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第一章【出立まで】
1-17.男の子はメカが好き(4)
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エトルリアのフローレンティアには金融ギルドがあり、そこで定められた通貨の単位が今や西方世界全体の基軸通貨になっている。
元は古代ロマヌム帝国時代からある通貨単位、銅貨、白銅貨、銀貨の3種が帝国滅亡後も広く用いられていた。だが時代が下るにつれて各地で独自の通貨を定める動きが出始め、それで各国で多様な通貨が乱立する事態になっていった。
そのため商人たち、特に国境をまたいで活動する隊商たちは行く先々で両替を余儀なくされ、為替の違いで損をする事も多く、次第に帝国時代の3種の硬貨に回帰していったという。
そんな中で独自の通貨単位の存続に成功したのがフローレンティア市である。帝国滅亡後に東方世界から貴金属の輸入が増えたこともあってフローレンティアでは金貨の鋳造が実現していて、それでフローレンティアの商人たちは何とか金貨を世界通貨にしようと試みた。
フローレンティアの貨幣単位は銅貨、銀貨、そして金貨の3種である。このうちポレンは価値を上げて金貨とし、ペタルムは新たに開発した紙幣、フィオーラはさらに価値を上げて白金貨とした。
紙幣は当初は偽造も多く、それを防止するために多くの技術革新が成されて偽造そのものはほぼ防げるようにはなったが、今度は偽造防止技術を持つフローレンティアの商人、ひいてはフローレンティアを抱えるエトルリア連邦王国に金融市場が支配される懸念が各国より噴出し、それで金融関連業務全般を業務とする金融ギルドが創設されてエトルリアの支配から独立することになった経緯があった。
なおレートは、
1銀貨=5白銅貨=200銅貨
である。これは重量単位がそのまま貨幣単位にも応用されたものでもある。
そして金貨は5銀貨、紙幣は10金貨、そして白金貨は10紙幣である。
(白金貨=10紙幣=100金貨=500銀貨)
ちなみに1銅貨は日本円換算で約10円である。つまり白金貨は約100万円の超高額貨幣ということになり、大きな商談以外では滅多に目にすることはない。
ついでに言えば、重量単位としては1グレンが約5gである。元々は黒麦1000粒を平均した1粒の重量を指すのがグレンという単位だったのだが、時代とともに変化して現在は黒麦1000粒の重量がそのまま1グレンということになっている。
リブラとは重量を計測する秤のこと、ポーンドとはその秤に使う錘のことで、秤は元々は手で吊り下げて使う小さなものが主流であった。古代帝国時代にはひとつの錘は5グレンに釣り合うように作られていて、つまり1ポーンドは5グレンであり、それがそのまま1リブラとしても通用していたという。
だが古代帝国の滅亡後、次第に秤は40錘まで計れる据え置き型が主流になっていき、それとともに重量単位も変化して、現在は1リブラ=40ポーンドと認識されている。グレンの重量は5gなので、つまり1リブラは約1kgに相当する。
(1リブラ=40ポーンド=200グレン)
現在は秤も据え置き型のものが主流になっており、家庭用の40リブラまで計れるものや200リブラまで計れる大型のもの、さらにその10倍の2000リブラまで計れる業務用の超大型のものもある。
で、ミカエラの見せてきた“白金”カードである。金融ギルドが発行する高額預金者カードであり、中でも“白金”は最高級だ。アルベルトは具体的には知らなかったが、預金額100白金貨以上の顧客に発行される。
つまり蒼薔薇騎士団の活動資金は、少なく見積っても100白金貨以上あるということになるわけだ。
そして蒼薔薇騎士団の経理担当でもあるミカエラも、商工ギルドの職員も誰にも明かすことはなかったが、今回のこの特注脚竜車のお値段は総額で10白金貨ほどかかっている。普通の長距離旅行用脚竜車と比べても10倍近くかかっていて、蒼薔薇騎士団でなければ簡単には払えそうにない額であった。
金融ギルドは西方世界全体の統一組織のひとつで、預貯金業務も請け負っている。だから金融ギルドに資金を預けておけば西方世界のどこへ行っても好きな時に好きなだけ自分の預金を引き出せる。ラグにも当然金融ギルドの支部があり、だからレギーナも金に糸目は付けないと言えたわけだ。
ちなみに預金カードのグレードは冒険者認識票に準じている。これは明日をもしれない日々を送る冒険者たちがせめてもの安心のためにと多く利用したがるためであり、高ランク冒険者になるほど顧客としての信用度も上がるためである。通常は自分の冒険者ランク以上の預金カードは発行されないものだが、レギーナたちは勇者であるため“金”だけでなく“白金”の審査も通ったのだろう。
預金業務自体は冒険者ギルドでも取り扱っているが、こちらは冒険者向け限定のサービスであり、アルベルトも利用していていくらかの預金があったりする。ただし金融ギルドのそれとは違って「金利」が付かないので、単純に預かってもらうだけのサービスでしかない。しかも冒険者ギルドは世界統一組織ではないので、よその土地へ行ってしまえば預金を引き出すこともできないのが難点だ。
「いやしかし、こらぁ完成が楽しみになってきたばいね♪」
当初は「レギーナが言い出したから仕方なく」といった雰囲気だったミカエラがニコニコしている。
「二段ベッド、見たかったのに…」
対してレギーナはやや不満そう。
「そらぁ艤装の最後の仕上げになるっちゃけん仕方なかよ。出来上がりの楽しみに取っとこうや」
それを上機嫌のミカエラがレギーナを慰めている。
「じゃあ俺はギルドに顔出してくるから、ぼちぼちお暇するよ」
「そうですか。ほんなら、また」
「うん。じゃあまた何かあったら呼んでもらえれば」
そう言って手を振り別れてゆくアルベルトとレギーナたち。
その姿を、道行く多くの市民や冒険者たちが嫉妬と羨望の眼差しで見ていることに彼らは気付かない。
(くっ…、あんなに勇者様と親しげに…!)
(くそう、ナニモンだあいつ…羨ましい!)
(ああ…私もあんな風に勇者様とお話したいわ…!)
(ていうかレギーナ様マジでお美しい…ミカエラ様もなんと可憐で…)
蒼薔薇騎士団もラグ滞在が長くなってきて最初の頃のように黒山の人だかりに追い回されることこそなくなっていたが、その実こうして多くの人の注目を集めているのは何も変わっていなかったのだった。レギーナたちはそもそも注目を集めることに慣れていて気にも留めないだけだが、アルベルトが気付かないのはただ鈍感なだけである。
まあアルベルトだって今までも違う意味で視線を集めていたのだから、そういう意味では「いつもと変わっていない」のかも知れないが。
ああ、だからクレアが出歩きたがらないのかも知れない。
なるほど、そういうことか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
アルベルトが〈黄金の杯〉亭に戻ったのはまだ昼前だったので、彼はミックとアリアを誘って昼食を共にする。ふたりもガンヅの返り討ち以降すっかりアルベルトに対して怯えてしまっていたが、ようやくそれも落ち着いてきた頃合いである。
冒険者というのは戦う職業で、時にはああして敵と命のやり取りをすること、それを怖がっていては冒険になど出られないこと、あの時は相手が人間だったからショッキングに思えたかも知れないが、冒険に出れば時には野盗や山賊などの人間相手にも戦う日がやってくるということ、そういった事をこんこんと説明して、それでふたりもやっと落ち着いたのであった。
ミックは男の子なのである程度覚悟を固めたようだったが、アリアは自身の身に起きた体験もあってなかなか恐怖が拭えないようだった。それでも、「冒険者というのはそういうもの」だというのは理解してくれたようだった。
それはそれとして、アルベルトが特注脚竜車の話をしてやるとミックは目を輝かせながら聞き入っていた。そして、それをアリアが若干引きながら見ていることに彼は気付いていなかった。
まあそれを見て何も言わずにニコニコしているアルベルトだって、先ほどレギーナやミカエラが同じような目をしていたのに気付いていなかったわけだが。
