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五章 開戦前夜
三十話
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首長室にはアイラとピオーネがいた。
「帰ってきてたんだね、おかえり。」
「ええ、さっきね。」
帰ってきてすぐなのか。そんなに急いで僕を呼び出して、一体何だというのか。
「乗り物の件はどうなったの? 」
とアイラが聞いてきた。彼女の顔はなぜか恐る恐るという表情だ。
「ああ、完成したよ! 割とすぐに出来てしまってね。」
僕は我ながら仕事が早いと、誇らしかった。
が、アイラは僕の返答を聞くと深くため息を吐き下ろし、頭を抱えてしまった。代わりにその後ろのピオーネがニヤリと笑った。
「やってくれましたね、信じてましたよ。タイセイさん。」
「あ、ああ。」
どうしてピオーネが信じているのかは分からないが、それ以上に依頼達成に頭を抱えるアイラが訳分からない。
「アイラはなぜに渋い顔をしてるんだ? 」
「もうちょっと時間をかけなさいよ! 」
ちょいちょいちょい、そりゃないだろう!
「時間を早めろといったのは君だろう! 」
「それは仕事に没頭してもらうために……」
僕らの口論を遮ったのはピオーネだった。
「お二方とも、そのへんで。今大事なのはこれからのことです。」
彼女は冷静なようにも、いきりたっているようにも見える。
「タイセイさんにざっくり説明させてもらうと、これから戦争が始まります。」
ざっくり言ったな。まあ驚きはしない。ニフラインとだろう。この前調査に行ったしな。
「ニフライン征討をシャラトーゼとホルンメランの連合軍で行います。そこで今回私がホルンメラン分団の指揮を取ることになりました。」
「え、ピオーネが? 」
「なにかおかしいですか? 」
いや、おかしいことはないのだけれど、それにしても……
「いや、だって君は准将だろう? ホルンメランにはエデルハン中将だっているじゃないか。」
「今回昇進して少将になりました。人選に関しても、若手に活躍の場を与えようというセルギアン公の計らいです。」
急な話だな。しかしどうしてそれで僕が呼ばれるのか。
「そこであなたに折り入ってお願いしたいことがあります。」
「何だい? 」
いつも通りの嫌な予感。
「従軍していただきたいのです。」
ほらやっぱり……ってか今回は次元が違うじゃないか! 何だって? 従軍? それじゃあ僕に、戦場に行けと言っているのか!
「それはさすがに無理な話だろう。僕は軍人でも何でもない。そもそも戦えない。自慢じゃないが、僕はめちゃくちゃ弱いんだぞ! 」
アイラは呆れたように頬杖をつきながら僕をジットリとした目で見上げている。その脇でピオーネはちょっと笑いそうになっていた。
「そんなことは百も承知です。何も戦って欲しいわけじゃない。言ってしまえばあなたにそっち方面の活躍は全く期待してませんから。」
事実だけど言われたらちょっと傷つくな。じゃあ僕はどうして連れていかれるのだろう。
「あなたと生物開発課の力を我が軍にお貸しいただきたい。もちろん前線に出るわけじゃない。私たちより後方から支援をしていただきたい。」
「僕たちのことを買ってくれるのは嬉しいけど……」
「決して買い被りじゃないと確信していますよ。なんせこの都市に騎馬団を作ったあなたですから。」
幸か不幸か、僕はウイングレーの件ですっかり軍部から信頼されてしまっているようだ。
しかしやっぱり怖いし心配だ。軍人なら戦地に行くのには免疫があるのかも知れないが、僕は違う。元の世界には戦争はなかった。いや、あったにはあったのだが。僕は平和で呑気な日本国民だったから。
それなのに目の前のピオーネはどうだろう。まだ少女と言ってもギリギリ差し支えないくらいの子が、戦の司令官になろうというのに全く心が揺らぐ様子が見えない。
「タイセイさん。これはお世辞でもなんでもない。あなたがいてくれたら何万人もの兵士が死なずに済むんです! 」
それはずるいよ。他人の命を引き合いに出すのは。断れなくなるじゃないか。
ピオーネは畳み掛けてくる。
「それにあなたの身の安全は保証します。メイデン少将の部隊に護衛守備を頼んでありますから。」
いよいよクラクラしてきた。僕に一部隊を割くっていうのかよ。本気で退路を断ちにきてるだろ。
「ちょっと……ちょっと考えさせてくれ。」
「時間はありませんよ。」
そんなこと言われてもな。
「いいじゃない、ちょっとくらい。」
アイラが割って入ってくれたから僕は一旦首長室から出ることができた。とりあえず、八階に戻ろう。
生物開発課では二人が変わらず仕事をしていた。ライアンくんは歌い鳥をいろいろ調べて、兵士くんは書類整理をしている。僕はすぐ二人に先程のことを話した。
二人とも手を止めて僕の話を聞いてくれた。
「あなたの気持ち次第じゃないですか? 」
話を聞いたライアンくんは一言そう言った。
「それが難しいんだよ! 」
「難しいんですよ。今更知れたことじゃないでしょう? 軍人じゃないあなたが行かないと言ったところで誰もタイセイさんを責められはしない。」
それは分かってる、分かってるけれど……
「でもあなたが行けば、助かる命が数え切れないほどあるかも知れない。だから迷ってるのでしょう? 」
まさにその通りだ。ピオーネにあんなこと言われてしまうと行くべきだと思ってしまう。自分の命か、他人の命か……
「でもね、タイセイさん。いくら『正しい答え』を探しても見つからないんです。」
「『正しい答え』? 」
ライアンくんは暑そうな仕草を見せて窓を開けた。乾いた冷たい風が彼の白衣の裾をふわりと膨らませる。僕がこんなにも悩んでいるというのに、空は晴れ晴れとして、雲が高い。
「ええ、タイセイさん。自分の正しさを追い求めて必死に天秤を揺らして葛藤しているでしょう? でもその天秤は酷い欠陥品なんだ。持ち主によってつり合う点が変わってしまう。」
紙の束の上にある何枚かが風に飛ばされそうになったのを見て、ライアンくんはマグカップをのせた。兵士くんも黙ったまま彼を手伝っていた。
「つまりはですね、どんなに悩んだところであなたが選んだ選択は誰かしらの不正解なんです。じゃああなた自身の気持ち次第で決めてしまうしかないじゃないですか? 」
彼の話を聞いて僕は少し昔のことを思い出した。
僕は子どもの頃、夢がなかった。したいことが無かったわけじゃない、ただずっと遠くに見えていただけ。あれはただの背景なんだって途中で勝手に悟ってはやめてしまうのを何度も繰り返した。
バスケだって絵だって、好きだったけれど、だからといってずっと続けようとも思えなかった。僕が何かを辞めるたびに、止める人もいた。きっと彼らにとって僕が辞めることは不正解だったのだろう。
結局僕は役所勤めの公務員になった。両親は真面目で安定した職だと言って、喜んでくれた。反対に友達のなかには「つまらないだろう。」と言うやつもいた。あれもまた、正解と不正解だったのだろう。
思えば、情けない選択にせよ、僕は何度も天秤を手にしていた。その度に自分と他人のつり合い点の差を感じてきた。
なるほど、そう考えればちょっとは気が軽くなる。相変わらず難しい選択だけど、僕は僕の心のままに……。
ライアンくんの話は続いていた。
「だから選択は本当の意味でタイセイさん次第なんですよ。それで、もしもあなたが戦地へ行くというならば、僕も生物開発課の一員としてついていってあげますから。」
彼の目は優しかった。不思議とゆるされる気がしてしまう。
「いいのかい? 君は。」
「ええ、あなたが思う以上に僕たちは覚悟を持ってこの部署に来ていますから。そうだろ? クロードくん。」
「まあ難しいことは分かりませんけどね、僕だって元軍人ですから。ついて行くことくらいできますよ。」
僕は彼らを見くびっていたのか。一番甘い考えなのは僕だったらしい。
「クロードくんだってこう言ってます。まあ覚悟の話ですけどね。そもそも僕らが行ったら兵士たちの命が助かるってのも怪しいですから。」
それは僕も思う。ピオーネが言うほど貢献できるのか、自信が持てない。けれど彼女は確信を持っているようだった。
「あとちょっと考えてみるよ。ありがとう、二人とも。」
「それがいいです。今日はもういいですから、お一人になられてみては? 」
ライアンくんがそう言ってくれたから、僕は早退させてもらい、ホルンメランの街中に出た。
「帰ってきてたんだね、おかえり。」
「ええ、さっきね。」
帰ってきてすぐなのか。そんなに急いで僕を呼び出して、一体何だというのか。
「乗り物の件はどうなったの? 」
とアイラが聞いてきた。彼女の顔はなぜか恐る恐るという表情だ。
「ああ、完成したよ! 割とすぐに出来てしまってね。」
僕は我ながら仕事が早いと、誇らしかった。
が、アイラは僕の返答を聞くと深くため息を吐き下ろし、頭を抱えてしまった。代わりにその後ろのピオーネがニヤリと笑った。
「やってくれましたね、信じてましたよ。タイセイさん。」
「あ、ああ。」
どうしてピオーネが信じているのかは分からないが、それ以上に依頼達成に頭を抱えるアイラが訳分からない。
「アイラはなぜに渋い顔をしてるんだ? 」
「もうちょっと時間をかけなさいよ! 」
ちょいちょいちょい、そりゃないだろう!
