黒き死神が笑う日

神通百力

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流しそうめん

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 私は舞香まいかのお腹を包丁で切り開き、腸を取り出していた。舞香とは幼馴染だった。流しそうめんをやりたいから来てと言ったら、何の疑いも抱くことなく来てくれた。そして私は舞香を殺害し、流しそうめんの準備を始めたのだ。
 腸の真ん中をくり抜いて窪みを作ると、切断して高さを変えた両足にしっかりと固定した。腸は斜めになり、手作り流しそうめん器が完成した。それから切断した舞香の生首をそうめんが流れ落ちてくる位置にセットする。舞香の口に手を突っ込んで無理矢理に開けさせた。こうすれば舞香もそうめんを食べれるはずだ。
 中身をくり抜いた舞香の脳味噌を手に持ち、そうめんを腸に流した。血液とともに流れ落ちるそうめんを箸で掴むと、脳味噌の中に入れた。麺つゆの代わりに血液につけてそうめんを食べる。そうめんにねっとりとした血液が絡まって個人的には麺つゆよりも美味しく感じた。もしかしたら大好きな舞香の血液だからかもしれない。
 その後も私は腸にそうめんを流し続けてバクバクと食べた。取りこぼしたそうめんは舞香の口に入っていた。
「どう舞香? 流しそうめんは美味しい?」
 私は笑顔で舞香に話しかけ、食べやすいように顎を動かしてあげた。そうめんはするすると口の奥に入っていく。
「喉は乾いてない? お水飲む?」
 私はそう言うと、口移しで舞香に水を飲ませてあげた。舞香の唇は柔らかく、思わず舐めてしまった。唇を離すと、溢れ出た水が口の端から垂れてきていた。
 用意したそうめんを食べ終えると、舞香の脳味噌や腸、両足を冷蔵庫に保存した。使わなかった両腕や胴体も冷蔵庫に保存している。
「また流しそうめん食べようね」
 私は言いながら氷水に浮かせた舞香の生首に顔を近づけると、ディープキスをした。
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