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1色:はじまりの青
1.灼きつく色
しおりを挟む君が部屋をのぞくと、部屋にルシファーがいた。
どうやら授業の最中のようだが、レヴィアは熱が冷めたのか、ベットから起き上がる気配はない。
ルシファー「ということで、今日の授業はここまで!」
エイト「ルシファー先生、ありがとうございました。」
レヴィア「・・・・・・・・・・・・・・・・したー。」
どうやら授業が終わったようだ。
ルシファー「最近、レヴィアの様子がおかしいよね。」
エイト「そうですか?主父様の授業以外、もう3年くらいこんなですよ。」
ルシファー「なるほど、ちょうどよかった!元気が出る薬を作ってみたんですが、さっそく使ってみましょう!」
そういうとルシファーはポケットから、蓋つきのフラスコを、2本取り出した。
エイト「あああ、僕の猛毒察知スキルがビンビンに反応してます。」
レヴィア「エイトが言うなら間違いないよね。・・・いらない。」
ルシファー「そっか。残念だ。まあ、元気が出るだけじゃなくて、素材から物質を具現化する錬金術って能力も付与されるから、便利だと思ったんだけどね。その組み合わせが、失敗の元かな。」
レヴィアが反応する。
レヴィア「ルシファー先生が困ってるなら、ちょっと飲んでみようかな。面白そうだし。」
エイトは身の危険を直感的に察知した!
エイト「絶対飲まないからね。」
レヴィア「しかたない。私が飲むよ。」
エイト「いや、レヴィアが何て言ったって・・・。レヴィアが飲むの?」
ルシファー「素晴らしい!さずがレヴィアだ!」
レヴィアは、ルシファーの持っていた猛毒を飲み干した。
ルシファー「どう?元気出た?」
レヴィア「いや、実感がわかないかな。」
ルシファー「あ、そうだ!付加価値として、賢者の石を混ぜて、錬金術が使えるようにしてたんだった!ちょっと錬金してみてよ!」
レヴィアは、近くの布を持つ。
レヴィア「あー、仕方ないなー。適当に洋服でも作ってみるかなー!」
ルシファー「しっかりとイメージして!」
レヴィアがイメージして布に念じる!
布が光だし、形状を変えていく!
ルジファー「成功だ!やった!完璧な成功だよ!」
レヴィアの持っていた布は、ゴミのように丸まって縫い合わさっている。布の切れ端に変化した。
レヴィア「失敗だ。無駄なスキルが私のスキル容量を奪ってしまった・・・。」
喜ぶルシファーと、落胆するレヴィア
まるで、天国と地獄のようだ。
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