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カモメとカニ
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昨日、めずらしく雨が降ったおかげで
今日は、よく晴れて 風が気持ちいいです。
岩場で、カニは海風を体に感じながら日光浴を
していました。
よせてはかえす波の音。
本当に気持ちよくなって、ついうとうとと
眠ってしまいました。
しばらくして、目を覚ますと、なんとカモメが
目の前に立っていました。
「ヤ、ヤバイ!食べられる!」
カニは、急いで岩の影に隠れようとしました。
しかし、運の悪いことに、そこは隠れられそうな
岩はなく 野球場のような平らな岩場でした。
(しまった!!)と、カニは思いましたが、もう
遅すぎました。
「ひぃぃぃ~~~~~!」
「、、、、、、、、」。
「あれ?」カニは、すっとんきょんな声を
あげました。カモメは、なぜか 立っているだけで
食べようとはしませんでした。
カニはおそるおそる右へいって、そこから
逃げようとしました。
「とまれ」。
カモメがしゃべりました。
カニは、驚いて固まってしまいました。(やっぱり
食べられるんだ)と、思いました。
「安心したまえ、私はお前を食べたりしない」と、
カモメは言いました。
「えっ?」
カニは、信じられない気持ちでしたが、それから
しばらくしても、食べようとはしませんでした。
カニは、心の底から安心しました。
カニは、さっきからカモメは自分のことを
見ていると思っていました。ところが、おそる
おそる顔を上げてみると、カモメはどこか遠くを
見ているのでした。
(ん?)。
と、カニは思って、今度は左にそろりと逃げようと
しました。「待て」。
カモメが呼び止めました。
「やっぱり」カニは、ためいきをついて言いました。
カモメは、首を曲げてするどい口ばしを
カニに近づけました。
「ひぃぃ~~~!」。
「あ~~ぼくは、恋をしてしまったんだよ。
この気持ちは、寝ても覚めても抑えられるものでは
ないんだよ。そう、
この気持ち、君にわかるかな~」カモメが言いました。
「恋?」カニは言いました。
カモメが、「私はこうして大好きなカモメのことを
想っていると、食事も喉を通らないのさ」言いました。
(そうだったのか!)カニは、やっと自分を食べない
訳をしりました。
カモメ「私は、どんなものにも耳を傾ける
偉大な紳士さ。
そこのひよっこ君。私に何か言いたいことが
あるだろう?」。
「言いたいこと?」
カニは言い返しました。
「お、おじさん。恋してるの?」カニは
びくびくしながら言いました。
「そうだ!!恋だ!!」カモメは
叫びました。
カニは相談しているとみせかけて、早く
ここから脱出したいとだけ思っていました。
ところが、、、「うぁ~~~~ん!!」
カモメが突然泣き出してしまいました。
「、、、、、」。(まさか泣くなんて、、)。
しばらくして、カモメが泣き止むとカニは
言いました。
「ぼくは、結婚して子供もいっぱいいるんだ。
子供が大きくなるまで、かんばるつもりだよ。
カモメのおじさんも、これに負けずに頑張って!ゴックン」。
カモメは、じっと聞いていました。すると急に
カモメはどこかへ飛んで行ってしまいました。
「あんなアドバイスで、本当に良かったのかな~」カニは
ぼそりと言いました。
それからしばらくして、、、。
カニは、どうもあのカモメのおじさんが気になりました。
(恋はうまくいったのかな~?)。
そのしらせは、意外な所からやってきました。
ワカメをもぐもぐ食べている時、子供が言いました。
「へんな鳥さんがね~
「ありがとう!ありがとう!」って言うんだ。
どうしたのって言ったら、
「恋がみのったのさっ!」って言ったの。
恋って何って聞こうと思ったら、そのおじさん笑いながら
飛んでいっちゃった」。
カニは本当に嬉しい気持ちになりました。
おわり
今日は、よく晴れて 風が気持ちいいです。
岩場で、カニは海風を体に感じながら日光浴を
していました。
よせてはかえす波の音。
本当に気持ちよくなって、ついうとうとと
眠ってしまいました。
しばらくして、目を覚ますと、なんとカモメが
目の前に立っていました。
「ヤ、ヤバイ!食べられる!」
カニは、急いで岩の影に隠れようとしました。
しかし、運の悪いことに、そこは隠れられそうな
岩はなく 野球場のような平らな岩場でした。
(しまった!!)と、カニは思いましたが、もう
遅すぎました。
「ひぃぃぃ~~~~~!」
「、、、、、、、、」。
「あれ?」カニは、すっとんきょんな声を
あげました。カモメは、なぜか 立っているだけで
食べようとはしませんでした。
カニはおそるおそる右へいって、そこから
逃げようとしました。
「とまれ」。
カモメがしゃべりました。
カニは、驚いて固まってしまいました。(やっぱり
食べられるんだ)と、思いました。
「安心したまえ、私はお前を食べたりしない」と、
カモメは言いました。
「えっ?」
カニは、信じられない気持ちでしたが、それから
しばらくしても、食べようとはしませんでした。
カニは、心の底から安心しました。
カニは、さっきからカモメは自分のことを
見ていると思っていました。ところが、おそる
おそる顔を上げてみると、カモメはどこか遠くを
見ているのでした。
(ん?)。
と、カニは思って、今度は左にそろりと逃げようと
しました。「待て」。
カモメが呼び止めました。
「やっぱり」カニは、ためいきをついて言いました。
カモメは、首を曲げてするどい口ばしを
カニに近づけました。
「ひぃぃ~~~!」。
「あ~~ぼくは、恋をしてしまったんだよ。
この気持ちは、寝ても覚めても抑えられるものでは
ないんだよ。そう、
この気持ち、君にわかるかな~」カモメが言いました。
「恋?」カニは言いました。
カモメが、「私はこうして大好きなカモメのことを
想っていると、食事も喉を通らないのさ」言いました。
(そうだったのか!)カニは、やっと自分を食べない
訳をしりました。
カモメ「私は、どんなものにも耳を傾ける
偉大な紳士さ。
そこのひよっこ君。私に何か言いたいことが
あるだろう?」。
「言いたいこと?」
カニは言い返しました。
「お、おじさん。恋してるの?」カニは
びくびくしながら言いました。
「そうだ!!恋だ!!」カモメは
叫びました。
カニは相談しているとみせかけて、早く
ここから脱出したいとだけ思っていました。
ところが、、、「うぁ~~~~ん!!」
カモメが突然泣き出してしまいました。
「、、、、、」。(まさか泣くなんて、、)。
しばらくして、カモメが泣き止むとカニは
言いました。
「ぼくは、結婚して子供もいっぱいいるんだ。
子供が大きくなるまで、かんばるつもりだよ。
カモメのおじさんも、これに負けずに頑張って!ゴックン」。
カモメは、じっと聞いていました。すると急に
カモメはどこかへ飛んで行ってしまいました。
「あんなアドバイスで、本当に良かったのかな~」カニは
ぼそりと言いました。
それからしばらくして、、、。
カニは、どうもあのカモメのおじさんが気になりました。
(恋はうまくいったのかな~?)。
そのしらせは、意外な所からやってきました。
ワカメをもぐもぐ食べている時、子供が言いました。
「へんな鳥さんがね~
「ありがとう!ありがとう!」って言うんだ。
どうしたのって言ったら、
「恋がみのったのさっ!」って言ったの。
恋って何って聞こうと思ったら、そのおじさん笑いながら
飛んでいっちゃった」。
カニは本当に嬉しい気持ちになりました。
おわり
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