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## 10 妖精族の美少女剣士は露出狂!!
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次の日。
フローラは約束通り早朝に到着した。昨日とは違って大きなリュックサックを背負っていた。
これからこの屋敷で住み込みで働くにあたっての着替えや、本格的に仕事に取り組む為の道具が入っているのだろう。
彼女は元気よく挨拶をして、すぐに仕事に取り掛かった。
「まずは庭全体の状態を確認して、修復計画を立てます」フローラは真剣な表情で説明した。「それと並行して、魔物よけの植物も植えていきますね」
俺は頷きながら、つい彼女の体を見てしまう。
身長は153cmとルナよりは少し高いが、それでも小柄な部類だ。
そして、B79 W56 H81というプロポーション...。
かなりの細身ではあるものの筋肉質でしなやかな体型をしている。
胸は小さいがまったく無い訳ではないし、しっかりとくびれたウエストや、腹部の露出した衣服からいつも見えているおへそが、これでもかというくらい"女"を感じさせる。
昨夜知ってしまった秘密と相まって、妙にドキドキしてしまう。
「あの...何か質問でも?」
フローラの声で我に返った。彼女は少し困惑した表情で俺を見ている。
「あ、いや...」俺は慌てて視線をそらした。「がんばってくれ」
フローラは明るく笑顔を見せた。「はい!お任せください!」
その日から、庭は急速に変化し始めた。フローラの不思議な力で、枯れた草木が生き返り、新しい花々が咲き誇る。そして、彼女が植えた魔物よけの植物のおかげか、庭に魔物が近づく気配は全くなくなった。
夜になると、俺はつい窓辺に立って庭を見てしまう。フローラの秘密を知ってしまった以上、どうしても確認したくなってしまうのだ。
しかし、何日経っても彼女の姿を見ることはなかった。
「やっぱり、分析スキルの情報は間違ってたのかな...」
そんな風に思い始めた頃、ある満月の夜のことだった。
いつものように窓辺に立っていると、庭の中央で何かが動いたのが見えた。目を凝らすと、そこには...
「フローラ...!?」
月明かりに照らされた彼女の姿は、まさに妖精そのものだった。長い緑の髪が風になびき、白い肌が月光に輝いている。美しい背中から昼間は見えていなかった眩く輝く羽が生えているのが見えるが、自然に存在するどのような生き物のそれとも色合いや形状が異なっていて、それが生物学的なものではなく魔法的な存在であることを感じさせる。
そして、やはり彼女は全裸だった。
フローラは両手を広げ、ゆっくりと庭を歩き回り始めた。その姿は踊っているようにも見える。彼女の周りには、小さな光の粒子が舞い始めた。
「なんだ...あれは?」
俺は目を見開いて見つめた。フローラの体から放たれる光の粒子が、庭全体に広がっていく。すると、草花が一斉に輝き始め、まるで星空のように庭が光り輝いた。
「美しい...」
思わず声が漏れた。フローラの姿も、庭の光景も、全てが幻想的で美しかった。
「確かに裸で庭を駆けまわってるけど……。なんだかエロいというよりは神秘的で美しい雰囲気だし、多分あれは露出狂とかそういうのじゃなくて、妖精族特有の、自然との一体感を感じる儀式とか、そういう奴なんだろうな。変な疑いを持つべきじゃなかった」
俺はそう納得して、見て見ぬふりをして窓辺から立ち去ることにした。
***
だが、実際は……。
「ハァハァ……。誰かに見られたら……。特に屋敷の主人のあの若い男に見られたりしたら、私、どうなっちゃうんだろう……♡」
フローラは息を荒げながら、全裸で庭を駆け回っていた。彼女の白い肌は月明かりに照らされ、ほのかに輝いている。長い緑の髪が風になびく様は、まさに妖精のそのものだ。
しかし、その行動の真の目的は、彼が想像しているような神聖な儀式などではない。フローラは単に、野外露出のスリルから性的快感を得ているだけだった。
「あぁ……。こんなこと、誰にも言えない……。でも、やめられない……♡」
