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【王女アナスタシア】
【補足説明2】用語解説
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作中オリジナルの用語が結構あるので、簡単に整理しておきます。閲覧推奨です。
なろう版の王女10話の後書きに付記したものと同じものです。
【季節と月の名称】
〖季節〗
西方世界の大部分は季節の移り変わりがはっきりしていて、大きく5つの季節に分けられる。これを「五季」という。
なお地球の3月が正月(新年)に相当する。
・花季(春)
新年から暖かくなるまでの約2ヶ月。花が咲き新芽が芽吹く命の季節。
・雨季(梅雨)
雨が集中的に降る約2ヶ月。花季に芽吹いた芽が伸びて葉になり大きく成長する。
・暑季(夏)
雨季終わりからの暑い約3ヶ月。陽神の活動が強まり生命が躍動する季節。
・稔季(秋)
暑季に成長した動植物が実る(稔る)季節で、約2ヶ月。人間を含め全ての動物はこの時季に冬支度に追われる。
・寒季(冬)
陽神の活動が弱まり寒さに凍える約3ヶ月。地域によっては寒季が約半年に及ぶこともあるという。
〖暦〗
現在の暦を「フェル」といい、年もまた「フェル」という。よって1年経つごとにフェル(暦)が加算されていく。
暦は世界全体で共通。西方世界ではイェルゲイル神教の巫女に神託が降って暦の交代が行われる。ひとつの暦はおよそ千年ほど使用され、次の暦ではまた元年から数え直す。
〖月〗
1ヶ月は30日固定で、12ヶ月ないし13ヶ月で1年。暦が進めば少しずつ季節とズレが出て来るため、ズレが目立つようになれば適宜「閏月」を挟んでズレを修正する。
閏月は概ね5~6年に一度挿入され、その場合はズレが顕著な季節に月がひとつ増やされる。
・1月:花季上月(地球暦3月)
・2月:花季下月(同4月)
・3月:雨季上月(同5月)
・4月:雨季下月(同6月)
・5月:暑季上月(同7月)
・6月:暑季中月(同8月)
・7月:暑季下月(同9月)
・8月:稔季上月(同10月)
・9月:稔季下月(同11月)
・10月:寒季上月(同12月)
・11月:寒季中月(同1月)
・12月:寒季下月(同2月)
・閏月
〖週〗
ひと月を三分割したのが週の概念で、それぞれ10日間。呼び方は上週、中週、下週。大半の仕事では週に1日ないし2日の休養日が設けられるが、全員が同じ日に一度に休むのかローテーションで仕事そのものを切らさないのかは職業によって異なる。
学校の場合は5日に一度休講日が設けられる。4日間の授業日と1日の休講日、それを二度繰り返せば週が終わる、そのローテーションの繰り返しとなる。これは大学(高等教育)だけでなく、平民が6歳から9歳の花季まで通う幼年学校(初等教育)も、9歳から12歳の花季まで通う中等学校(中等教育)も同様で、貴族子女の家庭教師の受講も基本的にはこれに準ずる。
ちなみに学校は全て前後期制。花季下月から暑季上月まで(約4ヶ月)の前期と、暑季の長期休校(夏休み=2ヶ月間)を挟んで稔季上月から寒季下月まで(約5ヶ月)の後期を経て、年が明けた花季上月の中週に後期試験、下週に結果発表を経て花季下月からは進級して新学期、ないしは卒業となる。
〖細かい時系列〗
西方世界の“大学”の入試は花季上月の中週に行われ、下週に入ってすぐに結果が発表される。それを受けて合格者は入寮準備を進め、花季下月の上週末にある入学式および入寮式までに大学所在地に集まってくる。
アナスタシアは合格発表を受けてすぐに釣書をマケダニア王宮に発送し、それを受けてカリトンは受諾(実際は婉曲な辞退)の返信を花季下月の上週半ばに発送、という形になる。
ちなみに賢者の学院は西方世界の最西部にあるアルヴァイオン大公国の首都ロンディネスにあり、イリシャは同じく南東部に位置する。このように遠く離れている場合、受験者はあらかじめ入試前から入寮のための人員や家財とともにロンディネス入りして宿に拠点を確保しておくのが通例。合格すればそのまま入寮、落第すれば引き払って母国に帰る。そのため受験に関わる費用は遠方になればなるほど莫大になり、裕福な貴族子弟しか受けられなくなる。
【敬称について】
イリシャ連邦においてはヘレーネス十二王家のうち公爵家の子女を「公子」「公女」と呼び、侯爵家の子女を「侯子」「侯女」と呼ぶ。
イリシャ国内においては十二王家のみの特別な敬称になるが、他国では単に公爵家、侯爵家であれば全て「公子(女)」「侯子(女)」と呼ぶ場合もある。
※作者の作品世界独自の呼称と用例になりますので、くれぐれも「“侯子”なんて言葉は存在しない」などとツッコまないようにお願いします。
(過去に実際に言われたことが……w)
なろう版の王女10話の後書きに付記したものと同じものです。
【季節と月の名称】
〖季節〗
西方世界の大部分は季節の移り変わりがはっきりしていて、大きく5つの季節に分けられる。これを「五季」という。
なお地球の3月が正月(新年)に相当する。
・花季(春)
新年から暖かくなるまでの約2ヶ月。花が咲き新芽が芽吹く命の季節。
・雨季(梅雨)
雨が集中的に降る約2ヶ月。花季に芽吹いた芽が伸びて葉になり大きく成長する。
・暑季(夏)
雨季終わりからの暑い約3ヶ月。陽神の活動が強まり生命が躍動する季節。
・稔季(秋)
暑季に成長した動植物が実る(稔る)季節で、約2ヶ月。人間を含め全ての動物はこの時季に冬支度に追われる。
・寒季(冬)
陽神の活動が弱まり寒さに凍える約3ヶ月。地域によっては寒季が約半年に及ぶこともあるという。
〖暦〗
現在の暦を「フェル」といい、年もまた「フェル」という。よって1年経つごとにフェル(暦)が加算されていく。
暦は世界全体で共通。西方世界ではイェルゲイル神教の巫女に神託が降って暦の交代が行われる。ひとつの暦はおよそ千年ほど使用され、次の暦ではまた元年から数え直す。
〖月〗
1ヶ月は30日固定で、12ヶ月ないし13ヶ月で1年。暦が進めば少しずつ季節とズレが出て来るため、ズレが目立つようになれば適宜「閏月」を挟んでズレを修正する。
閏月は概ね5~6年に一度挿入され、その場合はズレが顕著な季節に月がひとつ増やされる。
・1月:花季上月(地球暦3月)
・2月:花季下月(同4月)
・3月:雨季上月(同5月)
・4月:雨季下月(同6月)
・5月:暑季上月(同7月)
・6月:暑季中月(同8月)
・7月:暑季下月(同9月)
・8月:稔季上月(同10月)
・9月:稔季下月(同11月)
・10月:寒季上月(同12月)
・11月:寒季中月(同1月)
・12月:寒季下月(同2月)
・閏月
〖週〗
ひと月を三分割したのが週の概念で、それぞれ10日間。呼び方は上週、中週、下週。大半の仕事では週に1日ないし2日の休養日が設けられるが、全員が同じ日に一度に休むのかローテーションで仕事そのものを切らさないのかは職業によって異なる。
学校の場合は5日に一度休講日が設けられる。4日間の授業日と1日の休講日、それを二度繰り返せば週が終わる、そのローテーションの繰り返しとなる。これは大学(高等教育)だけでなく、平民が6歳から9歳の花季まで通う幼年学校(初等教育)も、9歳から12歳の花季まで通う中等学校(中等教育)も同様で、貴族子女の家庭教師の受講も基本的にはこれに準ずる。
ちなみに学校は全て前後期制。花季下月から暑季上月まで(約4ヶ月)の前期と、暑季の長期休校(夏休み=2ヶ月間)を挟んで稔季上月から寒季下月まで(約5ヶ月)の後期を経て、年が明けた花季上月の中週に後期試験、下週に結果発表を経て花季下月からは進級して新学期、ないしは卒業となる。
〖細かい時系列〗
西方世界の“大学”の入試は花季上月の中週に行われ、下週に入ってすぐに結果が発表される。それを受けて合格者は入寮準備を進め、花季下月の上週末にある入学式および入寮式までに大学所在地に集まってくる。
アナスタシアは合格発表を受けてすぐに釣書をマケダニア王宮に発送し、それを受けてカリトンは受諾(実際は婉曲な辞退)の返信を花季下月の上週半ばに発送、という形になる。
ちなみに賢者の学院は西方世界の最西部にあるアルヴァイオン大公国の首都ロンディネスにあり、イリシャは同じく南東部に位置する。このように遠く離れている場合、受験者はあらかじめ入試前から入寮のための人員や家財とともにロンディネス入りして宿に拠点を確保しておくのが通例。合格すればそのまま入寮、落第すれば引き払って母国に帰る。そのため受験に関わる費用は遠方になればなるほど莫大になり、裕福な貴族子弟しか受けられなくなる。
【敬称について】
イリシャ連邦においてはヘレーネス十二王家のうち公爵家の子女を「公子」「公女」と呼び、侯爵家の子女を「侯子」「侯女」と呼ぶ。
イリシャ国内においては十二王家のみの特別な敬称になるが、他国では単に公爵家、侯爵家であれば全て「公子(女)」「侯子(女)」と呼ぶ場合もある。
※作者の作品世界独自の呼称と用例になりますので、くれぐれも「“侯子”なんて言葉は存在しない」などとツッコまないようにお願いします。
(過去に実際に言われたことが……w)
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