【R18】神様の精液には若返りの効果がある

神様の精液には若返りの効果がある

　街中の至るところで、老若男女が全裸で空を見上げながら彷徨うろついていた。時刻は午前八時を少し過ぎたところだった。
　その日は多くの人が待ち望む『神精しんせいの日』だった。二年に一回だけ、神様が若返りの効果を持つ精液を街中に降らせ、人々をマイナス二歳若返らせるのだ。神様の精液を縮めて『神精の日』と名付けられた。
　その日だけは全裸で外に出ても問題なく、罪に問われることはない。服を着た状態で浴びるよりも、肌に直接浴びた方が若返りの効果が出るため、政府は『神精の日だけ全裸で外出しても良しとする』とした。そのため、『神精の日』に全裸の老若男女が街中を彷徨くのが当たり前の光景になっていた。
　時刻が午前八時三十分に差し掛かった時、神様の精液が豪雨の如く、街中に降り注いだ。
　男性陣は精液を浴びるだけだったが、女性陣は嬉しそうに精液を体に塗り込んでいた。中にはオナニーに耽り、オマンコに精液を擦り付けている者までいた。
　神様の精液を浴びた老若男女の肌ツヤが良くなり、シワも減っていた。人々は神様に心から感謝し、若返ったことを喜んだ。
　そんな人々を穏やかな表情で見守る神様は、シワだらけでやつれていた。

　精液を降らすたび、人々とは対象的に神様は老いていく。