ただ、妬いてほしかっただけ…

お別れ

先生「えー、山川美紅は前の高校に戻るみたいやから、今日でお別れっということになるな。まぁ、でも、その、同じ県内だしな、プライベートで適当に仲良くやってくれ！
そういうわけで、授業始めるぞ。」

みんな「えー、どいういうわけだよ。お別れ会しようよ！！たまには、授業いいじゃん！！」

先生「はぁー、お前らな、ここは高校だぞ。小学校じゃあるまいし、何がお別れ会だ。あっという間に受験生になって、あの時勉強していれば、、、ってなるんだから、お別れ会は放課後やってくれ。」

みんな「はぁー、放課後か。」








放課後


環奈「うぅ、美紅ちゃんとお別れしたくないよ。。。このまま同じ学校がいい！」

美咲「あんた、まだお別れ会初っ端だよ？今から泣いてどうするの！
もう、美紅ちゃんも困ってるから！」

環奈「うぅ、だって寂しいだもん。」

美紅「ふふっ、ほんとにお人好しね。
まだ、私たち会って間もないのにこんなに懐かれるとは、、、
たまには、会ってあげてもいいって言ってるでしょ。早く泣き止みなさいよ。」

環奈「うぅ、美紅ちゃんだいすき。
これからもっと仲良くなる予定だったの。だから、絶対遊んでよね？」

美紅「ふふっ、はいはい！」

美咲「あんまり絡みはなかったけど、これからよろしく！」

美紅「うん、よろしく！」








side：美紅
お別れ会というよりは今後の遊ぶ予定などを決めたり、しんみりな感じではなくてすっごい楽しかった。だけど、最後はやっぱり環奈が大泣きしてなんか、こっちまで涙移ったけど、なんだかんだいって、短い間だったけど、同じ学校で過ごせてよかったな。

あんなに、ひどいことしたのに、むしろ、ひどいことをした方の時間の方が一緒にいた時間より長いのにこんなに誰かと過ごすのが楽しかったのはあの2人以外で初めてかも。

あぁ、転校して来た最初、なんでこの子がこんなにモテるの？好かれてるの？って思ってたけど、この子だからみんなから好かれるんだろうな。って今ならわかる。

ありがとう、環奈。
もう一度、あの2人と話すきっかけをくれて、私とちゃんと向き合ってくれて、ありがとう。