253 / 339
第五章【蛇王討伐】
5-05.原因不明の体調不良
しおりを挟む小日向風夏と白鷺冬華。
秋月麗奈と小守萌花。
二年生の中で随一の美人グループと名高い四人組だが、本人達はあまり気にしていなかった。
そもそも彼女達に声を掛けるような猛者など存在しない。
軽率に近付けば、取り繕うことなくボロクソに言われてしまうからである。
それでも一部の人間は怖いもの見たさに近付くのだろうが。
「小日向さん達、一緒に昼ごはん食べない?」
小日向風夏狙いの、隣のクラスの運動部集団が、勇気を出して近付く。
「もう食べた」
五分あれば弁当を空にする才能持ちは、淡々とそう告げた。
夏の撮影が増え、寝て起きてのサイクルが安定しなくなった小日向風夏は、かなり機嫌が悪い。
「あ、じゃあ話さない?」
「昼休みはお昼寝してるから無理」
「少しだけでいいからさ。ほら、十分でいいし」
「いや、無理」
完全なる拒絶。
肉食動物のような眼光をしている。
踏み込む距離を見間違うと確実な死が訪れるだろう。
「ギャハハ、マジウケる。ふうに近付くなら、月五十万くらい稼いでないと釣り合わないつーの。バイトすらしてないやつが話かけてくるってヤバすぎ」
小守萌花は、ツインテールが特徴的なギャルであり、俗にいうメスガキにカテゴリーされる人間だ。
他人に対しては口は悪いが、仲がいい友達には友好的なあたり、単純に人付き合いが嫌いなタイプなのかも知れない。
玉砕した運動部は、意気消沈して帰っていく。
「萌花、言い過ぎだから」
「えーふつーだし。つか、楽しく食事してるの邪魔するとかマヂあり得ないし」
「はあ、萌花は少しくらいいい子になってくれないかなぁ……」
「ムリー」
机に突っ伏してだらけていた。
秋月麗奈は小守萌花のお母さんのような存在で、ゆるふわロングヘアーの金髪美人である。
趣味が料理なあたり、真面目な子といえる。
「風夏と冬華も何か言ってよ」
「眠い……」
「アイツ等は運動部でも二軍だから、実質運動部じゃないな。私より弱い」
興味ないor辛辣。
どちらにせよ長居していれば、傷口が広がってトラウマが増えるだけであった。
運動部があのタイミングで撤退したのは正解だった。
「みんな男遊びしないだけマシだけど、このまま高校生活が終わりそうな気もするね……」
「でもさ、イケメンいねー。春終わっちゃったしー」
「冬華、MEGリズムって寝るとき使ってる?」
「私はタオルをレンジで温めているぞ。三十秒で済むからいいぞ」
「それもありかー」
バンッ!
秋月麗奈は、机を叩く。
「みんな自由すぎっ! 少しは強調を持ってよ!」
「えー、もえの自由度囲うとか、パリピ感損なわれる気がする。テンサゲマジ萎えってやつ?」
「萌花に至っては! 日本語で話して! 意味分かんないよ!!」
「つーか、れーなは彼ピ好ピとか作らないの? れーな尽くし系だしその方が幸せじゃない?」
「彼氏は作るものじゃないから」
「出会いないだけっしょ?」
秋月麗奈を含め、全員が全員モテないわけではない。
だが、四人組で行動していると、基本的に誰かが男子を嫌ってキックする傾向がある。
一々気を遣わなくてよく、空気感が似ている為に同じくして行動をしているが、男の趣味は全く違うのだ。
「私は優しい人であればいいのに」
「れーなに近付く男子はおっぱいしか興味ないからね。ヤリ目だから駄目だね」
「そんなことないから。一年の時の人とかいい人だったから」
一年の時、麗奈目当てのサッカー部の男子も、萌花は容赦なく蹴り飛ばした。
現実的に考えて、サッカー部の大会前の時期に軽々しく告白してくるような人間を、友達であり世話を焼いてくれる真人間と会話させることすら穢らわしい。
その野郎も一年の間に五人と付き合っていて、今では彼女を孕ませた噂すらある。
クズオブグズだ。
なんなら今から蹴りを入れても許されるくらいの人生の汚点である。
三人の脳裏に存在しかしていない記憶がよぎるが、麗奈の為に黙っておく。
「麗奈は男運ないから、止めとこ?」
「うむ。女同士の方が楽しいだろう?」
「れーなは、片思いレベルが健全だよね。時代的に二十歳まで処女がトレンドだよ?」
「私だってちゃんと恋愛できるもん!」
「「「いや無理」」」
麗奈がまともに見えたとしても、それは四人組が自由だから薄味に感じるだけだ。
彼女は好きな相手がいたら毎日弁当を作って、通い妻するくらいの奉仕が大好きな性格をしていた。
一人っ子で両親が海外生活をしているためか、承認欲求や愛情に飢えており、夜に声を聞きたいからってライン電話してくる徹底した地雷っぷりである。
そんな子のリードを手放したらどうなるかすら分からないのだ。
イケメン好きで勉強嫌いで好き嫌いが激しくわがままな小守萌花ですらある程度評価を受けているのは、麗奈のサイドキックをこなせるタフさがあるからだ。
共依存とも呼べる危うい存在だが。
「風夏や冬華はどうなのよ。二人だってモテるでしょ?」
「へえ? 女の子にはモテるけど」
「ふむ、あの女子に好かれる状況は何なんだろうな」
可愛い(風夏)と美人(冬華)のツートップだが、その人気の大半は女子である。
何故ならば仕事や部活で活躍し、名前を上げているからだ。
男みたいに恋愛に飢えていないところがカッコいいとさえ思われていそうであった。
「ふゆは脳筋なだけだけどねー」
「風夏、どういう意味だ?」
「アスリート体質ってことじゃない?」
あくびをしながら適当に答えていた。
「うむ。なら良い意味だな!」
白鷺冬華は満足そうに笑顔であった。
「んなぁ。誰も彼ピも好ピもいないのかー」
「えーみんな好きな人いないの?」
「風夏はいるの?」
「いるような、いないような?」
「やっぱり芸能人?」
「芸人じゃないよー」
「なんで麗奈は食い気味なんだ?」
「もえとは違って、おっぱいでかいやつは変態だから」
「なるほど」
何で仲がいいかは永遠の謎である。
主人公の昼休みバージョン
雨の日の教室。
一緒に昼ごはんを食べているのは、クラスメートの高橋だ。
無類のカメラ好きで、漫研に所属している数少ない仲間だ。仲が良い方だが、基本的には放課後しか会わない場合が多い。
昼休みは屋上などで景色を撮影しているため、雨の日とかであれば一緒に食べる。
「カメラって楽しいか?」
「東山くんもカメラに興味があるのかい?」
「ファッション系で写真見る機会が増えてて、自分でやれるようになるといいかなって」
「写真撮影がしたいなら、撮影役をするよ? 友達の好だし、練習にもなるからね」
「すまないが助かる。その時は頼むわ」
カメラくらい使えないと今後困りそうだしな……。
「あと、またイベント参加するから来るか?」
「メイド合同イベント?」
「うん。今回はもう一人誘ってみるから三人になるけど」
「へぇ、知っている人?」
「知っている……いや、どうなんだ? まあ風の噂的な? その人はコスプレするかも知れないから、カメコ頼むかもしれない」
「じゃあ女の子なんだ。事前に説明するってことは大切な人っぽいし楽しみにしておくよ」
高橋は、的確な反応してくる。
付き合い長いのも考えようだな。
でもカメラマンは必要だし、仕方がないか。
秋月麗奈と小守萌花。
二年生の中で随一の美人グループと名高い四人組だが、本人達はあまり気にしていなかった。
そもそも彼女達に声を掛けるような猛者など存在しない。
軽率に近付けば、取り繕うことなくボロクソに言われてしまうからである。
それでも一部の人間は怖いもの見たさに近付くのだろうが。
「小日向さん達、一緒に昼ごはん食べない?」
小日向風夏狙いの、隣のクラスの運動部集団が、勇気を出して近付く。
「もう食べた」
五分あれば弁当を空にする才能持ちは、淡々とそう告げた。
夏の撮影が増え、寝て起きてのサイクルが安定しなくなった小日向風夏は、かなり機嫌が悪い。
「あ、じゃあ話さない?」
「昼休みはお昼寝してるから無理」
「少しだけでいいからさ。ほら、十分でいいし」
「いや、無理」
完全なる拒絶。
肉食動物のような眼光をしている。
踏み込む距離を見間違うと確実な死が訪れるだろう。
「ギャハハ、マジウケる。ふうに近付くなら、月五十万くらい稼いでないと釣り合わないつーの。バイトすらしてないやつが話かけてくるってヤバすぎ」
小守萌花は、ツインテールが特徴的なギャルであり、俗にいうメスガキにカテゴリーされる人間だ。
他人に対しては口は悪いが、仲がいい友達には友好的なあたり、単純に人付き合いが嫌いなタイプなのかも知れない。
玉砕した運動部は、意気消沈して帰っていく。
「萌花、言い過ぎだから」
「えーふつーだし。つか、楽しく食事してるの邪魔するとかマヂあり得ないし」
「はあ、萌花は少しくらいいい子になってくれないかなぁ……」
「ムリー」
机に突っ伏してだらけていた。
秋月麗奈は小守萌花のお母さんのような存在で、ゆるふわロングヘアーの金髪美人である。
趣味が料理なあたり、真面目な子といえる。
「風夏と冬華も何か言ってよ」
「眠い……」
「アイツ等は運動部でも二軍だから、実質運動部じゃないな。私より弱い」
興味ないor辛辣。
どちらにせよ長居していれば、傷口が広がってトラウマが増えるだけであった。
運動部があのタイミングで撤退したのは正解だった。
「みんな男遊びしないだけマシだけど、このまま高校生活が終わりそうな気もするね……」
「でもさ、イケメンいねー。春終わっちゃったしー」
「冬華、MEGリズムって寝るとき使ってる?」
「私はタオルをレンジで温めているぞ。三十秒で済むからいいぞ」
「それもありかー」
バンッ!
