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四章 魔法教師
二十六話
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森深くに罠をいくつか張って、僕らはいつもの湖の畔にテントを張って待機した。
森はいつも通りの静かさ。バレエダンサーが数羽見えたが、あまりに音がないので踊ることもなく、げんなりしている。
ちょっとしたキャンプ気分だ。四人で一つのテントは窮屈であるが、それはそれでまた乙なもの。ちょっとの間僕たちは目的を忘れていた。
時間はあっという間に過ぎ、空が朱に燃えて、木の影が伸びてきた。
「そろそろかかってるんじゃないですかね。」
ライアンくんが先頭で森の中を歩いていく。理由は簡単。彼しか罠の場所を覚えていないからである。毎回こういう細かいことはライアンくんに頼りっきりだ。
一つ目の罠には落ち葉が散っているだけ。二つ目にはただのリスがかかっていた。
「割と難しいのかもしれませんね。」
三つ目もダメ、四つ目も……もういよいよ五つ目が最後だ。これがダメならボウズである。
最後の望みをかけて五つ目のオリの方へと向かうとガシャリガシャリと金属音が響いてきた。
「何かいますよ。一応、気をつけて。」
木々をかき分けて、忍び足で近づいていく。枝をよけると、だんだんとオリの近くが見えて来る。
視線の先では、大きな影がオリを揺らしていた。
「おお! あれですよ。カイトモモンガ。」
ゆっくり這いつつ近づくと、確かにモモンガの見た目。ただしでかい。
「かなり大きな個体ですよ。」
カイトモモンガはオリの中の木の実に必死で手をのばしていた。オリに体が全く入らなかったのだ。もう一つ大きいサイズを持ってくればよかったかな。
短い手を懸命に伸ばす様子はまさしく可愛いものだったが、とにかく捕まえなければならない。
ゆっくりゆっくり、注意しながら近づいた……つもりだったが、モモンガは僕たちに気づいた。
しまった。逃げられてしまう、と思ったのだが意外にもモモンガは全く逃げるそぶりを見せなかった。
モモンガは僕たちに近づいてくると、四人ともをジロジロと見て回り、匂いを嗅いできた。
モモンガは僕に向けて手を出してきた。僕の目を見つめるので試しに握ってみた。鳴き声をあげたかと思えば、モモンガの足下に魔法陣が展開した。
「まずいですよ! 離れてください、タイセイさん! 」
ライアンくんがそう言ったときにはもう遅い。モモンガと僕は瞬く間に浮き上がって、木々を越え、茜色の空の真ん中に吸い込まれてしまった。
ここ最近、空を飛んでばかりのような気がする。この前もホタルに振り回されたし。だがこのモモンガ、敵意はないようだ。空中まで飛び上がったあと、僕とモモンガは静止した。どうしたのだろうと見上げると、モモンガは困っていた。
飛び上がったはいいものの、どこにいけばいいのかが分からないようである。
「あっち、あっちに頼むよ。」
僕は試しにホルンメランの方を指さしてみた。するとモモンガはそれを見て了解したよう。一気に指さした方向を向いて加速した。
モモンガのスピードは、ホタルよりかは緩かった。風切り音がするすると音を立てては抜けていく。快適な空の旅、遊覧飛行という風情だ。
ホルンメランは徐々に近づいてくる。夕陽に火照る街並みはやっぱり綺麗で、置いてきた他の三人のことを忘れてしまいそうだ。
僕は途中何回か、詳しい場所を指定した。さしずめタクシーの運転手にナビしているような感じだ。
「運転手さん、あそこに一際でかい建物があるだろう? そこの入り口に下りてもらえると助かるよ。」
言葉が分からないはずのモモンガだけど、僕の意図を理解したらしく、官庁めがけて高度を下げ始めた。
ぐるぐると旋回しながら降りていく。そうそう、そのままそのまま……って、ちょっとちょっと! 真下だよ!
斜めに飛びはじめたのだ。このままじゃ官庁に突っ込むぞ。
モモンガが一直線に進んでいく先は、上から数えて三つ目の階だ。もう無理だ。窓ガラスに突っ込む。……ん? 上から三つ目って確か……
『バリーン!! 』
凄まじい音を立ててガラスが破れ、僕とモモンガは部屋の中へと突っ込んだ。くそ、猛烈に痛いぞ。
痛みに悶えて、他のことに全く気が回らない僕だったが、声が聞こえてきた。
「ちょっと! 何事よこれ。」
よりによってこの部屋に突っ込んでしまうとは。
「なんで窓からタイセイが飛んでくるのよ! 」
僕とモモンガが突っ込んだのは官庁の十五階、首長室である。
突っ伏したまま見上げると、アイラの怒った顔が見えた。
「どういうこと? 私、ここ最近のことでこういうことには気が立ってるんだけど? 」
本当に間が悪いことをしてしまった。
「刺客が来たと思っちゃったじゃない! 」
「本当に済まない。わざとじゃないんだ。」
「当たり前でしょう! わざとだったら反逆罪よ! 」
傍らに目をやると、モモンガは座っていた。状況が分からず、首を傾げていた。アイラももちろんこいつに気づいていた。
「それで、この子はなんなの? 」
「モモンガ。」
「そりゃ見たら分かるわよ。」
アイラはモモンガに近づくと頭を撫で始めた。いや、そいつが元凶なんだけどな。あ、いや、官庁を指さした僕のせいか。どのみち怒られるのは僕だ。
「まあ十中八九あの先生に頼まれた送迎用の乗り物のために捕まえてきたんでしょ。でも、こんなに制御不能だと困るわね。」
絶賛直面中の問題である。このモモンガといい、ホタルといい、とても言うことを素直に聞いてくれそうにはない。
やはり配合二代目を生まなければならないよう。明日からはそちらを考え始めなければならないだろう。いや、僕は始末書を書くのが先か。
翌朝、改めて首長室に謝りにいったがアイラはいなかった。一階の受付に問い合わせると、彼女は首都シャラトーゼに向かっており、五日間は戻らないと伝えられた。
また今度と、八階に戻るとかなり手狭である。巨大なホタルとモモンガが並んでいるのだから、壮観といえば壮観。
さあ、配合していこう。これもまたみんなで案を出し合わなければならない。
最初に試してみたのは前に捕まえたバレエダンサーとホタルの配合。単純に飛ぶやつと飛ぶやつを掛け合わせたらよく飛ぶやつが生まれるのではないかという思考である。
だが、生まれてきたのは一見なんの変哲もないバレエダンサーだった。あれ、ホタル要素はどこいった? と思っていると、ライアンくんが部屋の電灯を消した。
するとどうだろう。生まれた子の体が蛍光に輝いているではないか。
「羽がホタルみたいに光るようになったみたいですね。」
見た目が変わらないので、もちろん飛行能力も普通のバレエダンサーと変わらなかった。ついでに踊りの上手さも。
やはりなかなか上手くはいかない。次に試したのは、ウイングレーに、さらに飛行生物をかけ合わせるというものだった。
しかしこれもことごとく没になった。やはりベースが馬だけに生える翼のサイズにも限界がある。結局最初のウイングレー以上の翼を持つことはなかった。
ただ全てが全て失敗というわけでも無さそう。ウイングレーとリュウセイホタルのハーフはかなりの駿馬だった。それこそ流れ星のような走り。見た目も麗しい。
「偶然の産物ですね。中々傑作だと思いますよ。」
たてがみと尻尾は白く燃え、それが漆黒の青毛の上によく映えていた。
「せっかくだから誰かに乗って欲しいですよね。ジョシュア伯とか? 」
兵士くんは半分イジるように言うが、
「いや、彼女にはもう愛馬がいる。ギャロップマリン、シャコ捕まえたときの。」
完全に没だと思ってた馬に当たり前のように乗って現れたときは本当におどろいた。
「え、あれって人間乗れちゃうんですか? 」
「僕も乗れないと思ってたんだけどね。躾けたんだとさ。」
「それよりこの馬、せっかくだから新しい品種名つけときましょうよ。」
と、提案したのはライアンくん。だが僕もそれは思っていた。というより、もうすでに考えていた。
「光源氏はどうだろう? 」
その馬を見た瞬間にそれがピンと来た。気品があり流麗。僕の中でピッタリとイメージが重なった。
「ヒカルゲンジ? なんですそれ? 」
「貴公子の名前だよ。僕が知ってる。」
スペースがないので、ヒカルゲンジは一旦軍の厩舎に預けられた。そのあとちょっとした噂になったことを僕たちが知るのは少し後のことだった。
森はいつも通りの静かさ。バレエダンサーが数羽見えたが、あまりに音がないので踊ることもなく、げんなりしている。
ちょっとしたキャンプ気分だ。四人で一つのテントは窮屈であるが、それはそれでまた乙なもの。ちょっとの間僕たちは目的を忘れていた。
時間はあっという間に過ぎ、空が朱に燃えて、木の影が伸びてきた。
「そろそろかかってるんじゃないですかね。」
ライアンくんが先頭で森の中を歩いていく。理由は簡単。彼しか罠の場所を覚えていないからである。毎回こういう細かいことはライアンくんに頼りっきりだ。
一つ目の罠には落ち葉が散っているだけ。二つ目にはただのリスがかかっていた。
「割と難しいのかもしれませんね。」
三つ目もダメ、四つ目も……もういよいよ五つ目が最後だ。これがダメならボウズである。
最後の望みをかけて五つ目のオリの方へと向かうとガシャリガシャリと金属音が響いてきた。
「何かいますよ。一応、気をつけて。」
木々をかき分けて、忍び足で近づいていく。枝をよけると、だんだんとオリの近くが見えて来る。
視線の先では、大きな影がオリを揺らしていた。
「おお! あれですよ。カイトモモンガ。」
ゆっくり這いつつ近づくと、確かにモモンガの見た目。ただしでかい。
「かなり大きな個体ですよ。」
カイトモモンガはオリの中の木の実に必死で手をのばしていた。オリに体が全く入らなかったのだ。もう一つ大きいサイズを持ってくればよかったかな。
短い手を懸命に伸ばす様子はまさしく可愛いものだったが、とにかく捕まえなければならない。
ゆっくりゆっくり、注意しながら近づいた……つもりだったが、モモンガは僕たちに気づいた。
しまった。逃げられてしまう、と思ったのだが意外にもモモンガは全く逃げるそぶりを見せなかった。
モモンガは僕たちに近づいてくると、四人ともをジロジロと見て回り、匂いを嗅いできた。
モモンガは僕に向けて手を出してきた。僕の目を見つめるので試しに握ってみた。鳴き声をあげたかと思えば、モモンガの足下に魔法陣が展開した。
「まずいですよ! 離れてください、タイセイさん! 」
ライアンくんがそう言ったときにはもう遅い。モモンガと僕は瞬く間に浮き上がって、木々を越え、茜色の空の真ん中に吸い込まれてしまった。
ここ最近、空を飛んでばかりのような気がする。この前もホタルに振り回されたし。だがこのモモンガ、敵意はないようだ。空中まで飛び上がったあと、僕とモモンガは静止した。どうしたのだろうと見上げると、モモンガは困っていた。
飛び上がったはいいものの、どこにいけばいいのかが分からないようである。
「あっち、あっちに頼むよ。」
僕は試しにホルンメランの方を指さしてみた。するとモモンガはそれを見て了解したよう。一気に指さした方向を向いて加速した。
モモンガのスピードは、ホタルよりかは緩かった。風切り音がするすると音を立てては抜けていく。快適な空の旅、遊覧飛行という風情だ。
ホルンメランは徐々に近づいてくる。夕陽に火照る街並みはやっぱり綺麗で、置いてきた他の三人のことを忘れてしまいそうだ。
僕は途中何回か、詳しい場所を指定した。さしずめタクシーの運転手にナビしているような感じだ。
「運転手さん、あそこに一際でかい建物があるだろう? そこの入り口に下りてもらえると助かるよ。」
言葉が分からないはずのモモンガだけど、僕の意図を理解したらしく、官庁めがけて高度を下げ始めた。
ぐるぐると旋回しながら降りていく。そうそう、そのままそのまま……って、ちょっとちょっと! 真下だよ!
