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【王女アナスタシア】
【補足説明】※読み飛ばしOK
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※なろう版の王女第2話の後書き部分に付けた補足説明です。小説本文ではありません。アルファポリス版にも付けてほしいとのリクエストを頂いたので掲載します。
本文中に出てくる「加護」の解説と、それに関連する魔力と霊力と、人類種族の解説(世界観説明)になります。基本、読まなくても大丈夫なものですが、一応。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
【魔力と霊力について】
この世界の森羅万象は全て魔力によって構成されており、ゆえに魔力は全ての根源にして構成元素でもある。その魔力は大別して黒、青、赤、黄、白の五色に分類され、世界の全てが五色のいずれかに属する。それは人類も動植物も自然現象も、神々であってさえも例外ではない。
ある特定の色の魔力の影響を強く受けることを「加護」といい、特定の色の加護を持つ人々が同じ加護の神々を信奉することで宗派が成り立っている。そうした加護と宗派を取りまとめているのが「イェルゲイル神教」で、西方世界でもっとも信者数の多い多神教になる。
ちなみにどの色の加護を得ているかは瞳の色に現れる。加護は遺伝しないので、子供は生まれるまでどの加護を受けているか分からない。
※琥珀の瞳のオフィーリアは黄加護(転生後のアナスタシアも)。漆黒の瞳のボアネルジェスは黒加護で、空色の瞳のカリトンは青加護になる。
魔力の中でも人体を構成するものを特に呼び分けて「霊力」という。
人類は他の動植物や自然現象とは異なる特別な存在(神々が己の化身として作ったもの)であるという神話があり、そのため呼び分けられるが、本質的には差異はない。
魔術は人類の体内に存在するとされる「霊炉」と呼ばれる器官で霊力を生成し、それを燃料として術式によって霊炉を起動させ、自分の周囲の魔力をエネルギーに変えることで発動させる。つまり霊力は魔術の発動強度、魔力は魔術の威力に関わってくる。
魔力(霊力)は生命力や活力にも密接に関わっていて、魔力を失うことは生命力の枯渇、つまり死に直結する。霊炉は概念的なものであって実在する器官ではないとされるが、一般的には心臓がそれだとされていて、ゆえに心臓が止まれば霊力の生成が失われて死に至るのだと解釈されている。
【加護について】
黒、青、赤、黄、白の五色に大別される魔力の、特定の色の影響を強く受けることを「加護」という。魔力は森羅万象の全てを構成する根源要素であるため、人も動植物もその他の自然のみならず、自然現象や神々に至るまで、ほぼ全てが例外なくいずれかの色の加護を持つ。
加護の影響は多岐にわたる。加護ごとの専用となる「属性魔術」や法術師の「属性法術」がよく知られるが、それだけでなく個性や性質、性格などにも顕著に現れる。例えば青加護なら冷静かつ知的、赤加護なら情熱的かつ直情的、などである。加護ごとの相対的相性の良し悪しなどもあり、人間関係にも影響を及ぼす。それだけでなくどの色の加護にも不可欠な特色があるため、騎士などの小隊や冒険者のパーティなどは五色の加護を揃えた5人組がもっともバランスが良いとされている。
〖加護の特徴〗
・黒加護
頑健で生命力に溢れる。丈夫な身体を持ち、毒物や酒などに対する抵抗力も上がる。性格は豪快で快活、どっしり構えて周囲に安心感をもたらす。大勢で騒ぐよりもひとりで静かに過ごすことを好み、単独行動も多いが人と触れ合うのが嫌いなわけではない。
仕事はいわゆる一次産業が向くほか、肉体労働や兵士なども得意。
比較的割り切った物事の見方をする者が多く、何でも白黒つけたがる赤加護とは相性が良いとされる一方で、何事にも鷹揚で態度をはっきりさせない白加護とはあまり合わないとされる。
・青加護
温和で冷静、理知的で慈愛に溢れる。他者を慈しみ、癒やすことに喜びを見出し、ことに自分より弱い存在である子供や老人に優しい。また動植物に対しても同様の傾向にある。ただし、ひとたび怒れば全てを呑み込む苛烈さも併せ持ち、見切りをつけると途端に冷淡になる。
何事も細かく計画的に物事を運ぼうとする傾向があり、いわゆる二次産業に向くとされる。一見して無計画な黄加護とは相性が良くないと言われ、一方で常に穏やかに構えて場を乱さない白加護とは相性が良いとされる。
・赤加護
直情的で情熱的、いつでも真っ直ぐ信じる道を突き進む。何事にも真摯で一生懸命で、ことに恋愛面においては炎のように燃え上がる。エネルギッシュでバイタリティに溢れ、ここぞという時の突貫力は特筆すべきものがある。疲れというものを知らないようにも見えるが、こう見えて意外と手を抜くべきは抜いている事も多い。
正義を好み、清く正しい生き方を旨とする者が多く、裁判官や騎士、衛士などに向くと言われ、歴代勇者でも赤加護がもっとも多いとされる。また芸術家にも赤の加護が多い。一方で力に頼りがちで、粗暴で喧嘩っ早く人の意見を聞かないこともしばしば。
・黄加護
気まぐれで大雑把、何事も流れる風のごとく成り行きまかせの根無し草だと思われることが多い。だが何も考えていないわけではなく、むしろ深い見識と思索に裏打ちされた綿密な計算が得意。成り行き任せに見えるのは、あくまでも運命は人の手の届くものではなく大いなる意志によって決まるものであり、その流れに逆らわず従おうとしているだけである。
性格は自由を愛し個を好み、命令や強制されることを厭う。その日の気分で方針を変えることもしばしばで、計画的な物事には向かないとされる。だが一見して分からないような迂遠で深遠な思考を巡らせている事が多く、臨機応変な対応が得意。
深い思索を必要とする学識者や哲学者、また旅先を回る行商、隊商などに向くと言われる。今はほとんど居なくなったが吟遊詩人にも黄加護が多い。
・白加護
森羅万象の在るがままを好み、争いごとを好まず、泰然自若に悠然と構える性格の者が多い。そういう意味では黄加護と相性がよいとされる。常に鷹揚で感情をあまり表に出さず、いつでも人の間に立って場の仲裁や仲立ちをすることが多く、場を収める能力に長ける。そのため行政官など公的な立場から結婚の仲人まで、他者の間に入る仕事に就く者が多い。また赤加護に次いで勇者が多く出ている。
一方で争いたくないばかりに八方美人的で誰にでもいい顔をするため、対立する両者に挟まれた場合など双方から敵意を向けられることも多い。
【人類と亜人種について】
“人類”とは人口が多く、固有の文明を築き社会生活を営んでいる五大種族の総称。すなわち人間、森妖精、土妖精、巨人族、空妖精の五種族だが、このうち人間だけは生まれつきその生命と身体を維持するだけの魔力(霊力)しか持たず、魔術行使に振り分ける余剰魔力を持たない個体が一定数存在する。これを「魔力なし」と俗称する。
いわゆる魔力なしの人々は、自身の霊力を生命力の維持にしか回せず魔術に振り分けられないため、魔術が使えない。仮に無理やり使っても一瞬だけで、それ以上は命に関わるとされている。
魔力なしはおよそ10人に1人程度の割合で生まれてくる。それそのものはさほど珍しくもない(平民だけでなく王侯貴族でも魔力なしとして生まれる事がある)ため、特に迫害や差別の対象にはならない。だが一般社会に広く普及している魔道具の使用にも支障をきたすため、日常生活においても魔力持ちの助力が必要になる場合が多い。そのため、魔力の高い人々の中には魔力なしを役立たずと蔑む者たちも居なくはない。
文明を築き、社会生活を営んでいても人口が少なく、“人類”に数えられない種族もある。大半は獣人族や妖精族などだが、多くは少数民族で、人類種族と共生する種族もあれば独自のコミュニティに閉じこもってほとんど交流を持たない種族もいる。これらを“亜人種”と総称する。
全ての人類と亜人種の中で人間の人口が突出していて、そのため国家と呼べる大規模コミュニティを築いているのはほぼ人間のみである。その他の種族はエルフとドワーフがいくつか国家レベルのコミュニティを持つだけで、あとの種族は各地にひっそりと小規模集落を作って住んでいるか、他種族のコミュニティに共生する形で生きている。
