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一章

針小棒大 ※※(R18G)

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 茶色い唇が触れた途端──、屈託のない笑顔とともにその存在は消え、その代わりとばかりに天からこんな声が聞こえてきた。「──さん──、おにいさん!」
「んっ……?」
 またしても別の夢かとその時点では歯牙にもかけなかったが──、
「おにいさん、あのフィグニス様に乱暴されてよく生きて帰れましたね?」
「……えっ……?」
 賞賛と呼べるかも怪しいその一言で、否応なしにこれが現実だと思い知らされた。ベッドを取り囲むのは4人──みな揃って同年代といったところか──。どういう経緯でここにいるかはとりあえずおいておくとして──あのとき他には当事者と自分以外誰もいなかったはずだが、なぜ彼らがそのことを知っているのか──疑問を投げかけるまでもなかった。
「全世界注目の生中継動画としてこのとおり流れて……今までここまでされた方を見たことがなかったものですから、本当にびっくりして……」
 緑髪の男性はどこか申し訳なさそうにそのシーンを見せてきた。憮然と見つめる先で、突っ込まれた性器が串刺しのごとく貫通し、白目を剥きながら激しく揺さぶられる自分がいる。火属性(?)ダンジョンの床に相性抜群の赤黒い血が広がるなか、押しつけられた腰元では濁った粘液がこれでもかというほどに糸を引き、顎が外れるほどに頬張らされた口からはせり上がった雄汁がプクプクと泡を吹きながら涎のように滴っている。一方の浅黒い肉棒はなおもピンと起立したまま噴水のごとく勢いで精を放ち、その主は「あんた自身がオレのチンコみてぇだなっ」と上機嫌に抽送を繰り返している。人形のようにぐったりとするのも意に介さず己の欲望を優先させる様はまさに獣──いや、それ以下だ。
「あんなに極太のモノを慣らすことなく入れられるなんて、さぞかし痛かったでしょう?」
「…………」
 そんな一言で済むようなレベルではない──自分が自分でなくなるような感覚とでもいうべきか、どこか第三者的な視点で地獄の苦しみを味わっていたっけ──。
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