フローラは木の幹に寄りかかる。そしてもぞもぞと意味深な動きをし始める。やがて真夜中の庭に小さな悲鳴のような声が響き渡るのだった。
フローラは約束通り早朝に到着した。昨日とは違って大きなリュックサックを背負っていた。
これからこの屋敷で住み込みで働くにあたっての着替えや、本格的に仕事に取り組む為の道具が入っているのだろう。
彼女は元気よく挨拶をして、すぐに仕事に取り掛かった。
「まずは庭全体の状態を確認して、修復計画を立てます」フローラは真剣な表情で説明した。「それと並行して、魔物よけの植物も植えていきますね」
俺は頷きながら、つい彼女の体を見てしまう。
身長は153cmとルナよりは少し高いが、それでも小柄な部類だ。
そして、B79 W56 H81というプロポーション...。
かなりの細身ではあるものの筋肉質でしなやかな体型をしている。
胸は小さいがまったく無い訳ではないし、しっかりとくびれたウエストや、腹部の露出した衣服からいつも見えているおへそが、これでもかというくらい"女"を感じさせる。
昨夜知ってしまった秘密と相まって、妙にドキドキしてしまう。
「あの...何か質問でも?」
フローラの声で我に返った。彼女は少し困惑した表情で俺を見ている。
「あ、いや...」俺は慌てて視線をそらした。「がんばってくれ」
フローラは明るく笑顔を見せた。「はい!お任せください!」
その日から、庭は急速に変化し始めた。フローラの不思議な力で、枯れた草木が生き返り、新しい花々が咲き誇る。そして、彼女が植えた魔物よけの植物のおかげか、庭に魔物が近づく気配は全くなくなった。
夜になると、俺はつい窓辺に立って庭を見てしまう。フローラの秘密を知ってしまった以上、どうしても確認したくなってしまうのだ。
しかし、何日経っても彼女の姿を見ることはなかった。
「やっぱり、分析スキルの情報は間違ってたのかな...」
そんな風に思い始めた頃、ある満月の夜のことだった。
いつものように窓辺に立っていると、庭の中央で何かが動いたのが見えた。目を凝らすと、そこには...
「フローラ...!?」
月明かりに照らされた彼女の姿は、まさに妖精そのものだった。長い緑の髪が風になびき、白い肌が月光に輝いている。美しい背中から昼間は見えていなかった眩く輝く羽が生えているのが見えるが、自然に存在するどのような生き物のそれとも色合いや形状が異なっていて、それが生物学的なものではなく魔法的な存在であることを感じさせる。
そして、やはり彼女は全裸だった。
フローラは両手を広げ、ゆっくりと庭を歩き回り始めた。その姿は踊っているようにも見える。彼女の周りには、小さな光の粒子が舞い始めた。
「なんだ...あれは?」
俺は目を見開いて見つめた。フローラの体から放たれる光の粒子が、庭全体に広がっていく。すると、草花が一斉に輝き始め、まるで星空のように庭が光り輝いた。
「美しい...」
思わず声が漏れた。フローラの姿も、庭の光景も、全てが幻想的で美しかった。
「確かに裸で庭を駆けまわってるけど……。なんだかエロいというよりは神秘的で美しい雰囲気だし、多分あれは露出狂とかそういうのじゃなくて、妖精族特有の、自然との一体感を感じる儀式とか、そういう奴なんだろうな。変な疑いを持つべきじゃなかった」
俺はそう納得して、見て見ぬふりをして窓辺から立ち去ることにした。
***
だが、実際は……。
「ハァハァ……。誰かに見られたら……。特に屋敷の主人のあの若い男に見られたりしたら、私、どうなっちゃうんだろう……♡」
フローラは息を荒げながら、全裸で庭を駆け回っていた。彼女の白い肌は月明かりに照らされ、ほのかに輝いている。長い緑の髪が風になびく様は、まさに妖精のそのものだ。
しかし、その行動の真の目的は、彼が想像しているような神聖な儀式などではない。フローラは単に、野外露出のスリルから性的快感を得ているだけだった。
「あぁ……。こんなこと、誰にも言えない……。でも、やめられない……♡」
フローラは木の幹に寄りかかる。そしてもぞもぞと意味深な動きをし始める。やがて真夜中の庭に小さな悲鳴のような声が響き渡るのだった。
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