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131. 王都ゴタに到着
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朝から村の人たちが、お別れをいいに集まってくれた。
昨日は遅くまで宴会だったから、お年寄りの人が多いようだ。
水晶は、朝食時にライがいままでのお礼だといって渡していた。
ペクメズおばあさんは驚いて、すぐカベルネを連れてどこかに消えていった……
カベルネは正しいな、ペクメズおばあさんに黙っておくなんて無理だ。
ライは、ガメイおじいさんとなにか話していたけどきっとあの洞窟のことだろう。
カベルネたちにはまた、遊びにくるといってお別れをする。
水晶のことがあるから、またすぐに会えるだろうとカベルネと話していたからアッサリお別れできた。
ペクメズおばあさんがお土産をいっぱい持たせてくれる。
村の邪魔だった石をどけてくれたお礼だそうだ。
ソードがもらっておきなさいといってくれたので、ありがたくいただいておく。
木箱が 四つ。
レインボー のブドウが見える!
また馬車の自分の部屋で確認するように、ソードに勧めてもらい、テントでお土産を確認する。
一箱目は、いろんなブドウが入っていた。
レインボー のブドウがあったのが嬉しい!
二箱目は、いろんな種類の糖蜜だ。
当分ホントに、甘味には困らないよ……
残りの 二箱は、ワイン。
これで、濃厚シチュー 食べ放題だな!
もうすぐ王都に着くので、今回ライたちには ワインを 一ケース渡すことにした。
ソードが、こんなにいいのか聞いてきたので、いままでのお礼もかねているからどうぞと渡すと、よろこんでくれた。
お昼には、王都に着くそうだ。
みんなにこれまでのお礼をいっておく。
ライは、すぐに家とお金を用意するから、できるだけ早く会いにこいといってくれる。
ソードが、なんだか寂しいですねといってくれた。
ガントも、おれの顔の大きさの 金 を持って また家にこいよと、笑いながらいっていた。
せっかくだから、少し王都を見学して、それから会いにいくと伝えておく。
最後は、お昼をみんなで楽しく食べて、王都に入る。
ペクメズおばあさんが昼食を用意して持たせてくれたようだ。
気のつく 人 だな……
検問は、馬車が少し止まった感じはしたけど、ドアが開けられることもなく、すんなり通り抜けて拍子抜けする。
ダミー の席に座る必要が、なかったかも……
この馬車のおかげで、検問が普通よりも早いのだとソードが教えてくれる。
そらそうか、この馬車ホント高そうだし、ライはもう絶対にお貴族様だよね。
検問を抜けてしばらく走ると、お城が見えてきた……
王都ゴタに、到着だ!
おっきい……
街並みも、道も、お城も何もかも、全部がピアンタ王国よりおっきいしキレイだよ!
ピアンタ王国は前にガントもいっていたけど、ホント 田舎だったんだな……
お城の近くにある噴水広場に、とうとう着いた。
ここでわたしは、降ろしてもらう。
ライが最後まで、ひとりで大丈夫か心配して聞いてくるので、噴水広場近くの安心できる宿屋を聞いてみた。
自分のお勧めする宿屋に泊まるなら、少しは安心するかな?
ソードがすぐに教えてくれる。
何日予約するのか聞いてきたので、まずは 三日様子をみて、それから他のもっといいところに泊まるか考えると伝えると。
「わたしのお勧めする宿屋は、品もよく安心です。 他には安全ではない宿屋もあるので、子どもひとりで泊まるなら、ここにずっといた方がいいですよ。まずは 一週間 予約しましょう」
そういうと、少し待ってくださいといって、馬車から降りてしまう。
わたしは冒険者だから大丈夫だといっても、ライもガントもまだ馬車を降ろしてくれない。
しばらくすると、ソードが戻ってきた。
紙を 一枚渡される。
貴重な紙に宿屋の名前『マリン』と支配人の名前がオイスター と書いてある……
「ソードからの紹介で来たと伝えて、この紙をみせたら話が早いですよ」
ありがたく、お礼をいって素直にもらっておく。
ラメール王国では、それほど紙は貴重でないようだ……
ラメール王国、やっぱりすごいなぁ。
やっと馬車から降りる許可がでた……
いままでのお礼をたっぷりいって、馬車を降りる。
さあ、ここからは ひとり!
カバンは、持ち手の長い布の袋で 身軽にする。
離れていく馬車を見送り、ちょっと ホッと して 噴水広場の長椅子に腰かけて辺りを見渡す。
まずはソードの教えてくれた、宿屋『マリン』を探そうとしたら、すぐにわかった……
なんて大きい、わかりやすい宿屋なんだ。
わたしが座った椅子の斜め右前になるのかな?
少し離れていてもすぐにわかる大きな看板。
ここら辺で、一番上等だと思うレンガの建物が並んでいるところにあるぞ……
大きく『マリン』と書いてある。
前にある 大きな道を渡ったら、すぐだよ。
まずは、宿屋の予約からかな……
宿屋の立派な扉の前には、上質な服を着た男の人が立っているんだけど……
こんな子どものわたしで、大丈夫かな?
こわごわ宿屋に入ろうとすると サッと 開けてくれた……
おーっ!
ちょっと、うれしい!
それからすぐ中から別の、外の人よりもっと上等な服を着ている人が現れて、ソードさんの紹介できたと紙を渡すと、その紙とわたしを チラッと みて……
「ようこそおいでくださいました。 わたくしが、宿屋マリンの支配人 オイスター でございます。 こちらで、お名前と年齢を書いていただけますか?」
カウンター に、ちゃんとステップがある。
ステップに乗りパール、九歳とだけ書いた。
ソードが先に来て話をしていたようで、一週間分の朝と夜の食事、宿代が支払い済みだった……
至れり尽くせりな感じで、部屋に案内してもらう。
これも、いままで泊まっていた宿屋の部屋よりも、まだ少し広いぞ……
すごいな……
高そうな部屋を案内してもらい恐縮してしまう。
でも、これで部屋も確保できたし……
メリッサお姉さんのおばあさんに、さっそく会いにいく。
まずは、メリッサお姉さんに聞いていた通り、宿屋マリンをでて、噴水広場から もう 一度 スタートする。
お城を背にして、噴水広場を右側にした道を歩いていく。
大きな道にでるので、そこを横切る。
よし、ここまでは、大丈夫だな。
今度は、お城を振り返って見る。
横切った道、次に噴水そしてお城が見えたら間違いない。
右側に進む。
アレっ? 左側がすぐ、宿屋マリンだよ。
遠回りしたな……
なんだ、同じ道沿いじゃないか?
そんなことを考えながら、右側に ズンズン 進んでいく。
道沿い右手、角にブティック『オレガノ』の看板があるところ。
そこの、細い路地に入る。
おーーっ! あったよ!
ホントに細い道で、馬車が ギリギリ 通れるぐらい?
右手は隣の大きな建物の壁が、向かい合っていて 二棟分、次の大通りまでずっと、片面は壁みたいだ。
左手は角、ブティック『オレガノ』
そこの路地、次のお店が、古本屋さん。
そのとなりが、魔道具屋さん。
そしてその次が、『薬師モナルダ』
ここか!
とうとう、着いた!
さあ、これからメリッサお姉さんのおばあさん。
迷い人 四代目。
薬師モナルダさんに、会うんだな……
どんな 人 なのか……
ワクワクが 止まらないっ!!
昨日は遅くまで宴会だったから、お年寄りの人が多いようだ。
水晶は、朝食時にライがいままでのお礼だといって渡していた。
ペクメズおばあさんは驚いて、すぐカベルネを連れてどこかに消えていった……
カベルネは正しいな、ペクメズおばあさんに黙っておくなんて無理だ。
ライは、ガメイおじいさんとなにか話していたけどきっとあの洞窟のことだろう。
カベルネたちにはまた、遊びにくるといってお別れをする。
水晶のことがあるから、またすぐに会えるだろうとカベルネと話していたからアッサリお別れできた。
ペクメズおばあさんがお土産をいっぱい持たせてくれる。
村の邪魔だった石をどけてくれたお礼だそうだ。
ソードがもらっておきなさいといってくれたので、ありがたくいただいておく。
木箱が 四つ。
レインボー のブドウが見える!
また馬車の自分の部屋で確認するように、ソードに勧めてもらい、テントでお土産を確認する。
一箱目は、いろんなブドウが入っていた。
レインボー のブドウがあったのが嬉しい!
二箱目は、いろんな種類の糖蜜だ。
当分ホントに、甘味には困らないよ……
残りの 二箱は、ワイン。
これで、濃厚シチュー 食べ放題だな!
もうすぐ王都に着くので、今回ライたちには ワインを 一ケース渡すことにした。
ソードが、こんなにいいのか聞いてきたので、いままでのお礼もかねているからどうぞと渡すと、よろこんでくれた。
お昼には、王都に着くそうだ。
みんなにこれまでのお礼をいっておく。
ライは、すぐに家とお金を用意するから、できるだけ早く会いにこいといってくれる。
ソードが、なんだか寂しいですねといってくれた。
ガントも、おれの顔の大きさの 金 を持って また家にこいよと、笑いながらいっていた。
せっかくだから、少し王都を見学して、それから会いにいくと伝えておく。
最後は、お昼をみんなで楽しく食べて、王都に入る。
ペクメズおばあさんが昼食を用意して持たせてくれたようだ。
気のつく 人 だな……
検問は、馬車が少し止まった感じはしたけど、ドアが開けられることもなく、すんなり通り抜けて拍子抜けする。
ダミー の席に座る必要が、なかったかも……
この馬車のおかげで、検問が普通よりも早いのだとソードが教えてくれる。
そらそうか、この馬車ホント高そうだし、ライはもう絶対にお貴族様だよね。
検問を抜けてしばらく走ると、お城が見えてきた……
王都ゴタに、到着だ!