「時間を早めろといったのは君だろう! 」
「それは仕事に没頭してもらうために……」
僕らの口論を遮ったのはピオーネだった。
「お二方とも、そのへんで。今大事なのはこれからのことです。」
彼女は冷静なようにも、いきりたっているようにも見える。
「タイセイさんにざっくり説明させてもらうと、これから戦争が始まります。」
ざっくり言ったな。まあ驚きはしない。ニフラインとだろう。この前調査に行ったしな。
「ニフライン征討をシャラトーゼとホルンメランの連合軍で行います。そこで今回私がホルンメラン分団の指揮を取ることになりました。」
「え、ピオーネが? 」
「なにかおかしいですか? 」
いや、おかしいことはないのだけれど、それにしても……
「いや、だって君は准将だろう? ホルンメランにはエデルハン中将だっているじゃないか。」
「今回昇進して少将になりました。人選に関しても、若手に活躍の場を与えようというセルギアン公の計らいです。」
急な話だな。しかしどうしてそれで僕が呼ばれるのか。
「そこであなたに折り入ってお願いしたいことがあります。」
「何だい? 」
いつも通りの嫌な予感。
「従軍していただきたいのです。」
ほらやっぱり……ってか今回は次元が違うじゃないか! 何だって? 従軍? それじゃあ僕に、戦場に行けと言っているのか!
「それはさすがに無理な話だろう。僕は軍人でも何でもない。そもそも戦えない。自慢じゃないが、僕はめちゃくちゃ弱いんだぞ! 」
アイラは呆れたように頬杖をつきながら僕をジットリとした目で見上げている。その脇でピオーネはちょっと笑いそうになっていた。
「そんなことは百も承知です。何も戦って欲しいわけじゃない。言ってしまえばあなたにそっち方面の活躍は全く期待してませんから。」
事実だけど言われたらちょっと傷つくな。じゃあ僕はどうして連れていかれるのだろう。
「あなたと生物開発課の力を我が軍にお貸しいただきたい。もちろん前線に出るわけじゃない。私たちより後方から支援をしていただきたい。」
「僕たちのことを買ってくれるのは嬉しいけど……」
「決して買い被りじゃないと確信していますよ。なんせこの都市に騎馬団を作ったあなたですから。」
幸か不幸か、僕はウイングレーの件ですっかり軍部から信頼されてしまっているようだ。
しかしやっぱり怖いし心配だ。軍人なら戦地に行くのには免疫があるのかも知れないが、僕は違う。元の世界には戦争はなかった。いや、あったにはあったのだが。僕は平和で呑気な日本国民だったから。
それなのに目の前のピオーネはどうだろう。まだ少女と言ってもギリギリ差し支えないくらいの子が、戦の司令官になろうというのに全く心が揺らぐ様子が見えない。
「タイセイさん。これはお世辞でもなんでもない。あなたがいてくれたら何万人もの兵士が死なずに済むんです! 」
それはずるいよ。他人の命を引き合いに出すのは。断れなくなるじゃないか。
ピオーネは畳み掛けてくる。
「それにあなたの身の安全は保証します。メイデン少将の部隊に護衛守備を頼んでありますから。」
いよいよクラクラしてきた。僕に一部隊を割くっていうのかよ。本気で退路を断ちにきてるだろ。
「ちょっと……ちょっと考えさせてくれ。」
「時間はありませんよ。」
そんなこと言われてもな。
「いいじゃない、ちょっとくらい。」
アイラが割って入ってくれたから僕は一旦首長室から出ることができた。とりあえず、八階に戻ろう。
生物開発課では二人が変わらず仕事をしていた。ライアンくんは歌い鳥をいろいろ調べて、兵士くんは書類整理をしている。僕はすぐ二人に先程のことを話した。
二人とも手を止めて僕の話を聞いてくれた。
「あなたの気持ち次第じゃないですか? 」
話を聞いたライアンくんは一言そう言った。
「それが難しいんだよ! 」
「難しいんですよ。今更知れたことじゃないでしょう? 軍人じゃないあなたが行かないと言ったところで誰もタイセイさんを責められはしない。」
それは分かってる、分かってるけれど……
「でもあなたが行けば、助かる命が数え切れないほどあるかも知れない。だから迷ってるのでしょう? 」
まさにその通りだ。ピオーネにあんなこと言われてしまうと行くべきだと思ってしまう。自分の命か、他人の命か……
「でもね、タイセイさん。いくら『正しい答え』を探しても見つからないんです。」
「『正しい答え』? 」
ライアンくんは暑そうな仕草を見せて窓を開けた。乾いた冷たい風が彼の白衣の裾をふわりと膨らませる。僕がこんなにも悩んでいるというのに、空は晴れ晴れとして、雲が高い。
「ええ、タイセイさん。自分の正しさを追い求めて必死に天秤を揺らして葛藤しているでしょう? でもその天秤は酷い欠陥品なんだ。持ち主によってつり合う点が変わってしまう。」
紙の束の上にある何枚かが風に飛ばされそうになったのを見て、ライアンくんはマグカップをのせた。兵士くんも黙ったまま彼を手伝っていた。
「つまりはですね、どんなに悩んだところであなたが選んだ選択は誰かしらの不正解なんです。じゃああなた自身の気持ち次第で決めてしまうしかないじゃないですか? 」
彼の話を聞いて僕は少し昔のことを思い出した。
僕は子どもの頃、夢がなかった。したいことが無かったわけじゃない、ただずっと遠くに見えていただけ。あれはただの背景なんだって途中で勝手に悟ってはやめてしまうのを何度も繰り返した。
バスケだって絵だって、好きだったけれど、だからといってずっと続けようとも思えなかった。僕が何かを辞めるたびに、止める人もいた。きっと彼らにとって僕が辞めることは不正解だったのだろう。
結局僕は役所勤めの公務員になった。両親は真面目で安定した職だと言って、喜んでくれた。反対に友達のなかには「つまらないだろう。」と言うやつもいた。あれもまた、正解と不正解だったのだろう。
思えば、情けない選択にせよ、僕は何度も天秤を手にしていた。その度に自分と他人のつり合い点の差を感じてきた。
なるほど、そう考えればちょっとは気が軽くなる。相変わらず難しい選択だけど、僕は僕の心のままに……。
ライアンくんの話は続いていた。
「だから選択は本当の意味でタイセイさん次第なんですよ。それで、もしもあなたが戦地へ行くというならば、僕も生物開発課の一員としてついていってあげますから。」
彼の目は優しかった。不思議とゆるされる気がしてしまう。
「いいのかい? 君は。」
「ええ、あなたが思う以上に僕たちは覚悟を持ってこの部署に来ていますから。そうだろ? クロードくん。」
「まあ難しいことは分かりませんけどね、僕だって元軍人ですから。ついて行くことくらいできますよ。」
僕は彼らを見くびっていたのか。一番甘い考えなのは僕だったらしい。
「クロードくんだってこう言ってます。まあ覚悟の話ですけどね。そもそも僕らが行ったら兵士たちの命が助かるってのも怪しいですから。」
それは僕も思う。ピオーネが言うほど貢献できるのか、自信が持てない。けれど彼女は確信を持っているようだった。
「あとちょっと考えてみるよ。ありがとう、二人とも。」
「それがいいです。今日はもういいですから、お一人になられてみては? 」
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