あ・い・う・え・お

鬱々とした日々には理由があった。
でも、あれは、俺が悪い。
つまらない毎日に刺激をくれた、
あのコをつい追ってしまった俺が。

あの日から俺は、
誰がどう見てもダメなやつになった。

時間が、
冷静さを取り戻させてくれても、
客観して見えるのは、
日々、寝てばかりいる自分の姿だけ。

あのトキメキの日々は、
もう色褪せた過去になってしまった。

誰かを好きになって、
後悔しかないなんて嘘だ。

嘘で、あってほしい。

嘘だと、言いたい。

嘘に、するには、どうしたらいい?

俺は記憶を探り、
自分のダメさを認めたうえで、
そこからまた歩みだす。

今はまだ、
ゴミだらけの部屋で寝ているだけだが、
まずは、寝るのをやめて立ち上がろう。
するべき行動がわかってるんだから、
あとは実行にうつすだけ。

最初の一歩が出せれば、
あとは二歩めを出せばいい。
ほら、簡単だ。

せーの・・・、ふう、よし。

やっぱり、明日からにするか?
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