195 / 221
195. シーナのお産
しおりを挟む
トムさんとトーマスが熱心にオレンジ果汁について話しているから、料理もあるよと言ってみた。
「なに! ホントか? 何種類か出してくれ!」
「いいよ!」
魔牛ステーキを食べたところだけど……
シーナにわたしの気持ちが伝わったようで、笑いながら……
「パール。 料理人に料理は食事以外に教材の場合もあるから、自分のお腹は関係ないのよ。 だから、いま出すのは、パールのお気に入りにして、お父さんたちにパールの好みをハッキリ教えてあげてちょうだい」
「そうだぞ! どうせ出すなら、パールの気に入ったモノにしてくれ!」
「わかったよ!」
なんだか不思議だけど、魔牛ステーキからコロコロサラダまで数種類だして渡しておいた。
そして思い出した。
「そうだ! わたしはトムさんの濃厚シチュー が大好きなんだけど、それを上回るぐらいの濃厚シチュー をラメールに来る途中の宿屋で見つけたんだよ! すごく味が似ているからホントおどろいたんだ! それで考えて、その料理長が使っているワインが特別だと気がついたんだよ。 トムさんこれで、今度あの濃厚シチューを作ってよ!」
そう言ってカベルネのところのワインを数本出してみた。
それに 一番反応したのが、マークだ。
「パール!! それは、王室御用達の数量限定ワインだぞっ! それを料理に使うのか!!」
「えっ、うん。 このワインで作ってるって教えてくれた人がいるんだ。 ホントにトムさんの作った濃厚シチューに似ておいしかったんだよ」
「パール、このワインはホントに王室御用達のワインなのか?」
「そうだけど?」
なんだか、トムさんの目が キラッと 光った?
「マークはもう、飲んだんだな?」
「ああ…… ホントにうまい酒だ。 おれもパールもこれが王室御用達だとは知らなかったんだ…… モナルダが教えてくれた」
「パール、これでシチュー は必ず作る。 けど、トーマスとマークの 三人で今日は少し、味見してもいいか?」
「お父さんっ! 普通に飲みたいだけでしょ?! ホントにもーーっ!! パール、まだワインに余裕はあるの?」
「ふふ、大丈夫だよ。 これはモナルダもすごく気に入っていたワインだから、トムさんもトーマスも味を確認してみてよ! ついでにワインと同じブドウで作った特別な干しブドウとそのブドウも出しておくね」
追加でワインを数本出して、おつまみも出しておく。
今日は、シーナと 一緒に寝ることにした。
マークはトムさんたちと 食堂の方で 一緒に寝る?そうだ。
シーナが、呆れたように言う。
「みんな、お酒が好きだから…… 王室御用達だと知って、飲まない選択肢がないのよ」
「そうなんだ…… マークも好きだからね。 シーナお酒は、まだあるから大丈夫だよ! わたしはまだ飲めないし、もともとみんなのお土産にしよと思っていたモノだしね」
「ありがとう……」
「そんなことより、赤ちゃんだよ! はやく会いたいよ」
「うふふ。 もう少しだけ待ってね。 わたしが宿屋の準備を完璧にしておきたいから、お腹にいてくれているのよ。 きっと……」
「親孝行なんだ……」
「ふっふ、生まれる前から親孝行? すごいわね」
楽しい夜が過ぎていく……
トムさんたちも楽しい夜だったようで、朝はお決まりの、軽いヒールを 三人にかけてあげる。
シーナが ジト目で 三人を見ていた。
今日は 一度ライたちのところへ行って、お昼を食べて戻ってくると言うと。
ライのところで夕食まで食べてから、戻ってきても大丈夫だとシーナが告げる。
「今日はパールが来るとみんなが楽しみにしているはずだし。 赤ちゃんはまだ大丈夫よ? それにここからライ様のところは近いから、すぐに連絡できるしね」
「そうかな? 大丈夫かな?」
「パール! なにか変わったことがあったら、すぐにトーマスにでも走ってもらうから、気にせず夕食まで食べてこい! そしてまた、なにかおいしい料理をもらってきてくれ!」
「あはは! わかったよ」
トムさんはブレないな……
いつもの通り、ライのところへボードで飛んでいく。
♢♢♢
とうとう きた!?
やっと、会えるっ!
ライたちと夕食を食べ終わて、くつろいでいると、トーマスの知らせがくる。
慌ててきたのか、ハアハア いって辛そう……
お水をもらって 一気に飲んでいた。
すぐ、ボードで帰ることにする。
「トーマス! すぐに、ボードで帰ろう!」
「待って! パール。 トーマスと 二人乗りで帰るのか?」
「そうだよっ! それが 一番早いからね!」
裏庭に行こうとしたら、ライが止める。
「ちょっと 待って…… イヤ、ダメだ! それは……」
「パール、帰るのなら先にひとりで帰ってください。 トーマスにはこちらから馬車で、もう少し出産の詳しい状況を聞いて、すぐに追加の侍女たちと 一緒に送りますからね。シーナの出産の手伝いには女手がもっと必要でしょ?」
「そうなの?」
「パール…… 先に帰っていてくれ。 ボクもすぐに侍女さんたちと向かうよ」
「わかったよ」
急いでボードに乗り、マークの宿屋へ向かう。
「シーナ!!」
モナルダから預かっていた、特製ポーションを侍女さんに預ける。
シーナはすぐに飲んでいた。
「パール、大丈夫よ。 ポーションも飲んだし……
少し楽になったわ…… マーク。 お父さんとパールも ゆっくりしていて。 まだまだかかるみたいだから……」
「シーナ……」
トーマスも戻って来た。
うわっ!?
侍女長にプラムにシルエラそれに新しく入った研修中の人たちもいる……
「さぁ! パール様と男性陣はみんなここから退室してください! これでは、シーナさんが落ち着いて出産できませんよ」
アレっ?
あっさり部屋の外に出されてしまった……
こんなとき男の人は、近くの別室で待機するらしい……
プラムがマークたちが待機する部屋に、お酒とおつまみを少し出して去っていった。
トムさんが、すぐ反応している……
「これは? すごく上等な酒だぞっ!!」
「料理長! このナッツも少し手を加えてあるみたいです!」
わたし用に、リンゴとオレンジのパイあとコロコロサラダがかわいい陶器で置いてあった。
オレンジ果汁もあるな……
まずは、トムさんがお酒をついで 一口飲む。
目を大きく見開いて、勧めている。
みんな 一口飲んで、目を見開いていた。
おいしいの?
あとはいつもより少なめに、チビチビ飲みだす。
わたしはオレンジのパイとオレンジ果汁を少し口にして、いまからどうしようかと思っていると、侍女長が来て別の部屋に連れて行かれる。
「さぁ パール様は、ここで今日は寝てください。 シーナさんは、まだまだかかりますからね。 お産まれになったら、すぐにお知らせしますから安心してお休みください」
「侍女長、シーナ大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「わかった……」
どうやら、わたしは寝ていたほうがいいみたい?
いつものように、休ませてもらう……
シーナ、頑張ってね……
「なに! ホントか? 何種類か出してくれ!」
「いいよ!」
魔牛ステーキを食べたところだけど……
シーナにわたしの気持ちが伝わったようで、笑いながら……
「パール。 料理人に料理は食事以外に教材の場合もあるから、自分のお腹は関係ないのよ。 だから、いま出すのは、パールのお気に入りにして、お父さんたちにパールの好みをハッキリ教えてあげてちょうだい」
「そうだぞ! どうせ出すなら、パールの気に入ったモノにしてくれ!」
「わかったよ!」
なんだか不思議だけど、魔牛ステーキからコロコロサラダまで数種類だして渡しておいた。
そして思い出した。
「そうだ! わたしはトムさんの濃厚シチュー が大好きなんだけど、それを上回るぐらいの濃厚シチュー をラメールに来る途中の宿屋で見つけたんだよ! すごく味が似ているからホントおどろいたんだ! それで考えて、その料理長が使っているワインが特別だと気がついたんだよ。 トムさんこれで、今度あの濃厚シチューを作ってよ!」
そう言ってカベルネのところのワインを数本出してみた。
それに 一番反応したのが、マークだ。
「パール!! それは、王室御用達の数量限定ワインだぞっ! それを料理に使うのか!!」
「えっ、うん。 このワインで作ってるって教えてくれた人がいるんだ。 ホントにトムさんの作った濃厚シチューに似ておいしかったんだよ」
「パール、このワインはホントに王室御用達のワインなのか?」
「そうだけど?」
なんだか、トムさんの目が キラッと 光った?
