黒き死神が笑う日

神通百力

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アイデアが降ってくる

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 私の周りには一万個以上の袋があった。中には常人では思いつかない様々なアイデアが入っている。人間界ではよく『アイデアが降ってくる』と言ったりするが、それは神様が与えているに過ぎず、自分で思いついているわけではない。
 漫画家や小説家の中には天才や鬼才などと呼ばれている人間たちがいるが、それも神様が奇想天外なアイデアを与えているおかげだ。神様がアイデアを与えていなければ、世の中の人間は凡人しかいない。つまり神様が世の天才や鬼才を生みだしているのだ。
 私は袋を開けると、アイデアを取り出し、漫画家や小説家など創作物を生みだすことを生業とする人間たちの頭の上に降らせた。続いて商品を作る人間たちの頭の上に降らせた。その作業を何度も繰り返し、今日のノルマは終わった。明日も明後日もこの作業を繰り返すことになる。

 ――もしかしたらこの小説のアイデアも神様が降らせてくれたのかもしれない。
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