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エレベーター
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私は最近できた雑居ビルに来ていた。
百円均一や飲食店、マッサージ店などがテナントとして入っていると聞き、居てもたってもいられず、行くことにしたのだ。
私は2Fの飲食店に行くために、エレベーターが来るのを待っていた。
ようやくエレベーターが来た。扉が開き、私はエレベーターに乗る。その瞬間、ブゥーブゥーと音が鳴った。
私を含めてエレベーターには三人しか乗っていないのに、どうして音が鳴るのだろうか? この人数で音が鳴るとは到底考えづらい。しかし、現に音は鳴り響いている。これはいったいどういうことだろうか?
疑問に思っていると、突然扉が閉まった。誰も開閉ボタンを押していないにも関わらず、なぜか扉は閉じた。その間も音は鳴り続けている。
「何で扉は閉まったんだ?」
右端にいたスーツ姿の男が戸惑い気味に声を出した。
「いったい何なのよ、この音は? 誰か止めてよ!」
今度は左端にいたスーツ姿の女が怯えた表情で叫んだ。
私は二人を視界に捉えながら、状況を頭の中で整理した。私が乗り込んだ瞬間、音が鳴り響き、扉は閉まった。エレベーターの故障だろうか? もし、そうなら警備員の人に連絡をすれば助けてくれるだろう。
私はそう思い、非常ボタンを押した。しかし、何の応答もない。もう一度非常ボタンを押してみるも、何の応答もなかった。なぜ、警備員に連絡が取れないのだろう?
不思議に思いながらももう一度非常ボタンを押そうとした時、突然エレベーターが揺れ始めた。
突然の出来事に私はバランスを崩し、尻もちをついてしまう。
手すりに捕まって立ち上がろうとした瞬間、ベコ、バキ、ボゴと音を立てながら、壁が凹み始めた。
私は状況を理解することができなかった。これは現実なのか?
「ぎゃあああああ!」
突然、男の叫び声がした。
声がした方を見ると、スーツ姿の男はエレベーターの壁に挟まれていた。ベコ、バキと音を立てながら、壁はさらに凹んでいき、男の体を締め付けていく。その数秒後に男の体は爆ぜ、エレベーター内に血肉と血液が飛び散った。
ベチャリと私の顔にもかかったが、すぐに取り払った。
「いやぁああああああ!」
今度はスーツ姿の女がエレベーターの壁に締め付けられ、数秒後に爆ぜた。ベチャリと肉片が飛び散る。
ベコ、バキと音を立てながら、壁は私に迫ってくる。そして私もエレベーターの壁に挟まれてしまった。
何とか抜け出そうともがくも、体を動かすことはできなかった。
「いだぁああああい!」
徐々に体が締め付けられていくのを感じる。ああ、私はここで死ぬんだ。
意識が遠のいていくのを感じた。
☆☆
女の体が爆ぜ、エレベーター内に血肉が飛び散る。
エレベーターの壁は三人の血肉や肉片、血液で汚れていた。
ベコ、バキ、ボゴと音を立てながら、エレベーターは元の状態に戻っていく。あとには何も残っていなかった。
ウィーンと扉が開き、三人の人間が乗ってきた。
その直後、ブゥーブゥーと音が鳴った。
百円均一や飲食店、マッサージ店などがテナントとして入っていると聞き、居てもたってもいられず、行くことにしたのだ。
私は2Fの飲食店に行くために、エレベーターが来るのを待っていた。
ようやくエレベーターが来た。扉が開き、私はエレベーターに乗る。その瞬間、ブゥーブゥーと音が鳴った。
私を含めてエレベーターには三人しか乗っていないのに、どうして音が鳴るのだろうか? この人数で音が鳴るとは到底考えづらい。しかし、現に音は鳴り響いている。これはいったいどういうことだろうか?
疑問に思っていると、突然扉が閉まった。誰も開閉ボタンを押していないにも関わらず、なぜか扉は閉じた。その間も音は鳴り続けている。
「何で扉は閉まったんだ?」
右端にいたスーツ姿の男が戸惑い気味に声を出した。
「いったい何なのよ、この音は? 誰か止めてよ!」
今度は左端にいたスーツ姿の女が怯えた表情で叫んだ。
私は二人を視界に捉えながら、状況を頭の中で整理した。私が乗り込んだ瞬間、音が鳴り響き、扉は閉まった。エレベーターの故障だろうか? もし、そうなら警備員の人に連絡をすれば助けてくれるだろう。
私はそう思い、非常ボタンを押した。しかし、何の応答もない。もう一度非常ボタンを押してみるも、何の応答もなかった。なぜ、警備員に連絡が取れないのだろう?
不思議に思いながらももう一度非常ボタンを押そうとした時、突然エレベーターが揺れ始めた。
突然の出来事に私はバランスを崩し、尻もちをついてしまう。
手すりに捕まって立ち上がろうとした瞬間、ベコ、バキ、ボゴと音を立てながら、壁が凹み始めた。
私は状況を理解することができなかった。これは現実なのか?
「ぎゃあああああ!」
突然、男の叫び声がした。
声がした方を見ると、スーツ姿の男はエレベーターの壁に挟まれていた。ベコ、バキと音を立てながら、壁はさらに凹んでいき、男の体を締め付けていく。その数秒後に男の体は爆ぜ、エレベーター内に血肉と血液が飛び散った。
ベチャリと私の顔にもかかったが、すぐに取り払った。
「いやぁああああああ!」
今度はスーツ姿の女がエレベーターの壁に締め付けられ、数秒後に爆ぜた。ベチャリと肉片が飛び散る。
ベコ、バキと音を立てながら、壁は私に迫ってくる。そして私もエレベーターの壁に挟まれてしまった。
何とか抜け出そうともがくも、体を動かすことはできなかった。
「いだぁああああい!」
徐々に体が締め付けられていくのを感じる。ああ、私はここで死ぬんだ。
意識が遠のいていくのを感じた。
☆☆
女の体が爆ぜ、エレベーター内に血肉が飛び散る。
エレベーターの壁は三人の血肉や肉片、血液で汚れていた。
ベコ、バキ、ボゴと音を立てながら、エレベーターは元の状態に戻っていく。あとには何も残っていなかった。
ウィーンと扉が開き、三人の人間が乗ってきた。
その直後、ブゥーブゥーと音が鳴った。
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