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## 23 分析スキルで美少女たちの排泄事情が見えちゃう異世界生活
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豪華絢爛な宴会場。華やかなシャンデリアの光が、磨き上げられた大理石の床に反射し、美しい輝きを放っている。マレアの洗脳事件解決を祝う宴は、盛大に催されていた。
テーブルの上には、山海の珍味が所狭しと並べられ、食欲をそそる香りが漂っている。賓客たちは華やかなドレスや煌びやかな甲冑を身にまとい、談笑しながら美酒佳肴を楽しんでいた。
しかし、その華やかな雰囲気とは裏腹に、ハルの表情は暗かった。彼女はバルコニーに出て夜空を見つめ、何かを考え込んでいる様子だった。
「ハル、どうしたんだ? まだ何か気になることがあるのか?」
俺はハルの様子がおかしいことに気づき、声をかけた。ハルは小さく息を吐き、俺の方を向いた。
「ゲイリー・ガスマン……今回の事件の黒幕である呪術師ですが、彼を尋問することが出来ませんでした」
ハルは説明を始めた。
「彼の真の目的は何だったのでしょうか? 単なる愉快犯の仕業とは思えません」
「確かに……ゲイリーがマレアを操って宮殿を狙った理由はわからずじまいだったな。もしかしたら、他の国からの刺客とか……?」
ハルは深刻な表情で頷く。
「私もその可能性が高いと思っています。私が治めるサルソ王国は、ロマリ王国というより大きな諸王連盟の一員でもあります。諸王の盟主がロマリ王を名乗るのですが、現在は空位です。そして我がローゼンブルク家は代々ロマリ王の継承権を主張し続けて来ました。ロマリの王位継承権を巡る争いが、水面下で続いているのです」
ハルの言葉に、俺は緊張感を覚える。
「つまり、ロマリ王の座を狙う他の王様達から見ると、ハルは邪魔な存在である、と」
「その通りです……」
ハルは寂しげな表情で言った。
「今回の事件も、彼らが仕組んだことかもしれません。私を陥れ、継承争いから脱落させるために……」
ハルは不安そうに言った。俺はハルの不安を理解した。彼女はまだ若く、多くの重圧を背負っている。
「ハル、心配するな。俺が必ずお前を守る」
俺は力強く言った。ハルは少し驚いた様子で俺を見つめた。
「『分析』様……」
「お前は俺にとって大切な人だ。お前に何かあったら、俺は黙っていない」
「……ありがとうございます。『分析』様」
俺は真剣な表情で言った。ハルは少し顔を赤らめ、小さく頷いた。
「こんな時だからこそ、私は一刻も早く自分の固有スキルを知りたいのです」
ハルは真剣な表情で言った。代々、王家の嫡子は必ず何かしらの固有スキルを持っていたという。それは王としての資質を証明するものでもある。
「国民も、周囲の国々の諸王も、私が真の女王であることをまだ認めていません。私は固有スキルを発現させ、彼らに私の力を見せつけなければならないのです」
俺はハルの決意に胸を打たれた。彼女は、国のために、女王として全力を尽くそうとしているのだ。
「ハル、必ずお前の固有スキルを見つけ出してやる」
俺は力強く言った。ハルは笑顔で頷いた。
「ありがとうございます。『分析』様。あなたとなら、きっと……」
俺はハルの言葉に勇気づけられた。
彼女の期待に応え、彼女の固有スキルを見つけ出してみせる。そう心に誓う。
しかし、内心では困り果ててもいた。
ハルの固有スキルを見極める為にも分析スキルを更に強化しなければ、という想いとは裏腹に、マレアの事件がきっかけで分析スキルは更にしょうもない方向へと進化してしまったのだ。
「名前:ハル・ローゼンブルク
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
職業:女王
Lv:25
HP:322
MP:304
力:66
敏捷:32
魔力:78
精神力:117
汎用スキル:剣術Lv4、精霊魔法Lv2、儀礼Lv8、陸軍統率Lv2、海軍統率Lv5、おねだりLv1
固有スキル:[データロック]
特殊能力:[データロック]
マイナススキル:無し
祝福:王家の加護
呪い:無し
称号:サルソ王、ベリーチェ王、ポトス侯爵
二つ名:簒奪の太陽王
性体験:処女♡
性癖:トイレでお尻を拭く度にイッてしまう
弱点:おしり♡
おしっこ:スッキリ(2時間前)
うんち:ちょっと便秘気味(56時間前)」
(二日以上出てないのか……)
