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60話・自殺と仲間
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死のバレンタインの夜が終わりを告げた。
ドイツのサッカークラブに入団していた俺のかつての友である三石が、俺の病気を知りたまたま一時帰国しており、その三石のおかげで治木衣美に殺されずに済んだ。
結局、治木が三石に俺の病状が危険と教えたせいで、治木の計画は阻止されたんだ。
自分で自分の計画を潰してしまった事は皮肉としか言いようが無い。
どうやら、治木はナースステーションにいた看護師達を殺害したと言ってはいたが、致命傷にはなっておらず全員が生きていた。しかし、治木がナイフで襲撃したというのは事実であり消えない罪だ。その後、治木は親戚の兄を失っただけじゃなく、三石に今の自分を見られた事で完全に精神を病んでしまい、聖市から離れた県の精神病棟に隔離される事になったようだ。
けど、俺は俺という存在がここまで人の闇を引き出してしまい、人格を変えてしまうようなら、このまま死のうと思っていた。
応急処置を受けた後、ケガの治療を受ける病室から抜け出して聖白蘭病院の屋上にいた。冬空の闇はとても心地よく、俺の心を包んでくれるような気がした。
「……死のう」
もう、これ以上誰かを狂わせたくは無い。
もし、美波まで狂わせたら俺は罪を償いきれない。
だからこそ、俺はもう死ぬ事にしたんだ。
昏睡状態で抗ガン剤治療や、骨髄移植の予定すら無くなった俺の身体は限界だ。
ならいつ死んでも問題無いだろう。
「……」
屋上の柵に向かい松葉杖を使い歩く。鉛のように重い身体ともお別れだ。もう、このサッカーも出来ない身体とはおさらば出来る。こんなに嬉しい事は無いさ。
ようやく屋上の柵の前にたどり着き、松葉杖を捨てる。これを乗り越えれば俺の苦しみのの全てがようやく終わる。
(やっと終わる……限界の心と身体から解放される。もう罪も罰も無い世界に行ける。眠りたい……)
もう身体の痛みも感じず、心の痛みもわからない。
ただ死が――死だけが俺を癒そうとしてくれて闇の夜空から手招きしてくれている。
その甘美な導きに誘われて俺は柵を乗り越えようとする。
「サヨナラみんな。サヨナラ……美波……」
両手を広げ全身で最後の人生を感じた。
冷たい風は俺を急かすように強く吹いている。
涙が頬から流れ落ち、そのまま瞳を閉じて飛び降りを決めて動いた。
この策を乗り越えた一歩先で全てが終わる。
俺の全てが――。
「その柵を乗り越えても、私は君を助けるよ。みんな、君を助ける味方なんだよ」
その聞きなれた言葉で足が止まった。
全身の緊張が喪失し、背後に現れた人間を見据えた。
俺は最後の最後で会いたくない女に会ってしまう。
「……美波。何故、ここに?」
すると、誰もいないはずの屋上に美波が現れた。
もう帰ったはずの美波が俺の死の邪魔をしようとしている。
やはり最後の門番はこの女か。
「……君って久しぶりに聞いたな。俺は美波を壊してしまうかも知れない。だからもう死なせてくれ。もう疲れたよ。俺はもう生きてるべきじゃないのは今日の事件でよくわかった。死なせてくれ……」
「君って言われるのが嫌なら心を開いて。私は君に壊されるほどヤワじゃない」
「そうか……よっ!」
勢い良く柵を乗り越えた地面で転がった。
美波はそこから動く事も無く俺を見ている。
少し追って来る事を期待してしていた俺がいたのを、気付かれないように後ろを向いたまま立ち上がる。
「もう治らない。これの心の罪悪感が治らない。治らない病なら殺してもらうしか無い。その治木衣美はこの場にはいない……なら俺は俺を自分で終わらせるしかない。それしかないんだよ」
「なら死んでみなさいよ。文化祭でやった異世界ハーレムキングと百人の美少女! の勇者みたいに異世界転生出来るかもよ?」
「……」
「どうしたの? 私が止めると思ってたの? その顔だとまだ未練があるようね。この世の中と、私にね」
「黙れよ! 確かに美波には世話になったが、もう苦しいんだ! 辛いんだよ! このまま美波まで壊れたら俺はもう耐えられないんだ……」
「このまま君が自殺したら、私も耐えられないよ? 後追い自殺するかも」
振り返って、柵を掴む俺はこの場で美波に見つかったのは運命だと感じた。
本来なら事件が解決してるのに、誰よりも早く俺を見つけ出しこの屋上へ駆けつけた。
俺を理解し、俺を愛する女。
だからこそ、俺はもう誰も壊れないように死を決めたんだ。
(でも……それでもこの女は俺の考えを変えてしまう。俺を知ってるから俺の感情の変化に気付いているんだろう……この女は……)
やはりこの女には勝てないようだ。
すると、全身の覚悟はもう風と共に消えていた。
「……気が変わった。死ぬの止めるよ。俺は死なないよ。美波なら壊れないだろう。ここで死んだら壊してしまうしな」
「そんな事もわかってなかったのね。あれだけ色々な人間の壊れっぷりを見たから仕方ないけど、それを自分の責任と感じるのは違うわよ京也君」
「そうだな……ありがとう美波」
久しぶりに聞いたような美波の俺を呼ぶ名前に安堵して身体の力が抜けた。
強風が吹き、俺の身体はよろめいた。
駆け寄る美波の伸ばす手は、柵の外の俺には届かず――。
「……あっ」
と、身体が空中に投げ出される。
そのまま俺は闇の底に落下した。
その終着地点は、ただのコンクリート。
つまり、絶対的な死が俺を待っていた。
「美波……愛し……」
遠ざかる意識の中、俺はそう呟いていた。
ボス……という音がして俺は意識を失った。
※
目の前には柴崎さんの顔がある。夜のようで辺りは暗い。
それにこの場所は病院の建物のようだ。
異世界に転生したのかどうかはわからないが、痛みも無い俺は白い布の上で柴崎さんに抱き締められていた。
(異世界転生となると、やっぱ柴崎さんと出会うのか。となるとヒロインも柴崎さんだな。美波はこの異世界にはいなさそうだ……)
と、やけに現実世界に似ている異世界にそう感じていた。
とりあえず、何かに触れたいと思い手を伸ばす。
(異世界なのに柴崎さんは現実の服を着ているな。胸の感触もリアルだ。変な異世界転生だな。俺には転生前と同じ状況が続いているとしか思えん……)
ふと、そんな疑問を感じていると頬を赤らめた柴崎さんが何かを言い出した。
「あの……久遠君。胸触ってもいいけど鬼が見てるからそろそろやめようか?」
「え? だってこれは異世界で……」
周囲を見回すと、大勢の人間に囲まれているのを知った。
みんな白い布を持っていて、その白い布の中央に俺と柴崎さんはいる。
みんな俺に悩みがあるなら相談しろとか、自殺なんてしたら悲しむ人間がいるのがわからないの? と泣いてる人もいた。これは文化祭を一緒に成功させたメンバーだ。何故、みんながここに……?
「さて、わけがわからない状況で戸惑っている京也君に説明しよう! 私が治木さんが捕まった後に、京也君の様子のおかしさを感じた。そしてケガの一時手当をしてる時に来られる人を聖白蘭病院に集めたの。自殺する可能性があるから助けてってね」
屋上からこの駐車場まで歩いて来た美波は言った。
どうやら、俺が自殺する可能性を感じて屋上から飛び降りるポイントを探して、病院のシーツを使い俺を受け止めたようだ。背中の感触が変だな? と思ってると枕が地面に並べてあるのがわかった。
そう俺が理解すると、美波は笑顔のまま柴崎さんと俺を引き離す。
「シバちゃん。どさくさに紛れて私の男にキスしないでね」
「……あ、うっかりしそうだったわ。何かムラムラしちゃって。ゴメンね美波」
「人の彼氏でムラムラするな。男に飢えてるならちゃんと彼氏を作らないとダメだよシバちゃん。ウダウダしてると予備校の男も誰かに持ってかれるよ」
「わかってるわよ……そっちもちゃんと捕まえておくのよ。いいわね?」
「うん。わかってるわ」
そしてみんなが見ている中、美波はかなり強く俺を抱き締めた。もう絶対に離さないという強い意志を感じる。今回の件は全て俺が悪い。みんなにも美波にも本当に悪い事をしたんだ。
「みんな……ありがとうな。俺は自分に関わる人間が壊れてしまうのを全て自分の責任だと思い込んで、自分が死ねば全て解決すると思い込んでいた。それはただ俺が苦しみから逃げたいだけの口実だった……」
『……』
「でも、俺は生きようと思う。最後まで生き抜くよ。最後の最後までな。来年の文化祭も参加したいし」
その俺の言葉に、みんなは色々と声をかけてくれる。励まし、優しさ、一緒にいられる喜び……この場の全ての人間は俺を愛してくれていた。そして、目を赤くしている俺が最も愛する女は言った。
「私一人で支えられなくても、みんなでなら支えられたでしょ? だから生きるのよ。文化祭は三年でもあるんだからね」
「また……勇者か?」
「バーカ。勇者じゃなくて村人Aよ。勇者になりたいなら、生きるしかない。生きて……」
「あぁ、生きるさ。俺は異世界ハーレムキングだからな」
ただ微笑んで、美波は俺の手を握っていてくれていた。
春の息吹のような美波はとても暖かかった。
そして、その日、その時は訪れた――。
ドイツのサッカークラブに入団していた俺のかつての友である三石が、俺の病気を知りたまたま一時帰国しており、その三石のおかげで治木衣美に殺されずに済んだ。
結局、治木が三石に俺の病状が危険と教えたせいで、治木の計画は阻止されたんだ。
自分で自分の計画を潰してしまった事は皮肉としか言いようが無い。
どうやら、治木はナースステーションにいた看護師達を殺害したと言ってはいたが、致命傷にはなっておらず全員が生きていた。しかし、治木がナイフで襲撃したというのは事実であり消えない罪だ。その後、治木は親戚の兄を失っただけじゃなく、三石に今の自分を見られた事で完全に精神を病んでしまい、聖市から離れた県の精神病棟に隔離される事になったようだ。
けど、俺は俺という存在がここまで人の闇を引き出してしまい、人格を変えてしまうようなら、このまま死のうと思っていた。
応急処置を受けた後、ケガの治療を受ける病室から抜け出して聖白蘭病院の屋上にいた。冬空の闇はとても心地よく、俺の心を包んでくれるような気がした。
「……死のう」
もう、これ以上誰かを狂わせたくは無い。
もし、美波まで狂わせたら俺は罪を償いきれない。
だからこそ、俺はもう死ぬ事にしたんだ。
昏睡状態で抗ガン剤治療や、骨髄移植の予定すら無くなった俺の身体は限界だ。
ならいつ死んでも問題無いだろう。
「……」
屋上の柵に向かい松葉杖を使い歩く。鉛のように重い身体ともお別れだ。もう、このサッカーも出来ない身体とはおさらば出来る。こんなに嬉しい事は無いさ。
ようやく屋上の柵の前にたどり着き、松葉杖を捨てる。これを乗り越えれば俺の苦しみのの全てがようやく終わる。
(やっと終わる……限界の心と身体から解放される。もう罪も罰も無い世界に行ける。眠りたい……)
もう身体の痛みも感じず、心の痛みもわからない。
ただ死が――死だけが俺を癒そうとしてくれて闇の夜空から手招きしてくれている。
その甘美な導きに誘われて俺は柵を乗り越えようとする。
「サヨナラみんな。サヨナラ……美波……」
両手を広げ全身で最後の人生を感じた。
冷たい風は俺を急かすように強く吹いている。
涙が頬から流れ落ち、そのまま瞳を閉じて飛び降りを決めて動いた。
この策を乗り越えた一歩先で全てが終わる。
俺の全てが――。
「その柵を乗り越えても、私は君を助けるよ。みんな、君を助ける味方なんだよ」
その聞きなれた言葉で足が止まった。
全身の緊張が喪失し、背後に現れた人間を見据えた。
俺は最後の最後で会いたくない女に会ってしまう。
「……美波。何故、ここに?」
すると、誰もいないはずの屋上に美波が現れた。
もう帰ったはずの美波が俺の死の邪魔をしようとしている。
やはり最後の門番はこの女か。
「……君って久しぶりに聞いたな。俺は美波を壊してしまうかも知れない。だからもう死なせてくれ。もう疲れたよ。俺はもう生きてるべきじゃないのは今日の事件でよくわかった。死なせてくれ……」
「君って言われるのが嫌なら心を開いて。私は君に壊されるほどヤワじゃない」
「そうか……よっ!」
勢い良く柵を乗り越えた地面で転がった。
美波はそこから動く事も無く俺を見ている。
少し追って来る事を期待してしていた俺がいたのを、気付かれないように後ろを向いたまま立ち上がる。
「もう治らない。これの心の罪悪感が治らない。治らない病なら殺してもらうしか無い。その治木衣美はこの場にはいない……なら俺は俺を自分で終わらせるしかない。それしかないんだよ」
「なら死んでみなさいよ。文化祭でやった異世界ハーレムキングと百人の美少女! の勇者みたいに異世界転生出来るかもよ?」
「……」
「どうしたの? 私が止めると思ってたの? その顔だとまだ未練があるようね。この世の中と、私にね」
「黙れよ! 確かに美波には世話になったが、もう苦しいんだ! 辛いんだよ! このまま美波まで壊れたら俺はもう耐えられないんだ……」
「このまま君が自殺したら、私も耐えられないよ? 後追い自殺するかも」
振り返って、柵を掴む俺はこの場で美波に見つかったのは運命だと感じた。
本来なら事件が解決してるのに、誰よりも早く俺を見つけ出しこの屋上へ駆けつけた。
俺を理解し、俺を愛する女。
だからこそ、俺はもう誰も壊れないように死を決めたんだ。
(でも……それでもこの女は俺の考えを変えてしまう。俺を知ってるから俺の感情の変化に気付いているんだろう……この女は……)
やはりこの女には勝てないようだ。
すると、全身の覚悟はもう風と共に消えていた。
「……気が変わった。死ぬの止めるよ。俺は死なないよ。美波なら壊れないだろう。ここで死んだら壊してしまうしな」
「そんな事もわかってなかったのね。あれだけ色々な人間の壊れっぷりを見たから仕方ないけど、それを自分の責任と感じるのは違うわよ京也君」
「そうだな……ありがとう美波」
久しぶりに聞いたような美波の俺を呼ぶ名前に安堵して身体の力が抜けた。
強風が吹き、俺の身体はよろめいた。
駆け寄る美波の伸ばす手は、柵の外の俺には届かず――。
「……あっ」
と、身体が空中に投げ出される。
そのまま俺は闇の底に落下した。
その終着地点は、ただのコンクリート。
つまり、絶対的な死が俺を待っていた。
「美波……愛し……」
遠ざかる意識の中、俺はそう呟いていた。
ボス……という音がして俺は意識を失った。
※
目の前には柴崎さんの顔がある。夜のようで辺りは暗い。
それにこの場所は病院の建物のようだ。
異世界に転生したのかどうかはわからないが、痛みも無い俺は白い布の上で柴崎さんに抱き締められていた。
(異世界転生となると、やっぱ柴崎さんと出会うのか。となるとヒロインも柴崎さんだな。美波はこの異世界にはいなさそうだ……)
と、やけに現実世界に似ている異世界にそう感じていた。
とりあえず、何かに触れたいと思い手を伸ばす。
(異世界なのに柴崎さんは現実の服を着ているな。胸の感触もリアルだ。変な異世界転生だな。俺には転生前と同じ状況が続いているとしか思えん……)
ふと、そんな疑問を感じていると頬を赤らめた柴崎さんが何かを言い出した。
「あの……久遠君。胸触ってもいいけど鬼が見てるからそろそろやめようか?」
「え? だってこれは異世界で……」
周囲を見回すと、大勢の人間に囲まれているのを知った。
みんな白い布を持っていて、その白い布の中央に俺と柴崎さんはいる。
みんな俺に悩みがあるなら相談しろとか、自殺なんてしたら悲しむ人間がいるのがわからないの? と泣いてる人もいた。これは文化祭を一緒に成功させたメンバーだ。何故、みんながここに……?
「さて、わけがわからない状況で戸惑っている京也君に説明しよう! 私が治木さんが捕まった後に、京也君の様子のおかしさを感じた。そしてケガの一時手当をしてる時に来られる人を聖白蘭病院に集めたの。自殺する可能性があるから助けてってね」
屋上からこの駐車場まで歩いて来た美波は言った。
どうやら、俺が自殺する可能性を感じて屋上から飛び降りるポイントを探して、病院のシーツを使い俺を受け止めたようだ。背中の感触が変だな? と思ってると枕が地面に並べてあるのがわかった。
そう俺が理解すると、美波は笑顔のまま柴崎さんと俺を引き離す。
「シバちゃん。どさくさに紛れて私の男にキスしないでね」
「……あ、うっかりしそうだったわ。何かムラムラしちゃって。ゴメンね美波」
「人の彼氏でムラムラするな。男に飢えてるならちゃんと彼氏を作らないとダメだよシバちゃん。ウダウダしてると予備校の男も誰かに持ってかれるよ」
「わかってるわよ……そっちもちゃんと捕まえておくのよ。いいわね?」
「うん。わかってるわ」
そしてみんなが見ている中、美波はかなり強く俺を抱き締めた。もう絶対に離さないという強い意志を感じる。今回の件は全て俺が悪い。みんなにも美波にも本当に悪い事をしたんだ。
「みんな……ありがとうな。俺は自分に関わる人間が壊れてしまうのを全て自分の責任だと思い込んで、自分が死ねば全て解決すると思い込んでいた。それはただ俺が苦しみから逃げたいだけの口実だった……」
『……』
「でも、俺は生きようと思う。最後まで生き抜くよ。最後の最後までな。来年の文化祭も参加したいし」
その俺の言葉に、みんなは色々と声をかけてくれる。励まし、優しさ、一緒にいられる喜び……この場の全ての人間は俺を愛してくれていた。そして、目を赤くしている俺が最も愛する女は言った。
「私一人で支えられなくても、みんなでなら支えられたでしょ? だから生きるのよ。文化祭は三年でもあるんだからね」
「また……勇者か?」
「バーカ。勇者じゃなくて村人Aよ。勇者になりたいなら、生きるしかない。生きて……」
「あぁ、生きるさ。俺は異世界ハーレムキングだからな」
ただ微笑んで、美波は俺の手を握っていてくれていた。
春の息吹のような美波はとても暖かかった。
そして、その日、その時は訪れた――。
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