15 / 104
15話 迫りくる軍靴の足音
しおりを挟む
3月28日午前11時2分 衆議院
そのとき、日本の歴史を大きく変える一言が須賀総理大臣から飛び出した。
「我が国は、友好国のクラート王国、また近隣国のリマ王国からの要請により、自衛隊を『インベルド王国』を名乗るテロリスト集団の掃討作戦へと派遣することといたします」
急きょ開かれた国会が始まっていきなり、須賀は爆弾発言をした。
「高名党の佐藤です。総理!今回の決定は憲法9条に違反していると私は考えますが、総理はどうお考えでしょうか!」
「今回の決定は、あくまで対テロ作戦への参加であり、国際貢献のための平和維持活動で憲法9条の交戦権の否認には当たらないという判断です」
「国家民主党の沖和です。インベルド王国はテロリストではなくれっきとした国家なのではありませんか?」
「インベルド王国を名乗るテロリスト集団という認識を政府としてはしています。ですから………「横暴だ!独裁政治反対!」
「戦争をするってことですよね!立派な九条違反ですよ!」
「国際貢献でも何でもないでしょうこれは!侵略ですよ侵略!」
――――――――――
とある日本の家庭
『『『戦争反対!戦争反対!』』』
『須賀政権を許すなー!日本を戦争国家にするなー!』
『平和を崩すな!戦争はヤメローーーっ!』
『押さないでください!』
ピッ
テレビから流れてくる騒音が途端に消える。
「どうなっちゃうんだかねえこの国は」
「おとーさん。いまのひとたちけんかしてたよ?だれかとめないの?」
「喧嘩なんかじゃないんだ。あれは誰にも止めれないかなあ」
「なんだかこわいよ………」
日本国としては初めての、戦争が始まろうとしていた。
そのとき、日本の歴史を大きく変える一言が須賀総理大臣から飛び出した。
「我が国は、友好国のクラート王国、また近隣国のリマ王国からの要請により、自衛隊を『インベルド王国』を名乗るテロリスト集団の掃討作戦へと派遣することといたします」
急きょ開かれた国会が始まっていきなり、須賀は爆弾発言をした。
「高名党の佐藤です。総理!今回の決定は憲法9条に違反していると私は考えますが、総理はどうお考えでしょうか!」
「今回の決定は、あくまで対テロ作戦への参加であり、国際貢献のための平和維持活動で憲法9条の交戦権の否認には当たらないという判断です」
「国家民主党の沖和です。インベルド王国はテロリストではなくれっきとした国家なのではありませんか?」
「インベルド王国を名乗るテロリスト集団という認識を政府としてはしています。ですから………「横暴だ!独裁政治反対!」
「戦争をするってことですよね!立派な九条違反ですよ!」
「国際貢献でも何でもないでしょうこれは!侵略ですよ侵略!」
――――――――――
とある日本の家庭
『『『戦争反対!戦争反対!』』』
『須賀政権を許すなー!日本を戦争国家にするなー!』
『平和を崩すな!戦争はヤメローーーっ!』
『押さないでください!』
ピッ
テレビから流れてくる騒音が途端に消える。
「どうなっちゃうんだかねえこの国は」
「おとーさん。いまのひとたちけんかしてたよ?だれかとめないの?」
「喧嘩なんかじゃないんだ。あれは誰にも止めれないかなあ」
「なんだかこわいよ………」
日本国としては初めての、戦争が始まろうとしていた。
17
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

日本は異世界で平和に過ごしたいようです。
Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。
これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。
その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。
そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが...
この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ!
ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
"小説家になろう"にも掲載中。
"小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる