それはなかった事にしてください
「おどろかしてごめん、みんなには内緒にしておいてほしい」
放課後の理科準備室で私に懇願してきたのは、一頭の巨大なトラ。
けれどその中身は、いつも温和で頼りない、同級生の桐野だった。
いったいどうしてこんなことに――。
話を聞くうちに、彼がトラになったのは、私の責任のような気がしてきた。
桐野の呪いを解くために、私は奮闘する。
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桐野の呪いを解くために、私は奮闘する。
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