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## 27 逃亡
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「ローゼンブルク家の船だと?」
俺はその事実に驚きを隠せない。ルナを攫った犯人が、ローゼンブルク家の船を使っていたとは……。
「わ、私は関係ありません!」
ハルが慌てて否定する。彼女の顔は蒼白になり、声は震えていた。
「確かにあの子……、いつも分析様にベタベタしてちょっと邪魔だなとは思ってたけど……、恋敵を暴力で排除するなんてそんな卑怯な真似はしません!」
「恋敵って言っちゃった」
フローラが小さな声で呟く。ハルは自分の失言に気づき、顔を真っ赤にした。
「も、もうっ!フローラ様ったら……!そんなこと……!」
「陛下、考え直してください。こんな変態男と結ばれても不幸になるだけです」
ヒナギクが呆れたように言った。ハルはヒナギクを睨みつけ、反論する。
「なんですって!? ヒナギクったら……!分析様は変態なんかじゃありません!」
「陛下……現実を見ましょう。この男は、貴女の裸を見て勃起し、その上、貴女の排泄のタイミングまで把握している変態ストーカーです。しかもルナ様やイザベラ様やフローラ様、更には私のことまでもエロい目で見ている性欲魔神です」
「そ、そんな言い方……!分析様はそんな人じゃありません!」
ハルは必死に俺を弁護する。彼女の言葉は力強く、俺への信頼が感じられた。
(……ルナの擁護はありがたいけど、ヒナギクの言ってることも真向から否定は出来ない……)
俺は複雑な心境で二人のやり取りを聞いていた。
好意を向けられているのは嬉しい。なんとなく察してはいたが、いざしっかりとした言葉に出して明言されると気恥ずかしさもある。
だが、今はそんなことを気にしてる場合じゃない。ルナが攫われたのだ。一刻も早く彼女を助け出さなければならない。
「とにかく、すぐに船を出して追うぞ!」
俺は立ち上がり、力強く宣言した。ハルは慌てて俺を止める。
「無茶です!海に逃げられてしまった以上、闇雲に追っても見つけられるはずがありません!」
「じゃあどうしろって言うんだ!」
俺は苛立ちを隠せない。ルナが攫われたというのに、何もせずに指をくわえて見ていることなどできない。
「落ち着きなさい坊や。こういう時こそ冷静になるの」
イザベラが遅れてやってきて、俺たちの輪に加わりながらそう告げた。
彼女は俺を諭すように続ける。
「まずは情報の整理よ。他に目撃者がいないかの聞き込みや、現場の検証。それに犯行に王家の船が使われていたならその出所だって調べられるはず。やれることは沢山あるわ」
イザベラの言葉に、俺はハッとした。彼女は正しい。焦って行動しても、何も解決しない。まずは冷静に状況を分析し、最善の行動を取るべきだ。
(さすがイザベラ……、魔女の冷静さと知的さ、本当に頼りになる……)
俺はイザベラの存在に感謝した。彼女が居てくれて本当に良かった。
「イザベラ、ありがとう。君の言うとおりだ」
俺は深呼吸をし、気持ちを落ち着かせた。
「ハル、フローラ、ヒナギク。君たちも協力してくれ。ルナを必ず助け出そう」
「はい!」
「もちろんです!」
「……チッ。仕方ありませんね」
三人はそれぞれに決意を新たにした様子で頷いた。俺は彼女たちの協力に感謝し、改めて作戦を練り直すことにした。
まずは情報収集だ。ルナを攫った犯人について、何か手がかりがないか探ってみる必要がある。
「ヒナギク、王家の船の出入りを管理している部署はどこだ?」
俺はヒナギクに尋ねた。王家の船が使われた以上、必ず何らかの記録が残っているはずだ。
「はい。王宮の港湾管理局です。すぐに調査を命じましょう」
ヒナギクはすぐに衛兵を呼び、港湾管理局への伝言を頼んだ。
「海兵や地元の商船、それに漁師たちにも情報の提供を求めましょう。私がその手配をします。海上での軽ガレーの目撃証言が聞ければ、船の行先も推測できるかもしれません」
ハルがそう続けた。
「現場を見る必要があるな。ルナが攫われた漁港へ行こう」
俺はそう提案し、ハル、ヒナギク、フローラ、そしてイザベラと共に速足で漁港へと向かった。
ルナが攫われた漁港に到着すると、既に現場検証が行われており、数人の衛兵が辺りを調べていた。
「何か手がかりは見つかりましたか?」
俺は現場責任者の衛兵に尋ねる。衛兵は申し訳なさそうに首を横に振る。
「申し訳ありません、冒険者様。フローラ様と犯人たちが格闘した際に残された、いくつかの破損した武具や衣類の切れ端以外には、目立った遺留品は見つかっていません」
フローラと犯人たちの間で激しい戦闘があったことは想像に難くない。フローラの剣術(スコップ)の腕前は相当なものだが、多勢に無勢では勝ち目がない。ルナを守ろうとして、彼女は命懸けで戦ったのだろう。
「フローラ、犯人たちの数は?」
「18人でした。おそらく、全員が私よりもレベルは下だったと思いますが、連携が取れていて……。ただの海賊の類ではなく、きちんとした訓練を受けたプロだったように思えます」
フローラは悔しそうに唇を噛み締める。彼女の瞳には、ルナを守れなかったことへの自責の念が浮かんでいた。
俺はフローラから手渡された遺留品のかけらを一つずつ手に取り、『分析』スキルで調べてみる。
「名称:カトラス
材質:鉄
切れ味:なまくら
価値:安物
状態:破損」
「どこにでも売られているバックラーやカトラスだな。素材もごくありふれた鉄だし……。武器や防具、それに衣類の切れ端も全て調べてみたが、これといった特徴は無い。これは手がかりにならなそうか」
俺はため息をついた。このままでは、ルナを攫った犯人を見つけることは難しいかもしれない。
「破棄された装備品の破片を、私の時間操作魔法で原材料にまで戻してみましょう。もしかしたら、何か分かることがあるかもしれないわ」
イザベラが両手を高く掲げ、呪文を唱え始めた。すると現場に残されていた破損した装備品の破片が光に包まれ、みるみるうちに元の素材へと戻っていく。
「そんなことして、何の意味があるんですか?」
フローラは不思議そうに尋ねるが、俺はハッとした。
「いや、待ってくれ。俺には視える。この原材料……。産地がサルソ島じゃない」
俺は『分析』スキルで素材を調べる。
「名称:鉄鉱石
純度:低い
価値:低い
産地:ガーベラ島」
「ガーベラ島……、とあるがこれは何かの手がかりにならないか?」
地理に詳しくない俺は、何気なくその疑問を口にした。
その瞬間、ハルとヒナギクが目を丸くした。
「ガーベラ島……?」
ヒナギクは驚きを隠せない様子で呟いた。
「その島は……。私が追放した父、アルフォンソ二世を監禁している人口50人程の遠島です。父の周りには世話人を数名と、監視の為の兵士を派遣しています」
ハルの言葉に、俺は衝撃を受けた。まさか、ルナを攫った犯人が、アルフォンソ二世と関係があるのだろうか。
その時、白い鳩が再びハルの元へ飛んできた。鳩はハルの肩に止まり、小さな足に括り付けられた手紙を落とした。
ハルは震える手で手紙を受け取り、封を開ける。
今日は彼女の元に何通も気分が悪くなる内容の手紙が届いているだけに、精神的に参っているようだ。
そして今回の手紙も例に漏れず、良くない内容だったらしい。ハルの顔がみるみるうちに青ざめていく。その動揺ぶりは先ほどの諸王達からの非難声明を読んだ時すら上回るものだった。
「な、何者かがガーベラ島を襲撃し……、監視の兵を殺害の上で、私の父、先王アルフォンソ二世を連れて逃亡したとのことです……」
ハルの声は震えていた。彼女は恐怖と不安で、言葉を詰まらせた。
「手紙が差し出された日付は昨晩のようですが、事件自体は既に7日が経過している、と書かれていますね」
ハルから手紙を受け取ったヒナギクが目を通しながらそう続けた。ハルは憔悴しきった様子で瞳を閉じて俯く。ヒナギクが彼女を慰めるように寄り添い、その肩を支える。
「この状況……。偶然、ってことは有り得ないでしょうね」
イザベラの言葉に、俺はただ無言で頷くことしかできなかった。
俺はその事実に驚きを隠せない。ルナを攫った犯人が、ローゼンブルク家の船を使っていたとは……。
「わ、私は関係ありません!」
ハルが慌てて否定する。彼女の顔は蒼白になり、声は震えていた。
「確かにあの子……、いつも分析様にベタベタしてちょっと邪魔だなとは思ってたけど……、恋敵を暴力で排除するなんてそんな卑怯な真似はしません!」
「恋敵って言っちゃった」
フローラが小さな声で呟く。ハルは自分の失言に気づき、顔を真っ赤にした。
「も、もうっ!フローラ様ったら……!そんなこと……!」
「陛下、考え直してください。こんな変態男と結ばれても不幸になるだけです」
ヒナギクが呆れたように言った。ハルはヒナギクを睨みつけ、反論する。
「なんですって!? ヒナギクったら……!分析様は変態なんかじゃありません!」
「陛下……現実を見ましょう。この男は、貴女の裸を見て勃起し、その上、貴女の排泄のタイミングまで把握している変態ストーカーです。しかもルナ様やイザベラ様やフローラ様、更には私のことまでもエロい目で見ている性欲魔神です」
「そ、そんな言い方……!分析様はそんな人じゃありません!」
ハルは必死に俺を弁護する。彼女の言葉は力強く、俺への信頼が感じられた。
(……ルナの擁護はありがたいけど、ヒナギクの言ってることも真向から否定は出来ない……)
俺は複雑な心境で二人のやり取りを聞いていた。
好意を向けられているのは嬉しい。なんとなく察してはいたが、いざしっかりとした言葉に出して明言されると気恥ずかしさもある。
だが、今はそんなことを気にしてる場合じゃない。ルナが攫われたのだ。一刻も早く彼女を助け出さなければならない。
「とにかく、すぐに船を出して追うぞ!」
俺は立ち上がり、力強く宣言した。ハルは慌てて俺を止める。
「無茶です!海に逃げられてしまった以上、闇雲に追っても見つけられるはずがありません!」
「じゃあどうしろって言うんだ!」
俺は苛立ちを隠せない。ルナが攫われたというのに、何もせずに指をくわえて見ていることなどできない。
「落ち着きなさい坊や。こういう時こそ冷静になるの」
イザベラが遅れてやってきて、俺たちの輪に加わりながらそう告げた。
彼女は俺を諭すように続ける。
「まずは情報の整理よ。他に目撃者がいないかの聞き込みや、現場の検証。それに犯行に王家の船が使われていたならその出所だって調べられるはず。やれることは沢山あるわ」
イザベラの言葉に、俺はハッとした。彼女は正しい。焦って行動しても、何も解決しない。まずは冷静に状況を分析し、最善の行動を取るべきだ。
(さすがイザベラ……、魔女の冷静さと知的さ、本当に頼りになる……)
俺はイザベラの存在に感謝した。彼女が居てくれて本当に良かった。
「イザベラ、ありがとう。君の言うとおりだ」
俺は深呼吸をし、気持ちを落ち着かせた。
「ハル、フローラ、ヒナギク。君たちも協力してくれ。ルナを必ず助け出そう」
「はい!」
「もちろんです!」
「……チッ。仕方ありませんね」
三人はそれぞれに決意を新たにした様子で頷いた。俺は彼女たちの協力に感謝し、改めて作戦を練り直すことにした。
まずは情報収集だ。ルナを攫った犯人について、何か手がかりがないか探ってみる必要がある。
「ヒナギク、王家の船の出入りを管理している部署はどこだ?」
俺はヒナギクに尋ねた。王家の船が使われた以上、必ず何らかの記録が残っているはずだ。
「はい。王宮の港湾管理局です。すぐに調査を命じましょう」
ヒナギクはすぐに衛兵を呼び、港湾管理局への伝言を頼んだ。
「海兵や地元の商船、それに漁師たちにも情報の提供を求めましょう。私がその手配をします。海上での軽ガレーの目撃証言が聞ければ、船の行先も推測できるかもしれません」
ハルがそう続けた。
「現場を見る必要があるな。ルナが攫われた漁港へ行こう」
俺はそう提案し、ハル、ヒナギク、フローラ、そしてイザベラと共に速足で漁港へと向かった。
ルナが攫われた漁港に到着すると、既に現場検証が行われており、数人の衛兵が辺りを調べていた。
「何か手がかりは見つかりましたか?」
俺は現場責任者の衛兵に尋ねる。衛兵は申し訳なさそうに首を横に振る。
「申し訳ありません、冒険者様。フローラ様と犯人たちが格闘した際に残された、いくつかの破損した武具や衣類の切れ端以外には、目立った遺留品は見つかっていません」
フローラと犯人たちの間で激しい戦闘があったことは想像に難くない。フローラの剣術(スコップ)の腕前は相当なものだが、多勢に無勢では勝ち目がない。ルナを守ろうとして、彼女は命懸けで戦ったのだろう。
「フローラ、犯人たちの数は?」
「18人でした。おそらく、全員が私よりもレベルは下だったと思いますが、連携が取れていて……。ただの海賊の類ではなく、きちんとした訓練を受けたプロだったように思えます」
フローラは悔しそうに唇を噛み締める。彼女の瞳には、ルナを守れなかったことへの自責の念が浮かんでいた。
俺はフローラから手渡された遺留品のかけらを一つずつ手に取り、『分析』スキルで調べてみる。
「名称:カトラス
材質:鉄
切れ味:なまくら
価値:安物
状態:破損」
「どこにでも売られているバックラーやカトラスだな。素材もごくありふれた鉄だし……。武器や防具、それに衣類の切れ端も全て調べてみたが、これといった特徴は無い。これは手がかりにならなそうか」
俺はため息をついた。このままでは、ルナを攫った犯人を見つけることは難しいかもしれない。
「破棄された装備品の破片を、私の時間操作魔法で原材料にまで戻してみましょう。もしかしたら、何か分かることがあるかもしれないわ」
イザベラが両手を高く掲げ、呪文を唱え始めた。すると現場に残されていた破損した装備品の破片が光に包まれ、みるみるうちに元の素材へと戻っていく。
「そんなことして、何の意味があるんですか?」
フローラは不思議そうに尋ねるが、俺はハッとした。
「いや、待ってくれ。俺には視える。この原材料……。産地がサルソ島じゃない」
俺は『分析』スキルで素材を調べる。
「名称:鉄鉱石
純度:低い
価値:低い
産地:ガーベラ島」
「ガーベラ島……、とあるがこれは何かの手がかりにならないか?」
地理に詳しくない俺は、何気なくその疑問を口にした。
その瞬間、ハルとヒナギクが目を丸くした。
「ガーベラ島……?」
ヒナギクは驚きを隠せない様子で呟いた。
「その島は……。私が追放した父、アルフォンソ二世を監禁している人口50人程の遠島です。父の周りには世話人を数名と、監視の為の兵士を派遣しています」
ハルの言葉に、俺は衝撃を受けた。まさか、ルナを攫った犯人が、アルフォンソ二世と関係があるのだろうか。
その時、白い鳩が再びハルの元へ飛んできた。鳩はハルの肩に止まり、小さな足に括り付けられた手紙を落とした。
ハルは震える手で手紙を受け取り、封を開ける。
今日は彼女の元に何通も気分が悪くなる内容の手紙が届いているだけに、精神的に参っているようだ。
そして今回の手紙も例に漏れず、良くない内容だったらしい。ハルの顔がみるみるうちに青ざめていく。その動揺ぶりは先ほどの諸王達からの非難声明を読んだ時すら上回るものだった。
「な、何者かがガーベラ島を襲撃し……、監視の兵を殺害の上で、私の父、先王アルフォンソ二世を連れて逃亡したとのことです……」
ハルの声は震えていた。彼女は恐怖と不安で、言葉を詰まらせた。
「手紙が差し出された日付は昨晩のようですが、事件自体は既に7日が経過している、と書かれていますね」
ハルから手紙を受け取ったヒナギクが目を通しながらそう続けた。ハルは憔悴しきった様子で瞳を閉じて俯く。ヒナギクが彼女を慰めるように寄り添い、その肩を支える。
「この状況……。偶然、ってことは有り得ないでしょうね」
イザベラの言葉に、俺はただ無言で頷くことしかできなかった。
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