夜と初恋

残月

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 ゆっくりと朝食をすませてから車で連れてこられたのは、多くの若者が行き交う繁華街の一角にある商業ビルだった。その丸みを帯びた外観は可愛らしくも見えて、律でも知っている飲食店やアパレルショップ、雑貨店やアミューズメント施設などの看板が目に入った。
 沖はビルの警備施設のロックを解除して地下駐車場に車を停めると、律と一緒に地下からの専用エレベーターに乗り込んで目的階のボタンを押した。
 エレベーターが軽い音とともに最上階の九階に到着したことを告げ、扉が開く。律は前を歩く沖に続いて、エレベーターホールへと足を踏み出した。
「ここの階はオフィスだけになっている。似たような部屋が並んでいるから、迷子になるなよ。こっちだ」
 沖の手が律の背中に回り、行く方向にそっと押し出される。
 今日の沖はスーツではなく、ブルーのスタンドカラーのシャツにチャコールグレーのトラウザーズとジャケットを着ていた。律はジーンズと白の長袖のカットソーの上から厚めのベージュのカーディガンを羽織っている。
 朝着替えるときに「かしこまらなくてもいい場所だから」と沖は言ったけれど、一体自分はどこに連れてこられたのだろうか。
 広く取られた廊下には防音性能のあるブルーグレーのカーペットが敷かれていて、まるでホテルの室内のように静まり返っている。廊下の両側に並んだ各部屋の扉には、社名を掲げた金色のプレートが貼りつけてあった。
 沖はいちばん奥まったところにある、『Holly Olive』と彫刻されている部屋のドアを開けた。
「いらっしゃいま……あっ、沖さんだー!」
「あら、沖さん。おはようございます」
 入ってすぐの象牙色の応接セットで、律と同世代のワンピースを着たロングヘアの女の子と、三十代くらいのショートヘアでパンツスーツの女性が紅茶らしきものを飲んでいるところだった。
 部屋の中は意外にも広い空間が広がっていて、正面の大きな窓からはレースのカーテン越しにやわらかな陽射しが入ってきている。床には落ち着いたピンクベージュのカーペットが敷き詰められており、無機質なオフィスというより大人の女性の部屋という印象だった。
 ほかにも何部屋かあるようだったが、褐色の木製ドアがきちんと閉められていた。
「連絡もせずに悪いな、水原。邪魔したか」
 沖はそう言いながら彼女たちの向かいのソファに腰を下ろすと、律の手を引いてその隣に座らせた。
「いえいえ、よろしければお飲みになりますか。新しく入ってきたカモミールティーなんですけど」
 水原と呼ばれたパンツスーツの女性がおっとりとした口調で沖にそう尋ねると、沖は「彼の分だけでいい」と言った。
 それに対して水原はにこやかに頷くと、すぐ近くの木製ドアを開けて中へと消えてしまう。どうやら給湯室になっているようだ。
「ねえねえ沖さん、この子新しいモデル? メンズも展開するの?」
 水原が奥に引っ込んだ途端、律の隣に移動してきたワンピースの女の子に顔を覗き込まれた。
「いや、違う」
「えーっ、もったいなーい! こんなに綺麗な顔してるのに!」
 女の子にペタペタと顔や髪を触られ、あまつさえ匂いまで嗅がれてしまった。どうしていいのかわからなくて固まっていると、庇うように沖の両腕が律を抱き寄せた。
「こら、香月かづき。触るんじゃない。ドン引きしてるだろう」
「えー! いいじゃーん! お肌もつるつるしてて可愛いよう! ねえ名前教えて? あたしは香月! 歳は幾つ? どこに住んでるの? 好きな人はいる?」
「口説くな」
「口説くのはこれからで、いまはお知りあいになろうとしてるだけでしょ!」
「駄・目・だ!」
「なんでー! 沖さんのケチ! なんでも独り占めなんてズルイよ~!」
 沖に抱き寄せられたまま、律の頭上でポンポンと言葉が飛び交う。なんだかよくわからない状況だが、二人の掛けあいと沖の強い腕が頼もしくて、思わず頬が緩んだ。
「あっ、笑った! カワイイ~!」
 香月の言葉に、沖も律の顔を覗き込んでくる。
「笑っただと……? 律、香月にそんな顔見せるな! 駄目だ駄目だ!」
「律くんっていうんだ! じゃあ、りっくんだね! 沖さん、りっくんあたしにちょうだ~い!」
「絶対に駄目だ!」
 咆哮にも似た響きで沖はそう一喝すると、律をひょいと抱えて自分の膝の上に乗せてしまった。そのまま立ち上がればお姫様抱っこというやつだ。
「カモミールティーお待たせしました。……あらあら、彼の顔が赤いわよ」
 ティーカップが載ったお盆を手にした水原が現れ、律を見てクスリと笑った。沖と同年輩の女性だがそのほんわかとした話しかたに、水原には癒し系という言葉がぴったりだと思った。
 結局沖自身を背にして、その膝のあいだに座ってお茶を飲む羽目になり、恥ずかしくて顔を上げてなんていられなかった。
 それなのに沖は彼女たちと普通に会話をし、彼女たちは時々律の様子を見てにんまりと微笑むので、三人の会話なんて耳に入るはずもなく、ますます居た堪れなかった。
「じゃあ、久しぶりに現場を見に行ってみるか」
 ようやく沖から解放され、律も彼と一緒にソファから立ち上がった。
「沖さんお店に行くの? だったらあたしもちょっと顔出そうかなー」
 そう言って香月も同じように立ち上がる。
「いつもはメンドクセーとか言ってるくせに……」
「たまにはファンサービスもいいでしょ」
「へえへえ。ちょっと下へ行ってくる」
 沖がそう声を掛けると、水原はにっこり笑って胸の辺りで手を振った。


 『Holly Olive』はこの商業ビルの一階にある、人気の国内コスメブランドの店だった。『高貴なる美を貴方へ』というコンセプトで、化粧品だけにとどまらず服飾雑貨、健康食品、サニタリーグッズなど、女性に関する品を幅広く手がけている……らしい。
「きゃーっ! 香月だ!」
「えっ、香月?」
「ホントだ! 本物のほうが可愛い!」
 三人で店の中へ足を踏み入れたところで、客の女性たちからの黄色い声が上がる。香月にとってはいつものことらしく、笑顔で客たちの相手をしている。
 店内を見回すとベビーピンクとミントグリーンを基調とした広い空間に、化粧品を始めとした女性御用達の様々な商品が置かれていた。
 律と沖以外は女性客ばかりで、律は少し尻込みをしてしまう。
「あ……」
 ふと目をとめた服飾品売り場の壁に、知った顔のポスターが張ってあった。このブランドの服を軽快に着こなし、カメラ目線をこちらに送るのは香月だった。
「香月は若年層向けのイメージモデルだ。律とも歳は近いから……まぁなんだ、よろしくされないように」
「……意味がわかりません」
 沖の隣でそう呟くと、ハハハと乾いた笑いが聞こえてきた。
「なにか欲しいものがあったら言えよ」
「でも女性物……ですよね」
「お前がうちで使ってるシャンプーとか、みんなここのだぞ」
「えっ、そうなんですか」
 毎回お風呂に入るのが楽しみになる、あの華やかな香りの商品はここのものだったのか。
 それを聞くなり沖の腕をつかんで、目的の棚の前に移動した。
「どれですか」
「うちにあるやつか」
「はい」
 沖はこれだと言って、深い緑のボトルを指さした。
「これは『Holly Olive』シリーズの原点だ。柊木犀を基調に、百合リリー茉莉花ジャスミンの天然精油の香りが多くの女性に支持されている」
「ヒイラギモクセイ……?」
「銀木犀と柊の雑種で、香りは金木犀より甘くなくて爽やかだ。うちにあるのはこれと中身が少し違うけどな」
 そう言った沖が見つめる先には『Holly Olive』のブランドイメージポスターがあった。
 Holly Oliveの名の通り深緑の柊をバックに、雪をイメージした純白のシルクの布を素肌にまとわせた、髪の長い女性が微笑んでいる。その女性の半身がところどころ光によって透けていて、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
 クリスマスの時季にふさわしい、見るものを惹きつけるポスターだ。
「いい仕上がりだろう。……現実では絶対に手にできない存在だ」
「ヒイラギは沖さんの女神だもんねえ」
 後ろから声がして振り返ってみると、接客の終わった香月が近づいてきた。
「……ヒイラギって、このポスターのモデルさん、ですか」
「そだよ。沖さんはこのヒトが大切すぎて、ヒイラギがどこの誰だか絶対に教えてくれないんだから。撮影だっていっつもあたしとは別の場所なんだよ!」
 香月はぷうっと頬を膨らませる。
「知ったところで無意味だといつも言ってるだろう」
「見てらっしゃい! いつかは彼女を超えて見せるんだから!」
「あー……、わかったわかった。律、もう一度水原のところに戻って、それから帰るぞ」
「はい」
 二人は猛獣のように唸る香月の前から逃げるように店を出て、再び事務所へのエレベーターに乗り込んだ。

    ✥    ✥

 事務所からの帰り際、水原にお土産だと言われて布製の手提げ袋に入ったものを渡された。
「いいんでしょうか……こんなにたくさん……」
「水原の好意だ。遠慮なくもらっておけ」
「でも……」
 沖のマンションに帰ってきてから手提げ袋の中を確認すると、店舗で見たような深い緑のボトルがたくさん入っていた。
 シャンプーとトリートメント、化粧水に乳液、ボディソープとボディミルク、入浴剤にハンドクリームなども混じっているようだった。
 沖が言うには、これらは改良に向けて何度か作らせているもので、この家のバスルームにあるのも同じような試作品らしい。
「昼飯食ってそれ眺めて落ち着いたら、仕事を教えるから」
 沖が律に手伝ってもらいたいことというのは、『Holly Olive』の会計処理だった。沖の家のパソコンに水原の事務所と同じソフトが共有して入っているらしく、これからやりかたを教えてくれるという。
 律がいいならあの事務所に通ってもいいし、いやなら沖の家で仕事をしても構わないと言われた。事務所に行くなら沖が車で送り迎えをしてくれるらしい。
「勤務時間も特に決まっていないし、好きな時間に仕事をすればいい。正確に処理ができればそれでいいから。『Holly Olive』には現預金管理をしている者がほかにもいるが、水原は企画を立案したり協力会社への訪問もこなしているから、日々の仕訳や元帳記入なんかに手が回らなくてな。そうすると月次処理も溜まっていくから、決算前に大抵泣く羽目になっている」
 売上や仕入のデータは日々更新されていくが、その他の帳簿処理が追いつかないということか。
「……沖さんも、あそこで仕事をしているんですか」
「立場的には共同経営者だな。俺は水原とは違う部分で動いている。例のポスターの撮影なんかが俺の担当だが、メインの仕事自体は別にあるぞ」
 律は手提げ袋をダイニングの椅子に置いて、昼食を作る沖を手伝うため彼の横へ立った。
「水原さんのところを手伝うならやっぱり雪下さんに会って、ちゃんと言っておかないと」
 律がそう呟くと、料理をする沖の手が一瞬止まったような気がした。
「雪下には俺から言っておく。年の瀬であいつも忙しいだろうしな」
「はい……」
 声のトーンを低めた沖に少し違和感を覚えたが、実際年の瀬で雪下も忙しいだろうし、沖の言うことに従っておいたほうがいいだろう。雪下とはまた別の機会に会えることを願っておく。
 昼食を終えてから仕事の内容をひと通り教えてもらうと、午後三時半を回っていた。今朝はいつもより少し多めに眠れたが、さすがにこの時間になると緊張からの疲れもあって眠気を催してきた。
「少し寝たほうがいい」
 沖が律の顔色を窺って、パソコンの電源を落とす。
「会社で仕事をしていたときよりは、キツくないです」
 経理というのは基本的な内容は同じでも、業種や会社の規模などによってやりかたが違ってくるので、慣れるまでは注意が必要だ。大企業では細かく分担されている業務も、中小企業では幅広く少人数でこなさなければならない。
「今日は色々と時間がずれたからな。無理はよくない」
 そう言うと、沖は律を連れて寝室へと向かった。
「暖房入れたほうがいいか」
 その言葉にカーディガンを脱ぎながら、律は首を横に振った。羽根布団は暖かく、そしてあたり前のように律を抱きしめてくる沖の体温が心地よかったから。
「沖さんがあったかいから、大丈夫です……」
 『Holly Olive』で見た沖は、二人でいるときの沖より随分と格好が良かった。水原や香月と笑いあうところも、仕事に対する情熱も、律が初めて目にする沖だった。さっきだって水原の事務所の仕事を丁寧に、そしてちゃんと要点を押さえて教えてくれた。
 そんな沖の腕に包まれて、律はいつもより深い眠りに落ちていった。

