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141. 水着を注文する
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なぜ? 商会の人は勧めてないよ?
「パール様には特別な、人とは違う モノ が似合います」
そうきたか……
もう 三人にお任せする。
できるだけ白い丈夫な革で作ってもらうことになった。
ソファの大きさもライたちがきてもみんなが座れるように大きく。
リビングにはよほど気の許した者しか入れないつもりでいるから、みんながくつろげるようにクッションなどもいくつか追加でお願いしておいた。
あとはプラムとシルエラにおまかせで……
二軒目の商会は、食器や花瓶などを扱っているところだった。
これにはわたし付きの侍女たちだけでなく、他の侍女たちもやってきて、すごくうれしそうになんだか吟味してくれていた。
自分たちが 一番携わっている モノ だからね……
侍女たちが思うわたし好みの モノ と、お客様用の豪華な モノ を選んでくれている。
あっ、そうだ!
無難でシンプルなポットにお茶を淹れて、マジックバックにしまっておいたら、どこでもすぐ飲めるよね!
わたしも加わって、みんなでいろいろ選んでいった。
程よい疲れで、昼食になる。
ライたちと 一緒に食べたので、すぐにソードが聞いてきた。
「気に入った モノ はありましたか?」
ソファを侍女たちの勧めで白色にしたことや、ポットを自分が持ち歩くように何個か家用とは別に買ったことなどを伝えるとガントが。
「白の革とは、珍しいな…… おれっ そこに座れるのか? 汚しちまいそうだな……」
「ガントは、立っていてください。 わたしは座らせてもらいますよ。 白とは粋な! さすがです」
ソードがそういって侍女たちを褒め称えていた。
午後から来る最後の商会には、ライたちも参加するそうで、いままでよりも大きな客室に連れていかれる。
ここにはいくつ、部屋があるのだろう?
広い部屋なのに、座っているのはなぜかわたしとライだけ……
ライの後ろにガントとソード。
わたしの後ろに侍女のプラムとシルエラ。
少し離れた所にセバスチャンと侍女長が並んで立っている。
最後の商会はアクセサリー 部門と服飾部門を展開している老舗の商会だった。
「ライ様、いつもご贔屓ありがとうございます。 お嬢様、お初にお目にかかります。 アビエス商会のわたくし宝飾担当のアベート。 そして服飾担当のこちらが妹、タンネでございます。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 今回は、初めてのお目通りですので、できる限り勉強させていただくつもりでおります」
「はい。 よろしくお願いします……」
アクセサリー は兄で、服飾は妹。
落ち着いたシックな装いのおとなの 二人だった。
わたしはもう別に宝石は、いらないんだけど……
侍女長が、髪飾りを勧めてくれたので 見せてもらう。
なぜかライが張り切って、いろいろ商会のお兄さん、アベートさんに髪飾りをださせている。
わたしは、後ろを向かされていた。
アベートさんが、わたしのつけている髪飾りをみて、ステキだとほめてくれる。
ライがよろこんで、それ以上の モノ はないかと聞いていた。
ある程度ライが満足したところで、わたしも見せてもらう。
ライが選んだ髪飾りは、すごく豪華でいつ付けるんだ?っと思ってしまう。
ソードがみかねて、アドバイスしていた。
「ライ、その髪飾りは豪華でステキですが、これをパールがいつどんなときに付けると思いますか? もっと毎日でも付けられるような髪飾りがいまのパールにはよくないですか?」
「毎日……」
わかってくれたのか、選び直すみたいだ……
侍女たち 二人とライが いつの間にか 一緒に、髪飾りを選んでいる。
いくつ買うんだろう……
頭は、ひとつなんだけど……
横では、商会の妹さんタンネさんが紙の束を持って控えている。
次は、服飾だよね……
作ってもらう モノ って、あったかな?
あっ、そうだ! アレを作ってもらおー!!
次は、服だけど別に困っていないし。
ライは好きなだけ買ったらいいというけど、豪華な服はもったいないよ。
子どものわたしはすぐ着れなくなる。
ここにもそんなにいないしね……
でも、ひとつだけほしい モノ があった!
タンネさんをみて告げる。
「水着がほしいです!」
「水着ですか? それは、どういう モノ でしょう?」
えっ、ないの?
だって、ラメール王国には海があるから泳いでる人もいたよね?
「パール、もしかして海で泳ぐのに着る服のことですか?」
ソードが尋ねてくる。
「そうだけど?」
「お嬢様、我が国には泳ぐときに着る決まった服はございません。 みなさん思い思いの服を着て海辺で少し遊ぶぐらいです」
「わかったぞ! パール、ゴタの海岸で泳いでいる人を見たんだろう? あれは、仕事で潜っている人たちだ!」
ガントが笑いながら教えてくれた。
「海で泳いじゃぁ、ダメなの?」
「ダメじゃないが、あまりそういう人を見ないな?」
なんだ、この世界は海で泳げないのかな?
前世の記憶と混ざってしまっていたようだ……
「いいえ、泳いではいけないと決まってはいませんし、現に仕事とはいえ泳いでいる人はいます。どのような…… 水着とは? それは、どのような服をご所望でしたのでしょうか? よろしければ教えてくださいますか?」
もう、しょうがないから生地から伝えてみた。
「えっと…… 速乾性が高く、耐久性にも優れている生地で、濡れても透けないモノ。 これはぜったいね! あとは、できるだけからだに ピタっとしていて、伸縮性があればうれしいかな?」
タンネさんは、ブツブツ言いながら持っていた紙になにかを描き始めて、あっという間に 一枚の水着を描きあげた。
なかなかいいけど、まだ少しダボついているな。
ペンと紙をかりて、同じようにからだにピッタリの水着を描き上げて見せてみた。
「こんなに、ピッタリなのですか?」
みんなが絵を覗き込んで、これはちょっとピッタリすぎないかと聞いてくる。
「ダボつくと水の中では、泳ぎづらくて重いし溺れてしまう。 わたしはまだ子どもだから安全第一! ピッタリでも大丈夫。でももし気になるようなら、少しフリルをつけてくれてもいいよ。できるだけ伸縮性のある泳ぎやすい、それでいて透けない丈夫な生地でお願いします。ここホントに、ぜったい大事です!」
「わかりました。 少しお時間をいただけますでしょうか? やりがいのあるご注文で、腕がなりますわ!」
あとは、侍女たちに任せてわたしたちは部屋をでる。
ソードが、あんな水着をどうして知っているのか聞いてきたので、どう答えようと考えていたらガントが向こうの世界で見たのか聞いてきた……
それに便乗して、うなずいておいた。
わたしは、どうも人と違うところが多いから、言動には気をつけるようソードに注意される。
それっ マークにもよく言われてたな……
なんだか、懐かしい。
ライの家に滞在するのも、あと 一日。
もうすぐみんなに 会えるんだ……
「パール様には特別な、人とは違う モノ が似合います」
そうきたか……
もう 三人にお任せする。
できるだけ白い丈夫な革で作ってもらうことになった。
ソファの大きさもライたちがきてもみんなが座れるように大きく。
リビングにはよほど気の許した者しか入れないつもりでいるから、みんながくつろげるようにクッションなどもいくつか追加でお願いしておいた。
あとはプラムとシルエラにおまかせで……
二軒目の商会は、食器や花瓶などを扱っているところだった。
これにはわたし付きの侍女たちだけでなく、他の侍女たちもやってきて、すごくうれしそうになんだか吟味してくれていた。
自分たちが 一番携わっている モノ だからね……
侍女たちが思うわたし好みの モノ と、お客様用の豪華な モノ を選んでくれている。
あっ、そうだ!
無難でシンプルなポットにお茶を淹れて、マジックバックにしまっておいたら、どこでもすぐ飲めるよね!
わたしも加わって、みんなでいろいろ選んでいった。
程よい疲れで、昼食になる。
ライたちと 一緒に食べたので、すぐにソードが聞いてきた。
「気に入った モノ はありましたか?」
ソファを侍女たちの勧めで白色にしたことや、ポットを自分が持ち歩くように何個か家用とは別に買ったことなどを伝えるとガントが。
「白の革とは、珍しいな…… おれっ そこに座れるのか? 汚しちまいそうだな……」
「ガントは、立っていてください。 わたしは座らせてもらいますよ。 白とは粋な! さすがです」
ソードがそういって侍女たちを褒め称えていた。
午後から来る最後の商会には、ライたちも参加するそうで、いままでよりも大きな客室に連れていかれる。
ここにはいくつ、部屋があるのだろう?
広い部屋なのに、座っているのはなぜかわたしとライだけ……
ライの後ろにガントとソード。
わたしの後ろに侍女のプラムとシルエラ。
少し離れた所にセバスチャンと侍女長が並んで立っている。
最後の商会はアクセサリー 部門と服飾部門を展開している老舗の商会だった。
「ライ様、いつもご贔屓ありがとうございます。 お嬢様、お初にお目にかかります。 アビエス商会のわたくし宝飾担当のアベート。 そして服飾担当のこちらが妹、タンネでございます。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 今回は、初めてのお目通りですので、できる限り勉強させていただくつもりでおります」
「はい。 よろしくお願いします……」
アクセサリー は兄で、服飾は妹。
落ち着いたシックな装いのおとなの 二人だった。
わたしはもう別に宝石は、いらないんだけど……
侍女長が、髪飾りを勧めてくれたので 見せてもらう。
なぜかライが張り切って、いろいろ商会のお兄さん、アベートさんに髪飾りをださせている。
わたしは、後ろを向かされていた。
アベートさんが、わたしのつけている髪飾りをみて、ステキだとほめてくれる。
ライがよろこんで、それ以上の モノ はないかと聞いていた。
ある程度ライが満足したところで、わたしも見せてもらう。
ライが選んだ髪飾りは、すごく豪華でいつ付けるんだ?っと思ってしまう。
ソードがみかねて、アドバイスしていた。
「ライ、その髪飾りは豪華でステキですが、これをパールがいつどんなときに付けると思いますか? もっと毎日でも付けられるような髪飾りがいまのパールにはよくないですか?」
「毎日……」
わかってくれたのか、選び直すみたいだ……
侍女たち 二人とライが いつの間にか 一緒に、髪飾りを選んでいる。
いくつ買うんだろう……
頭は、ひとつなんだけど……
横では、商会の妹さんタンネさんが紙の束を持って控えている。
次は、服飾だよね……
作ってもらう モノ って、あったかな?
あっ、そうだ! アレを作ってもらおー!!
次は、服だけど別に困っていないし。
ライは好きなだけ買ったらいいというけど、豪華な服はもったいないよ。
子どものわたしはすぐ着れなくなる。
ここにもそんなにいないしね……
でも、ひとつだけほしい モノ があった!
タンネさんをみて告げる。
「水着がほしいです!」
「水着ですか? それは、どういう モノ でしょう?」
えっ、ないの?
だって、ラメール王国には海があるから泳いでる人もいたよね?
「パール、もしかして海で泳ぐのに着る服のことですか?」
ソードが尋ねてくる。
「そうだけど?」
「お嬢様、我が国には泳ぐときに着る決まった服はございません。 みなさん思い思いの服を着て海辺で少し遊ぶぐらいです」
「わかったぞ! パール、ゴタの海岸で泳いでいる人を見たんだろう? あれは、仕事で潜っている人たちだ!」
ガントが笑いながら教えてくれた。
「海で泳いじゃぁ、ダメなの?」
「ダメじゃないが、あまりそういう人を見ないな?」
なんだ、この世界は海で泳げないのかな?
前世の記憶と混ざってしまっていたようだ……
「いいえ、泳いではいけないと決まってはいませんし、現に仕事とはいえ泳いでいる人はいます。どのような…… 水着とは? それは、どのような服をご所望でしたのでしょうか? よろしければ教えてくださいますか?」
もう、しょうがないから生地から伝えてみた。
「えっと…… 速乾性が高く、耐久性にも優れている生地で、濡れても透けないモノ。 これはぜったいね! あとは、できるだけからだに ピタっとしていて、伸縮性があればうれしいかな?」
タンネさんは、ブツブツ言いながら持っていた紙になにかを描き始めて、あっという間に 一枚の水着を描きあげた。
なかなかいいけど、まだ少しダボついているな。
ペンと紙をかりて、同じようにからだにピッタリの水着を描き上げて見せてみた。
「こんなに、ピッタリなのですか?」
みんなが絵を覗き込んで、これはちょっとピッタリすぎないかと聞いてくる。
「ダボつくと水の中では、泳ぎづらくて重いし溺れてしまう。 わたしはまだ子どもだから安全第一! ピッタリでも大丈夫。でももし気になるようなら、少しフリルをつけてくれてもいいよ。できるだけ伸縮性のある泳ぎやすい、それでいて透けない丈夫な生地でお願いします。ここホントに、ぜったい大事です!」
「わかりました。 少しお時間をいただけますでしょうか? やりがいのあるご注文で、腕がなりますわ!」
あとは、侍女たちに任せてわたしたちは部屋をでる。
ソードが、あんな水着をどうして知っているのか聞いてきたので、どう答えようと考えていたらガントが向こうの世界で見たのか聞いてきた……
それに便乗して、うなずいておいた。
わたしは、どうも人と違うところが多いから、言動には気をつけるようソードに注意される。
それっ マークにもよく言われてたな……
なんだか、懐かしい。
ライの家に滞在するのも、あと 一日。
もうすぐみんなに 会えるんだ……
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