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第一章【出立まで】
【幕間2】あの日見た、憧れを追いかけて(3)
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「………お客さん、来ませんね」
「……………ああ、そうだな」
アヴリーは、ギルドマスターと一緒に店のテーブルに頬杖をついて呟いていた。
あれから2年の月日が流れ、20歳になった彼女は給仕娘としてだけでなく受付嬢の仕事もきっちりこなせるようになり、すっかり一人前の〈黄金の杯〉亭の一員になっていた。
だというのに。
「なんでぇなんでぇ!雁首揃えてシケた面してんじゃねぇよ!」
「だってキャサリンさん。見てよこれ」
アヴリーが仰々しく両手を広げて立ち上がり、店内を見渡すかのようにくるりと身体を一回転してみせる。
その視線が巡った先には誰ひとりとして見当たらなかった。
そう、広い店内はアヴリーたち3人を除けば無人だ。陽の沈む晩時だというのに、誰も客がいないのだ。
冒険者が来ない理由は分かっている。
黒死病の流行が始まったのだ。
黒死病はラグにも蔓延し始めており、冒険者たちにも罹患する者が出始めていた。だから彼らも不特定多数が出入りする酒場を恐れて避けるようになり始めているのだ。
「だからよアヴリー」
「何ですかマスター」
「お前も、しばらく店には顔を出すな。家で親と一緒に大人しくしてろ」
「嫌ですよ。私に家から出るななんて、それ死ねって言ってるのと同じです」
「そうは言っても、黒死病に罹るよりはそっちのがいいだろ。俺としてもお前を黒死病で死なせちまったりしたら、親御さんにどんな顔向けていいか分かんねえしな」
「マスターの方こそ、奥さんの看病で家にいて下さい。店の方は私がやっときますから」
マスターの愛妻であるジャネットは、今病に伏せっている。元々身体が丈夫でなかった彼女は、時々こうして病に倒れることがある。
幸いにして彼女は黒死病には罹っておらず、だから看病していればすぐに良くなるだろう。だがその看病をするのはいかつい灰熊みたいなマスターしかいないのだ。
「パパ…」
幼い声がして、その場の3人が振り向くと、店からマスターの住居である奥に続く通路にひとりの幼女が立っている。
マスターのひとり娘、ステファンだ。
「どうしたステファン。店には出てくんなって言ってあるだろ」
「ママが…」
「何っ!?」
慌てて席を立つマスター。その顔が焦りに満ちている。
「行って下さいマスター。店の方は私がいますから!」
「済まねえアヴリー、頼まれてくれるか」
言うが早いか、マスターはステファンの手を取って奥へ駆けていく。ああ見えて子煩悩の愛妻家で、妻のそばを一時でも離れたくない質なのだ。
その背を見送って、アヴリーはまた席に座り直す。店は任せろとは言ったものの今日の依頼を出しているのはわずか数人で、それも大半はすでに帰ってきているから、残りの時間は無人の店内でぼーっとするだけだ。
「よっしゃ、ジャネットのためにお粥でも作るとすっかな」
キャサリンがわざとらしく腕まくりをして、厨房へと戻って行った。
と、そこへ、最後のひとりが帰ってくる。
「あ、お帰りアルさん」
「やあアヴリー。すっかり遅くなってしまったよ」
いつものように控えめな笑顔を見せてくれる彼の姿に、アヴリーも少しだけ笑顔になれた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
それから5年。
黒死病は何とか収まり、〈黄金の杯〉亭にも再び冒険者が戻るようになってきていた。
だが店内にジャネットの姿はない。彼女はあの時の病気から快復せずに、結局そのまま息を引き取ってしまったのだ。黒死病ではなかったのに、病弱な彼女には冒険者ギルドと冒険者の酒場の激務はそれだけ心身の大きな負担になっていたのだろう。それに黒死病の対応で医者も薬師も神殿も大忙しで、満足に治療を受けられなかったのも痛かった。
そしてキャサリンの姿もない。彼女もまた黒死病の魔の手を逃れたのだが、黒死病の患者たちを救おうと飛び回る医者の青年のひとりを手伝うようになっていて、それが縁で彼と結婚することになり辞めていったのだ。
だから店内にはマスターとアヴリーだけが残り、そして新たに雇った料理人のハックマンというマスター以上の巨体の男と、その他にホワイトという、ジャネットに雰囲気の少しだけ似た女性が増えている。似ているのは雰囲気だけで、胸元はちっとも似ていないが。
