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209. ひと言多い?
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ああ、ひと言多かった……
すかさずソードが、ベルさんたちはどうやって使っていたのか聞いている。
「わたくしたちの子どもは、おくるみや大判の布でくるんで寝かせていました。 あの……お義父様の前で…… 言いにくいのですが……」
チラッとベルさんが、エミールさんを見ている。
「えっ!? ベル? わたしの前で言いにくい? そんなこと気にせず、話しなさい……」
急に振られておどろいたようだったけど、わたしたちの前だから何でも話すように、ベルさんに告げている。
「は、はい。 わたしどもがお義父様からいただいたゆりかごには、赤ちゃんの視線になるところに穴が数個空いておりました。 お義父様は、わたしたちにも赤ちゃんにも様子がわかって良いだろうとそうしてくださったのです」
「そうだったね。 その方が安全だと思ったからね」
「はい、様子が分かって良かったのですが…… 子どもを見ていますと、そこに子どもが指を入れていて、知らずに揺らすと子どもの指が危険だと思い…… それからは、おくるみや布で手もくるんで寝かしたり、そこに布を付けていました」
「な、何だって?! ベル!? どうして教えてくれなかったんですか?!」
「あーっ 申し訳ありません! ですが、今回のモノにはそういった子どもの指の大きさの小さな穴は空いておりません。 お嬢様の絵にもそういう大きさの穴がなかったので、おどろいていたのです」
「そうなんだよね。 言わなかったけど、そこがわたしも気になっていたから…… でも、お互いの顔が見えるのはすごくいいと思って、もっと小さな穴を密集して模様のように空けてもらったんだよ。 それでも見えるしね」
「なんと…… そうなのですか? 知りませんでした」
「ですから、おくるみや大判の布で赤ちゃんを包まない布団とは? どういうモノなのか教えてくださいませ!」
この、お嫁さん…… なにげにすごくない?
柔らかく攻めてくるよ……
ソードを見ると、困った顔で笑っている。
ブレンダも困った顔だよ……
どっち!!
ライは笑っているし……
ガント……
何を考えているのか?
「パール、布団もセットで売り出したらいいんじゃないのか?」
ガントそれ、いいの?! いい?
えーいっ! もういいよね!
「そうだよね、わたしのゆりかごには、それ専用の敷布団も付けてほしいかな?」
「敷布団でしょうか?」
「そう、ゆりかごは揺れるから専用の敷布団があったら便利でしょ? まあ これもきっとすぐ真似されるよ。 でもね、ガーベ商会の商品はよく考えられていて安全だと分かるように、ちゃんと綿花農家と契約して安全な物を安定して作ってもらうんだよ。 キチンとガーベ商会が基準を作って大丈夫な物に印を付けてね。 全てクリアしたモノだけを売る。 赤ちゃんや子どもに優しい商会になればいいんだよ!」
「ステキ!! お義父様! これはすばらしいアイデアですね! わたしはこのガーベ商会を赤ちゃんや子どもに優しい商会にしたいですっ!!」
「ああ、そうだな…… そうしよう!」
「ちょっと、いいですか? 二人、いや みなさん。 少し休憩が必要ですね…… お茶の時間にしますから、一度 ガーベ商会は席を外してもらいましょう」
それを合図に、セバスチャンが サッと 二人を下げてしまった……
侍女長がリンゴのパイと香り豊かなお茶を出してくれる。
食べていると、ため息がひとつ聞こえてきた。
「ハァー しかし、パール? どうして最初に敷布団のことを教えておいてくれなかったのですか? おどろきましたよ……」
「ごめんね えっと? 珍しいとは知らなかった…… テオと遊ぶおもちゃで頭がいっぱいで……」
それからゆりかごの敷布団はどんなマットなのか。
ベビー布団の必要性や、小さな薄い枕も付けてソードに知っていることを全部話した。
「これで、ラメールの綿花農家も少し豊かになりますね」
ソードがライに話している。
「ああ、そうだな。 貴族は買うだろうな」
「しかしベビー 敷布団? マットか? これが少し硬めがいいとは、聞いておどろいたな。 赤ちゃんだから、フワッと 柔らかめがいいのかと思ったら違うんだな」
「そうだよ ガント! 一番の理由は、柔らかい布団だと赤ちゃんのからだが沈んでしまって、寝返りして うつぶせになったとき窒息の危険性があるんだよ。 だから赤ちゃんのうちはね、おとなのマットよりも しっかり硬いつくりのモノがいいんだ。 それと赤ちゃんの背骨や関節がまだ未熟だから、柔らかすぎるとからだが沈んでしまって、背骨の歪みや関節の成長に悪影響があるんだよ」