「マークはもう、飲んだんだな?」
「ああ…… ホントにうまい酒だ。 おれもパールもこれが王室御用達だとは知らなかったんだ…… モナルダが教えてくれた」
「パール、これでシチュー は必ず作る。 けど、トーマスとマークの 三人で今日は少し、味見してもいいか?」
「お父さんっ! 普通に飲みたいだけでしょ?! ホントにもーーっ!! パール、まだワインに余裕はあるの?」
「ふふ、大丈夫だよ。 これはモナルダもすごく気に入っていたワインだから、トムさんもトーマスも味を確認してみてよ! ついでにワインと同じブドウで作った特別な干しブドウとそのブドウも出しておくね」
追加でワインを数本出して、おつまみも出しておく。
今日は、シーナと 一緒に寝ることにした。
マークはトムさんたちと 食堂の方で 一緒に寝る?そうだ。
シーナが、呆れたように言う。
「みんな、お酒が好きだから…… 王室御用達だと知って、飲まない選択肢がないのよ」
「そうなんだ…… マークも好きだからね。 シーナお酒は、まだあるから大丈夫だよ! わたしはまだ飲めないし、もともとみんなのお土産にしよと思っていたモノだしね」
「ありがとう……」
「そんなことより、赤ちゃんだよ! はやく会いたいよ」
「うふふ。 もう少しだけ待ってね。 わたしが宿屋の準備を完璧にしておきたいから、お腹にいてくれているのよ。 きっと……」
「親孝行なんだ……」
「ふっふ、生まれる前から親孝行? すごいわね」
楽しい夜が過ぎていく……
トムさんたちも楽しい夜だったようで、朝はお決まりの、軽いヒールを 三人にかけてあげる。
シーナが ジト目で 三人を見ていた。
今日は 一度ライたちのところへ行って、お昼を食べて戻ってくると言うと。
ライのところで夕食まで食べてから、戻ってきても大丈夫だとシーナが告げる。
「今日はパールが来るとみんなが楽しみにしているはずだし。 赤ちゃんはまだ大丈夫よ? それにここからライ様のところは近いから、すぐに連絡できるしね」
「そうかな? 大丈夫かな?」
「パール! なにか変わったことがあったら、すぐにトーマスにでも走ってもらうから、気にせず夕食まで食べてこい! そしてまた、なにかおいしい料理をもらってきてくれ!」
「あはは! わかったよ」
トムさんはブレないな……
いつもの通り、ライのところへボードで飛んでいく。
♢♢♢
とうとう きた!?
やっと、会えるっ!
ライたちと夕食を食べ終わて、くつろいでいると、トーマスの知らせがくる。
慌ててきたのか、ハアハア いって辛そう……
お水をもらって 一気に飲んでいた。
すぐ、ボードで帰ることにする。
「トーマス! すぐに、ボードで帰ろう!」
「待って! パール。 トーマスと 二人乗りで帰るのか?」
「そうだよっ! それが 一番早いからね!」
裏庭に行こうとしたら、ライが止める。
「ちょっと 待って…… イヤ、ダメだ! それは……」
「パール、帰るのなら先にひとりで帰ってください。 トーマスにはこちらから馬車で、もう少し出産の詳しい状況を聞いて、すぐに追加の侍女たちと 一緒に送りますからね。シーナの出産の手伝いには女手がもっと必要でしょ?」
「そうなの?」
「パール…… 先に帰っていてくれ。 ボクもすぐに侍女さんたちと向かうよ」
「わかったよ」
急いでボードに乗り、マークの宿屋へ向かう。
「シーナ!!」
モナルダから預かっていた、特製ポーションを侍女さんに預ける。
シーナはすぐに飲んでいた。
「パール、大丈夫よ。 ポーションも飲んだし……
少し楽になったわ…… マーク。 お父さんとパールも ゆっくりしていて。 まだまだかかるみたいだから……」
「シーナ……」
トーマスも戻って来た。
うわっ!?
侍女長にプラムにシルエラそれに新しく入った研修中の人たちもいる……
「さぁ! パール様と男性陣はみんなここから退室してください! これでは、シーナさんが落ち着いて出産できませんよ」
アレっ?
あっさり部屋の外に出されてしまった……
こんなとき男の人は、近くの別室で待機するらしい……
プラムがマークたちが待機する部屋に、お酒とおつまみを少し出して去っていった。
トムさんが、すぐ反応している……
「これは? すごく上等な酒だぞっ!!」
「料理長! このナッツも少し手を加えてあるみたいです!」
わたし用に、リンゴとオレンジのパイあとコロコロサラダがかわいい陶器で置いてあった。
オレンジ果汁もあるな……
まずは、トムさんがお酒をついで 一口飲む。
目を大きく見開いて、勧めている。
みんな 一口飲んで、目を見開いていた。
おいしいの?
あとはいつもより少なめに、チビチビ飲みだす。
わたしはオレンジのパイとオレンジ果汁を少し口にして、いまからどうしようかと思っていると、侍女長が来て別の部屋に連れて行かれる。
「さぁ パール様は、ここで今日は寝てください。 シーナさんは、まだまだかかりますからね。 お産まれになったら、すぐにお知らせしますから安心してお休みください」
「侍女長、シーナ大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「わかった……」
どうやら、わたしは寝ていたほうがいいみたい?
いつものように、休ませてもらう……
シーナ、頑張ってね……
21
お気に入りに追加
617
あなたにおすすめの小説
私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!
神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話!
『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください!
投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる