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第七話『暗黒譚』
しおりを挟む──巨人伝説。
世界各地のあらゆる国家、あらゆる宗教、あらゆる文化圏には必ずと言っていいほどに、〈巨人の物語〉が存在する。
物語だけなら空想の産物として片付けられるが、実在を証言する者やその連中が提示する物証が、このての眉唾話に投資したり自ら調査をしたりする好事家たちに燃料を与え、調査をすればするほどに、証拠や証拠らしきものは数を増していく。
どこぞの盗掘屋が「巨人の指のミイラだ」と主張していた巨大な指は、大きさが九十センチ以上もあり、作り物でない証拠として、骨や爪も確認されていた。
盗掘屋が巨人の指とともに姿を消してしまったため真偽のほどは定かでないが、古代遺跡を発掘している調査員が、盗掘屋の報告にあった遺跡を探索したところ、人間のものにしてはあまりにも巨大な棺が見つかったという。
指の実物がのこっていないので物証というには心もとないが、巨人の指の鮮明な写真は残されており、今も物議を醸している。
巨人を「見た」と証言する者たちの記録も、いくつかのこされている。
多くの探検家たちは未開の地の原住民に〈巨人族〉がいたと証言しており、ある国では山岳地域で軍の一部隊が〈巨人〉と交戦し、射殺したというエピソードまである。
『酷い悪臭を放つ原始人のような姿だった』、『槍で襲ってきた』と、いくつかの証言が記録に残されている。
その戦闘では兵士に死傷者が出ており、物証はないが被害者がいるという珍しい例として、研究者たちの興味を引いた。
ある地域には太古の昔、巨人の墓場であったと現地人が信じている場所があり、実際にそこからは数多くの巨人の遺骨が発掘されている。
発掘された遺骨は歯の形状や生えかたが人間と異なっており、指が六本あったと記録にあるが、過剰歯や多指症についてはそれが巨人の健常体かは定かでない。
それら異形の巨人の遺骨が調査者たちから「ネフィリム」と呼称されていたことからも、調査隊には神話へのロマンを追究せしめんとする心理が働いていたことが推察される。
巨人のものとされる遺骨が、巨人症による成長ホルモン異常で巨大化した人間の遺骨である可能性も否定できない。
人と違う外見から差別され、獣のように隔離され、亡くなった後も専用の墓地に埋葬されたと考えれば、ない話ではない。
その場合、遺体の故人は、伝説にあるような屈強な姿とは対照的な人生を送った可能性が高くなる。
巨人症患者は非常に短命であり、重病にも罹患しやすい。
果たして巨人とは、巨人症から発想された昔の人の空想力と差別意識が生んだ、ただの夢物語なのだろうか?
それとも数々の神話のままの、超常的ななにかなのか?
大きいだけで知能の低い、野人や、ビッグフット、サスカッチ、イエティなどのような猿人、原人系の未確認生物なのか?
コリィはゴー・キラーについて調べるうちに、目撃者や目撃者から話を聞いたと噂される何人かに会って、話を聞くことができた。
ゴー・キラーとはいつ誰が言い出したかも不明な仮称で──酔ったホームレスが襲撃現場で声援を送ったのが由来だとする説がある──、本人が名乗ったわけではないこと。
様々な外見で語られるが、「巨人だった」という証言が最も多いこと。
目撃者たちから得られた情報は、この程度だった。
本名不明、ヒーロー名にも手がかりになりそうな意味はなく、〈未来人〉という情報などは当然、なんの役にも立たない。
コリィは手始めに、都市部に伝わる巨人の目撃情報から調査した。
新情報が多く得られ、皆が「見間違えじゃない」と口を揃えるのだが、集まった証言には、鵜呑みにできないものも多かった。
特にコリィを悩ませた情報は以下の三点。
巨人は「突然現れ、突然消える」という、テレポーター説。
「一体の巨人が二体に増えた」という、これは〈分身〉なのか、〈分裂〉なのか、〈生態〉なのか、〈幻覚〉なのかもよくわからない説。
そして、「巨人ではなく、小人だった」という説。これなどは違う都市伝説ではないのかと疑いたくなるが、間違いなく、ゴー・キラーの目撃情報として得たものだった。
UMAとしての小人伝説も巨人の、いや、他のあらゆる都市伝説とほぼ一緒で、「見た」という証言における外見的特徴などが共通しており、写真などの証拠品とされる物も多く存在し、信じるか信じないかで論じられることが多い。
小人のものとされる遺骨も発掘されている。が、これも巨人と同じく、小人症の人間である可能性が否定できず、確たる証拠とは言い難い。
ゴー・キラーがそう言ったのだとグザヴィエが証言する──襲撃現場で本人から直接聞いたわけではないようだが──未来人説もあわせると、巨人なのに小人で、プラナリアのように分裂するか忍者のように分身し、テレポーターやマジシャンのように出現したり消えたりする、タイムスリッパーということになる。
ふざけた話だと、コリィは呆れた。
都市伝説とは元来、荒唐無稽で嘘も多いものだが、ここまでデタラメなものは、いまだかつて聞いたことがなかった。
ただ、共通している証言もある。
「骸骨のマスクを被っているのかと思った」
証言者たちは一様に、そう語った。
ゴー・キラーによる売人襲撃事件の、おそらくはそれが初回であろうと思われる現場には目撃者が多く、そこでは巨人説が圧倒的に多かったが、他の現場を調べた途端、目撃者たちの証言が多様化し、コリィを混乱させた。一時は実在するのかと疑ったほどだったが、「顔は大きな骸骨」という共通情報を得て奮起し、その線で捜索を一からやり直した。
「ああ、そういや確かに、ヘルメットみたいな頭だったな」
偶然、初回襲撃現場を目撃したという、裏通りの潰れたストリップ小屋の二階のドブ臭い貸部屋に住む店子は、白目をむいて身震いをした。
襲撃は不意打ちではなく、堂々と声を掛けてから行われたそうだ。
売人と護衛は巨人を見て一瞬固まったが、すぐに拳銃を抜き、撃ちまくった。
証言者は窓外の会話には興味をもたなかったが、激しい撃発音に驚き、裏通りを見下ろせる窓の桟に取り付いた。
酔っ払いの鬱憤がこめられた飛礫により、何年も前に割られた硝子がそのままになっている窓から恐る恐る覗く、乞食同然の襤褸を纏う四十男の目に映ったのは、巨大な、人らしきなにかに腕を掴まれ、扇風機のように振り回される、護衛らしき男の姿だった。
腕は肩から、黒服の袖ごとブツリと捩り切れ、血飛沫を撒き散らしながら飛んでいった腕以外は、鼠の糞と生ゴミから滲み出る腐水の混合液に落下してバシャンと跳ねた。その姿は人間には見えず、安っぽいB級映画の特撮でつかわれる、骨なし人形のようだった。
男が外を見たときにはもう売人のほうは、先に踏み潰されており、車に轢かれた小動物のように、破裂した腹から腸を噴き出して死んでいた。
喧嘩のような怒鳴り声もなく、発砲以外はほんの短い悲鳴があっただけで、他に騒ぎらしい騒ぎもなく、勝負は一瞬で決まった。
巨人は歩き去ったのではなく「消えたんだよ」と、薄汚い証言者は酔ったような目付きで語った。
住居兼事務所であるアパートの部屋を初めて訪問したときのグザヴィエは、まだコリィを信用しておらず、名乗らなかった。
ゴー・キラーの捜査のために現場の目撃者を紹介してもらうなど、何度か連絡を取り合う内に、自然と二人は打ち解け、いつしか互いを親に貰った名前で呼び合うようになっていた。
捜査は情報屋筋とマフィア筋からの潤沢な情報により、淀みなく進んだ。
コリィは調べれば調べるほど、ゴー・キラーを人間とは思えなくなっていた。
マフィアからの依頼を請けるヒーローは少ないが、ピッタリの者らに心当たりがあったので、ゴー・キラーの調査と同時に交渉を進めた。
〈豹男〉と〈岩山男〉。
二人とも強者を求めるタイプの自警人で、互いを知っており、すでに何度も殺し合っていた。
勝負のつかない二人の殺し合いも、伝説として都市の暗部で語られていた。
二人のヒーローの名が知れ渡ったのは、それぞれが起こした事件が発端だった。
多くのギャング組織を傘下におさめていた都市部最大級のストリートギャング、〈GKー12〉。
強盗、強姦、放火、拉致、脅迫、殺人など、金になろうがならなかろうが構わず平然と、遊びのようにやる連中だった。
組織に不都合をもたらすなら、相手が警官でも弁護士でも、大麻の栽培を断った農民でも、さらって、拷問して、バラバラに切り刻んで、路上に捨てていた。
都市部周辺の住民たちを震え上がらせていたこの狂人たちを、パンサーは一晩で鏖殺した。
それは、ある日の深夜に起きた。
根城とされた貧困地区のマンモス団地を隅々まで巡り、パンサーはたった一人で数十人の直系組員たちを切り刻んで殺した。
団地には組員以外も暮らしていたが、悲鳴や銃声が轟く一晩中、何事だと部屋を飛び出してくる者はいなかった。
翌朝、自分たちの暮らす団地でなにが起きたのかを見た近隣の住人たちは、その凄惨な光景に、自分たちはギャングどもの支配から救われたと喜ぶこともできず、ただ恐怖に震え、嘔吐し、神に祈って地上の地獄を報告した。
壁面にも床にも天井にも階段にも、公共部のあちこちに血液と内臓が飛び散り、解剖したかのように過剰殺傷された若者たちの残骸が、原形を留めずバラ撒かれていた。
これがパンサーの名を世間に知らしめた、『GKー12潰滅事件』である。
下部組織が喧嘩で消滅することは珍しくないが、それを纏める上部組織が一晩で消えてしまうというのは前例がない。
この事件は新聞に載ることはなく、治安の維持された市街地に住む一般人が知ることはなかったが、日陰者にとっては、ストリートの勢力図を塗り替えるほどの、歴史にのこる大事件だった。
そしてもう一件。
こちらは一般社会にも知られた有名な事件で、テレビやラジオ、新聞や雑誌でも取り沙汰された。
その事件の発端は、『コップキラー事件』という騒動だった。
テフロン加工された弾丸〈KTW〉。
その物騒な道具をつかって警官を殺しまくった、元警官がいた。
その男〈クリントン・ターナー〉は、収賄事件により警察署から懲戒解雇されたことを逆恨みし、犯行に及んだ。
大罪である警官殺しには、高額の賞金が懸けられる。
数々の賞金稼ぎと警察官が彼を追い、逮捕を試みたが返り討ちにされた。
徹甲弾は車のドアも、防弾チョッキも貫通する。
遮蔽物を越えて体内侵入した弾丸は骨を砕き、動脈や内臓を傷付けて射出口から飛び出すと、撃たれた者の背後にいた者までを、同じように殺した。
ターナーは罪を重ね、死体の数が彼を有名にしていった。
彼は元警官というだけでなく、銃砲店の主宰するガンクラブにも所属しており、罪を犯す前は熱心に射撃訓練を重ねていた。
早撃ち、曲撃ちなど、あらゆる条件で正確な射撃ができるよう、練習を積むのが彼の唯一の趣味であり、銃こそが彼の最高の友人だった。
一ヶ月以上マスコミを騒がせたその事件は、ザ・ロッキーの素手の一撃により、あっけなく閉幕した。
振り上げて振り下ろすだけの鉄槌が、ターナーの顔面をぺしゃんこに潰した。
打たれた頭骨は胴体に埋まり、首から上が消えた。
白昼、警察との銃撃戦を期待して、大声でなにやら主張している犯人を撮影していたテレビカメラの前で起きたその惨劇は、ズームアップ状態で映されてしまい、生放送のニュース番組では、「しばらくお待ち下さい」と画面に文字が表示される放送事故となった。
その後、テレビのニュースではモザイク処理されたものが何度も放送されたが、無修整版はネット動画で再生回数を跳ね上げた。
映されたのは、巨大な拳に頭を食われたような、現実離れした光景だった。
有名な〈熊に顔面を食われた男〉も、ある日突然上顎から眉の下までを失った。
だが彼は、生臭い息を吐く野獣の口が自分の顔の骨を砕く音を聴いた後も、妻の献身的な介護により、義顔を装着して生き続けた。
顔面の真ん中が空洞と化し、横から見た頭部がコの字型になっても、下唇だけを動かして「みゅみゅみゅ」としか喋れなくなっても、目も鼻もなく、五感の半分を食われ、表情の全てが消化されて糞となり果てた後も、彼は生き続けている。
ザ・ロッキーに殴られたターナーの頭部は失われていないが、亀のように胴体に収納されてしまった。
立ったまま、自分が殺されたと認識する間もなく絶命した。
ターナーは無抵抗で殺されたわけではない。
彼は弾倉にあるコップキラーをのこさず連射した。
分厚い鉄板をも貫く銃弾を弾倉一本ぶん食らっても、ロッキーは死ぬどころか、歩行速度が緩むこともなかった。
岩山男と呼ばれているが、彼の筋肉は岩のように硬いだけでなく、束ねたゴムのような弾性も兼ね備えている。
筋肉を掘り進むように食い込んだ徹甲弾は、少しだけ皮膚表面を出血させたが、ケガらしいケガを与えることもできずに、ポロリと地面に落ちた。
ザ・ロッキーもパンサーも、それぞれの事件後、世間の評判ほどの手応えを感じなかった対手にガッカリし、肩を落として現場を去ったという点が共通している。
武装した人間を相手にしても、退屈してしまう男たち。
コリィが揃えたのは、そんな二人だった。
グザヴィエが出した条件内ですぐに揃えられる、最上の都市伝説。
これ以上の戦力は用意できないと断言できる二人だったが、それでもコリィは、必ず勝てると安心してはいなかった。
ヒーローたちとの交渉は、すぐに済んだ。
化物みたいに強いやつとやらせてやると伝えれば二人とも、「どんなやつだ」とすぐに興味を示した。
コリィの情報は、その筋のプロから得たものなので信用できる。
しかも彼は金銭面でも、強欲な中間搾取をしないフェアな仲介人として知られており、仕事や好敵手を求めるヒーローたちに重宝がられていた。
コリィと同じく、パンサーとロッキーも金には執着しない。
コリィがこの二人を選んだのは、マフィア相手に金銭的なトラブルを起こしたくないという理由もあった。
ヒーローそれぞれの稼働料は言い値に近いが、戦力以上の料金を提示する者を、コリィは信用しない。その場で値切るような無礼は働かないが、己の力を客観できない者は対手の力も推し量れないことが多く、油断や緊張により、期待した成果を得られない場合が多い。
事実、交渉決裂するようなヒーローは、死ぬか、廃業する確率が高かった。
開業当初は交渉時に怒りだすヒーローもいたが、接続屋〈ただのコリィ〉の名が知れ渡ると、徐々に稼働料の相場も、常識の範囲内に落ち着いていった。
ヒーローたちや依頼者はコリィを、金銭以外の意味でも信頼していた。
それは友情や親愛といった意味ではなく、空っぽの人間に対する信頼だった。
社会的に存在しないも同然の人間は、いなくなっても誰も気にしない。
後ろ盾もおらず、警察に密告できるような潔癖な素性でもない。
気に入らなければ殺せばいい、死んでも誰も気にしない男。
その虚無感こそ、皆が彼を信頼する理由だった。
彼と交流を持つ情報屋も、闇社会の住人たちも、そして彼に顔繋ぎを求められるヒーローたちも、彼の薄っぺらい命の価値を信頼していた。
決して、友人ではない。
コリィが死んでも、誰も、なんとも思わない。
だからこそ、信用に足る。
闇に生きる黒い装いの兵士たちの長であるグザヴィエも、例外ではなかった。
気付けば、コリィを信頼していた。
いつ、どんな理由で殺してもいい相手とは、逆に、今はまだ殺す理由がないから生かしておこうかと、鷹揚に対応できる相手でもあるからだ。
コリィの連れてきた男〈パンサー〉は、文句なく凄腕だった。
熟練の職人のムダのない仕事のような芸術的な動きで、黒服どもを瞬殺した。
「ほほ、おうおう、すげぇなコリャ」
グザヴィエが手を叩き、満足そうに笑う。
「もう一人も試すかい?」
コリィの言うもう一人とは、ザ・ロッキーのことだ。
「おう、そうだな、やってくれ」
その愉しげな返事を聴いた、部下たちの表情が微かに青ざめる。
コリィはそれを見逃さない。
「ほんとうに、いいのかい?」
一晩で二十人ほども人間を死なせて、後でまずいことにならないのか? という問いだった。
男を売るのが商売であるヤクザ者は決して、吐いたツバを飲もうとしない。
引くに引けず、ついのぼってしまったのであろう高所から、おりるための梯子をかけてやるのも、交渉相手としての気遣いのひとつだ。
グザヴィエは涼しい顔で、「おう、構わねぇよ」と眉をあげる。
それでもコリィはしばらく黙り、引き返す間を与えてやった。
グザヴィエが「まあよ──」と真顔になる。
「ここで生き延びるやつがいりゃ、そいつは俺より出世にいくだろうな。それも、いつか上席が空けば、なんてぇ気の長げぇハナシじゃなく、今夜の内にだ。だが、もしここでくたばったとしても、親兄弟の面倒は生涯、俺が責任もってみてやる。俺が死んだら俺の後任が、俺の後任が死んだときゃ、そのまた後任が責任を継ぐ。〈血の掟〉てぇのは人を縛るだけじゃねぇ。〈血の絆〉でもあるんだよ。心配してもらってすまねぇがな、コリィよ、そりゃよけいな世話ってもんだ」
今、グザヴィエは暗に、自分がマフィアの構成員であることを認めた。
わかってはいたが、改めて言葉にされると、それなりの重みがあった。
黒服たちの顔が鋭さを、言い換えれば〈死人の目付き〉を取り戻す。
兵士になったときから、いつでも死ぬ覚悟はできている。
相手が誰でも、どんな風にでも殺す覚悟とは、そういうことだった。
「ロッキー!」
コリィが嘆息とともに、フォークリフトの陰から呼び掛ける。
周りを囲んでいた黒服たちが、物陰から戦場へと出てゆく。
岩山男が頷き、腕組みを解いただけで、パイプ椅子がギシリと軋んだ。
むくりと立ち上がると、その巨体が膨らんだように見えた。
コリィは、知らねぇぞという顔で苦笑し、死にゆく兵士たちの黒い背中から目を逸らした。
──つづく。
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