黒き死神が笑う日

神通百力

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お姉ちゃん?

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 私は体に何かの感触を感じて目が覚めた。 
 体を起こし、壁に手を伸ばした。手探りでスイッチを見つけ出し、電気をつける。布団はふんわりと膨らんでいた。
 恐る恐る布団を捲ってみると、真っ赤な顔をした女性がじっと私を見つめていた。
「もういい加減にしてよ! お姉ちゃんったらまた口紅を顔に塗りたくって!」
 お姉ちゃんのイタズラに腹が立ち、ギロリと睨みつけた。私にお姉ちゃんはいつもイタズラを仕掛けてくる。
「私のこと呼んだ?」
 ドア方面からお姉ちゃんの声がした。ドアの方を見ると、お姉ちゃんが立っていた。
「え? じゃあ、この人は誰?」
 私はお姉ちゃんに向けていた視線を女性に戻した。
 真っ赤な顔をした女性の首が・・グルリと・・・・回転・・した。
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