30 / 211
ある夏のある風景である
しおりを挟む
「む! 蚊か?」
目の前の男はそう言って、手に持っていた箸を動かした。……捕らえるのに失敗していた。
「く! ちょこまか動きよってからに! とりゃ!」
箸を懸命に動かしている。
なぜ、箸で捕らえることに拘っているのだろうか。普通に手で捕らえればいいのに。まあ、そうされると私は困るわけだが。
「この俺の『錬刃血狼』をかわすとはやるな」
え? 箸に名前つけてんの? ちょっ、きもいんですけど。
「ふう~。はぁ~!」
手がしなるように動いて、
「ふはは! 見たか」
私は捕らえられてしまった。
目の前の男はそう言って、手に持っていた箸を動かした。……捕らえるのに失敗していた。
「く! ちょこまか動きよってからに! とりゃ!」
箸を懸命に動かしている。
なぜ、箸で捕らえることに拘っているのだろうか。普通に手で捕らえればいいのに。まあ、そうされると私は困るわけだが。
「この俺の『錬刃血狼』をかわすとはやるな」
え? 箸に名前つけてんの? ちょっ、きもいんですけど。
「ふう~。はぁ~!」
手がしなるように動いて、
「ふはは! 見たか」
私は捕らえられてしまった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
スカートの中、…見たいの?
サドラ
大衆娯楽
どうしてこうなったのかは、説明を省かせていただきます。文脈とかも適当です。官能の表現に身を委ねました。
「僕」と「彼女」が二人っきりでいる。僕の指は彼女をなぞり始め…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる