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20話 ソラーロ上空戦③
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ソラーロ付近の基地 (sideアブレ)
「何だったのだ、今の音は!?」
「現在巡回兵に原因を調査させています!」
「ええい、いいから早くしろっ!」
腹が立つ。ここ最近はリマの連中の抵抗も無くなり、気楽になった途端にこれだ。
まったく、今日はこの都市の女を抱いてやろうとでも思っていたのに。
「見張り兵から報告です!上空の飛行騎士小隊が全滅したとのこと!」
「な、何だと。まさか先ほどの音は敵からの攻撃か?」
そうだとすると、相当に不味い。今この基地の上空はがら空きということだ。
「控えている飛行騎士を全部出撃させろ!歩兵も艦隊も万一に備えて戦闘準備だ!リマの奴ら、まだ戦力を隠していたと言うのか!?」
「分かりません………そもそも、リマ王国は飛行騎士を持っていなかったはずです。一体どうやって我々の飛行騎士を撃墜したのでしょうか」
「知るか!そんな無駄な話をするくらいならお前もとっとと動けッ!」
――――――――
F15Jコックピット内(sideとあるパイロット)
よし!よし!ミスなく出来た!俺は、パイロットとしての仕事を、実戦をこなしたんだ………なんだかそう考えると、達成感にあふれてくる。
「敵の航空戦力四機を排除に成功しました!」
『了解しました。では、その空域に待機し、別の航空戦力が出現する事態に備えてください』
「はい!」
なんだか、声がうわずる。
『おい、やったな!大活躍じゃねえか!』
「あ、ああ。俺、やったよ!」
小隊のメンバーからも自分の戦果を祝福される。コックピットの狭さなんてどこかに行ってしまったような爽快感が、自分を包んだ。この広い大空の、どこへでも飛んでいける気がした。
「何だったのだ、今の音は!?」
「現在巡回兵に原因を調査させています!」
「ええい、いいから早くしろっ!」
腹が立つ。ここ最近はリマの連中の抵抗も無くなり、気楽になった途端にこれだ。
まったく、今日はこの都市の女を抱いてやろうとでも思っていたのに。
「見張り兵から報告です!上空の飛行騎士小隊が全滅したとのこと!」
「な、何だと。まさか先ほどの音は敵からの攻撃か?」
そうだとすると、相当に不味い。今この基地の上空はがら空きということだ。
「控えている飛行騎士を全部出撃させろ!歩兵も艦隊も万一に備えて戦闘準備だ!リマの奴ら、まだ戦力を隠していたと言うのか!?」
「分かりません………そもそも、リマ王国は飛行騎士を持っていなかったはずです。一体どうやって我々の飛行騎士を撃墜したのでしょうか」
「知るか!そんな無駄な話をするくらいならお前もとっとと動けッ!」
――――――――
F15Jコックピット内(sideとあるパイロット)
よし!よし!ミスなく出来た!俺は、パイロットとしての仕事を、実戦をこなしたんだ………なんだかそう考えると、達成感にあふれてくる。
「敵の航空戦力四機を排除に成功しました!」
『了解しました。では、その空域に待機し、別の航空戦力が出現する事態に備えてください』
「はい!」
なんだか、声がうわずる。
『おい、やったな!大活躍じゃねえか!』
「あ、ああ。俺、やったよ!」
小隊のメンバーからも自分の戦果を祝福される。コックピットの狭さなんてどこかに行ってしまったような爽快感が、自分を包んだ。この広い大空の、どこへでも飛んでいける気がした。
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