上 下
60 / 60
数年後

57話 出口を発見

しおりを挟む
地下通路の階段をカツカツと音を鳴らしながら降りていく。
徐々にだが甘い匂いが漂ってきた。これが媚薬というものの匂いなのか?と思いながら気にせずに進んで行く。
それなりに長い階段を降り終えると隅に破れた小瓶の様な物があった。
「これがさっきの音の正体か。近くにいるな」
周りを再確認をしてまだ奥へと続く道がありそのにいるであろう人に、蹴り飛ばして縛って問い詰めて吊るし上げ、洗いざらい吐いてもらう事を決意して足を進める。
「にしても足音も気配もしないのは妙だな。これでも気配などは師匠のお掛けでそれなりに鍛えていたはずなんだがな…、外に繋がる通路でもあるのか??」
一定の速さで足を進めていくと開けた場所へとたどり着いた。ここから先の道はなく、周りを見ても誰もいない。気配もない。能力の痕跡などもない。完全に逃げられたことを悟った。
天井を見ると抜け穴があり、縄ばしごがぶら下がっていたので登ってみると外へとつながっていた。出口の近くの土には馬の蹄の跡があり、追跡してもいいが仲間を置いていく訳にも行かず戻ることにした。
それなりの時間が経ってしまった為、リュイ達がどうなっているかわからない。心配が4割、近づきたくない2割、好奇心が4割である。駆け足で来た道を戻りリュイ立ちのいる部屋の前まで来た。
「皆、抜け道見つけたぞ!賊は逃がしてしまったが外へ出られる!」
そう言いながら入ると全員が別れた時より顔を赤くしながらぐったりと横になり体を丸めていた。その姿を見て呆然としながら「……全員芋虫みたいに丸まってどうした?」と喋るとルディルとヨハンがフラフラと力を振り絞って立ちがりシュオナに近づき今出せる力で脳天を叩く。
それを読んでいなかった為しゃがみこみ悶えた。













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



こんにちは、私は作者の鈴菜えりです。

「殺し屋の娘は憧れた兵士になって愛されてます」を読んでいただきありがとうございます!<(_ _*)>


この度、私めの私情で長い間不投稿で申し訳ありません。
これからも投稿して行こうと思っておりますが不定期な投稿になってしまうことをご了承ください。

また、これからも読んでいただけている皆様の為にも頑張って書いていこうと思います!
どうぞ、これからも面白いと思っていただけている方々、気に入って頂いている方々、よろしくお願いします。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(82件)

うさぎ
2021.01.15 うさぎ

合格発表の話のところのい見になっているので意味に直して欲しいです。

解除
紫翠
2019.04.30 紫翠

頑張ってください〜
更新楽しみにしています。(*´∀`)

解除
まる
2018.11.17 まる

マイペースで頑張って下さいね🎵
続き楽しみにしています☀

鈴菜えり
2018.11.17 鈴菜えり

読んでいただきありがとうございます!
まるさんありがとうございます!
頑張って書いていこうと思います!!

解除

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

別に構いませんよ、離縁するので。

杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。 他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。 まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

夫から国外追放を言い渡されました

杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。 どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。 抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。 そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……

元カレの今カノは聖女様

abang
恋愛
「イブリア……私と別れて欲しい」 公爵令嬢 イブリア・バロウズは聖女と王太子の愛を妨げる悪女で社交界の嫌われ者。 婚約者である王太子 ルシアン・ランベールの関心は、品行方正、心優しく美人で慈悲深い聖女、セリエ・ジェスランに奪われ王太子ルシアンはついにイブリアに別れを切り出す。 極め付けには、王妃から嫉妬に狂うただの公爵令嬢よりも、聖女が婚約者に適任だと「ルシアンと別れて頂戴」と多額の手切れ金。 社交会では嫉妬に狂った憐れな令嬢に"仕立てあげられ"周りの人間はどんどんと距離を取っていくばかり。 けれども当の本人は… 「悲しいけれど、過ぎればもう過去のことよ」 と、噂とは違いあっさりとした様子のイブリア。 それどころか自由を謳歌する彼女はとても楽しげな様子。 そんなイブリアの態度がルシアンは何故か気に入らない様子で… 更には婚約破棄されたイブリアの婚約者の座を狙う王太子の側近達。 「私をあんなにも嫌っていた、聖女様の取り巻き達が一体私に何の用事があって絡むの!?嫌がらせかしら……!」

私は、忠告を致しましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。  ロマーヌ様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ?

【完結】そして、誰もいなくなった

杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」 愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。 「触るな!」 だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。 「突き飛ばしたぞ」 「彼が手を上げた」 「誰か衛兵を呼べ!」 騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。 そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。 そして誰もいなくなった。 彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。 これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。 ◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。 3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。 3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました! 4/1、完結しました。全14話。

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。