「パール、これで綿花農家に、お針子それからガーベ商会といろんなところにお金が転がり込むことになったね。 みんな豊かになるし、いいことだよ」
「赤ちゃんの製品には、布製品が欠かせないしガーベ商会なんかはちゃんと特別に、そういう専門の工房があったほうがホントは安心なんだけどね」
「パール、それはどういう モノ ですか?」
「えっ?! 普通に赤ちゃんと子ども専門のお店の工房だったり、特別に訓練されたグレードの高いお針子さんたちの工房? まだ いろいろあるよね?」
「パール、ここにはそんな工房はないんだよ」
「えっ、ブレンダ? でも騎士服を作ってもらったり、オレガノだって……」
「服はね、家族でお店を開いていたり、内職だったりね。 貴族はお抱えのお針子がいるところもあるけど普通は、自分たちのものは自分たちで作るんだよ。 工房を商会が持って、そこで製品を作ってそれを売るなんて聞いたことがないね」
「ホントですよ。 ありそうでなかった新しいシステムです。 これはガーベ商会がいなくてホントによかった…… ちょっと、あとでもう 一度詳しく聞かないとダメですね」
「そうだね。 あとはソードに任せて、わたしとパールはこれでもう引き上げようかね」
「そうだぞ、パール おれでもわかる! パールは ペラペラ 話しすぎる。 ガーベ商会の独占は、まずいからなっ!」
そんなつもりはないけれど、パイを食べて退場となってしまった……
ハァっ 前世の記憶があるからなのか、普通だと思ったことがそうでないことだと後でわかることが多い。
どうもこの赤ちゃんの布団の知識もそうらしくブレンダに部屋に帰ってから……
「わたしは子どもがいたけど、そんなこと知らなかったよ」
そうなのか……
もう 開き直って、あきらめた。
明日は気分転換にメルの洞窟に入ることにする。
トムさんたちが欲しがっていたペッパー を採りにいく。
ブレンダに聞いたら場所を知っていた。
さすが冒険者を家族 三人で、四十年間していただけのことはあるよ!
まずは時短で、いつもの湖までワープで飛ぶ。
そして試しに、あの水着を着て泳ぐと言うと。
ブレンダの顔が ピクッと ひきつったけど気にしない。
あーっ 明日が 楽しみだ!
ブレンダ 冒険 楽しもうね!!
すかさずソードが、ベルさんたちはどうやって使っていたのか聞いている。
「わたくしたちの子どもは、おくるみや大判の布でくるんで寝かせていました。 あの……お義父様の前で…… 言いにくいのですが……」
チラッとベルさんが、エミールさんを見ている。
「えっ!? ベル? わたしの前で言いにくい? そんなこと気にせず、話しなさい……」
急に振られておどろいたようだったけど、わたしたちの前だから何でも話すように、ベルさんに告げている。
「は、はい。 わたしどもがお義父様からいただいたゆりかごには、赤ちゃんの視線になるところに穴が数個空いておりました。 お義父様は、わたしたちにも赤ちゃんにも様子がわかって良いだろうとそうしてくださったのです」
「そうだったね。 その方が安全だと思ったからね」
「はい、様子が分かって良かったのですが…… 子どもを見ていますと、そこに子どもが指を入れていて、知らずに揺らすと子どもの指が危険だと思い…… それからは、おくるみや布で手もくるんで寝かしたり、そこに布を付けていました」
「な、何だって?! ベル!? どうして教えてくれなかったんですか?!」
「あーっ 申し訳ありません! ですが、今回のモノにはそういった子どもの指の大きさの小さな穴は空いておりません。 お嬢様の絵にもそういう大きさの穴がなかったので、おどろいていたのです」
「そうなんだよね。 言わなかったけど、そこがわたしも気になっていたから…… でも、お互いの顔が見えるのはすごくいいと思って、もっと小さな穴を密集して模様のように空けてもらったんだよ。 それでも見えるしね」
「なんと…… そうなのですか? 知りませんでした」
「ですから、おくるみや大判の布で赤ちゃんを包まない布団とは? どういうモノなのか教えてくださいませ!」
この、お嫁さん…… なにげにすごくない?
柔らかく攻めてくるよ……
ソードを見ると、困った顔で笑っている。
ブレンダも困った顔だよ……
どっち!!
ライは笑っているし……
ガント……
何を考えているのか?
「パール、布団もセットで売り出したらいいんじゃないのか?」
ガントそれ、いいの?! いい?
えーいっ! もういいよね!
「そうだよね、わたしのゆりかごには、それ専用の敷布団も付けてほしいかな?」
「敷布団でしょうか?」
「そう、ゆりかごは揺れるから専用の敷布団があったら便利でしょ? まあ これもきっとすぐ真似されるよ。 でもね、ガーベ商会の商品はよく考えられていて安全だと分かるように、ちゃんと綿花農家と契約して安全な物を安定して作ってもらうんだよ。 キチンとガーベ商会が基準を作って大丈夫な物に印を付けてね。 全てクリアしたモノだけを売る。 赤ちゃんや子どもに優しい商会になればいいんだよ!」
「ステキ!! お義父様! これはすばらしいアイデアですね! わたしはこのガーベ商会を赤ちゃんや子どもに優しい商会にしたいですっ!!」
「ああ、そうだな…… そうしよう!」
「ちょっと、いいですか? 二人、いや みなさん。 少し休憩が必要ですね…… お茶の時間にしますから、一度 ガーベ商会は席を外してもらいましょう」
それを合図に、セバスチャンが サッと 二人を下げてしまった……
侍女長がリンゴのパイと香り豊かなお茶を出してくれる。
食べていると、ため息がひとつ聞こえてきた。
「ハァー しかし、パール? どうして最初に敷布団のことを教えておいてくれなかったのですか? おどろきましたよ……」
「ごめんね えっと? 珍しいとは知らなかった…… テオと遊ぶおもちゃで頭がいっぱいで……」
それからゆりかごの敷布団はどんなマットなのか。
ベビー布団の必要性や、小さな薄い枕も付けてソードに知っていることを全部話した。
「これで、ラメールの綿花農家も少し豊かになりますね」
ソードがライに話している。
「ああ、そうだな。 貴族は買うだろうな」
「しかしベビー 敷布団? マットか? これが少し硬めがいいとは、聞いておどろいたな。 赤ちゃんだから、フワッと 柔らかめがいいのかと思ったら違うんだな」
「そうだよ ガント! 一番の理由は、柔らかい布団だと赤ちゃんのからだが沈んでしまって、寝返りして うつぶせになったとき窒息の危険性があるんだよ。 だから赤ちゃんのうちはね、おとなのマットよりも しっかり硬いつくりのモノがいいんだ。 それと赤ちゃんの背骨や関節がまだ未熟だから、柔らかすぎるとからだが沈んでしまって、背骨の歪みや関節の成長に悪影響があるんだよ」
「パール、これで綿花農家に、お針子それからガーベ商会といろんなところにお金が転がり込むことになったね。 みんな豊かになるし、いいことだよ」
「赤ちゃんの製品には、布製品が欠かせないしガーベ商会なんかはちゃんと特別に、そういう専門の工房があったほうがホントは安心なんだけどね」
「パール、それはどういう モノ ですか?」
「えっ?! 普通に赤ちゃんと子ども専門のお店の工房だったり、特別に訓練されたグレードの高いお針子さんたちの工房? まだ いろいろあるよね?」
「パール、ここにはそんな工房はないんだよ」
「えっ、ブレンダ? でも騎士服を作ってもらったり、オレガノだって……」
「服はね、家族でお店を開いていたり、内職だったりね。 貴族はお抱えのお針子がいるところもあるけど普通は、自分たちのものは自分たちで作るんだよ。 工房を商会が持って、そこで製品を作ってそれを売るなんて聞いたことがないね」
「ホントですよ。 ありそうでなかった新しいシステムです。 これはガーベ商会がいなくてホントによかった…… ちょっと、あとでもう 一度詳しく聞かないとダメですね」
「そうだね。 あとはソードに任せて、わたしとパールはこれでもう引き上げようかね」
「そうだぞ、パール おれでもわかる! パールは ペラペラ 話しすぎる。 ガーベ商会の独占は、まずいからなっ!」
そんなつもりはないけれど、パイを食べて退場となってしまった……
ハァっ 前世の記憶があるからなのか、普通だと思ったことがそうでないことだと後でわかることが多い。
どうもこの赤ちゃんの布団の知識もそうらしくブレンダに部屋に帰ってから……
「わたしは子どもがいたけど、そんなこと知らなかったよ」
そうなのか……
もう 開き直って、あきらめた。
明日は気分転換にメルの洞窟に入ることにする。
トムさんたちが欲しがっていたペッパー を採りにいく。
ブレンダに聞いたら場所を知っていた。
さすが冒険者を家族 三人で、四十年間していただけのことはあるよ!
まずは時短で、いつもの湖までワープで飛ぶ。
そして試しに、あの水着を着て泳ぐと言うと。
ブレンダの顔が ピクッと ひきつったけど気にしない。
あーっ 明日が 楽しみだ!
ブレンダ 冒険 楽しもうね!!
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