昼食を取ってからアルベルトとミックは遅めの薬草採取に出て、採れるだけの依頼分だけ達成して夕暮れに帰ってきた。途中ミックには[感知]の練習をさせることもアルベルトは忘れなかった。
アリアは今日はついて来なかった。
元は古代ロマヌム帝国時代からある通貨単位、銅貨、白銅貨、銀貨の3種が帝国滅亡後も広く用いられていた。だが時代が下るにつれて各地で独自の通貨を定める動きが出始め、それで各国で多様な通貨が乱立する事態になっていった。
そのため商人たち、特に国境をまたいで活動する隊商たちは行く先々で両替を余儀なくされ、為替の違いで損をする事も多く、次第に帝国時代の3種の硬貨に回帰していったという。
そんな中で独自の通貨単位の存続に成功したのがフローレンティア市である。帝国滅亡後に東方世界から貴金属の輸入が増えたこともあってフローレンティアでは金貨の鋳造が実現していて、それでフローレンティアの商人たちは何とか金貨を世界通貨にしようと試みた。
フローレンティアの貨幣単位は銅貨、銀貨、そして金貨の3種である。このうちポレンは価値を上げて金貨とし、ペタルムは新たに開発した紙幣、フィオーラはさらに価値を上げて白金貨とした。
紙幣は当初は偽造も多く、それを防止するために多くの技術革新が成されて偽造そのものはほぼ防げるようにはなったが、今度は偽造防止技術を持つフローレンティアの商人、ひいてはフローレンティアを抱えるエトルリア連邦王国に金融市場が支配される懸念が各国より噴出し、それで金融関連業務全般を業務とする金融ギルドが創設されてエトルリアの支配から独立することになった経緯があった。
なおレートは、
1銀貨=5白銅貨=200銅貨
である。これは重量単位がそのまま貨幣単位にも応用されたものでもある。
そして金貨は5銀貨、紙幣は10金貨、そして白金貨は10紙幣である。
(白金貨=10紙幣=100金貨=500銀貨)
ちなみに1銅貨は日本円換算で約10円である。つまり白金貨は約100万円の超高額貨幣ということになり、大きな商談以外では滅多に目にすることはない。
ついでに言えば、重量単位としては1グレンが約5gである。元々は黒麦1000粒を平均した1粒の重量を指すのがグレンという単位だったのだが、時代とともに変化して現在は黒麦1000粒の重量がそのまま1グレンということになっている。
リブラとは重量を計測する秤のこと、ポーンドとはその秤に使う錘のことで、秤は元々は手で吊り下げて使う小さなものが主流であった。古代帝国時代にはひとつの錘は5グレンに釣り合うように作られていて、つまり1ポーンドは5グレンであり、それがそのまま1リブラとしても通用していたという。
だが古代帝国の滅亡後、次第に秤は40錘まで計れる据え置き型が主流になっていき、それとともに重量単位も変化して、現在は1リブラ=40ポーンドと認識されている。グレンの重量は5gなので、つまり1リブラは約1kgに相当する。
(1リブラ=40ポーンド=200グレン)
現在は秤も据え置き型のものが主流になっており、家庭用の40リブラまで計れるものや200リブラまで計れる大型のもの、さらにその10倍の2000リブラまで計れる業務用の超大型のものもある。
で、ミカエラの見せてきた“白金”カードである。金融ギルドが発行する高額預金者カードであり、中でも“白金”は最高級だ。アルベルトは具体的には知らなかったが、預金額100白金貨以上の顧客に発行される。
つまり蒼薔薇騎士団の活動資金は、少なく見積っても100白金貨以上あるということになるわけだ。
そして蒼薔薇騎士団の経理担当でもあるミカエラも、商工ギルドの職員も誰にも明かすことはなかったが、今回のこの特注脚竜車のお値段は総額で10白金貨ほどかかっている。普通の長距離旅行用脚竜車と比べても10倍近くかかっていて、蒼薔薇騎士団でなければ簡単には払えそうにない額であった。
金融ギルドは西方世界全体の統一組織のひとつで、預貯金業務も請け負っている。だから金融ギルドに資金を預けておけば西方世界のどこへ行っても好きな時に好きなだけ自分の預金を引き出せる。ラグにも当然金融ギルドの支部があり、だからレギーナも金に糸目は付けないと言えたわけだ。
ちなみに預金カードのグレードは冒険者認識票に準じている。これは明日をもしれない日々を送る冒険者たちがせめてもの安心のためにと多く利用したがるためであり、高ランク冒険者になるほど顧客としての信用度も上がるためである。通常は自分の冒険者ランク以上の預金カードは発行されないものだが、レギーナたちは勇者であるため“金”だけでなく“白金”の審査も通ったのだろう。
預金業務自体は冒険者ギルドでも取り扱っているが、こちらは冒険者向け限定のサービスであり、アルベルトも利用していていくらかの預金があったりする。ただし金融ギルドのそれとは違って「金利」が付かないので、単純に預かってもらうだけのサービスでしかない。しかも冒険者ギルドは世界統一組織ではないので、よその土地へ行ってしまえば預金を引き出すこともできないのが難点だ。
「いやしかし、こらぁ完成が楽しみになってきたばいね♪」
当初は「レギーナが言い出したから仕方なく」といった雰囲気だったミカエラがニコニコしている。
「二段ベッド、見たかったのに…」
対してレギーナはやや不満そう。
「そらぁ艤装の最後の仕上げになるっちゃけん仕方なかよ。出来上がりの楽しみに取っとこうや」
それを上機嫌のミカエラがレギーナを慰めている。
「じゃあ俺はギルドに顔出してくるから、ぼちぼちお暇するよ」
「そうですか。ほんなら、また」
「うん。じゃあまた何かあったら呼んでもらえれば」
そう言って手を振り別れてゆくアルベルトとレギーナたち。
その姿を、道行く多くの市民や冒険者たちが嫉妬と羨望の眼差しで見ていることに彼らは気付かない。
(くっ…、あんなに勇者様と親しげに…!)
(くそう、ナニモンだあいつ…羨ましい!)
(ああ…私もあんな風に勇者様とお話したいわ…!)
(ていうかレギーナ様マジでお美しい…ミカエラ様もなんと可憐で…)
蒼薔薇騎士団もラグ滞在が長くなってきて最初の頃のように黒山の人だかりに追い回されることこそなくなっていたが、その実こうして多くの人の注目を集めているのは何も変わっていなかったのだった。レギーナたちはそもそも注目を集めることに慣れていて気にも留めないだけだが、アルベルトが気付かないのはただ鈍感なだけである。
まあアルベルトだって今までも違う意味で視線を集めていたのだから、そういう意味では「いつもと変わっていない」のかも知れないが。
ああ、だからクレアが出歩きたがらないのかも知れない。
なるほど、そういうことか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
アルベルトが〈黄金の杯〉亭に戻ったのはまだ昼前だったので、彼はミックとアリアを誘って昼食を共にする。ふたりもガンヅの返り討ち以降すっかりアルベルトに対して怯えてしまっていたが、ようやくそれも落ち着いてきた頃合いである。
冒険者というのは戦う職業で、時にはああして敵と命のやり取りをすること、それを怖がっていては冒険になど出られないこと、あの時は相手が人間だったからショッキングに思えたかも知れないが、冒険に出れば時には野盗や山賊などの人間相手にも戦う日がやってくるということ、そういった事をこんこんと説明して、それでふたりもやっと落ち着いたのであった。
ミックは男の子なのである程度覚悟を固めたようだったが、アリアは自身の身に起きた体験もあってなかなか恐怖が拭えないようだった。それでも、「冒険者というのはそういうもの」だというのは理解してくれたようだった。
それはそれとして、アルベルトが特注脚竜車の話をしてやるとミックは目を輝かせながら聞き入っていた。そして、それをアリアが若干引きながら見ていることに彼は気付いていなかった。
まあそれを見て何も言わずにニコニコしているアルベルトだって、先ほどレギーナやミカエラが同じような目をしていたのに気付いていなかったわけだが。
昼食を取ってからアルベルトとミックは遅めの薬草採取に出て、採れるだけの依頼分だけ達成して夕暮れに帰ってきた。途中ミックには[感知]の練習をさせることもアルベルトは忘れなかった。
アリアは今日はついて来なかった。
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