斜めに飛びはじめたのだ。このままじゃ官庁に突っ込むぞ。
モモンガが一直線に進んでいく先は、上から数えて三つ目の階だ。もう無理だ。窓ガラスに突っ込む。……ん? 上から三つ目って確か……
『バリーン!! 』
凄まじい音を立ててガラスが破れ、僕とモモンガは部屋の中へと突っ込んだ。くそ、猛烈に痛いぞ。
痛みに悶えて、他のことに全く気が回らない僕だったが、声が聞こえてきた。
「ちょっと! 何事よこれ。」
よりによってこの部屋に突っ込んでしまうとは。
「なんで窓からタイセイが飛んでくるのよ! 」
僕とモモンガが突っ込んだのは官庁の十五階、首長室である。
突っ伏したまま見上げると、アイラの怒った顔が見えた。
「どういうこと? 私、ここ最近のことでこういうことには気が立ってるんだけど? 」
本当に間が悪いことをしてしまった。
「刺客が来たと思っちゃったじゃない! 」
「本当に済まない。わざとじゃないんだ。」
「当たり前でしょう! わざとだったら反逆罪よ! 」
傍らに目をやると、モモンガは座っていた。状況が分からず、首を傾げていた。アイラももちろんこいつに気づいていた。
「それで、この子はなんなの? 」
「モモンガ。」
「そりゃ見たら分かるわよ。」
アイラはモモンガに近づくと頭を撫で始めた。いや、そいつが元凶なんだけどな。あ、いや、官庁を指さした僕のせいか。どのみち怒られるのは僕だ。
「まあ十中八九あの先生に頼まれた送迎用の乗り物のために捕まえてきたんでしょ。でも、こんなに制御不能だと困るわね。」
絶賛直面中の問題である。このモモンガといい、ホタルといい、とても言うことを素直に聞いてくれそうにはない。
やはり配合二代目を生まなければならないよう。明日からはそちらを考え始めなければならないだろう。いや、僕は始末書を書くのが先か。
翌朝、改めて首長室に謝りにいったがアイラはいなかった。一階の受付に問い合わせると、彼女は首都シャラトーゼに向かっており、五日間は戻らないと伝えられた。
また今度と、八階に戻るとかなり手狭である。巨大なホタルとモモンガが並んでいるのだから、壮観といえば壮観。
さあ、配合していこう。これもまたみんなで案を出し合わなければならない。
最初に試してみたのは前に捕まえたバレエダンサーとホタルの配合。単純に飛ぶやつと飛ぶやつを掛け合わせたらよく飛ぶやつが生まれるのではないかという思考である。
だが、生まれてきたのは一見なんの変哲もないバレエダンサーだった。あれ、ホタル要素はどこいった? と思っていると、ライアンくんが部屋の電灯を消した。
するとどうだろう。生まれた子の体が蛍光に輝いているではないか。
「羽がホタルみたいに光るようになったみたいですね。」
見た目が変わらないので、もちろん飛行能力も普通のバレエダンサーと変わらなかった。ついでに踊りの上手さも。
やはりなかなか上手くはいかない。次に試したのは、ウイングレーに、さらに飛行生物をかけ合わせるというものだった。
しかしこれもことごとく没になった。やはりベースが馬だけに生える翼のサイズにも限界がある。結局最初のウイングレー以上の翼を持つことはなかった。
ただ全てが全て失敗というわけでも無さそう。ウイングレーとリュウセイホタルのハーフはかなりの駿馬だった。それこそ流れ星のような走り。見た目も麗しい。
「偶然の産物ですね。中々傑作だと思いますよ。」
たてがみと尻尾は白く燃え、それが漆黒の青毛の上によく映えていた。
「せっかくだから誰かに乗って欲しいですよね。ジョシュア伯とか? 」
兵士くんは半分イジるように言うが、
「いや、彼女にはもう愛馬がいる。ギャロップマリン、シャコ捕まえたときの。」
完全に没だと思ってた馬に当たり前のように乗って現れたときは本当におどろいた。
「え、あれって人間乗れちゃうんですか? 」
「僕も乗れないと思ってたんだけどね。躾けたんだとさ。」
「それよりこの馬、せっかくだから新しい品種名つけときましょうよ。」
と、提案したのはライアンくん。だが僕もそれは思っていた。というより、もうすでに考えていた。
「光源氏はどうだろう? 」
その馬を見た瞬間にそれがピンと来た。気品があり流麗。僕の中でピッタリとイメージが重なった。
「ヒカルゲンジ? なんですそれ? 」
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