俺は思わずハルの腹部を見つめながらそんなことを考えてしまう。
そう、あの事件を経て俺は女の子の「最後に排泄した時間」「今どれくらい溜まっているか」といったとんでもない情報が見られるようになってしまったのだ。
「ハル、国のことも大事だが自分の体調にも気を付けろよ。消化の良いものを食べて水分も十分に摂るんだ」
俺は真剣な表情でハルに忠告した。ハルはきょとんとした顔で俺を見つめる。
「『分析』様……? 私の体調をどうして……?」
ハルは不思議そうに首を傾げた。俺は慌てて言い訳を考える。
「い、いや……その……顔色が少し悪いように見えたから……」
苦し紛れの言い訳に、ハルは納得していない様子で頷く。
「そうですか……? 心配してくださってありがとうございます」
その時、ルナ、イザベラ、フローラがバルコニーにやって来た。
「ご主人様ー♡ 何をお話してたんですかー?」
ルナが尋ねる。
「ああ、ちょっと仕事の話をね」
俺は答えた。三人は俺たちの隣に並んで立った。
ルナはあくびをしながら言う。
「ふあー、私、もう眠くなってきちゃいました」
「寝る前にちゃんとおしっこに行くんだぞ」
俺は念を押した。ルナは少しムッとした顔で答えた。
「大丈夫ですよぉ、今は全然おしっこしたい感じじゃないし、昨日だっておねしょしなかったんですから!」
ルナはドヤ顔で胸を張った。しかし、俺はルナが無自覚なだけで実はけっこうおしっこが溜まっていることを見抜いていた。
「名前:ルナ
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
年齢:不明
職業:奴隷
Lv:4
HP:112/112
MP:45/45
腕力:22
敏捷:52
魔力:2
精神力:58
汎用スキル: おねだりLv7、料理Lv3、掃除Lv2
固有スキル:[データロック]
特殊能力:[データロック]
マイナススキル:おねしょ癖
祝福:[データロック]
呪い:[データロック]
称号:なし
二つ名:おねだり女子界の新星
性体験:処女♡
性癖:ローションプレイ
弱点:[データロック]
おしっこ:けっこう溜まってる(3時間前)
うんち:スッキリ(3時間前)」
「いいから行って来なさい!」
俺は少し強い口調で言った。ルナは渋々トイレへと向かう。
どうもルナは自分の排泄欲求に関して鈍感らしい。それが日々のおねしょ癖に結び付いてしまっているのだろう。
「あらあら、坊やったら、ルナちゃんのおしっこのことまで気にかけているのね。まるで父親みたい」
イザベラがニヤニヤしながら言った。俺は慌てて否定する。
「ち、違う!そんなんじゃない!ただの……健康管理だ!」
「ふふっ、健康管理ねぇ……♡」
イザベラは意味深な笑みを浮かべる。
「ご主人、さっきから何の話をしてるんですか?」
そう言ってフローラが俺とイザベラの間に入って来る。すると今度はフローラの分析結果が視界に飛び込んでくる。
「名前:フローラ
身長:153cm
体重:43kg
スリーサイズ:B79 W56 H81
年齢:162歳(人間換算で16歳相当)
職業:剣士
Lv:28
HP:650/650
MP:480/480
腕力:75
敏捷:110
魔力:95
精神力:83
汎用スキル:剣術Lv4、園芸Lv7、結界Lv3、魔物知識Lv5、妖精魔法Lv6
固有スキル:なし
特殊能力:植物操作、自然回復促進
マイナススキル:無し
祝福:なし
呪い:なし
称号:なし
二つ名:露出狂
性体験:処女♡
性癖:野外プレイ、露出
弱点:耳
おしっこ:スッキリ(5分前)
うんち:スッキリ(5分前)」
(たった今、トイレでスッキリしてきたばかり……!……ゴクリ……!)
俺は思わずフローラのプリッとしたお尻に視線を向けてしまう。フローラは俺の視線に気づき怪訝そうな表情をする。
「ご、ご主人……? 何をジロジロ見ているんです……?」
「い、いや……なんでもない!フローラはいつも綺麗だなと思って……」
俺は慌てて言い訳をした。フローラは顔を赤らめ、モジモジし始める。
「な、何を言ってるんですかご主人!もうっ!恥ずかしい!」
憤慨した様子のフローラと俺のやり取りを見て、イザベラは更にニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら横やりを入れて来る。
「坊やったら、何か隠してない?ひょっとして、また私達の恥ずかしい秘密を覗いてムラムラしてるのかしら?」
「ち、違うってば!」
恥ずかしい秘密を覗いてしまっているのは事実だが……!
む、ムラムラなどはしていない!
断じてしていない、はず……!
「名前:イザベラ・ナイトシェイド
身長:162cm
体重:48kg
スリーサイズ:B92 W58 H88
年齢:[測定失敗](数千以上?肉体的には20代)
職業:古代魔女
Lv:[データロック]
HP:[測定失敗](8000以上?)
MP:[測定失敗](10000以上?)
腕力:83
敏捷:95
魔力:892
精神力:974
汎用スキル:時空間魔法lv10、破壊魔法Lv10、精神操作魔法Lv10、精霊魔法Lv1
固有スキル:無し
特殊能力:***不死身***、時間操作魔法
マイナススキル:無し
祝福:[データロック]
呪い:年下のロリ系美少女におねだりされると断れない呪い
称号:なし
二つ名:鏖殺の赤
性体験:豊富♡
性癖:童貞狩り、ロリコン、言葉責め
弱点:言葉責め(責めるのは好きだが責められるのには弱い)
おしっこ:不要
うんち:不要」
そして更に視界へと飛び込んできたイザベラの恥ずかしい秘密。だが、そこには不可解な文字列が表示されていた。
(不要? 不要ってどういうことだ?)
俺は首を傾げた。イザベラのデータは、「おしっこ:不要」「うんち:不要」となっている。
「イザベラ、お前、トイレ行かないのか?」
俺は思わず尋ねてしまう。イザベラはニヤリと笑って答えた。
「あら、坊や、そんなことまで分かるの? ええ、私は魔女だから、トイレなんて行かないのよ。だって面倒じゃない? 時間の流れを操れる私にとって、排泄行為なんて時間の無駄遣いよ。食べたものは全て魔力に変換できるし、古くなった細胞も常に巻き戻されて若い細胞に生まれ変わり続けているから老廃物も出ないわ。わざわざトイレに行く必要なんてないの」
イザベラは勝ち誇ったように胸を張る。
(なるほど……古代の魔女って、やっぱすげえんだな……)
「ところでイザベラ、お前……。以前ルナと一緒にお風呂に入っていたことがあったけど、その話からすると本当は風呂も必要ないんじゃないか?」
「あらら♡ バレちゃった♡ そうよ♡ 私がお風呂に、特に誰かと一緒にお風呂に入る時は、100%エロ目的よ♡」
悪びれた様子も見せずにスッパリと言ってのける。エロ魔女め……。
「でも、もし私が魔法で処理するのをやめてトイレに行ったとしたら、坊やはどんな反応をするのかしら? 私の恥ずかしいおトイレの様子まで分析して秘密を暴いてしちゃうの? ふふっ、想像するだけでゾクゾクしちゃう♡」
イザベラの挑発的な言葉に、俺は何も言い返せなかった。確かに、今の俺の分析スキルは、以前よりもはるかに多くの情報を見ることができるようになっていた。そして、そのほとんどが、女性にとって恥ずかしい秘密ばかりだ。
俺は想像してしまい、思わず顔を赤らめる。そんな俺の様子を見て、ハルは何かを察したようだ。彼女の顔色がみるみるうちに赤くなり、視線を落とし、モジモジし始める。
「……あの……」
ハルは小さな声で口を開いた。
「『分析』様……もしかして……私の……トイレの事情まで……?」
ハルの言葉に、俺はドキッとした。先ほどから会話内容が露骨過ぎたかもしれない……。俺が何を見ているのかを察されてしまったのか。俺は慌てて否定しようとしたが、言葉が出てこない。
「……そ、そんなことは……」
俺の動揺ぶりを見て、ハルは確信を得たようだ。彼女は顔を真っ赤にして、俺を睨みつけた。
「やっぱり……!私の、おしっことか、うんちのことまで……見えてるんですか!?」
ハルの声が少し震えている。彼女は恥ずかしさでいっぱいの様子だった。俺は観念して、小さく頷いた。
「……ご、ごめん」
「もうっ!最低!なんなのよこの変態ッ!そ、そんな恥ずかしい秘密まで把握しておいて責任を取ろうとしないなんてどういうつもりなの!!」
ハルは怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にして叫んだ。フローラもまた、顔を赤らめてモジモジしていた。
「……ご、ご主人……もしかして……私のことも……?」
フローラが小さな声で尋ねると、俺は思わず目を逸らした。フローラの排泄に関する情報も、もちろん見えている。
「……フローラは……5分前にトイレに行ったばかりだから……今はスッキリしてる……」
俺は正直に答えた。フローラの顔がさらに赤くなる。
「も、もうっ!ご主人のえっち!」
フローラは恥ずかしさでいっぱいの様子だった。イザベラは俺達のやり取りを面白そうに見ている。
「これはこれは♡ これはこれはこれは♡ 坊やったら、ますます大胆になってきたわね♡ 以前からルナちゃんのおもらしに興奮してたみたいだしもしかしてとは思っていたけれど……♡」
イザベラは扇子で口元を隠し、ニヤニヤと笑う。もう何をどうしたらいいのやら……!
(エロが鍵……か)
イザベラの推測通り、分析スキルのパワーアップには、エロが関係しているようだ。しかし、肝心のハルの固有スキルを見るという目的が果たせないまま、的外れな方向性にばかり進化を続ける自分のスキルに対し、俺は溜息を漏らすのだった。
「一体どうすれば、ハルの固有スキルを見ることができるんだ……?」
俺は独りごつ。
「ご主人様ー、どうしたんですかー? 元気ないですよー?」
トイレから戻って来たらしいルナが駆け寄って来た。俺の腕に両腕を絡め、心配そうに見上げてくる。俺はルナの頭を優しく撫でた。傍らでハルがますます不機嫌になった様子で何やらワーワーと喚き始めるが、とりあえず放っておく。
「ああ、ちょっと考え事をしていただけだ。大丈夫だよ」
俺は笑顔で答えた。ルナは安心したように微笑んだ。
「そうですか? 何かあったら、いつでも私に相談してくださいね」
ルナの言葉に、俺は心が温かくなるのを感じた。ルナ、ハル、フローラ、イザベラ……彼女たちを守るためにも、俺はもっと強くなりたい。そして、ハルの固有スキルを見つけ出し、彼女を真の女王として認めさせるためにも、俺は分析スキルをさらに進化させなければならない。
「必ず、やり遂げてみせる」
俺は決意を新たに、バルコニーから見える少し欠け始めた月に向かって誓うのだった。
テーブルの上には、山海の珍味が所狭しと並べられ、食欲をそそる香りが漂っている。賓客たちは華やかなドレスや煌びやかな甲冑を身にまとい、談笑しながら美酒佳肴を楽しんでいた。
しかし、その華やかな雰囲気とは裏腹に、ハルの表情は暗かった。彼女はバルコニーに出て夜空を見つめ、何かを考え込んでいる様子だった。
「ハル、どうしたんだ? まだ何か気になることがあるのか?」
俺はハルの様子がおかしいことに気づき、声をかけた。ハルは小さく息を吐き、俺の方を向いた。
「ゲイリー・ガスマン……今回の事件の黒幕である呪術師ですが、彼を尋問することが出来ませんでした」
ハルは説明を始めた。
「彼の真の目的は何だったのでしょうか? 単なる愉快犯の仕業とは思えません」
「確かに……ゲイリーがマレアを操って宮殿を狙った理由はわからずじまいだったな。もしかしたら、他の国からの刺客とか……?」
ハルは深刻な表情で頷く。
「私もその可能性が高いと思っています。私が治めるサルソ王国は、ロマリ王国というより大きな諸王連盟の一員でもあります。諸王の盟主がロマリ王を名乗るのですが、現在は空位です。そして我がローゼンブルク家は代々ロマリ王の継承権を主張し続けて来ました。ロマリの王位継承権を巡る争いが、水面下で続いているのです」
ハルの言葉に、俺は緊張感を覚える。
「つまり、ロマリ王の座を狙う他の王様達から見ると、ハルは邪魔な存在である、と」
「その通りです……」
ハルは寂しげな表情で言った。
「今回の事件も、彼らが仕組んだことかもしれません。私を陥れ、継承争いから脱落させるために……」
ハルは不安そうに言った。俺はハルの不安を理解した。彼女はまだ若く、多くの重圧を背負っている。
「ハル、心配するな。俺が必ずお前を守る」
俺は力強く言った。ハルは少し驚いた様子で俺を見つめた。
「『分析』様……」
「お前は俺にとって大切な人だ。お前に何かあったら、俺は黙っていない」
「……ありがとうございます。『分析』様」
俺は真剣な表情で言った。ハルは少し顔を赤らめ、小さく頷いた。
「こんな時だからこそ、私は一刻も早く自分の固有スキルを知りたいのです」
ハルは真剣な表情で言った。代々、王家の嫡子は必ず何かしらの固有スキルを持っていたという。それは王としての資質を証明するものでもある。
「国民も、周囲の国々の諸王も、私が真の女王であることをまだ認めていません。私は固有スキルを発現させ、彼らに私の力を見せつけなければならないのです」
俺はハルの決意に胸を打たれた。彼女は、国のために、女王として全力を尽くそうとしているのだ。
「ハル、必ずお前の固有スキルを見つけ出してやる」
俺は力強く言った。ハルは笑顔で頷いた。
「ありがとうございます。『分析』様。あなたとなら、きっと……」
俺はハルの言葉に勇気づけられた。
彼女の期待に応え、彼女の固有スキルを見つけ出してみせる。そう心に誓う。
しかし、内心では困り果ててもいた。
ハルの固有スキルを見極める為にも分析スキルを更に強化しなければ、という想いとは裏腹に、マレアの事件がきっかけで分析スキルは更にしょうもない方向へと進化してしまったのだ。
「名前:ハル・ローゼンブルク
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
職業:女王
Lv:25
HP:322
MP:304
力:66
敏捷:32
魔力:78
精神力:117
汎用スキル:剣術Lv4、精霊魔法Lv2、儀礼Lv8、陸軍統率Lv2、海軍統率Lv5、おねだりLv1
固有スキル:[データロック]
特殊能力:[データロック]
マイナススキル:無し
祝福:王家の加護
呪い:無し
称号:サルソ王、ベリーチェ王、ポトス侯爵
二つ名:簒奪の太陽王
性体験:処女♡
性癖:トイレでお尻を拭く度にイッてしまう
弱点:おしり♡
おしっこ:スッキリ(2時間前)
うんち:ちょっと便秘気味(56時間前)」
(二日以上出てないのか……)
俺は思わずハルの腹部を見つめながらそんなことを考えてしまう。
そう、あの事件を経て俺は女の子の「最後に排泄した時間」「今どれくらい溜まっているか」といったとんでもない情報が見られるようになってしまったのだ。
「ハル、国のことも大事だが自分の体調にも気を付けろよ。消化の良いものを食べて水分も十分に摂るんだ」
俺は真剣な表情でハルに忠告した。ハルはきょとんとした顔で俺を見つめる。
「『分析』様……? 私の体調をどうして……?」
ハルは不思議そうに首を傾げた。俺は慌てて言い訳を考える。
「い、いや……その……顔色が少し悪いように見えたから……」
苦し紛れの言い訳に、ハルは納得していない様子で頷く。
「そうですか……? 心配してくださってありがとうございます」
その時、ルナ、イザベラ、フローラがバルコニーにやって来た。
「ご主人様ー♡ 何をお話してたんですかー?」
ルナが尋ねる。
「ああ、ちょっと仕事の話をね」
俺は答えた。三人は俺たちの隣に並んで立った。
ルナはあくびをしながら言う。
「ふあー、私、もう眠くなってきちゃいました」
「寝る前にちゃんとおしっこに行くんだぞ」
俺は念を押した。ルナは少しムッとした顔で答えた。
「大丈夫ですよぉ、今は全然おしっこしたい感じじゃないし、昨日だっておねしょしなかったんですから!」
ルナはドヤ顔で胸を張った。しかし、俺はルナが無自覚なだけで実はけっこうおしっこが溜まっていることを見抜いていた。
「名前:ルナ
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
年齢:不明
職業:奴隷
Lv:4
HP:112/112
MP:45/45
腕力:22
敏捷:52
魔力:2
精神力:58
汎用スキル: おねだりLv7、料理Lv3、掃除Lv2
固有スキル:[データロック]
特殊能力:[データロック]
マイナススキル:おねしょ癖
祝福:[データロック]
呪い:[データロック]
称号:なし