ハックマンは黒死病のあおりで勤めていた店が潰れ、仕事をなくして面接に来た。ちょうどキャサリンが辞めるところでありがたく採用された。
そしてホワイトは、マスターが友人から「預かってくれと頼まれた」そうで、ある日突然連れてきた娘だ。経緯は詳しく聞かされていないが、どうも訳ありのようだ。だからというか、彼女は店には顔を出さずにギルドの経理専従ということになっている。
つまり、ギルドの受付も酒場の給仕も、アヴリーがひとりでこなさなければならない。以前の活気が戻ってくれば、さすがのアヴリーもひとりで回す自信はなかった。
だが幸か不幸か、戻ってきた冒険者はまだそう多くはない。ラグで〈黄金の杯〉亭と並ぶ大きな冒険者ギルドである〈竜の泉〉亭の方はもうだいぶ活気が戻っているというが、まだ活気の戻りきっていない現状はアヴリーにとって少しだけ有り難かった。
勇者ユーリはあのあと何度かギルドに顔を出した。だが顔を出したのは彼だけで、他のメンバーは誰も来なかった。
聞けば凱旋からわずか10年足らずで、突如ユーリはパーティを解散して自らも勇者を引退したという。そしてエルフの狩人の女性は故郷に帰り、法術師の聖女のような女性は神教の巫女になり、探索者の男性は解散してほどなく失踪し、死んだアナスタシアの代わりにパーティに加わった竜人族の魔術師は〈賢者の学院〉で講師になったという。
ちなみにパーティは、竜人族の魔術師の加入に伴って“輝ける五色の風”と改名していたのだそうだ。だがアヴリーがそれを知ったのは、彼らが解散してからのことだった。つまりはそれだけ、彼らに対する興味を無くしていたということになる。
ユーリが顔を出すようになったのは勇者を引退してからだ。そして時々やってきては、アルベルトを誘ってふたりでどこかに冒険に出かけ、数日から数週の間帰ってこない、そういう事が年に二、三度ある。
だがアヴリーの心には、ユーリと会えたり話せたりする喜びよりも、アルベルトを連れ出されて顔を見られない、話せない日がある寂しさが強くて、それでまたユーリのことを少しだけ好きになれなくなっていた。
そして今も、彼はユーリに連れられて行って留守にしている。いつ戻るかは聞かされていない。
「……………ああ、そうだな」
アヴリーは、ギルドマスターと一緒に店のテーブルに頬杖をついて呟いていた。
あれから2年の月日が流れ、20歳になった彼女は給仕娘としてだけでなく受付嬢の仕事もきっちりこなせるようになり、すっかり一人前の〈黄金の杯〉亭の一員になっていた。
だというのに。
「なんでぇなんでぇ!雁首揃えてシケた面してんじゃねぇよ!」
「だってキャサリンさん。見てよこれ」
アヴリーが仰々しく両手を広げて立ち上がり、店内を見渡すかのようにくるりと身体を一回転してみせる。
その視線が巡った先には誰ひとりとして見当たらなかった。
そう、広い店内はアヴリーたち3人を除けば無人だ。陽の沈む晩時だというのに、誰も客がいないのだ。
冒険者が来ない理由は分かっている。
黒死病の流行が始まったのだ。
黒死病はラグにも蔓延し始めており、冒険者たちにも罹患する者が出始めていた。だから彼らも不特定多数が出入りする酒場を恐れて避けるようになり始めているのだ。
「だからよアヴリー」
「何ですかマスター」
「お前も、しばらく店には顔を出すな。家で親と一緒に大人しくしてろ」
「嫌ですよ。私に家から出るななんて、それ死ねって言ってるのと同じです」
「そうは言っても、黒死病に罹るよりはそっちのがいいだろ。俺としてもお前を黒死病で死なせちまったりしたら、親御さんにどんな顔向けていいか分かんねえしな」
「マスターの方こそ、奥さんの看病で家にいて下さい。店の方は私がやっときますから」
マスターの愛妻であるジャネットは、今病に伏せっている。元々身体が丈夫でなかった彼女は、時々こうして病に倒れることがある。
幸いにして彼女は黒死病には罹っておらず、だから看病していればすぐに良くなるだろう。だがその看病をするのはいかつい灰熊みたいなマスターしかいないのだ。
「パパ…」
幼い声がして、その場の3人が振り向くと、店からマスターの住居である奥に続く通路にひとりの幼女が立っている。
マスターのひとり娘、ステファンだ。
「どうしたステファン。店には出てくんなって言ってあるだろ」
「ママが…」
「何っ!?」
慌てて席を立つマスター。その顔が焦りに満ちている。
「行って下さいマスター。店の方は私がいますから!」
「済まねえアヴリー、頼まれてくれるか」
言うが早いか、マスターはステファンの手を取って奥へ駆けていく。ああ見えて子煩悩の愛妻家で、妻のそばを一時でも離れたくない質なのだ。
その背を見送って、アヴリーはまた席に座り直す。店は任せろとは言ったものの今日の依頼を出しているのはわずか数人で、それも大半はすでに帰ってきているから、残りの時間は無人の店内でぼーっとするだけだ。
「よっしゃ、ジャネットのためにお粥でも作るとすっかな」
キャサリンがわざとらしく腕まくりをして、厨房へと戻って行った。
と、そこへ、最後のひとりが帰ってくる。
「あ、お帰りアルさん」
「やあアヴリー。すっかり遅くなってしまったよ」
いつものように控えめな笑顔を見せてくれる彼の姿に、アヴリーも少しだけ笑顔になれた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
それから5年。
黒死病は何とか収まり、〈黄金の杯〉亭にも再び冒険者が戻るようになってきていた。
だが店内にジャネットの姿はない。彼女はあの時の病気から快復せずに、結局そのまま息を引き取ってしまったのだ。黒死病ではなかったのに、病弱な彼女には冒険者ギルドと冒険者の酒場の激務はそれだけ心身の大きな負担になっていたのだろう。それに黒死病の対応で医者も薬師も神殿も大忙しで、満足に治療を受けられなかったのも痛かった。
そしてキャサリンの姿もない。彼女もまた黒死病の魔の手を逃れたのだが、黒死病の患者たちを救おうと飛び回る医者の青年のひとりを手伝うようになっていて、それが縁で彼と結婚することになり辞めていったのだ。
だから店内にはマスターとアヴリーだけが残り、そして新たに雇った料理人のハックマンというマスター以上の巨体の男と、その他にホワイトという、ジャネットに雰囲気の少しだけ似た女性が増えている。似ているのは雰囲気だけで、胸元はちっとも似ていないが。
ハックマンは黒死病のあおりで勤めていた店が潰れ、仕事をなくして面接に来た。ちょうどキャサリンが辞めるところでありがたく採用された。
そしてホワイトは、マスターが友人から「預かってくれと頼まれた」そうで、ある日突然連れてきた娘だ。経緯は詳しく聞かされていないが、どうも訳ありのようだ。だからというか、彼女は店には顔を出さずにギルドの経理専従ということになっている。
つまり、ギルドの受付も酒場の給仕も、アヴリーがひとりでこなさなければならない。以前の活気が戻ってくれば、さすがのアヴリーもひとりで回す自信はなかった。
だが幸か不幸か、戻ってきた冒険者はまだそう多くはない。ラグで〈黄金の杯〉亭と並ぶ大きな冒険者ギルドである〈竜の泉〉亭の方はもうだいぶ活気が戻っているというが、まだ活気の戻りきっていない現状はアヴリーにとって少しだけ有り難かった。
勇者ユーリはあのあと何度かギルドに顔を出した。だが顔を出したのは彼だけで、他のメンバーは誰も来なかった。
聞けば凱旋からわずか10年足らずで、突如ユーリはパーティを解散して自らも勇者を引退したという。そしてエルフの狩人の女性は故郷に帰り、法術師の聖女のような女性は神教の巫女になり、探索者の男性は解散してほどなく失踪し、死んだアナスタシアの代わりにパーティに加わった竜人族の魔術師は〈賢者の学院〉で講師になったという。
ちなみにパーティは、竜人族の魔術師の加入に伴って“輝ける五色の風”と改名していたのだそうだ。だがアヴリーがそれを知ったのは、彼らが解散してからのことだった。つまりはそれだけ、彼らに対する興味を無くしていたということになる。
ユーリが顔を出すようになったのは勇者を引退してからだ。そして時々やってきては、アルベルトを誘ってふたりでどこかに冒険に出かけ、数日から数週の間帰ってこない、そういう事が年に二、三度ある。
だがアヴリーの心には、ユーリと会えたり話せたりする喜びよりも、アルベルトを連れ出されて顔を見られない、話せない日がある寂しさが強くて、それでまたユーリのことを少しだけ好きになれなくなっていた。
そして今も、彼はユーリに連れられて行って留守にしている。いつ戻るかは聞かされていない。
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