    ✥    ✥
 
 沖が言った通り、水原はとても忙しい人だった。化粧品のOEMメーカーに訪問したり、販売プランを練ったり、アパレルメーカーと共同企画を立てたりと、彼女自身おっとりしているのに行動力は正反対の人だった。ゆえに事務所で水原に遭遇する確率はとても低かった。
「ああ、わかった。律にも伝えておく。……ああ、じゃあ明日」
 律が事務所に通った一週間のうち、水原とは二日だけしか会えなかった。
 水原は沖の大学時代の後輩で、雪下とも知った仲のようだった。事務所へ行けば水原から二人の学生時代の話が聞けて楽しかったし、気さくで朗らかな水原が好きだった。
 沖は言っていた通りに車で律の送迎をしてくれているが、ジムに行ったり自分の仕事があると言って、沖自身が事務所に居残ることはほとんどなかった。
 しかしその送迎のあいだだけでも人目を引くのか、高級車に乗り上質のスーツをキッチリと着こなした沖に秋波を送る人は絶えなかった。
「律、水原が明日は事務所にいるそうだ」
 キッチンのビルトインコンロの前で電話を終えた沖が、捲り上げたシャツから逞しい腕を覗かせ、携帯電話をダイニングテーブルの上へ置く。
 律はそれに頷きながら、切った生野菜を木製のサラダボウルに移してテーブルの中央へ置いた。
「よかった。アルバイトの人たちが来月のシフトのことで相談があるらしくて。冬休み明けのテストで都合がつかない日があるみたいなんですけど、シフトのことはおれも香月も全然わからないから困ってて……」
 事務所には店舗で仕事をするアルバイトたちが、時々作業や休憩をしに上がってくる。モデル業が暇だと言って、結構な頻度で遊びにきている香月がよく相手をしているが、律も仕事の手を休めて会話に加わることがあった。アルバイトのほとんどが律や香月と歳の近い大学生で、様々な地域から『Holly Olive』に通ってきているようだった。
「そうか、悪かったな」
 沖は大と小のランプ肉を、コンロに置いた二つの鉄製プレートで焼いている。
 沖の料理はいつも律の食欲をそそった。レパートリーも広く、和食に洋食、中華に多国籍と本当になんでも作れた。今日のステーキソースやサラダのドレッシングを始め、野菜がたっぷり入ったミネストローネも沖のお手製だ。
「よし、もう食えるぞ。熱いから気をつけろ」
 沖が肉の載ったプレートを木製の専用皿に移しているあいだ、律は白ご飯とスープカップに入れたミネストローネを食卓へ運んだ。
「いただきます」
「おう、いただけ。そしてちゃんと白飯も食え」
 しっかりと火を通した肉を満足そうに見る沖が、その手にナイフとフォークを取った。
「うん、結構旨いな」
「ソースもすごく美味しいです」
 ステーキハウスにも引けを取らないこの肉は、沖が専門店で買い求めたものだ。値段に関しては見ないようにしている。気にしたって沖と律とでは生活の質が違うからだ。
 アルバイトの学生たちも、律を送り迎えする沖に興味津々のようだった。律があの事務所へ通うようになるまで、沖はめったに顔を出さなかったらしい。
 笑顔で食事をする沖をそっと窺い見る。
 沖がいるだけでその場が明るくなる気がするし、実際に『Holly Olive』でもそうだと思った。雪下のように華やかではないけれど、目を惹かずにはいられない存在だと思う。
 百九十台の高身長に、恵まれた体躯。野性的で精悍な容貌だけれど、笑うと甘く光るコーヒーブラウンの瞳。そのうえ男の色気が無遠慮に醸し出されていて、おそらく財力もそれらに負けていない。
 アルバイトの女の子たちの、沖に対する見立てだ。間違ってはいない。
「律、ちゃんと食えよ。それ百二十グラムしかないんだぞ」
「……はい」
 慣れというのは怖いもので、沖の腕の中はいまではいちばん安心できる場所になっている。
 最近、それにドキドキが加わってしまった。ベッドで沖が寝入ったあとにその顔を見つめると、起きているときにはありえない近さに困惑する。
 男らしい角度のついた濃い眉、スッキリとした眉間、二重瞼のふちを覆う意外にも長い睫毛、通った鼻筋、律の名を呼ぶ厚みのあるくちびる。
 『Holly Olive』へ行ったその日以来、沖といれば迫りくる闇夜への恐怖は薄れた。特にこの二日は、日をまたぐ前に眠れるようになった。
 でも今度は違う理由で眠れなくなりそうだ。
「体調が悪いのか。顔が赤いぞ」
「だ、大丈夫です」
 なにかをしていないと、沖のことを考えてボーッとしてしまうことが増えた。いまも向かいあって食事をしているだけなのに、心臓が爆ぜて息が苦しい。
「無理するなよ」
 心配そうに律を見つめる沖に、少し笑みを浮かべて頷き返す。当の沖は三百グラムの肉をもう半分ほど食べ進めていた。
 これ以上、この感情を認めてはいけない。戻れなくなっては自分が困るのだ。
 沖や雪下に決して迷惑はかけないと、そう固く決心しながら食事を再開した。
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