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第三話
伊東さんが来たことより、ビックリしたよ
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~前回までのあらすじ~
池田屋事件が勃発した1864年6月5日、今まで歴史通りに動いていた新撰組だったが、桜の助言により、歴史が変わってしまった。果たしてそれは良いことだったのか。
~1864 10/27 新撰組屯所~
あの池田屋事件から約4ヶ月たった。この4ヶ月間はそれほど忙しくなかった。この池田屋事件によって歴史上、次は“明保野亭事件”が起きるはずだったが、私の言った言葉により、全員で池田屋に向かったため、一人も残党を出さなかった。
そして今日、あの伊東甲子太郎が新撰組に入隊した。
桜「伊東さん、ですね。初めまして、新撰組の雑務を担当している、桜と申します。こらからどうぞよろしくお願いします。」
なかなか挨拶も様になってきたでしょ!
伊東「桜さんですね。初めまして、伊東甲子太郎と申します。これからよろしく。でも、驚きましたよ。この新撰組にも女がいるなんて。」
桜「あはは~。」
伊東さんには...言わないでおこう。
近藤「おぉ!伊東さん。待ってましたよ。さぁどうぞ中に。」
伊東「はい。では。」トットットッ
桜「あ~緊張した~。」
藤堂「お疲れ桜!どうだった伊東さん。」
桜「あぁ、なんか穏やかな人だね~。私もっといかつい人が来ると思ってた。」
藤堂「ハハハッ、まぁそうだろうな~。ここにいるやつみんなそんな感じだもんな~。」
桜「まぁね~。だから、平助くんとか一見てると落ち着くんだよ~。」
藤堂「おいそれどういう意味だよ!」
平助くんめっちゃ面白い笑
こういうのがあるから、ここにいても楽しいんだよね~。
~11月3日~
近藤「どうだい、刀の方は。」
桜「は、はい!永倉さん達に教えてもらっているので、多少はマシになったかと...」
近藤「そうか、永倉くん達がね~。...どうだい、今俺と一手交えてみないかい?」
桜「近藤さんと!?でも、私そこまで強くないですし...」
近藤「大丈夫だ!それに、始めたばかりなのだから、強くなくて当然!」
桜「そ、そうですか?なら、一手だけ。」
近藤「よし!そうと決まれば、稽古場に行くぞ!」
桜「はい。」
私なんかが新撰組の局長とやれるなんて...
相手になるのかな、いやならないな。
近藤「あ、そうだ。もう一人いた方がいいな。おーい、トシ!ちょっと手伝ってくれないかー?」
土方「俺かよ!」
~稽古場~
桜「よ、よろしくお願いします!」
近藤「よろしくお願いします。」
土方「それでは、始め!」
よ、よし!練習の成果を出すぞー!
近藤「お、なかなかいい筋をしているじゃないか。今度はこっちからもいかせてもらおうじゃないか!」
わっ!やっぱり強いな、近藤さんは。
でも...
桜「えいっ!」
近藤「っと、危ない危ない。」
土方「近藤さん、あんた大丈夫かい?」
近藤「大丈夫だ。問題ない。」
そして、それは5分が過ぎた頃だった。
桜「ヤー!」バシッ
土方「ッ!?い、一本!」
...んえ?一本?誰が?私が?まさか。...いや、私だ!
近藤「桜くん、君刀は握ったこともないと言っていたな。」
桜「は、はい。」
近藤「それなのに、この出来は素晴らしい!桜くん、新撰組の隊士にならんかね!?」
桜「え、えぇぇぇぇぇーーー!!!」
池田屋事件が勃発した1864年6月5日、今まで歴史通りに動いていた新撰組だったが、桜の助言により、歴史が変わってしまった。果たしてそれは良いことだったのか。
~1864 10/27 新撰組屯所~
あの池田屋事件から約4ヶ月たった。この4ヶ月間はそれほど忙しくなかった。この池田屋事件によって歴史上、次は“明保野亭事件”が起きるはずだったが、私の言った言葉により、全員で池田屋に向かったため、一人も残党を出さなかった。
そして今日、あの伊東甲子太郎が新撰組に入隊した。
桜「伊東さん、ですね。初めまして、新撰組の雑務を担当している、桜と申します。こらからどうぞよろしくお願いします。」
なかなか挨拶も様になってきたでしょ!
伊東「桜さんですね。初めまして、伊東甲子太郎と申します。これからよろしく。でも、驚きましたよ。この新撰組にも女がいるなんて。」
桜「あはは~。」
伊東さんには...言わないでおこう。
近藤「おぉ!伊東さん。待ってましたよ。さぁどうぞ中に。」
伊東「はい。では。」トットットッ
桜「あ~緊張した~。」
藤堂「お疲れ桜!どうだった伊東さん。」
桜「あぁ、なんか穏やかな人だね~。私もっといかつい人が来ると思ってた。」
藤堂「ハハハッ、まぁそうだろうな~。ここにいるやつみんなそんな感じだもんな~。」
桜「まぁね~。だから、平助くんとか一見てると落ち着くんだよ~。」
藤堂「おいそれどういう意味だよ!」
平助くんめっちゃ面白い笑
こういうのがあるから、ここにいても楽しいんだよね~。
~11月3日~
近藤「どうだい、刀の方は。」
桜「は、はい!永倉さん達に教えてもらっているので、多少はマシになったかと...」
近藤「そうか、永倉くん達がね~。...どうだい、今俺と一手交えてみないかい?」
桜「近藤さんと!?でも、私そこまで強くないですし...」
近藤「大丈夫だ!それに、始めたばかりなのだから、強くなくて当然!」
桜「そ、そうですか?なら、一手だけ。」
近藤「よし!そうと決まれば、稽古場に行くぞ!」
桜「はい。」
私なんかが新撰組の局長とやれるなんて...
相手になるのかな、いやならないな。
近藤「あ、そうだ。もう一人いた方がいいな。おーい、トシ!ちょっと手伝ってくれないかー?」
土方「俺かよ!」
~稽古場~
桜「よ、よろしくお願いします!」
近藤「よろしくお願いします。」
土方「それでは、始め!」
よ、よし!練習の成果を出すぞー!
近藤「お、なかなかいい筋をしているじゃないか。今度はこっちからもいかせてもらおうじゃないか!」
わっ!やっぱり強いな、近藤さんは。
でも...
桜「えいっ!」
近藤「っと、危ない危ない。」
土方「近藤さん、あんた大丈夫かい?」
近藤「大丈夫だ。問題ない。」
そして、それは5分が過ぎた頃だった。
桜「ヤー!」バシッ
土方「ッ!?い、一本!」
...んえ?一本?誰が?私が?まさか。...いや、私だ!
近藤「桜くん、君刀は握ったこともないと言っていたな。」
桜「は、はい。」
近藤「それなのに、この出来は素晴らしい!桜くん、新撰組の隊士にならんかね!?」
桜「え、えぇぇぇぇぇーーー!!!」
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