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左手がペニスになった女

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「やったぞ! ついに完成した!」
 門野宮優希かどのみやゆうきはガラスケースの中を動き回るモルモットを見て叫んだ。そのモルモットにはペニス・・・が生えていた。
 門野宮は物心ついた頃からまったく男に縁がなかった。成長するにつれてペニスに対する関心が高まり、高三の頃から街中で男を逆ナンしてペニスを触らせてくれと懇願するようになった。しかし、門野宮のあまりの熱量に男たちは引いて誰一人としてペニスを触らせてくれなかった。
 業を煮やした門野宮は思考を巡らせた末に、ペニスが生える薬を開発することを決心した。薬を開発するたびに、モルモットに飲ませて実験した。幾度となく失敗したが、試行錯誤した末にようやく薬が完成したのだ。
 ガラスケースの中を元気に動き回るモルモットの後ろ足の間には立派なペニスが生えている。
 念願の夢がついに叶うと思うと、胸がドキドキしてきた。股間からペニスが生えれば、いつでも好きな時に触ることができる。フェラはできないが、ペニスが触れるなら満足だった。 
 門野宮は薬を一気に飲み干した。すると左手が急激に熱を帯び、意思を持っているかのように、皮膚が蠢き始めた。瞬く間に左手がペニス・・・に変貌した。
 門野宮はしばらく呆然としていたが、我に返ると、ペニスと薬を交互に見た。どうやら薬の開発は失敗したらしい。モルモットで成功したから、人間でも成功すると思ったのが間違いだった。調合を間違えていたと考えざるを得ない。
 想像とは違う結果になったが、これはこれでありかもしれない。左腕の先がペニスになったわけだし、口元に持っていけばフェラも可能だ。オマンコに挿入することだってできるではないか。
 門野宮は左腕を口元に持っていき、ペニスをペロリと舐めた。その瞬間、快楽が全身を駆け抜け、オマンコがじんわりと濡れた。ペニスを舐めたはずが、オマンコの辺りも舐められた感触があった。どうやらペニスとオマンコの感覚が連動しているようだった。
 もしかしたら脳が舐められたのはオマンコだと錯覚したのかもしれない。だって本来女性にはペニスなんてないんだから。薬で体内にどういう変化が起きたかは開発した自分でさえも分からないが、錯覚でそうなったのだろうと思うことにする。
 門野宮は今度は亀頭を舐めた。しばらく亀頭を舐めた後、ペニスを咥えてゆっくりとフェラを始めた。念願のフェラができたことに感激し、門野宮は思わず涙を流した。
 門野宮は頭と左腕を前後に激しく動かし、無我夢中でペニスを貪った。口の中でペニスが勃起するのを感じた。
 ペニスから口を離すと、右手だけで何とか服を脱いで全裸になった。
 左腕を胸の前に持ってくると、ペニスを乳房で挟んだ。右腕で乳房を抑えると、左腕を上下に素早く動かし、パイズリをする。ペニスが乳房に擦れて気持ち良かった。
 しばらくパイズリをしていると、今まで感じたことのない快感が押し寄せてきた。ペニスから精液が迸り、乳房を汚した。それと同時に潮吹きし、大量の愛液が飛び散った。ちゃんとペニスから精液が出るように薬の開発を進めてきたが、そちらは成功していたようだ。
 門野宮は軽く深呼吸すると、左腕をオマンコにあてがい、ペニスをゆっくりと挿入した。ブチ、と処女膜が破れる音が聞こえた。想像していたよりも痛くて思わず顔をしかめた。オマンコを見ると、血が流れていた。やっと処女を卒業できた。自分のペニスだが、処女卒業ということにしておこう。 
 門野宮はゆっくりと左腕を動かし、ピストン運動を繰り返していく。ペニスが何度もオマンコを突き、あまりの気持ち良さに頭がどうにかなってしまいそうだった。
 左腕に力を込めてペニスをオマンコの奥に押し込んだ。性感帯にペニスが当たり、体がピクッとなった。もう一度、ペニスで性感帯を突いてみる。快感が体を駆け抜けていく。
 ペニスがオマンコに包まれている感覚とオマンコでペニスを包んでいる感覚の両方を体感していることに興奮し、鼻血が出てきた。
 右手で鼻血を拭いながら、ピストン運動を激しく繰り返し、門野宮は左腕のペニスから自分のオマンコに射精した。左腕を抜くと、オマンコから大量の精液が溢れ出た。
 深夜遅くまで門野宮の一人セックス――自分一人でする性行為――は続いた。

 ☆☆

 この日以降、門野宮は毎日のように一人セックスを行い、やがて妊娠が発覚した。お腹の子の父親はペニスだった。
 門野宮は左腕のペニスにあなたと呼びかけながら、熱いキスをした。
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