22 / 104
22話 クラーケンロード洋海戦➁
しおりを挟む
港で二人の海兵が作業をしながら雑談をしていた。
「まったく、なんで俺たちが準備しなきゃいけねえんだ?艦隊を出撃させてどうするのやら」
男は文句を言いながら荷物を船に運び込んでいるものの、動作は緩慢でやる気が感じられない。
「確かにな。まあでも一応理由はあるみたいだぜ」
もう片方も大きな矢を船へ運びこもうと担いではいるが、こちらの作業も全く進んでいない。
「理由だって?」
「ああ。なんでも、上空の飛行騎士が全滅したらしい。それで敵襲に備えろとのことだとさ」
「なんだそりゃあ。敵なんて全然見えねえじゃ………おい、ひょっとしてアレが敵か?」
「ん?」
二人が見ている方向には海が広がっていて、さらにその先に………灰色の巨大な何かがいくつも見えている。
「ありゃ、きっと敵の船だ!うちの海軍はあんな船ねえぞ!」
「お、落ち着け!まだ距離が大分ある。どんなに大きいバリスタでもこちらには届かないはずだ。奴らがこっちに来るまでに出航の準備は出来る!」
ドオオオオン!
爆発音が響く。
「な、何!?」
ドオオオオン!
爆発音が何度も、何度も、起きる。そしてそのたびに、港の船が爆裂四散する。だんだんと、港の船の数は減っていく一方で周りが炎に包まれていく。
「なんてことだ………」
「おい、逃げるぞ!」
―――――――
ソラーロ付近の基地(sideとある飛行騎士)
先ほどから海岸の方で、大きな音が連続している。何なのかは全く分からない。
だが、何かが私を駆り立てている。早くしろ、早くしろ、と。
「GYAAAAAAAAAAAA!」
相棒もなんだか不安そうだ。
「おい、準備が出来た!すぐに離陸しろ!リマの奴らはもう攻撃してきてるんだ!」
「ああ、分かっているさ」
関係ないな。何があろうと、私は我が国のために闘う。それだけだ。
「いくぞ!」
相棒が、走り始める。ぐんぐん加速していき、私が感じる風も強くなっていく。
まさに、大空へ飛び立とうというその瞬間。
ドオオオオン!
あの音がすると共に、目の前が真っ白に………
「まったく、なんで俺たちが準備しなきゃいけねえんだ?艦隊を出撃させてどうするのやら」
男は文句を言いながら荷物を船に運び込んでいるものの、動作は緩慢でやる気が感じられない。
「確かにな。まあでも一応理由はあるみたいだぜ」
もう片方も大きな矢を船へ運びこもうと担いではいるが、こちらの作業も全く進んでいない。
「理由だって?」
「ああ。なんでも、上空の飛行騎士が全滅したらしい。それで敵襲に備えろとのことだとさ」
「なんだそりゃあ。敵なんて全然見えねえじゃ………おい、ひょっとしてアレが敵か?」
「ん?」
二人が見ている方向には海が広がっていて、さらにその先に………灰色の巨大な何かがいくつも見えている。
「ありゃ、きっと敵の船だ!うちの海軍はあんな船ねえぞ!」
「お、落ち着け!まだ距離が大分ある。どんなに大きいバリスタでもこちらには届かないはずだ。奴らがこっちに来るまでに出航の準備は出来る!」
ドオオオオン!
爆発音が響く。
「な、何!?」
ドオオオオン!
爆発音が何度も、何度も、起きる。そしてそのたびに、港の船が爆裂四散する。だんだんと、港の船の数は減っていく一方で周りが炎に包まれていく。
「なんてことだ………」
「おい、逃げるぞ!」
―――――――
ソラーロ付近の基地(sideとある飛行騎士)
先ほどから海岸の方で、大きな音が連続している。何なのかは全く分からない。
だが、何かが私を駆り立てている。早くしろ、早くしろ、と。
「GYAAAAAAAAAAAA!」
相棒もなんだか不安そうだ。
「おい、準備が出来た!すぐに離陸しろ!リマの奴らはもう攻撃してきてるんだ!」
「ああ、分かっているさ」
関係ないな。何があろうと、私は我が国のために闘う。それだけだ。
「いくぞ!」
相棒が、走り始める。ぐんぐん加速していき、私が感じる風も強くなっていく。
まさに、大空へ飛び立とうというその瞬間。
ドオオオオン!
あの音がすると共に、目の前が真っ白に………
18
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。

世界異世界転移
多門@21
ファンタジー
東京オリンピックを控えた2020年の春、突如地球上のすべての国家が位置関係を変え異世界の巨大な惑星に転移してしまう。
その惑星には様々な文化文明種族、果てには魔術なるものまで存在する。
その惑星では常に戦争が絶えず弱肉強食様相を呈していた。旧地球上国家も例外なく巻き込まれ、最初に戦争を吹っかけられた相手の文明レベルは中世。殲滅戦、民族浄化を宣言された日本とアメリカはこの暴挙に現代兵器の恩恵を受けた軍事力を行使して戦うことを決意する。
日本が転移するのも面白いけどアメリカやロシアの圧倒的ミリタリーパワーで異世界を戦う姿も見てみたい!そんなシーンをタップリ含んでます。
43話までは一日一話追加していきます!

俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

日本は異世界で平和に過ごしたいようです。
Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。
これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。
その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。
そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが...
この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ!
ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
"小説家になろう"にも掲載中。
"小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。

超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる