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三公演目――兄たちのサニーサイド
フェルマータ:???
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「どうだい? 今日は割と明るい曲だったんじゃないかな。そうでもない?」
窓の外はまだ明るかった。陽は傾いてきたものの、暮れというには幾分早い。店主も西の空を目にし、ほっと胸をなでおろした。
「良かった! 宣言どおりだ。ああ、サンデーの器はそこに置いたままでいいよ。陽があたる席だとすぐ溶けるのが課題だな……このビル、買ったときは南の窓がなかったんだけどね……アッッ!? ……っつぅ……」
日光浴を堪能したレジスターは店主にも容赦ない。ペンの先でぎこちなく打鍵し、ようやっといつもの音色を響かせた。
「ふう。お待たせ。本日もご来場頂き……『あれ? お客さん帰っちゃったの?』『サンデーは無事にできたのか?』『挨拶したかったなあ』『僕たちもそろそろ手伝いましょう』……ちょっ、君たち話し声が大きいって!! ごめんよ、ありがとうございました!」
…………前回、いや初回と比べても、若干激しめにドアベルが鳴った。
窓の外はまだ明るかった。陽は傾いてきたものの、暮れというには幾分早い。店主も西の空を目にし、ほっと胸をなでおろした。
「良かった! 宣言どおりだ。ああ、サンデーの器はそこに置いたままでいいよ。陽があたる席だとすぐ溶けるのが課題だな……このビル、買ったときは南の窓がなかったんだけどね……アッッ!? ……っつぅ……」
日光浴を堪能したレジスターは店主にも容赦ない。ペンの先でぎこちなく打鍵し、ようやっといつもの音色を響かせた。
「ふう。お待たせ。本日もご来場頂き……『あれ? お客さん帰っちゃったの?』『サンデーは無事にできたのか?』『挨拶したかったなあ』『僕たちもそろそろ手伝いましょう』……ちょっ、君たち話し声が大きいって!! ごめんよ、ありがとうございました!」
…………前回、いや初回と比べても、若干激しめにドアベルが鳴った。
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