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カラダの関係は、ほどほどにね。
(※♡)快楽と絶頂
しおりを挟む──バスローブを着た葵がバスルームからベッドルームに戻ると、そこには一人のメイドがモジモジしながら立っていた。
「………何してんの?」
真顔でそう問われ、綾乃は徐々に真っ赤に染め上がる顔を必死で背ける。
「い、いや…その…(笑)」
「こ、この服超可愛いなーと思って、つい着てみたくなっちゃってー!(笑)」
恥ずかしさの裏返しに大げさに笑い飛ばす綾乃。
しかし、葵は黙ったままその姿を下から上までマジマジと眺めるのだった。
首元に巻かれた大きめのリボンチョーカー、その白いワンピースが包む大きな胸は強調されているかのように膨らみ、丈の短いスカートの裾からは黒いニーハイソックスを履いたムチムチの太腿がのぞいている。
「あ……やっぱ似合わない?(笑)」
その問いかけに葵はしばらくの沈黙の後、質問で返した。
「いや、そういうわけじゃないけど……なんでメイド服なの?」
「えっ…(笑)」
改めてそう訊かれると、答えようがない。
ただ、可愛い衣装を着てみたくなっただけ?
それとも、葵のことをビックリさせてやりたかっただけ?
それとも……
「……誘ってんの?」
ソファーに座り、挑発的な笑みを浮かべた葵にそう訊かれ、ギクッとする。
「ち、ちがっ…!ラブホテルを楽しもうって言ったのは葵でしょっ?!」
「だ、だから、私も生まれて初めてのコスプレってものを楽しんでやろうかなーと思っただけだもんっ!!」
苦し紛れの言い訳ってヤツだ。
「…ふぅん」
葵は綾乃の姿を流し見ると、さっさとルームサービスのメニュー表を眺め始めた。
「じゃあさ、俺専属のメイドさんには給仕係でもやってもらおっかなー」
「さっきの歓迎会じゃほとんど食わなかったからちょうど腹も減ったし、酒も飲みたい気分だし」
そう言ってコチラを見ると、葵は意地悪そうな顔でニヤリと笑うのだった。
「わ、私にメイド役をやれっていうのぉ?!」
「メイドにメイド役させて何が悪いんだよ?」
「…それとも、そのカッコで他に何かしたいことでもあんの?(笑)」
グッ…と言い返す言葉が見つからず、歯を食いしばる。
「(こ、この性悪男め…!)」
──結局、ボーイが部屋まで運んできた料理やワインをメイドの格好で受け取り、それをテーブルへと運ぶのだった。
「はーいご主人様っ、ご注文の品はお揃いですかー?」
棒読みで確認を取ると、葵は懲りずに上機嫌でまたまた注文。
「じゃ、ワイングラスにワイン注いでもらえる?」
「(こ、コイツッ…調子に乗ってくれちゃって!)」
結局逆らうこともできず、ワインを注いだグラスを片手に葵の元へと向かう。
「はい、お客様…じゃないや、ご主人様ー」
「ありがと、メイドさん」
「それと、肩こってるからマッサージもお願いしたいんだけど♡」
そんな図々しい注文までし始める葵にムゥっとしつつ、仕方なく背後に回ってその肩を両手で掴んでみた。
「んもう、ちょっとだけだからねっ!」
ギュッと親指を肩の筋に押し込むと、それは弾力となって返ってきた。
「……あれ、ほんとに肩こってる」
「デスクワークだからどうしても肩にくるんだよな」
「頻繁に肩回したりはしてるんだけど、もう職業病みたいなもんだよ」
グッと力を込めて揉みほぐそうとしてみるが、硬くなった肩は簡単にはほぐれない。
「そっか……葵、ほんとに頑張ってるもんね、仕事…」
「徹夜続きでも次の日になればまた朝から仕事だし……疲れてるでしょ?」
「うん…でも、この仕事だから頑張れてるんだ、俺」
「自分の手で創り上げたものがクライアントに喜んでもらえるから…」
「それにこないだ、上からWebディレクターにならないかって話ももらったからさ、いろいろその準備とかにも忙しくて」
Webディレクターとは、簡単に言えば受けた依頼のイメージや方向性を調整し、その作業担当であるWebデザイナーに指示やアドバイスをして全体の監督を担当する管理職。
「えっ、ディレクターに推薦されたの?」
「うん、23って年齢でディレクターになるのってけっこうレアらしくってさ、年上のデザイナーにも指示しなきゃいけなくもなるからちょっと気も引けるんだけど…」
「でも頑張るよ、俺。ここまで来れたのも自分の努力の成果だと思えるから」
凝り固まったその肩が、これまでの苦労を物語っている気がした。
そして綾乃はそんな葵の背中にそっと、寄り添うのだった。
「綾乃…?」
「頑張ってね、葵…私も応援してるから」
「でも…無理はしすぎないで?ちゃんと休んで疲れを癒したり、そういうことも大事なんだから」
そう言ってギュッと抱きしめた葵の背中に、綾乃の胸がムギュッと押し当たる。
すごくいい感じのその時、背中を向けていた葵がクルリとこちらへ向き直った。
「そうだな……疲れを癒やしてくれるものならもうここにあるけど」
「……えっ?」
キョトンとする綾乃のたわわなオッパイは、葵の手にムニュッと掴まれたことでその形を変えた。
「…あっ?!」
そしてビックリしている暇もなく、いつの間にか膝の上に座らされ、葵のその手にムニュムニュと揉みほぐされてしまう。
「…なんでブラ着けてないの?」
「そ、それはっ…!」
「……俺のこと、やっぱ誘おうとしてたんだろ」
「なっ…!ち、違うって何回言えばっ──」
図星を突かれて焦っている綾乃を見上げて笑うと、葵は胸の部分の襟を引っ張って一気に下へずらした。
ボロン。
「きゃっ?!な、何してんのっ!!」
胸の下で襟が引っかかって露出したオッパイを鷲掴みにして、葵はニヤリと笑う。
「こんなエロいカラダで誘ってきたお前が悪い」
そして躊躇いもなくその乳首に吸いつかれて、もう片方はゆっくりと揉みしだかれていく。
「あ…っいや…っ」
プクッと硬くなって立ち上がった乳首を舌先でレロレロと舐め回され、口に含んでは音を立てて何度も小さく吸い上げられる。
「あ…あ…っだめ…それっ…!」
ゾクゾクするものが背筋を何度も流れていき、それは次第に綾乃の吐息を荒がせながら通り過ぎていった。
「きもちいくせに」
「……こうして欲しかったんだろ?」
「…バレてるよ」
口元を動かしながら、何もかも見透かされていそうなその視線がまっすぐに綾乃を突き刺す。
そして…
「うん……して…欲しかったの」
「エッチなこと、いっぱい…葵にっ…!」
もうこれ以上、本音を抑えることなどできなかった。
その言葉を聞いた途端、葵はおもむろに立ち上がって綾乃の手を掴むと、ベッドに向かって歩き出した。
「…あっ!ちょっと待って──」
半ば強引にベッドに放り投げられ、ギシ…っと音を立ててベッドに乗ってきた葵が上に来る。
「じゃあ…俺にどんなエッチなことされたいのか言ってみなよ」
上から見下ろすその試すような視線から、目が離せない。
「う…っ言えないよ、そんなの…!」
「言わなきゃしてやんない」
喉の奥から出かかっている言葉は、羞恥心に邪魔をされてその口を紡がせる。
そして、何も言わずに見ていただけの葵がスカートの中に手を入れ、下着に指を引っ掛けた。
「…あ、何すんの…っ!」
「カラダに訊いてみた方が早いんじゃないかなぁと思って♡」
そう言って手早く下着を脱がし去ると、綾乃の両膝を掴んでグッと脚を開かせた。
「オッパイ舐められただけでこんなに濡らして……この、エロメイド」
「や、やだ…そんなに見ないでよっ…!」
見られていると思えば思うほど、秘所がその潤いを増していく。
「なぁ、ここ…どうして欲しいの?」
意地悪な声が鼓膜を刺激する。
「……指で撫でられたいだけ?」
そう言って軽く指先で撫でられただけで、そこはクチュクチュと音を立てた。
「や、やだぁ…葵っ!焦らさないで…!!」
そして、突然不意にその窪みの中を舌でペロッと一回舐め上げられて、体がビクンと跳ね上がる。
「んあっ!!」
「……ほんとのこと言えよ、綾乃…」
そう言って見上げられた瞬間に、頭の中のストッパーが弾け飛んだ。
「……舐めて」
「私のオマンコ、葵の口で……いっぱい気持ちよくして…?」
ここまで卑猥な言葉が、まさか自分の口から出たものとは思えなかった。
それでも、その欲求と性的興奮が自らを勝手に解放させていくのだ。
そしてそんな言葉を発した直後、濡れた窪みの中に熱い息とともに触れて動き出した舌先が強烈な快楽と興奮を誘いだす。
ピチャピチャッヌチュヌチュ…
「んふ…あっあぁあ…!!」
口元で水音を鳴らしながら、途切れ途切れに葵が言葉を発する。
「……バカ、そこまで言われたら……こっちまで我慢できなくなるだろ…っ」
そして、口淫しながら綾乃の手を掴み、なぜかその太腿の下へと持ってくる。
「…いっぱい舐めて気持ちよくさせてあげるから……自分で両脚持って、広げてて?」
そんな恥ずかしい真似ができるとは思えない綾乃だったが、その両手は、おずおずとニーハイソックスの上からその両太腿を持ち上げて、グイッと濡れた割れ目をさらけ出す。
そんな羞恥心が引き金にもなったのか、より一層激しくなる口淫に感じる体はビクビクと震えるだけの人形になってしまったようだった。
「あはぁああ…っ!だめ、葵っ、そんなに舐めちゃあぁぁ!」
すでに敏感になりすぎてヒクヒク痙攣する谷間の中からは愛液が溢れ出し、葵は容赦なしにペチャペチャ、ジュルジュルと舐めては吸って、啜り取っていく。
「もっと出して……いやらしいお前の、恥ずかしい蜜」
「ちゃんと舐めて……味わってやるから」
そして硬く尖らせた舌先が、クリトリスのすぐ下の窪みをグリグリと刺激し始めた。
「ひあっあ…!」
「……ここ、舐めたらいっぱい出ちゃうんだよな?」
そう言いながら這う舌先がニュチ、ニュチと音を立ててそこをほじくり返す。
「あ…ああっあ…ん!やだ、やだやだやだっ…!」
意思に反して溢れる蜜は、トロリと垂れては美味しそうに舐めとられていく。
「んっ…おいし♡……んっん…」
チュルッ、チュプチュプチュプチュプ…ペチャペチャ……
葵の興奮した声が、吐息が、舌が、唇が、舐め啜られるその音が、頭の中を快楽で埋め尽くして、それはやがて絶頂へと誘っていく。
「きもちい…っ葵…もうだめ…っ!!」
「もうイかせて…っお願い…!」
そうお願いしてすぐにクリトリスに吸いつかれ、少し強めに吸われた瞬間に絶頂の波は訪れた。
チュッ…ぢゅぢゅぢゅっ…
「…いやあっダメ!イクイクッ…イッちゃうぅぅぅ!!」
その先の言葉にならない言葉を叫び、ビクンビクンと跳ねる体をやんわりと押さえつけられた。
まだ絶頂が終わりきらないうちに、痙攣し続けるクリトリスを舐めながら葵は着ていたバスローブを脱ぎ始める。
「えっ……すぐ入れちゃうの…?」
「……エロメイドのエロマンコ舐めてたらもう我慢できなくなっちゃった」
そんなことを言いながらバスローブを脱ぎ去り、そそり立ったペニスを目にした時に綾乃はその手を止めた。
「待って…葵」
「ん?」
「……私にも、ご奉仕させて欲しいの…」
「ご奉仕って…」
「…ほら、私って今は葵専属のメイドでしょ?だから、いつもお仕事頑張ってるご主人様に……」
「お、お口でご奉仕してあげたいのっ…」
「……え(笑)」
───果たして、ドSの葵は攻められるとどうなるのだろうか。
興味津々の綾乃は、ドキドキしながら葵に迫るのだった。
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