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【プロローグ】少年編
ロリコン少年
しおりを挟むその日、僕は勇者になりました。
ウィーン……カチッ…カチッカチッ………
僕の顔がパソコンの画面の光で青白く照らされる
太陽の光が一筋も刺さぬ、この真っ暗な部屋で僕はPCゲームをして1日を過ごす
コンビニくらいには行くけれど、他に重要な用事が無い限り外になんかでない
出る必要も無い
『ログインありがとう、お兄ちゃん♪』
そんな僕の朝はこのRPGのロリっ子の挨拶からはじまる!
ふわりとした髪は茶色くて、大きく丸い目も茶色
リアルに居そうで居ない、そんな子が!
おはよう!って!!
お兄ちゃん!って!!!
くそぅ…抱きしめたい…!!
そう、僕はロリコンなのだ
僕も自分で認めざるを得ないほどの重症なロリコンです
影が薄過ぎてもう何年もリアルの人に認識されて居ない僕
この世界の人々はちゃんと僕を見ていてくれる…
認識してくれる………
そう。ちょうど中1のときからだ
僕は教室の自分の席についている
それなのに教室に居るみんなが「僕がいない」ってなんて言って、すぐ隣にいる僕に気付かず探し回るようになったのは
そのまま座ってたのに気付かれず、しょうがないので保健室のベッドで寝てた……
(保健室の先生は僕を認識する力が高い人だった)
そんなことを思い出していると。
『お兄ちゃんはその世界は好き?』
美少女から質問
いやぁ……好きじゃない、いっそ嫌いだ
自分っていうか、世界が僕を受け入れて無いんじゃないかな?
社会不適合者を通り越して世界不適合者なんじゃないかな?
そんな気がして仕方が無い
『そっかぁ~じゃあもし!
私たちの世界で生きれるなら生きてみたい?』
『yes?no?』
そんなの決まってる
「……………yes……」
普段は絶対声に出さないのになんとなく口に出したyes
その後5分も経たないうちに少年はこの世界から消えていた_____________!
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