秋月麗奈は、机を叩く。
「みんな自由すぎっ! 少しは強調を持ってよ!」
「えー、もえの自由度囲うとか、パリピ感損なわれる気がする。テンサゲマジ萎えってやつ?」
「萌花に至っては! 日本語で話して! 意味分かんないよ!!」
「つーか、れーなは彼ピ好ピとか作らないの? れーな尽くし系だしその方が幸せじゃない?」
「彼氏は作るものじゃないから」
「出会いないだけっしょ?」
秋月麗奈を含め、全員が全員モテないわけではない。
だが、四人組で行動していると、基本的に誰かが男子を嫌ってキックする傾向がある。
一々気を遣わなくてよく、空気感が似ている為に同じくして行動をしているが、男の趣味は全く違うのだ。
「私は優しい人であればいいのに」
「れーなに近付く男子はおっぱいしか興味ないからね。ヤリ目だから駄目だね」
「そんなことないから。一年の時の人とかいい人だったから」
一年の時、麗奈目当てのサッカー部の男子も、萌花は容赦なく蹴り飛ばした。
現実的に考えて、サッカー部の大会前の時期に軽々しく告白してくるような人間を、友達であり世話を焼いてくれる真人間と会話させることすら穢らわしい。
その野郎も一年の間に五人と付き合っていて、今では彼女を孕ませた噂すらある。
クズオブグズだ。
なんなら今から蹴りを入れても許されるくらいの人生の汚点である。
三人の脳裏に存在しかしていない記憶がよぎるが、麗奈の為に黙っておく。
「麗奈は男運ないから、止めとこ?」
「うむ。女同士の方が楽しいだろう?」
「れーなは、片思いレベルが健全だよね。時代的に二十歳まで処女がトレンドだよ?」
「私だってちゃんと恋愛できるもん!」
「「「いや無理」」」
麗奈がまともに見えたとしても、それは四人組が自由だから薄味に感じるだけだ。
彼女は好きな相手がいたら毎日弁当を作って、通い妻するくらいの奉仕が大好きな性格をしていた。
一人っ子で両親が海外生活をしているためか、承認欲求や愛情に飢えており、夜に声を聞きたいからってライン電話してくる徹底した地雷っぷりである。
そんな子のリードを手放したらどうなるかすら分からないのだ。
イケメン好きで勉強嫌いで好き嫌いが激しくわがままな小守萌花ですらある程度評価を受けているのは、麗奈のサイドキックをこなせるタフさがあるからだ。
共依存とも呼べる危うい存在だが。
「風夏や冬華はどうなのよ。二人だってモテるでしょ?」
「へえ? 女の子にはモテるけど」
「ふむ、あの女子に好かれる状況は何なんだろうな」
可愛い(風夏)と美人(冬華)のツートップだが、その人気の大半は女子である。
何故ならば仕事や部活で活躍し、名前を上げているからだ。
男みたいに恋愛に飢えていないところがカッコいいとさえ思われていそうであった。
「ふゆは脳筋なだけだけどねー」
「風夏、どういう意味だ?」
「アスリート体質ってことじゃない?」
あくびをしながら適当に答えていた。
「うむ。なら良い意味だな!」
白鷺冬華は満足そうに笑顔であった。
「んなぁ。誰も彼ピも好ピもいないのかー」
「えーみんな好きな人いないの?」
「風夏はいるの?」
「いるような、いないような?」
「やっぱり芸能人?」
「芸人じゃないよー」
「なんで麗奈は食い気味なんだ?」
「もえとは違って、おっぱいでかいやつは変態だから」
「なるほど」
何で仲がいいかは永遠の謎である。
主人公の昼休みバージョン
雨の日の教室。
一緒に昼ごはんを食べているのは、クラスメートの高橋だ。
無類のカメラ好きで、漫研に所属している数少ない仲間だ。仲が良い方だが、基本的には放課後しか会わない場合が多い。
昼休みは屋上などで景色を撮影しているため、雨の日とかであれば一緒に食べる。
「カメラって楽しいか?」
「東山くんもカメラに興味があるのかい?」
「ファッション系で写真見る機会が増えてて、自分でやれるようになるといいかなって」
「写真撮影がしたいなら、撮影役をするよ? 友達の好だし、練習にもなるからね」
「すまないが助かる。その時は頼むわ」
カメラくらい使えないと今後困りそうだしな……。
「あと、またイベント参加するから来るか?」
「メイド合同イベント?」
「うん。今回はもう一人誘ってみるから三人になるけど」
「へぇ、知っている人?」
「知っている……いや、どうなんだ? まあ風の噂的な? その人はコスプレするかも知れないから、カメコ頼むかもしれない」
「じゃあ女の子なんだ。事前に説明するってことは大切な人っぽいし楽しみにしておくよ」
高橋は、的確な反応してくる。
付き合い長いのも考えようだな。
でもカメラマンは必要だし、仕方がないか。
0
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました
饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。
わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。
しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。
末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。
そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。
それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は――
n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。
全15話。
※カクヨムでも公開しています

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる