ様に皆んなにそう言うと、生徒達は一斉に自分のPadを取り出してQ Rを読み込んだ。
『5…4…3…』
アプリからラッパの音が鳴り響いた。
『Congratulations!mission clear』
「…mission?」
生徒達は一斉にアプリの画面に注目した。
『Here! It's time to play game!』
「…ゲーム…?」
「さあ。ゲームをしよう。…だってさ。」
「ゲームって?」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
奇怪未解世界
五月 病
ホラー
突如大勢の人間が消えるという事件が起きた。
学内にいた人間の中で唯一生存した女子高生そよぎは自身に降りかかる怪異を退け、消えた友人たちを取り戻すために「怪人アンサー」に助けを求める。
奇妙な契約関係になった怪人アンサーとそよぎは学校の人間が消えた理由を見つけ出すため夕刻から深夜にかけて調査を進めていく。
その過程で様々な怪異に遭遇していくことになっていくが……。
『霧原村』~少女達の遊戯が幽から土地に纏わる怪異を起こす~転校生渉の怪異事変~
潮ノ海月
ホラー
とある年の五月の中旬、都会から来た転校生、神代渉が霧野川高校の教室に現れる。彼の洗練された姿に女子たちは興味を示し、一部の男子は不満を抱く。その中、主人公の森月和也は、渉の涼やかな笑顔の裏に冷たさを感じ、彼に違和感を感じた。
渉の編入から一週間が過ぎ、男子達も次第に渉を受け入れ、和也の友人の野風雄二も渉の魅力に引き込まれ、彼の友人となった。転校生騒ぎが終息しかけたある日の学校の昼休み、女子二人が『こっくりさん』で遊び始め、突然の悲鳴が教室に響く。そしてその翌日、同じクラスの女子、清水莉子が体調不良で休み、『こっくりさん』の祟りという噂が学校中に広まっていく。その次の日の放課後、莉子を心配したと斉藤凪紗は、彼女の友人である和也、雄二、凪沙、葵、渉の五人と共に莉子の家を訪れる。すると莉子の家は重苦しい雰囲気に包まれ、莉子の母親は憔悴した姿に変わっていた。その異変に気づいた渉と和也が莉子の部屋へ入ると、彼女は霊障によって変わり果てた姿に。しかし、彼女の霊障は始まりでしかなく、その後に起こる霊障、怪異。そして元霧原村に古くから伝わる因習、忌み地にまつわる闇、恐怖の怪異へと続く序章に過ぎなかった。
《主人公は和也(語り部)となります。ライトノベルズ風のホラー物語です》


リューズ
宮田歩
ホラー
アンティークの機械式の手に入れた平田。ふとした事でリューズをいじってみると、時間が飛んだ。しかも飛ばした記憶ははっきりとしている。平田は「嫌な時間を飛ばす」と言う夢の様な生活を手に入れた…。
スクリーム・ノート
藤沢凪
ホラー
少し変態の主人公猫宮イチカ。
保守的で自分の立ち位置の為なら平気で人を陥れる犬養琴子。
蛇喰商店街の主、小鳥優子。
中二病になりきれない兎咲美穂。
催眠術師の十六文字羊子。
女神と呼ばれている猫宮の憧れる三上恵理奈。
天使と呼ばれている犬養と兎咲が想いを寄せる天羽祐羽。
個性的な面々がすれ違いながら青春を台無しにしていく学園ホラー。

物理的破壊で済むと思うな!
井之四花 頂
ホラー
俺は座光寺信光。
ごく普通の高2男子にして、悪霊を滅する裏仕事を先祖代々請け負ってきた「滅霊師」の末裔でもある。
ファーストキスはまだだ。しかし女子トイレに入ったことはある。
親父の後継者として見習い中の俺に、あるミッションが下されたのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる