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カラダの関係は、ほどほどにね。
(※♡)元カノ
しおりを挟む謎の小悪魔系新入社員・鈴宮光里が現れたその日の午後。
仕事中なこともあり、葵から何も事情を聞かされていなかった綾乃は、周りに誰もいないことを確認してから静かに廊下を歩く葵の背中に近づいた。
そして一気に距離を詰めると後ろからその首根っこを掴み、グエッとうめき声を上げた葵を力任せに備品室へと引き摺り込んでやった。
「なっ……綾乃っ?!何してんだよっ…!」
扉を閉め、カチャンと鍵を閉めてから仁王立ちして不敵に笑う綾乃を目の前にして、葵はだいたいのことを察するのだ。
「…わかってるわよねぇ?」
「ちゃんと説明してくれなきゃ、ここから逃してなんかやらないからっ!」
「………光里ちゃんのことだろ?」
そう答えながら目を泳がせる。
「わ、わかってるんなら、早く教えてよっ!」
「あの子……あんたのなんなの?」
ひたすら質問攻めされる葵は、しばらく考えたのちに気まずそうに言葉に困り始める。
「……心配しなくても、ただの元カノだよ」
そして明らかになった事実。
「も、元カノ…?!」
「うん、ここに入社する前…俺、美大生だったんだけど……その頃に知り合って、1年ぐらい付き合ってたんだ」
「その元カノが、まさかここに入ってくるとは予想もしてなかったけど…」
綾乃が知らなかった葵の過去が語られ、当然それはもっと詳しく知りたいという欲に駆られることになる。
「そうだったんだ…」
「で、でも…それじゃあなんで別れたの?」
「……えぇ?」
「別れたからにはちゃんと理由だってあるはずでしょ?」
より一層質問攻めにする綾乃だが、それに反して葵は面倒くさそうに目を逸らすのだった。
「…そんなのどうだっていいじゃん、もう過去のことなんだし」
「光里ちゃんとは昔別れて、俺が今付き合ってるのはお前なんだからさ」
「……それでじゅうぶんだろ?」
それは理解できるが、やはり綾乃にとっては目の前のパンドラの箱を開かずにはいられないのだ。
「だって、気になるんだもん!私、葵の過去のことなんて全然知らないし…」
「…ねぇ、どっちから告白して付き合って、どっちからどんな理由で別れ──」
知りたいことの先は、葵の唇でその口を塞がれることで有耶無耶になってしまった。
「ん…っ……こらっ、まだ話は──」
「ダメ。それ以上の詮索は禁止」
そう言った後、またキスでごまかし始める葵。
そして、それは魔法にかかってしまったように綾乃の頭の中を白紙へと導いていくのだ。
「……バカ、ずるい」
「むやみやたらに嫉妬心煽ってなんの意味があるっての?」
ニヤリと笑って見下ろす葵のその顔が、憎たらしくなる。
「もっと俺のこと怒らせて、いじめられたいっていうんなら別だけど?」
耳元でそう挑発しながら、その指先がスカートの中へと侵入して太腿の内側へと入ってくる。
「ば、バカッ…何言ってんの…っ」
少しの抵抗を見せるが、それも下着の上から下半身の割れ目を指先でなぞられた時には無意味なものへと変わるだけだった。
「……舐められたい?」
耳元で囁かれるそんな卑猥な言葉1つで、体中の体温が一気に上昇していく。
「舐められるのが好きなこと、俺知ってるんだから」
「や、やだ…っ耳元でそんなこと言わないでよ…!」
下着の中で弄ばれる指が、次第に粘り気を帯びていくのが自分でもわかった。
「カラダは正直なんだから、素直になればいいだけだよ」
声色は優しいくせに、そのまま近くの長机に半ば強引に座らせる。
「あっ!えっ?うそでしょっ?!」
あっという間にスカートの中の下着をスルスル脱がされて、羞恥心で閉じようとする両膝を掴まれてグイッと広げられた。
「葵…!恥ずかしいからこんなのっ──」
抵抗の言葉は虚しく、その秘所の窪みにヌルッとした舌が触れるだけで散っていった。
「あっ!はあ…ぁ…!!」
「だめぇ……っ」
ヌルヌルと這う舌先は、やがてペチャペチャと粘り気のある音を立てて小刻みにヒダの内側を刺激する。
「……やらしいの、いっぱい出てきてる」
「んぅ…っ!や、やだぁ…っ!葵のせい…なんだからね…!」
「うん、お前の味……おいしいからもっと出していいよ」
「全部俺が舐めてあげるから」
そんな言葉にさえ感じてしまうのか、ジュワッと膣内から愛液が溢れ出した。
そしてそれに応えるように葵がクチュクチュピチャピチャ音を立てて啜りとっていく。
愛液まみれになったクリトリスを集中的に舐められ始めて、1分もしないうちに絶頂が襲ってくる。
「あ、あああ…ダメッ!来る…っ!!」
「いっ…イクッ…イッちゃうぅ…!!」
広げた両脚をグッと押さえつけられている間に絶頂に達し、体がビクンビクンと何度も痙攣を起こした。
そしてやっと許してもらえたかと思えば、今度はクチュッと音を立てて中に指が入ってくる。
「…ひあっん!まだダメッそこ…!」
「もう俺の中指全部飲み込んでヒクヒク痙攣してるのに?(笑)」
「中もうトロットロじゃん」
一気に激しく中をかき回されて、そこはクチョクチョと卑猥な水音と共に愛液を撒き散らす。
「はぁ、あああぁ…っ」
「やだ、指っだめ、あぁぁんん…!!」
叫びに近い声は、押し殺そうとしても我慢などできない。
「なぁ、この音聴こえるだろ?」
「お前のスケベなオマンコが指で犯されて、ヨダレ垂らして喜んでる音」
「やだぁ、バカ!やめてよぉ…っ!!」
羞恥心が、さらに興奮を高めていく。
そんな瞬間、綾乃は頭の片隅で思った。
───「(どうして、こんなに羞恥心を煽って私を興奮させることができるんだろう)」
──「(こんなに卑猥な言葉がスラスラ出てくるのは……どうしてなの?)」
───「(葵にそれだけの経験があってもおかしくないけど、私…今さらどうしてこんなことが気になるんだろう)」
そして、頭の奥には…今朝社員たちの前でフワフワした笑顔を見せていた、“元カノ”の光里の顔が浮かんだ。
しかし、そんな微かな考え事は、膣内を突き続ける指と同時にもう片方の親指でクリトリスを刺激された瞬間に吹き飛んでしまうのだった。
「ぅひっ!」
「やだ、バカぁぁぁ…ッ!!」
パチュパチュ、グチョグチョ、と2本の指が生き物のように膣内の奥まで犯し続け、その上では愛液でヌルヌルになって勃起したクリトリスを親指の腹でこねくり回される。
「あ、あ、だめ!クリだめっ!ダメなのぉぉぉ…!!」
「…ここでしょ?綾乃の潮吹きポイント♡」
パチュパチュパチュパチュ!……
……ピシャッ!!
勢いよく弾け飛んだ水分は、葵の手を伝ってポタポタと床に滴った。
「あーあ、ビッショビショ(笑)」
「あ、あ、ああ……だ、だって…!」
そして、ハァハァと荒がる息を落ち着かせる暇もなく、机の下へと引き摺り下ろされる。
「もうダメだ…はち切れそう」
「早く入れたい…っ」
興奮しきった葵が後ろからお尻を掴みあげ、いきり立ったペニスを一気に膣の奥まで挿入した。
ズパンッ!
「あぁあっあ!!」
机に手をついて突き出した綾乃のお尻の肉が、強く叩きつける葵の下腹部とぶつかって激しく波打つ。
パンパンパンッパンパンパンッ!!
「んあぁぁあっ!すごい、すごいの葵ぃぃ…!!」
「ん…っお前の中も最高っ…!」
「このまんま子宮まで犯してやりたい…!」
腰を掴まれて固定されてしまったお尻は、もはや犯される玩具と化していた。
狭い備品室の中で、お互いの肉がぶつかり合う衝撃音だけが響き渡る。
そして後ろから伸びてきた手が制服を乱し、下着を引っ張り上げてその胸を鷲掴みにする。
「らめ、きもちい…っもっとぉ…っ!!」
「もっと突いて欲しい?じゃあお尻もうちょっと上げなよ」
パンパンパンパンパンパンッ!!
「あはぁ…あぁぁっ!」
「…やだ、また…また来た来た来たっ!!」
「い、イク…イクイクッ!イッちゃうよぉぉ…!!」
断続的に深く突かれながらとうとう絶頂に達してしまい、その膣壁がキュウッと収縮して葵のペニスを圧迫した。
「ん…!バカ、そんなに締めつけたらっ…!」
ますます中で硬くなったペニスが膨張して、綾乃の膣内は絶頂を迎えた直後だというのにまだ快楽に貪りつこうとする。
「いやあっ、かたいのダメぇぇ…っ!!」
「あっ…きもちい、綾乃…もう出してもいい?」
「出してっ!中にいっぱい…出してぇぇ!」
「……あ!」
膣内で痙攣するペニスを出し入れしながら射精され、熱いものが中に広がっていくのがわかった。
───激しく愛し合った後、綾乃は下着を履き直しながら葵に問いかける。
「……ねぇ、葵」
「んー?」
「葵って……エッチにすっごく慣れてるよね」
「………え?何、いきなり(笑)」
「私、今まであんまり経験なかったけど…それはわかるの」
「相手が気持ちよくなるポイントを知り尽くしてるっていうか……い、いやらしい言葉攻めとかだったり…」
「だから…きっといろんな女の人と経験してきたんだろうなって…思っちゃって」
俯き加減で話しているうちに、また光里の顔を思い出してしまう。
「(私、さっきからなんであの子のことばっか思い出してるの?葵の……元カノの、あの子のこと)」
座ったまま黙り込んだ綾乃の隣に立つと、葵はその頭をポンポンと上から撫でて言った。
「いろんなっていうほどの経験なんてないよ」
「俺、どっちかと言えば一人の相手ととことんヤッちゃう方だし、言葉で攻めちゃうのもクセみたいなもんだから…(笑)」
「(一人の相手と、とことん?)」
「(じゃあ、光里ちゃん……とも、そうなの?)」
お腹の底から突き上げるような感情が湧き上がる。
でも、そんな気持ちなんて口に出しては言えない。
ただ黙り込むしかない綾乃を見つめると、葵はかがんでそっと額にキスをした。
「……嫉妬してんの?(笑)」
「かぁわいいっ♡」
そう言ってニンマリ笑う葵に、ついついムッとする綾乃。
「ちっ、違うもん!そんなんじゃっ!」
「俺のこと嫉妬深いとか言ってバカにしてたくせに、人のことなんて言えないじゃーん?(笑)」
「こ、このっ……!」
「…もういいっ!帰る準備してくるからっ!」
膨れっ面で部屋を出て行く綾乃のことを、まだからかいながら後を追う葵。
そんな二人のことを、遠目からじっと見つめる猫のように眼光を光らせた女性の影。
綾乃の心の中のモヤモヤが、確実なものへと変わっていくのも時間の問題…なのかもしれない───。
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