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星聖エステレア皇国編
海を越えて
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聖地で真実を視てから、宮殿への帰路についてあまり覚えていない。ずっと泣いていて、ウラヌスに支えてもらいながら帰って来たのだけは、かろうじて記憶にある。
そして今。わたしに与えられた部屋で、ただただウラヌスが抱き締めてくれるのに甘えていた。知りたくなかった真実に壊れそうな心を繫ぎ留めるので必死だった。
でも、いつまでもこうしているわけにはいかない。わたしには使命があるから。
「……ごめ、なさい。も、だいじょうぶ……」
彼を押し返そうとした。肩を濡らし続けるのも申し訳ない。だけどウラヌスはびくともしない。
「ウラヌス。視たもの、話すから」
「この腕の中から聞こう」
「……ウラヌスの気持ち、嬉しい。いつも優しくしてくれてありがとう。でも……」
思い出す星乃レンの言葉。
『私達はーー愛し合っていますの!』
一方的に喚ばれたから親切に、優しくしてもらえる。異界の星詠みだからウラヌスのお嫁さんになれる。でも彼の心まで縛る権利はある? わたしにこうまでしてもらう権利は、ある?
二人の関係のこと、言いにくい。言いたくない。言葉を区切ったわたしに当然ウラヌスは怪訝な声を発した。
「でも、何だ?」
……いつまでも誤魔化してはいられない。彼の好意に中途半端に甘えるばかりじゃ、ウラヌスだってもやもやするだろう。
「……ウラヌスは……レンと愛し合ってるの……?」
平静に言いたいのにみっともなく嗚咽が混じる。もう泣きたくない。なのに大粒の涙がまたこぼれた。
……何も、言ってくれない。
気付かれたくないことだった?
もう一度彼を押し返そうとしたわたしは、それより早く、身体を離される。一瞬だけ愉悦に歪んだ顔が見えた気がした。でもすぐに青以外、何も見えなくなる。呑み込まれた嗚咽と、唇に触れる温もりに頭が真っ白になった。
そして離れていった青は柔く蕩けている。
「……迷った時はおれの言葉にだけ心を傾けてくれと言ったのを、覚えているかい」
「…う、うん……」
「では今からおれの言うことを、ちゃんと聴けるな?」
「……う、うん!」
真っ直ぐ見つめ合って頷いた。彼の目元が薄っすらと紅色してる。
「おれは君だけを愛している。君が星詠みでなかったとしても手放してはやれない。生涯おれの傍で、笑っていておくれ」
ーーそれは、あんまりに真摯な眼差しで。その意味をわたしの中に落とし込んだ時、時が止まった。でもウラヌスは許してくれない。
「君は?」
甘えるような仕草でわたしを覗き込む。身体はしっかりと拘束されていて羞恥心から逃げられそうになかった。今度は別の意味で涙がこぼれて。
「……好き……大好きぃ……」
精一杯の言葉にウラヌスは小さく息を漏らした。わたしの幼い返しに、しょうがないなって微笑われてるようだった。
「では安心しておれに甘えられるな」
「う”ん……」
「ははっ、おれの花嫁殿は本当に泣き虫だなぁ」
「ほんとは、こんなんじゃないの。こっちに来てからなの!」
「ん? 泣き虫でも良いじゃないか。可愛い。素直で可愛くて……目が離せないのさ」
甘さに溺れる。糖度に窒息しそうだ。再びの抱擁に鼓動が止まりそうだった。でもウラヌスが重ねた言葉に、少し冷やっとする。
「だが、正直ではないな?」
……何が、バレてる?
固まってうかがうわたしの額に、彼の額がぴったり触れた。それから膝の上に抱き込まれてしまう。
「……まぁ良いさ。では、何を視たのか聞かせてもらおうか。ずっとこうしているから、何も恐れるものはない」
「うん。あのねーー」
いつだって頼もしいウラヌスに支えられて、わたしは救われている。独りじゃないんだ。だからちゃんと話せる。
それでも言葉に詰まりそうになった時は、その度に大きな手が、力強くわたしの手を握り込んでくれたのだった。
「ーー以上がエイコの視た記憶です。名の件はレンへ確認しましたが、はぐらかされました」
謁見の間にて陛下に今回の件を報告する。わたしに代わってウラヌスが説明してくれて、最後の言葉に思い出すのはあの子のこと。
『何のことかしら?』
ウラヌスと二人で視たものについて訊きにいった時。彼女は普段通りの様子で首を傾げた。具体的な内容を話しても戸惑うだけで、しまいには自分が嘘を吐いていると言うのか、とウラヌスに泣きつく始末。
下手に刺激し過ぎて強硬になられても困ると一旦わたし達は引いてきた。
「ですので、先にズェリーザ廃坑へ向かおうと考えております。陛下に今一度、この地を離れるお許しを頂きたく存じます」
そして元の世界の前に見た光景。あの暗闇は多分、ズェリーザ廃坑だと感じた。わざわざ星がわたしへ視せてきたということは、滅亡に何か関係があるはずとウラヌスとわたしは結論付けたのだった。
「……良いだろう。私はここを離れられぬ。ウラヌス、エイコ殿。どうか頼む。必要な物は全て用意させよう」
「ありがとうございます。では一つだけ。他国の王族からの、異界の星詠みとの面会の申し出はお断りいただきたい」
「それについては心配するな。既に全土へ伝達済みだ。今のところ、表立ってエレヅだけを断る訳にはいかぬからな。それで、エレヅへはその編成で行くのだな」
わたし達の後ろにはあのお茶会メンバーが控えている。なるべく少人数で現地に紛れ込めるようにと考えた結果、人種混合で都合が良かった。
特にルジーがいてくれるのが助かる。
「はい。一度バハル自治区へ寄り、民に扮してからエレヅへ入国するつもりです」
「無事を祈る。……エイコ殿、困り事があればいつでも聞こう。くれぐれも怪我や大病のなきよう」
「ありがとうございます。陛下」
「危険な事はウラヌスに任せるのですよ」
「こ、皇妃様……ありがとうございます。わたし、皇子を失わせはしません」
皇妃様はあまりお話しにならない。ウラヌスに似た雰囲気からして決して大人しいのではなく、正妃として凛然と構えておられるのだと思う。
その皇妃様が嬉しそうに微笑まれた。ウラヌスを想う母の愛に、胸が切なく疼く。
「行って参ります。父上、母上。果報をお待ちください」
こうしてわたし達はエステレア宮殿を後にする。
そして現在、アトリィア港にて出港間近の船に慌ただしく乗り込んでいた。
「進めねぇ!!」
「荷物つっかえてんのよ~! 押すから待ってろルジー!」
「オージェ急いで! 後ろがつかえてますわ」
「お急ぎくださいお客様!」
先頭切って乗り込もうとしたルジーの荷物が乗船口にはまっている。それをグイグイ押すオージェとノーヴの後ろにはまだわたしとウラヌス、シゼルがいた。その後ろでは船員さんが急き立ててくる。
「う”るァ!!」
荒々しい掛け声と共に荷物はスポンと抜けて、オージェごと船内へ消えた。
「行け! 乗れー!」
ウラヌスの号令で残りの全員が駆け込む。ノーヴに続いて乗り込むと、何故かすぐ目の前に彼の背中があって、ぶつかった。
「きゃあ!」
「おっと!」
「あら」
その後ろからウラヌスが覆い被さってきて、多分最後尾のシゼルもウラヌスに衝突したと思う。
「どうなっている!? エイコ、シゼル! 潰れてないか!?」
「ウ、ウラヌス殿。貴方の腕で私が潰れています…」
「ちょっと~! ルジー君がぺたんこになるぜ~!」
「きゅう…」
なんだかよく分かんないけど、わたしは息苦しくない。視界にノーヴの背中を突っぱねるウラヌスの腕が見えるから、彼がスペースを確保してくれているんだと思う。
「扉を閉めますよ!!」
一番後ろから船員さんの無情な声が聞こえた。そして荒々しく閉まる音が響く。
「シゼル、君から落ち着いて移動するんだ!」
「でもこの状態、何だか楽しいですわ」
「オレ達は楽しくないのよ!」
「仕方ありませんわね」
しぶしぶといった感じでシゼルがすし詰めから外れ、わたしもウラヌスに引き寄せられて安全な所へ避難出来た。順々に全員が退いていった先、壁に張り付くルジーが現れた。
オージェがそっと目元を拭う。
「可哀想に……標本になっちまったか」
「生きてるからな……」
掠れ声が絞り出されてきた。
「いくらルジーのリュックが一番大きいからと、詰め込み過ぎましたな」
「急いでいたからな…。すまなかった、ルジー。早く部屋で休んでくれ」
こんな事になった原因は買い足しに思うより時間が掛かり、最終的に不味い時間になってしまったからと、ひとまずルジーのリュックにあれもそれも詰め込んだせいだった。なのにルジーの脚が一番速くて彼が突っ走った結果、こうなった。
ちなみに買い足しに時間が掛かったのは、団体観光の人達とお買い物の時間が被ったせい。
みんなで寄ってたかってルジーのリュックに詰めていく光景は何とも言えなかった。
「……さて、オレはエイコと同じ部屋かな」
「えっ……」
「ウラヌスはオレと同室ね~」
この旅……どうなるんだろう?
既に満身創痍の男性三人と、一人元気でニコニコとわたしの乱れた髪を直してくれるウラヌス。そしてルジーの荷物からさっさと自分の物を漁るシゼル。
動き出した船はもう後戻り出来ないことを、語る。
……………
星聖エステレア皇国編完
そして今。わたしに与えられた部屋で、ただただウラヌスが抱き締めてくれるのに甘えていた。知りたくなかった真実に壊れそうな心を繫ぎ留めるので必死だった。
でも、いつまでもこうしているわけにはいかない。わたしには使命があるから。
「……ごめ、なさい。も、だいじょうぶ……」
彼を押し返そうとした。肩を濡らし続けるのも申し訳ない。だけどウラヌスはびくともしない。
「ウラヌス。視たもの、話すから」
「この腕の中から聞こう」
「……ウラヌスの気持ち、嬉しい。いつも優しくしてくれてありがとう。でも……」
思い出す星乃レンの言葉。
『私達はーー愛し合っていますの!』
一方的に喚ばれたから親切に、優しくしてもらえる。異界の星詠みだからウラヌスのお嫁さんになれる。でも彼の心まで縛る権利はある? わたしにこうまでしてもらう権利は、ある?
二人の関係のこと、言いにくい。言いたくない。言葉を区切ったわたしに当然ウラヌスは怪訝な声を発した。
「でも、何だ?」
……いつまでも誤魔化してはいられない。彼の好意に中途半端に甘えるばかりじゃ、ウラヌスだってもやもやするだろう。
「……ウラヌスは……レンと愛し合ってるの……?」
平静に言いたいのにみっともなく嗚咽が混じる。もう泣きたくない。なのに大粒の涙がまたこぼれた。
……何も、言ってくれない。
気付かれたくないことだった?
もう一度彼を押し返そうとしたわたしは、それより早く、身体を離される。一瞬だけ愉悦に歪んだ顔が見えた気がした。でもすぐに青以外、何も見えなくなる。呑み込まれた嗚咽と、唇に触れる温もりに頭が真っ白になった。
そして離れていった青は柔く蕩けている。
「……迷った時はおれの言葉にだけ心を傾けてくれと言ったのを、覚えているかい」
「…う、うん……」
「では今からおれの言うことを、ちゃんと聴けるな?」
「……う、うん!」
真っ直ぐ見つめ合って頷いた。彼の目元が薄っすらと紅色してる。
「おれは君だけを愛している。君が星詠みでなかったとしても手放してはやれない。生涯おれの傍で、笑っていておくれ」
ーーそれは、あんまりに真摯な眼差しで。その意味をわたしの中に落とし込んだ時、時が止まった。でもウラヌスは許してくれない。
「君は?」
甘えるような仕草でわたしを覗き込む。身体はしっかりと拘束されていて羞恥心から逃げられそうになかった。今度は別の意味で涙がこぼれて。
「……好き……大好きぃ……」
精一杯の言葉にウラヌスは小さく息を漏らした。わたしの幼い返しに、しょうがないなって微笑われてるようだった。
「では安心しておれに甘えられるな」
「う”ん……」
「ははっ、おれの花嫁殿は本当に泣き虫だなぁ」
「ほんとは、こんなんじゃないの。こっちに来てからなの!」
「ん? 泣き虫でも良いじゃないか。可愛い。素直で可愛くて……目が離せないのさ」
甘さに溺れる。糖度に窒息しそうだ。再びの抱擁に鼓動が止まりそうだった。でもウラヌスが重ねた言葉に、少し冷やっとする。
「だが、正直ではないな?」
……何が、バレてる?
固まってうかがうわたしの額に、彼の額がぴったり触れた。それから膝の上に抱き込まれてしまう。
「……まぁ良いさ。では、何を視たのか聞かせてもらおうか。ずっとこうしているから、何も恐れるものはない」
「うん。あのねーー」
いつだって頼もしいウラヌスに支えられて、わたしは救われている。独りじゃないんだ。だからちゃんと話せる。
それでも言葉に詰まりそうになった時は、その度に大きな手が、力強くわたしの手を握り込んでくれたのだった。
「ーー以上がエイコの視た記憶です。名の件はレンへ確認しましたが、はぐらかされました」
謁見の間にて陛下に今回の件を報告する。わたしに代わってウラヌスが説明してくれて、最後の言葉に思い出すのはあの子のこと。
『何のことかしら?』
ウラヌスと二人で視たものについて訊きにいった時。彼女は普段通りの様子で首を傾げた。具体的な内容を話しても戸惑うだけで、しまいには自分が嘘を吐いていると言うのか、とウラヌスに泣きつく始末。
下手に刺激し過ぎて強硬になられても困ると一旦わたし達は引いてきた。
「ですので、先にズェリーザ廃坑へ向かおうと考えております。陛下に今一度、この地を離れるお許しを頂きたく存じます」
そして元の世界の前に見た光景。あの暗闇は多分、ズェリーザ廃坑だと感じた。わざわざ星がわたしへ視せてきたということは、滅亡に何か関係があるはずとウラヌスとわたしは結論付けたのだった。
「……良いだろう。私はここを離れられぬ。ウラヌス、エイコ殿。どうか頼む。必要な物は全て用意させよう」
「ありがとうございます。では一つだけ。他国の王族からの、異界の星詠みとの面会の申し出はお断りいただきたい」
「それについては心配するな。既に全土へ伝達済みだ。今のところ、表立ってエレヅだけを断る訳にはいかぬからな。それで、エレヅへはその編成で行くのだな」
わたし達の後ろにはあのお茶会メンバーが控えている。なるべく少人数で現地に紛れ込めるようにと考えた結果、人種混合で都合が良かった。
特にルジーがいてくれるのが助かる。
「はい。一度バハル自治区へ寄り、民に扮してからエレヅへ入国するつもりです」
「無事を祈る。……エイコ殿、困り事があればいつでも聞こう。くれぐれも怪我や大病のなきよう」
「ありがとうございます。陛下」
「危険な事はウラヌスに任せるのですよ」
「こ、皇妃様……ありがとうございます。わたし、皇子を失わせはしません」
皇妃様はあまりお話しにならない。ウラヌスに似た雰囲気からして決して大人しいのではなく、正妃として凛然と構えておられるのだと思う。
その皇妃様が嬉しそうに微笑まれた。ウラヌスを想う母の愛に、胸が切なく疼く。
「行って参ります。父上、母上。果報をお待ちください」
こうしてわたし達はエステレア宮殿を後にする。
そして現在、アトリィア港にて出港間近の船に慌ただしく乗り込んでいた。
「進めねぇ!!」
「荷物つっかえてんのよ~! 押すから待ってろルジー!」
「オージェ急いで! 後ろがつかえてますわ」
「お急ぎくださいお客様!」
先頭切って乗り込もうとしたルジーの荷物が乗船口にはまっている。それをグイグイ押すオージェとノーヴの後ろにはまだわたしとウラヌス、シゼルがいた。その後ろでは船員さんが急き立ててくる。
「う”るァ!!」
荒々しい掛け声と共に荷物はスポンと抜けて、オージェごと船内へ消えた。
「行け! 乗れー!」
ウラヌスの号令で残りの全員が駆け込む。ノーヴに続いて乗り込むと、何故かすぐ目の前に彼の背中があって、ぶつかった。
「きゃあ!」
「おっと!」
「あら」
その後ろからウラヌスが覆い被さってきて、多分最後尾のシゼルもウラヌスに衝突したと思う。
「どうなっている!? エイコ、シゼル! 潰れてないか!?」
「ウ、ウラヌス殿。貴方の腕で私が潰れています…」
「ちょっと~! ルジー君がぺたんこになるぜ~!」
「きゅう…」
なんだかよく分かんないけど、わたしは息苦しくない。視界にノーヴの背中を突っぱねるウラヌスの腕が見えるから、彼がスペースを確保してくれているんだと思う。
「扉を閉めますよ!!」
一番後ろから船員さんの無情な声が聞こえた。そして荒々しく閉まる音が響く。
「シゼル、君から落ち着いて移動するんだ!」
「でもこの状態、何だか楽しいですわ」
「オレ達は楽しくないのよ!」
「仕方ありませんわね」
しぶしぶといった感じでシゼルがすし詰めから外れ、わたしもウラヌスに引き寄せられて安全な所へ避難出来た。順々に全員が退いていった先、壁に張り付くルジーが現れた。
オージェがそっと目元を拭う。
「可哀想に……標本になっちまったか」
「生きてるからな……」
掠れ声が絞り出されてきた。
「いくらルジーのリュックが一番大きいからと、詰め込み過ぎましたな」
「急いでいたからな…。すまなかった、ルジー。早く部屋で休んでくれ」
こんな事になった原因は買い足しに思うより時間が掛かり、最終的に不味い時間になってしまったからと、ひとまずルジーのリュックにあれもそれも詰め込んだせいだった。なのにルジーの脚が一番速くて彼が突っ走った結果、こうなった。
ちなみに買い足しに時間が掛かったのは、団体観光の人達とお買い物の時間が被ったせい。
みんなで寄ってたかってルジーのリュックに詰めていく光景は何とも言えなかった。
「……さて、オレはエイコと同じ部屋かな」
「えっ……」
「ウラヌスはオレと同室ね~」
この旅……どうなるんだろう?
既に満身創痍の男性三人と、一人元気でニコニコとわたしの乱れた髪を直してくれるウラヌス。そしてルジーの荷物からさっさと自分の物を漁るシゼル。
動き出した船はもう後戻り出来ないことを、語る。
……………
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