※人類はともかく、亜人種は(今のところ)作中には出す予定がありません。一応、作中のイリシャ連邦には蛇人族とか鳥人族といった固有種の亜人種(獣人族)がいます。
本文中に出てくる「加護」の解説と、それに関連する魔力と霊力と、人類種族の解説(世界観説明)になります。基本、読まなくても大丈夫なものですが、一応。
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【魔力と霊力について】
この世界の森羅万象は全て魔力によって構成されており、ゆえに魔力は全ての根源にして構成元素でもある。その魔力は大別して黒、青、赤、黄、白の五色に分類され、世界の全てが五色のいずれかに属する。それは人類も動植物も自然現象も、神々であってさえも例外ではない。
ある特定の色の魔力の影響を強く受けることを「加護」といい、特定の色の加護を持つ人々が同じ加護の神々を信奉することで宗派が成り立っている。そうした加護と宗派を取りまとめているのが「イェルゲイル神教」で、西方世界でもっとも信者数の多い多神教になる。
ちなみにどの色の加護を得ているかは瞳の色に現れる。加護は遺伝しないので、子供は生まれるまでどの加護を受けているか分からない。
※琥珀の瞳のオフィーリアは黄加護(転生後のアナスタシアも)。漆黒の瞳のボアネルジェスは黒加護で、空色の瞳のカリトンは青加護になる。
魔力の中でも人体を構成するものを特に呼び分けて「霊力」という。
人類は他の動植物や自然現象とは異なる特別な存在(神々が己の化身として作ったもの)であるという神話があり、そのため呼び分けられるが、本質的には差異はない。
魔術は人類の体内に存在するとされる「霊炉」と呼ばれる器官で霊力を生成し、それを燃料として術式によって霊炉を起動させ、自分の周囲の魔力をエネルギーに変えることで発動させる。つまり霊力は魔術の発動強度、魔力は魔術の威力に関わってくる。
魔力(霊力)は生命力や活力にも密接に関わっていて、魔力を失うことは生命力の枯渇、つまり死に直結する。霊炉は概念的なものであって実在する器官ではないとされるが、一般的には心臓がそれだとされていて、ゆえに心臓が止まれば霊力の生成が失われて死に至るのだと解釈されている。
【加護について】
黒、青、赤、黄、白の五色に大別される魔力の、特定の色の影響を強く受けることを「加護」という。魔力は森羅万象の全てを構成する根源要素であるため、人も動植物もその他の自然のみならず、自然現象や神々に至るまで、ほぼ全てが例外なくいずれかの色の加護を持つ。
加護の影響は多岐にわたる。加護ごとの専用となる「属性魔術」や法術師の「属性法術」がよく知られるが、それだけでなく個性や性質、性格などにも顕著に現れる。例えば青加護なら冷静かつ知的、赤加護なら情熱的かつ直情的、などである。加護ごとの相対的相性の良し悪しなどもあり、人間関係にも影響を及ぼす。それだけでなくどの色の加護にも不可欠な特色があるため、騎士などの小隊や冒険者のパーティなどは五色の加護を揃えた5人組がもっともバランスが良いとされている。
〖加護の特徴〗
・黒加護
頑健で生命力に溢れる。丈夫な身体を持ち、毒物や酒などに対する抵抗力も上がる。性格は豪快で快活、どっしり構えて周囲に安心感をもたらす。大勢で騒ぐよりもひとりで静かに過ごすことを好み、単独行動も多いが人と触れ合うのが嫌いなわけではない。
仕事はいわゆる一次産業が向くほか、肉体労働や兵士なども得意。
比較的割り切った物事の見方をする者が多く、何でも白黒つけたがる赤加護とは相性が良いとされる一方で、何事にも鷹揚で態度をはっきりさせない白加護とはあまり合わないとされる。
・青加護
温和で冷静、理知的で慈愛に溢れる。他者を慈しみ、癒やすことに喜びを見出し、ことに自分より弱い存在である子供や老人に優しい。また動植物に対しても同様の傾向にある。ただし、ひとたび怒れば全てを呑み込む苛烈さも併せ持ち、見切りをつけると途端に冷淡になる。
何事も細かく計画的に物事を運ぼうとする傾向があり、いわゆる二次産業に向くとされる。一見して無計画な黄加護とは相性が良くないと言われ、一方で常に穏やかに構えて場を乱さない白加護とは相性が良いとされる。
・赤加護
直情的で情熱的、いつでも真っ直ぐ信じる道を突き進む。何事にも真摯で一生懸命で、ことに恋愛面においては炎のように燃え上がる。エネルギッシュでバイタリティに溢れ、ここぞという時の突貫力は特筆すべきものがある。疲れというものを知らないようにも見えるが、こう見えて意外と手を抜くべきは抜いている事も多い。
正義を好み、清く正しい生き方を旨とする者が多く、裁判官や騎士、衛士などに向くと言われ、歴代勇者でも赤加護がもっとも多いとされる。また芸術家にも赤の加護が多い。一方で力に頼りがちで、粗暴で喧嘩っ早く人の意見を聞かないこともしばしば。
・黄加護
気まぐれで大雑把、何事も流れる風のごとく成り行きまかせの根無し草だと思われることが多い。だが何も考えていないわけではなく、むしろ深い見識と思索に裏打ちされた綿密な計算が得意。成り行き任せに見えるのは、あくまでも運命は人の手の届くものではなく大いなる意志によって決まるものであり、その流れに逆らわず従おうとしているだけである。
性格は自由を愛し個を好み、命令や強制されることを厭う。その日の気分で方針を変えることもしばしばで、計画的な物事には向かないとされる。だが一見して分からないような迂遠で深遠な思考を巡らせている事が多く、臨機応変な対応が得意。
深い思索を必要とする学識者や哲学者、また旅先を回る行商、隊商などに向くと言われる。今はほとんど居なくなったが吟遊詩人にも黄加護が多い。
・白加護
森羅万象の在るがままを好み、争いごとを好まず、泰然自若に悠然と構える性格の者が多い。そういう意味では黄加護と相性がよいとされる。常に鷹揚で感情をあまり表に出さず、いつでも人の間に立って場の仲裁や仲立ちをすることが多く、場を収める能力に長ける。そのため行政官など公的な立場から結婚の仲人まで、他者の間に入る仕事に就く者が多い。また赤加護に次いで勇者が多く出ている。
一方で争いたくないばかりに八方美人的で誰にでもいい顔をするため、対立する両者に挟まれた場合など双方から敵意を向けられることも多い。
【人類と亜人種について】
“人類”とは人口が多く、固有の文明を築き社会生活を営んでいる五大種族の総称。すなわち人間、森妖精、土妖精、巨人族、空妖精の五種族だが、このうち人間だけは生まれつきその生命と身体を維持するだけの魔力(霊力)しか持たず、魔術行使に振り分ける余剰魔力を持たない個体が一定数存在する。これを「魔力なし」と俗称する。
いわゆる魔力なしの人々は、自身の霊力を生命力の維持にしか回せず魔術に振り分けられないため、魔術が使えない。仮に無理やり使っても一瞬だけで、それ以上は命に関わるとされている。
魔力なしはおよそ10人に1人程度の割合で生まれてくる。それそのものはさほど珍しくもない(平民だけでなく王侯貴族でも魔力なしとして生まれる事がある)ため、特に迫害や差別の対象にはならない。だが一般社会に広く普及している魔道具の使用にも支障をきたすため、日常生活においても魔力持ちの助力が必要になる場合が多い。そのため、魔力の高い人々の中には魔力なしを役立たずと蔑む者たちも居なくはない。
文明を築き、社会生活を営んでいても人口が少なく、“人類”に数えられない種族もある。大半は獣人族や妖精族などだが、多くは少数民族で、人類種族と共生する種族もあれば独自のコミュニティに閉じこもってほとんど交流を持たない種族もいる。これらを“亜人種”と総称する。
全ての人類と亜人種の中で人間の人口が突出していて、そのため国家と呼べる大規模コミュニティを築いているのはほぼ人間のみである。その他の種族はエルフとドワーフがいくつか国家レベルのコミュニティを持つだけで、あとの種族は各地にひっそりと小規模集落を作って住んでいるか、他種族のコミュニティに共生する形で生きている。
※人類はともかく、亜人種は(今のところ)作中には出す予定がありません。一応、作中のイリシャ連邦には蛇人族とか鳥人族といった固有種の亜人種(獣人族)がいます。
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