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四章 魔法教師
二十五話
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僕たちは未だ空を飛んでいる。いや、振り回されている。そろそろ僕たちまで流れ星になってしまいそうだ。
「もう手が痛いよ! 」
金属製の網につかまり続けるのはかなりきつい。身体の出来が違う魔王先生以外の三人はそろそろ限界が近い。
「ヤバイですよ。」
「もう手がちぎれそうだ。」
「みなさん、大丈夫ですか? これ、本当に網じゃないとダメなんです? 」
魔王先生は余裕そうだったが、僕らのことを慮ってくれている。
「別にいいですけどね。だって網で捕まえる以外の捕獲方法がなんにもないじゃないですか!」
振り回されながらも絶叫するライアンくんの言葉を聞いた魔王先生は、思わぬことを言い出した。
「あれ、そうなんですか。なら問題ない。」
魔王先生は片手を離して蛍に向けた。
「○+×%<〒*♪☆\~$」
ホタルに負けないくらいに輝く魔法陣が彼の手の周りに現れると、それがそのままリュウセイホタルに覆い被さった。
すると、次の瞬間ホタルは飛ぶのをやめてしまった。いや、浮かぶのさえもやめてしまったのだ。ホタルの体重が一気に網にかかってきて、僕らの体は引っ張られてしまった。
「何したんです? 先生。」
「ああ、いや。殺してはないですよ。眠らせただけです。」
またお得意の魔法であることはすぐに分かった。にしても便利なものだ。眠らせることまでできてしまうとは。
というか、そういうのがあるのなら最初からやってくれよ! まあ僕たちがそれを最初からあてにするのは間違っているのだが。
ぼくたちはホタルを網に包んだまま、地面に降りていった。眠ったホタルからはすでに火は消えている。そこで僕たちは初めてホタルの体を見ることが出来た。紫紺の外骨格はトゲトゲしくも流線美のフォルム。この姿そのものが彗星のようである。
地面に降りた頃には、もう月が真上まで昇っていた。
「夜が更けきってしまいましたね。官庁には入れるんですか? 」
「問題ないよ。事前に申請して、八階までのルートだけをこの時間まで解放してもらってる。」
「にしてもホント特別扱いですよね、うちの部署。」
官庁の中には一階に警備の人が一人いる以外は誰もいなかった。こうして官庁に入るとき、なぜか魔王先生が一番おどおどしている。
「余のような部外者が簡単に何度も官庁の奥の方まで入っちゃっていいんでしょうか? 」
「いいんですよ、どうせすぐ通うことになるんだから。」
魔王先生は、教師になる予定だ。だがアイラが直接取り立てたので、扱いとしては官吏になるはずである。であればこの官庁もいずれ彼の職場になるのだ。
リュウセイホタルはエレベーターの中にギリギリ入った。触角を扉に挟みそうでヒヤヒヤしたが、そこは一人触覚係を置くことで回避。どうにか生物開発課まで持ち帰ることができた。
開発課の研究スペースには、あらかじめ巨大な鉄のオリを用意しておいた。倉庫を覗いたらオリなんていくらでもあるから恐ろしい。とにかくその中の一つを持ってきておいたから、そこにホタルを入れた。
「でもこいつ、起きたらまた発火するんでしょう? 」
「いや、飛ばない限りは大丈夫だよ。」
兵士くんとライアンくんがそう話していた。空を飛ばないと光らないなんて、ますます流星のよう。
翌朝、また四人で集まった。さあ仕事を始めようというところでホタルを見ていたわけだが、四人ともが同じ意見を口にした。
「あんなに暴れられたら正直乗り物なんて引っ張れないですよね。」
「そうなんだよね。」
「余もそう思います。とても子どもたちのことは任せられないですね。」
「なんとか調教とか出来ないんすかね。」
兵士くんは思いつきを口にするが、虫にそれは無理があるだろう。
やっぱりこいつ自身を採用するのは無理なのか。今回はラクしたいとか思ってたけど、結局は配合を試行錯誤していかないといけないみたいだ。
「もっとゆったり飛べるやついないの? 」
「「「…………」」」
みんなパッとは思いつかないみたいだ。
またまたみんなで図鑑をめくり続けてた。生物学者の大家がこれを見たら、きっと嘲笑うだろうな。こいつらは生き物を仕事で扱っているというのに、満足に知識もないと。
ただ、知らないものはやっぱり知らないのだ。知識はライアンが最もあるだろうが、彼も専門外。結局生物学においては素人の集まりなのだから、大人しく図鑑にすがる。
みんなで出し合った案でまともなやつは全て試してみた。
最初は兵士くんの案。ヤンマカムイというトンボの魔物だった。トンボの安定した飛び方はもしかしたら乗り物を運ぶのに向いているのではないかという考えだ。
見つけるのは案外簡単だった。前にバレエダンサーを捕獲した湖に行き、葦の生えているあたりをうろついていると、空のあたりから現れた。
しかし、問題は捕獲中に発覚。このヤンマカムイ、細すぎてとても子供たちを持ち上げられそうにないのだ。
そのくせやたらと強い。言い出しっぺの兵士くんに対峙してもらったが、翅が起こす風圧でそもそも近づけないのだ。じりじりと後退させられて、彼の足元の土がえぐれていく。それどころか、兵士くんの服が傷つきだした。
「どういうことです? これ。」
かまいたちのようなものだろう。風だけで物が切れてしまうという。とにかく、このままじゃ兵士くんが危険だ。
「もういい! 早く戻ってくるんだ兵士くん。」
そのまま僕らは退散した。
「おかしいですよ、図鑑には危険度は低いと書かれていたのに。」
帰る間にも兵士くんはぐちぐち文句を言っていた。そんな彼を見かねたのはライアンくん。
「危険度が低いっていうのは、あくまでこちらに敵意がなければの話。魔物の強弱そのものとはあまり関係ないんだよ。蓋を開けてみれば強かったというのもよくある話だ。」
ほうほう、それは僕も引っかかりそうなトラップだ。確かにリュウセイホタルも危険度は低と記述されていたが、あんなに苦労させられた。
次に案を出したのは魔王先生。だが、これはもう捕獲以前に没になってしまった。
「ちょっとこれは……怖すぎるでしょ。」
彼が持ってきたのは、ミニデビルだった。写真を見た限りだが、小さいだけで見てくれはどこからどう見ても悪魔である。完全に先生の趣味だ。
「ええ、キュートだと思うんですけどね。」
やっぱり魔王は感性が僕たちと違うようである。
次から次へと没になっていってしまう。僕たちのプランの仕方にもかなり問題はあるのだろうが、つくづく難題だ。
子どもにも受けがよさそうな見た目の動物を探しだしたのだが、これはこれで厳しいものがある。魔物は大体仰々しい見た目をしている。小さい子なんて絶対に乗りたがらないビジュアルになってしまう。
「これとかどうですか? 」
「いやあ、多分実物見たらグロいと思うよ。」
「割といけるとおもったんですけどね。」
「余としてはこれが……」
「いや、それは絶対にないです。」
大の男四人が可愛いを追い求めている姿はなんとも珍妙であろう。
僕はあるページで手を止めた。
「これ、いいんじゃないか? 」
哺乳類の図鑑の中で目を引くものを見つけた。名前はカイトモモンガ。名前通り、モモンガの魔物である。モモンガだから滑空しかできないと思っていたが、こいつは低級の風呪文を使って浮き上がることができるらしい。何より、可愛い。
「おお、いい感じに可愛いじゃないですか。」
「タイセイさんの感性も案外まともですね。」
「余としてはもうちょっと棘とかあったほうが……」
一人を除いて概ね賛成多数ということで、このモモンガの捕獲が決定した。
カイトモモンガは北の森に住んでいる。馬車で巨大な鉄のオリを運んできて、即席の罠を作る。エサになる木の実を中に入れておけば、大して警戒することもなく引っかかるらしい。そういうところも可愛さポイントだ。
森はいつのまにか紅く色づいていた。もうすっかり秋か。日付はあまり気にしていないが、今日は確か第293日だったか。こちらに来たのが第200日よりもまえだったと思うから、随分と日付が経ったものだ。
「もう手が痛いよ! 」
金属製の網につかまり続けるのはかなりきつい。身体の出来が違う魔王先生以外の三人はそろそろ限界が近い。
「ヤバイですよ。」
「もう手がちぎれそうだ。」
「みなさん、大丈夫ですか? これ、本当に網じゃないとダメなんです? 」
魔王先生は余裕そうだったが、僕らのことを慮ってくれている。
「別にいいですけどね。だって網で捕まえる以外の捕獲方法がなんにもないじゃないですか!」
振り回されながらも絶叫するライアンくんの言葉を聞いた魔王先生は、思わぬことを言い出した。
「あれ、そうなんですか。なら問題ない。」
魔王先生は片手を離して蛍に向けた。
「○+×%<〒*♪☆\~$」
ホタルに負けないくらいに輝く魔法陣が彼の手の周りに現れると、それがそのままリュウセイホタルに覆い被さった。
すると、次の瞬間ホタルは飛ぶのをやめてしまった。いや、浮かぶのさえもやめてしまったのだ。ホタルの体重が一気に網にかかってきて、僕らの体は引っ張られてしまった。
「何したんです? 先生。」
「ああ、いや。殺してはないですよ。眠らせただけです。」
またお得意の魔法であることはすぐに分かった。にしても便利なものだ。眠らせることまでできてしまうとは。
というか、そういうのがあるのなら最初からやってくれよ! まあ僕たちがそれを最初からあてにするのは間違っているのだが。
ぼくたちはホタルを網に包んだまま、地面に降りていった。眠ったホタルからはすでに火は消えている。そこで僕たちは初めてホタルの体を見ることが出来た。紫紺の外骨格はトゲトゲしくも流線美のフォルム。この姿そのものが彗星のようである。
地面に降りた頃には、もう月が真上まで昇っていた。
「夜が更けきってしまいましたね。官庁には入れるんですか? 」
「問題ないよ。事前に申請して、八階までのルートだけをこの時間まで解放してもらってる。」
「にしてもホント特別扱いですよね、うちの部署。」
官庁の中には一階に警備の人が一人いる以外は誰もいなかった。こうして官庁に入るとき、なぜか魔王先生が一番おどおどしている。
「余のような部外者が簡単に何度も官庁の奥の方まで入っちゃっていいんでしょうか? 」
「いいんですよ、どうせすぐ通うことになるんだから。」
魔王先生は、教師になる予定だ。だがアイラが直接取り立てたので、扱いとしては官吏になるはずである。であればこの官庁もいずれ彼の職場になるのだ。
リュウセイホタルはエレベーターの中にギリギリ入った。触角を扉に挟みそうでヒヤヒヤしたが、そこは一人触覚係を置くことで回避。どうにか生物開発課まで持ち帰ることができた。
開発課の研究スペースには、あらかじめ巨大な鉄のオリを用意しておいた。倉庫を覗いたらオリなんていくらでもあるから恐ろしい。とにかくその中の一つを持ってきておいたから、そこにホタルを入れた。
「でもこいつ、起きたらまた発火するんでしょう? 」
「いや、飛ばない限りは大丈夫だよ。」
兵士くんとライアンくんがそう話していた。空を飛ばないと光らないなんて、ますます流星のよう。
翌朝、また四人で集まった。さあ仕事を始めようというところでホタルを見ていたわけだが、四人ともが同じ意見を口にした。
「あんなに暴れられたら正直乗り物なんて引っ張れないですよね。」
「そうなんだよね。」
「余もそう思います。とても子どもたちのことは任せられないですね。」
「なんとか調教とか出来ないんすかね。」
兵士くんは思いつきを口にするが、虫にそれは無理があるだろう。
やっぱりこいつ自身を採用するのは無理なのか。今回はラクしたいとか思ってたけど、結局は配合を試行錯誤していかないといけないみたいだ。
「もっとゆったり飛べるやついないの? 」
「「「…………」」」
みんなパッとは思いつかないみたいだ。
またまたみんなで図鑑をめくり続けてた。生物学者の大家がこれを見たら、きっと嘲笑うだろうな。こいつらは生き物を仕事で扱っているというのに、満足に知識もないと。
ただ、知らないものはやっぱり知らないのだ。知識はライアンが最もあるだろうが、彼も専門外。結局生物学においては素人の集まりなのだから、大人しく図鑑にすがる。
みんなで出し合った案でまともなやつは全て試してみた。
最初は兵士くんの案。ヤンマカムイというトンボの魔物だった。トンボの安定した飛び方はもしかしたら乗り物を運ぶのに向いているのではないかという考えだ。
見つけるのは案外簡単だった。前にバレエダンサーを捕獲した湖に行き、葦の生えているあたりをうろついていると、空のあたりから現れた。
しかし、問題は捕獲中に発覚。このヤンマカムイ、細すぎてとても子供たちを持ち上げられそうにないのだ。
そのくせやたらと強い。言い出しっぺの兵士くんに対峙してもらったが、翅が起こす風圧でそもそも近づけないのだ。じりじりと後退させられて、彼の足元の土がえぐれていく。それどころか、兵士くんの服が傷つきだした。
「どういうことです? これ。」
かまいたちのようなものだろう。風だけで物が切れてしまうという。とにかく、このままじゃ兵士くんが危険だ。
「もういい! 早く戻ってくるんだ兵士くん。」
そのまま僕らは退散した。
「おかしいですよ、図鑑には危険度は低いと書かれていたのに。」
帰る間にも兵士くんはぐちぐち文句を言っていた。そんな彼を見かねたのはライアンくん。
「危険度が低いっていうのは、あくまでこちらに敵意がなければの話。魔物の強弱そのものとはあまり関係ないんだよ。蓋を開けてみれば強かったというのもよくある話だ。」
ほうほう、それは僕も引っかかりそうなトラップだ。確かにリュウセイホタルも危険度は低と記述されていたが、あんなに苦労させられた。
次に案を出したのは魔王先生。だが、これはもう捕獲以前に没になってしまった。
「ちょっとこれは……怖すぎるでしょ。」
彼が持ってきたのは、ミニデビルだった。写真を見た限りだが、小さいだけで見てくれはどこからどう見ても悪魔である。完全に先生の趣味だ。
「ええ、キュートだと思うんですけどね。」
やっぱり魔王は感性が僕たちと違うようである。
次から次へと没になっていってしまう。僕たちのプランの仕方にもかなり問題はあるのだろうが、つくづく難題だ。
子どもにも受けがよさそうな見た目の動物を探しだしたのだが、これはこれで厳しいものがある。魔物は大体仰々しい見た目をしている。小さい子なんて絶対に乗りたがらないビジュアルになってしまう。
「これとかどうですか? 」
「いやあ、多分実物見たらグロいと思うよ。」
「割といけるとおもったんですけどね。」
「余としてはこれが……」
「いや、それは絶対にないです。」
大の男四人が可愛いを追い求めている姿はなんとも珍妙であろう。
僕はあるページで手を止めた。
「これ、いいんじゃないか? 」
哺乳類の図鑑の中で目を引くものを見つけた。名前はカイトモモンガ。名前通り、モモンガの魔物である。モモンガだから滑空しかできないと思っていたが、こいつは低級の風呪文を使って浮き上がることができるらしい。何より、可愛い。
「おお、いい感じに可愛いじゃないですか。」
「タイセイさんの感性も案外まともですね。」
「余としてはもうちょっと棘とかあったほうが……」
一人を除いて概ね賛成多数ということで、このモモンガの捕獲が決定した。
カイトモモンガは北の森に住んでいる。馬車で巨大な鉄のオリを運んできて、即席の罠を作る。エサになる木の実を中に入れておけば、大して警戒することもなく引っかかるらしい。そういうところも可愛さポイントだ。
森はいつのまにか紅く色づいていた。もうすっかり秋か。日付はあまり気にしていないが、今日は確か第293日だったか。こちらに来たのが第200日よりもまえだったと思うから、随分と日付が経ったものだ。
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