婚約破棄をなかったことにする、たったひとつの冴えたやり方

社交シーズン終わりの、王宮主催の大夜会。そのさなかに王子がやらかした。

そう、長年の婚約者に対して婚約破棄を突きつけたのだ。

だが、それに対して婚約者である公爵家令嬢は小首を傾げて、そして人差し指をスッと立てた。
「もう一度言ってほしい」というジェスチャーだ。

聞き取れなかったのならばと王子は宣言を繰り返す。だが何度も聞き返され、ついには激高した。

「なんで聞き取れへんのやお前ェ!この距離やぞ!」



◆単話完結の読み切りショートショートです。読めば分かりますがただのコメディです(笑)。
思いついてしまったからには書かずにおれませんでした。

◆一応は異世界設定ですが、普段の作者の世界設定とは無縁ということでお願いします(笑)。

◆この作品は小説家になろう、及びカクヨムで先行公開しています。
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