二つ名:おねだり女子界の新星
性体験:処女♡
性癖:ローションプレイ
弱点:[データロック]
おしっこ:けっこう溜まってる(3時間前)
うんち:スッキリ(3時間前)」
「いいから行って来なさい!」
俺は少し強い口調で言った。ルナは渋々トイレへと向かう。
どうもルナは自分の排泄欲求に関して鈍感らしい。それが日々のおねしょ癖に結び付いてしまっているのだろう。
「あらあら、坊やったら、ルナちゃんのおしっこのことまで気にかけているのね。まるで父親みたい」
イザベラがニヤニヤしながら言った。俺は慌てて否定する。
「ち、違う!そんなんじゃない!ただの……健康管理だ!」
「ふふっ、健康管理ねぇ……♡」
イザベラは意味深な笑みを浮かべる。
「ご主人、さっきから何の話をしてるんですか?」
そう言ってフローラが俺とイザベラの間に入って来る。すると今度はフローラの分析結果が視界に飛び込んでくる。
「名前:フローラ
身長:153cm
体重:43kg
スリーサイズ:B79 W56 H81
年齢:162歳(人間換算で16歳相当)
職業:剣士
Lv:28
HP:650/650
MP:480/480
腕力:75
敏捷:110
魔力:95
精神力:83
汎用スキル:剣術Lv4、園芸Lv7、結界Lv3、魔物知識Lv5、妖精魔法Lv6
固有スキル:なし
特殊能力:植物操作、自然回復促進
マイナススキル:無し
祝福:なし
呪い:なし
称号:なし
二つ名:露出狂
性体験:処女♡
性癖:野外プレイ、露出
弱点:耳
おしっこ:スッキリ(5分前)
うんち:スッキリ(5分前)」
(たった今、トイレでスッキリしてきたばかり……!……ゴクリ……!)
俺は思わずフローラのプリッとしたお尻に視線を向けてしまう。フローラは俺の視線に気づき怪訝そうな表情をする。
「ご、ご主人……? 何をジロジロ見ているんです……?」
「い、いや……なんでもない!フローラはいつも綺麗だなと思って……」
俺は慌てて言い訳をした。フローラは顔を赤らめ、モジモジし始める。
「な、何を言ってるんですかご主人!もうっ!恥ずかしい!」
憤慨した様子のフローラと俺のやり取りを見て、イザベラは更にニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら横やりを入れて来る。
「坊やったら、何か隠してない?ひょっとして、また私達の恥ずかしい秘密を覗いてムラムラしてるのかしら?」
「ち、違うってば!」
恥ずかしい秘密を覗いてしまっているのは事実だが……!
む、ムラムラなどはしていない!
断じてしていない、はず……!
「名前:イザベラ・ナイトシェイド
身長:162cm
体重:48kg
スリーサイズ:B92 W58 H88
年齢:[測定失敗](数千以上?肉体的には20代)
職業:古代魔女
Lv:[データロック]
HP:[測定失敗](8000以上?)
MP:[測定失敗](10000以上?)
腕力:83
敏捷:95
魔力:892
精神力:974
汎用スキル:時空間魔法lv10、破壊魔法Lv10、精神操作魔法Lv10、精霊魔法Lv1
固有スキル:無し
特殊能力:***不死身***、時間操作魔法
マイナススキル:無し
祝福:[データロック]
呪い:年下のロリ系美少女におねだりされると断れない呪い
称号:なし
二つ名:鏖殺の赤
性体験:豊富♡
性癖:童貞狩り、ロリコン、言葉責め
弱点:言葉責め(責めるのは好きだが責められるのには弱い)
おしっこ:不要
うんち:不要」
そして更に視界へと飛び込んできたイザベラの恥ずかしい秘密。だが、そこには不可解な文字列が表示されていた。
(不要? 不要ってどういうことだ?)
俺は首を傾げた。イザベラのデータは、「おしっこ:不要」「うんち:不要」となっている。
「イザベラ、お前、トイレ行かないのか?」
俺は思わず尋ねてしまう。イザベラはニヤリと笑って答えた。
「あら、坊や、そんなことまで分かるの? ええ、私は魔女だから、トイレなんて行かないのよ。だって面倒じゃない? 時間の流れを操れる私にとって、排泄行為なんて時間の無駄遣いよ。食べたものは全て魔力に変換できるし、古くなった細胞も常に巻き戻されて若い細胞に生まれ変わり続けているから老廃物も出ないわ。わざわざトイレに行く必要なんてないの」
イザベラは勝ち誇ったように胸を張る。
(なるほど……古代の魔女って、やっぱすげえんだな……)
「ところでイザベラ、お前……。以前ルナと一緒にお風呂に入っていたことがあったけど、その話からすると本当は風呂も必要ないんじゃないか?」
「あらら♡ バレちゃった♡ そうよ♡ 私がお風呂に、特に誰かと一緒にお風呂に入る時は、100%エロ目的よ♡」
悪びれた様子も見せずにスッパリと言ってのける。エロ魔女め……。
「でも、もし私が魔法で処理するのをやめてトイレに行ったとしたら、坊やはどんな反応をするのかしら? 私の恥ずかしいおトイレの様子まで分析して秘密を暴いてしちゃうの? ふふっ、想像するだけでゾクゾクしちゃう♡」
イザベラの挑発的な言葉に、俺は何も言い返せなかった。確かに、今の俺の分析スキルは、以前よりもはるかに多くの情報を見ることができるようになっていた。そして、そのほとんどが、女性にとって恥ずかしい秘密ばかりだ。
俺は想像してしまい、思わず顔を赤らめる。そんな俺の様子を見て、ハルは何かを察したようだ。彼女の顔色がみるみるうちに赤くなり、視線を落とし、モジモジし始める。
「……あの……」
ハルは小さな声で口を開いた。
「『分析』様……もしかして……私の……トイレの事情まで……?」
ハルの言葉に、俺はドキッとした。先ほどから会話内容が露骨過ぎたかもしれない……。俺が何を見ているのかを察されてしまったのか。俺は慌てて否定しようとしたが、言葉が出てこない。
「……そ、そんなことは……」
俺の動揺ぶりを見て、ハルは確信を得たようだ。彼女は顔を真っ赤にして、俺を睨みつけた。
「やっぱり……!私の、おしっことか、うんちのことまで……見えてるんですか!?」
ハルの声が少し震えている。彼女は恥ずかしさでいっぱいの様子だった。俺は観念して、小さく頷いた。
「……ご、ごめん」
「もうっ!最低!なんなのよこの変態ッ!そ、そんな恥ずかしい秘密まで把握しておいて責任を取ろうとしないなんてどういうつもりなの!!」
ハルは怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にして叫んだ。フローラもまた、顔を赤らめてモジモジしていた。
「……ご、ご主人……もしかして……私のことも……?」
フローラが小さな声で尋ねると、俺は思わず目を逸らした。フローラの排泄に関する情報も、もちろん見えている。
「……フローラは……5分前にトイレに行ったばかりだから……今はスッキリしてる……」
俺は正直に答えた。フローラの顔がさらに赤くなる。
「も、もうっ!ご主人のえっち!」
フローラは恥ずかしさでいっぱいの様子だった。イザベラは俺達のやり取りを面白そうに見ている。
「これはこれは♡ これはこれはこれは♡ 坊やったら、ますます大胆になってきたわね♡ 以前からルナちゃんのおもらしに興奮してたみたいだしもしかしてとは思っていたけれど……♡」
イザベラは扇子で口元を隠し、ニヤニヤと笑う。もう何をどうしたらいいのやら……!
(エロが鍵……か)
イザベラの推測通り、分析スキルのパワーアップには、エロが関係しているようだ。しかし、肝心のハルの固有スキルを見るという目的が果たせないまま、的外れな方向性にばかり進化を続ける自分のスキルに対し、俺は溜息を漏らすのだった。
「一体どうすれば、ハルの固有スキルを見ることができるんだ……?」
俺は独りごつ。
「ご主人様ー、どうしたんですかー? 元気ないですよー?」
トイレから戻って来たらしいルナが駆け寄って来た。俺の腕に両腕を絡め、心配そうに見上げてくる。俺はルナの頭を優しく撫でた。傍らでハルがますます不機嫌になった様子で何やらワーワーと喚き始めるが、とりあえず放っておく。
「ああ、ちょっと考え事をしていただけだ。大丈夫だよ」
俺は笑顔で答えた。ルナは安心したように微笑んだ。
「そうですか? 何かあったら、いつでも私に相談してくださいね」
ルナの言葉に、俺は心が温かくなるのを感じた。ルナ、ハル、フローラ、イザベラ……彼女たちを守るためにも、俺はもっと強くなりたい。そして、ハルの固有スキルを見つけ出し、彼女を真の女王として認めさせるためにも、俺は分析スキルをさらに進化させなければならない。
「必ず、やり遂げてみせる」
俺は決意を新たに、バルコニーから見える少し欠け始めた月に向かって誓うのだった。
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