おっきい……
街並みも、道も、お城も何もかも、全部がピアンタ王国よりおっきいしキレイだよ!
ピアンタ王国は前にガントもいっていたけど、ホント 田舎だったんだな……
お城の近くにある噴水広場に、とうとう着いた。
ここでわたしは、降ろしてもらう。
ライが最後まで、ひとりで大丈夫か心配して聞いてくるので、噴水広場近くの安心できる宿屋を聞いてみた。
自分のお勧めする宿屋に泊まるなら、少しは安心するかな?
ソードがすぐに教えてくれる。
何日予約するのか聞いてきたので、まずは 三日様子をみて、それから他のもっといいところに泊まるか考えると伝えると。
「わたしのお勧めする宿屋は、品もよく安心です。 他には安全ではない宿屋もあるので、子どもひとりで泊まるなら、ここにずっといた方がいいですよ。まずは 一週間 予約しましょう」
そういうと、少し待ってくださいといって、馬車から降りてしまう。
わたしは冒険者だから大丈夫だといっても、ライもガントもまだ馬車を降ろしてくれない。
しばらくすると、ソードが戻ってきた。
紙を 一枚渡される。
貴重な紙に宿屋の名前『マリン』と支配人の名前がオイスター と書いてある……
「ソードからの紹介で来たと伝えて、この紙をみせたら話が早いですよ」
ありがたく、お礼をいって素直にもらっておく。
ラメール王国では、それほど紙は貴重でないようだ……
ラメール王国、やっぱりすごいなぁ。
やっと馬車から降りる許可がでた……
いままでのお礼をたっぷりいって、馬車を降りる。
さあ、ここからは ひとり!
カバンは、持ち手の長い布の袋で 身軽にする。
離れていく馬車を見送り、ちょっと ホッと して 噴水広場の長椅子に腰かけて辺りを見渡す。
まずはソードの教えてくれた、宿屋『マリン』を探そうとしたら、すぐにわかった……
なんて大きい、わかりやすい宿屋なんだ。
わたしが座った椅子の斜め右前になるのかな?
少し離れていてもすぐにわかる大きな看板。
ここら辺で、一番上等だと思うレンガの建物が並んでいるところにあるぞ……
大きく『マリン』と書いてある。
前にある 大きな道を渡ったら、すぐだよ。
まずは、宿屋の予約からかな……
宿屋の立派な扉の前には、上質な服を着た男の人が立っているんだけど……
こんな子どものわたしで、大丈夫かな?
こわごわ宿屋に入ろうとすると サッと 開けてくれた……
おーっ!
ちょっと、うれしい!
それからすぐ中から別の、外の人よりもっと上等な服を着ている人が現れて、ソードさんの紹介できたと紙を渡すと、その紙とわたしを チラッと みて……
「ようこそおいでくださいました。 わたくしが、宿屋マリンの支配人 オイスター でございます。 こちらで、お名前と年齢を書いていただけますか?」
カウンター に、ちゃんとステップがある。
ステップに乗りパール、九歳とだけ書いた。
ソードが先に来て話をしていたようで、一週間分の朝と夜の食事、宿代が支払い済みだった……
至れり尽くせりな感じで、部屋に案内してもらう。
これも、いままで泊まっていた宿屋の部屋よりも、まだ少し広いぞ……
すごいな……
高そうな部屋を案内してもらい恐縮してしまう。
でも、これで部屋も確保できたし……
メリッサお姉さんのおばあさんに、さっそく会いにいく。
まずは、メリッサお姉さんに聞いていた通り、宿屋マリンをでて、噴水広場から もう 一度 スタートする。
お城を背にして、噴水広場を右側にした道を歩いていく。
大きな道にでるので、そこを横切る。
よし、ここまでは、大丈夫だな。
今度は、お城を振り返って見る。
横切った道、次に噴水そしてお城が見えたら間違いない。
右側に進む。
アレっ? 左側がすぐ、宿屋マリンだよ。
遠回りしたな……
なんだ、同じ道沿いじゃないか?
そんなことを考えながら、右側に ズンズン 進んでいく。
道沿い右手、角にブティック『オレガノ』の看板があるところ。
そこの、細い路地に入る。
おーーっ! あったよ!
ホントに細い道で、馬車が ギリギリ 通れるぐらい?
右手は隣の大きな建物の壁が、向かい合っていて 二棟分、次の大通りまでずっと、片面は壁みたいだ。
左手は角、ブティック『オレガノ』
そこの路地、次のお店が、古本屋さん。
そのとなりが、魔道具屋さん。
そしてその次が、『薬師モナルダ』
ここか!
とうとう、着いた!
さあ、これからメリッサお姉さんのおばあさん。
迷い人 四代目。
薬師モナルダさんに、会うんだな……
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