7 / 45
カラダの関係は、お試し期間後に。
確信、そして疾走
しおりを挟む
二週間ほどが過ぎたある日。
隣を歩く男の口から出続ける話など、右から入って左に流れていた。
海が見渡せる並木道を歩き続ける綾乃の頭の中には、いまだにあの日の記憶が渦巻いたままだ。
『こーゆーことだから。』
突然唇を奪われた後の、葵の顔が目に焼きついて離れない。
「(あのキスの意味は……桐矢が私のことを好きだってことでいいの…?)」
「(あれからずっと会社でもなんとなく避けられちゃってるし……今となってはもう桐矢が何考えてるのかもわからないよ…)」
空中の一点を見つめたままの綾乃の耳に、ようやく男の声が届く。
「綾乃ちゃん…聞いてる?」
ハッと頭を上げた綾乃は、隣を歩く御曹司くんに笑顔で取り繕った。
「あ……わ、私もそう思うわっ!(なんのことだかサッパリだけど)」
「……だよね?だからね、親の言いなりになってるっていうのとは違うんだよね」
「僕の場合は、親の意に反する行動をしている自覚があるからね」
「親の意に反する行動?」
「ああ、こうしてキミという“一般”の女性に惹かれているっていう…ね」
「一般の…女性…」
「ああ、それなのに僕はこんなにもキミに恋焦がれてしまった」
「好きなんだ、綾乃ちゃん…」
愛の告白を受けたというのに、まったくもって何の感慨もない。
痛くもかゆくも、嬉しくもなんともないのだ。
「本当に、私のことが好きなの…?」
御曹司くんに改めて問う。
「ああ、もちろん」
ニッコリと微笑む、嫌味のないその男を見つめて綾乃は確信した。
───信じることなど、できない。
───そう、だから私は…
──男を試すの。
「ねぇ、御曹司くん……私、妊娠したの」
「………え?」
「あの一夜の過ちで……」
「ねぇ、責任…取ってくれる?」
海から流れてくる潮風が、綾乃の髪をなびかせて通り過ぎていった。
しばらく口を閉ざしていた御曹司くんが、鼻の穴から笑いを含んだため息を吐く。
「……ほんとに俺の子?」
「………え?」
「それに、万が一俺の子だとしても…悪いけど、責任は取れないんだ」
そう話す御曹司くんの目は、とっくに綾乃のことなど見てはいなかった。
「さっきも話した通り、僕には昔から親が決めた結婚相手がいるんだ」
「でも、僕だってただ親が敷いたレールの上を歩くだけの人生なんて御免だからね……だからこうして、僕はキミと“恋愛”を楽しみたいだけ」
「その意味……わかるよね?」
要するに、『愛人予約』をしておきたい、ということだ。
その意味がじゅうぶん伝わり、黙って俯く綾乃に御曹司くんは少し残念そうに言った。
「でも…なんだか拍子抜けしたなぁ」
「キミって、そんなふうに男の弱みにつけ込むほど自分に自信がないんだ?」
「それは…」
言い返す言葉に悩んでいるうちに、葵に言われたことが脳内で再生されていく。
『本当はさ、人一倍臆病で擦れてなくて…一生懸命で…』
『不器用なのを必死で隠して取り繕って、強がってるだけなんだ』
『お前はさ、そのまんまのお前で勝負してろよ』
『自分を安売りするんじゃねぇよ!!』
そのすべてが、何にも邪魔されずに素直に自分の何もかもを包み込んでくれる。
その瞬間、綾乃は足の歩みを止めた。
「どうして…こんな時にも思い出しちゃうのかな」
「え?」
同じように前で歩みを止めた御曹司くんが、振り返る。
「…ふふっ、ほんと…バカだよね、私」
「初めから男を試す必要なんてなかったのに」
「『本物の愛』は……いつでもすぐそばにあったのに」
いまいち事情が掴めない御曹司くんは、首を傾げながら問いかけてくる。
「試すって…妊娠のことなら、それはお門違いだよ?」
「…お門違い?」
「うん、だって僕、あの夜キミには何もしなかったから」
御曹司くんの口からその事実を聞いた綾乃は、思わず駆け寄ってその両手を握りしめた。
「う、うそっ……それって本当?!」
突然手を握られた御曹司くんはその勢いに押されながらも説明を続ける。
「えっ?あ、ああ……あの時はカッコ悪くて言えなかったんだけどね…(笑)」
「あの夜、キミを抱こうとはしてみたんだけど……寝言で他の男の名前を何度も呼ぶもんだからさ、さすがに男として身を引いたっていうか…(笑)」
「他の男の名前…?」
なぜか、すぐによく知るあの男の顔が浮かび上がった。
「うん、そうそう…確か“キリヤ”…って」
「キミのお腹の子の父親も、そのキリヤくんなんじゃないかな?」
「だからね、僕が責任をとる必要は──」
御曹司くんの言葉の続きを遮って、綾乃は感極まって御曹司くんに抱きついた。
「うんっ、その必要はないみたいっ!!」
「あーあ、玉の輿に乗れなくって残念だわぁ!♡」
言動の食い違いに戸惑う御曹司くん。
「そ、そのわりにはすごく嬉しそうだね…(笑)」
───やっと、確信できた自分の気持ち。
本当はもっと早くから気づいていたはずなのに、どうしても素直に認めることができなかった想い。
いつも意地悪ばかり言ってからかう葵に対して、意地を張ること以外に何もできなかった。
しかし、ついに愛を確信した女の勢いは、もう止まることなど知らない。
早く会って、直接伝えるまでは───。
そして足早に帰路についた綾乃は、走りながらスマホで電話をかけた。
「あ、もしもし咲子?」
「…綾乃?どうしたの、今日って公休日だよね?」
「うん、そうなんだけど…桐矢って、まだ会社にいる?!」
「アイツ、電話もメッセージも無視してくれちゃって!」
「桐矢くんなら、まだデザイン部で仕事してると思うけど……あんた、そんなに息切らしてどうしたの?」
「咲子…私ね、バカだから今まで気づかなかったの」
「アイツはいつも近くで私を見てくれてて、いつだって私のこと助けて味方でいてくれた…っ」
「それなのに、私…!!」
「……それ、そのまんま桐矢くんに伝えてあげなよ」
まるで何もかも知っていたというふうな咲子は、綾乃のことを笑い飛ばすのだった。
「まぁ、あんたもほんっと鈍いよね~!強かなんだかバカなんだか、わかんないよ!(笑)」
「私なんて、桐矢くんが綾乃のこと好きなことなんて、2年ぐらい前からとっくに気づいてたよ?(笑)」
「そ、そうなの…?(笑)」
「実は私も、ちょうどその頃に桐矢くんに告白してフラれた口なんだよね(笑)」
「その時に彼…言ってたよ?『どうしても気になって、ほっとけない奴がいるんだ』って…」
「まぁ、彼の言動見てたらその相手が誰なのかはお察しだよね(笑)」
「な、なんでわかるの?」
「だって、いつもさりげなく私に近づいてきてあんたの恋愛事情に探り入れてくるし」
「あんたがバーテンと会ってた時も知った途端に血相変えて会社飛び出してっちゃうし」
「あんたの恋愛がうまくいかなかった時なんて1日中上機嫌だし!(笑)」
「あれだけわかりやすいんだから、今まで気づかなかったあんたがすごいんだからね!(笑)」
「そう…だったんだ」
「知らなかった…っ」
「でも…やっと桐矢くんの想いに応える気になったんだね、綾乃…」
「私、応援してるから!」
「咲子…ありがとう…っ」
──葵に会いたい気持ちだけが先走る。
涙で滲んだ道を、ひたすら綾乃は走り続ける。
隣を歩く男の口から出続ける話など、右から入って左に流れていた。
海が見渡せる並木道を歩き続ける綾乃の頭の中には、いまだにあの日の記憶が渦巻いたままだ。
『こーゆーことだから。』
突然唇を奪われた後の、葵の顔が目に焼きついて離れない。
「(あのキスの意味は……桐矢が私のことを好きだってことでいいの…?)」
「(あれからずっと会社でもなんとなく避けられちゃってるし……今となってはもう桐矢が何考えてるのかもわからないよ…)」
空中の一点を見つめたままの綾乃の耳に、ようやく男の声が届く。
「綾乃ちゃん…聞いてる?」
ハッと頭を上げた綾乃は、隣を歩く御曹司くんに笑顔で取り繕った。
「あ……わ、私もそう思うわっ!(なんのことだかサッパリだけど)」
「……だよね?だからね、親の言いなりになってるっていうのとは違うんだよね」
「僕の場合は、親の意に反する行動をしている自覚があるからね」
「親の意に反する行動?」
「ああ、こうしてキミという“一般”の女性に惹かれているっていう…ね」
「一般の…女性…」
「ああ、それなのに僕はこんなにもキミに恋焦がれてしまった」
「好きなんだ、綾乃ちゃん…」
愛の告白を受けたというのに、まったくもって何の感慨もない。
痛くもかゆくも、嬉しくもなんともないのだ。
「本当に、私のことが好きなの…?」
御曹司くんに改めて問う。
「ああ、もちろん」
ニッコリと微笑む、嫌味のないその男を見つめて綾乃は確信した。
───信じることなど、できない。
───そう、だから私は…
──男を試すの。
「ねぇ、御曹司くん……私、妊娠したの」
「………え?」
「あの一夜の過ちで……」
「ねぇ、責任…取ってくれる?」
海から流れてくる潮風が、綾乃の髪をなびかせて通り過ぎていった。
しばらく口を閉ざしていた御曹司くんが、鼻の穴から笑いを含んだため息を吐く。
「……ほんとに俺の子?」
「………え?」
「それに、万が一俺の子だとしても…悪いけど、責任は取れないんだ」
そう話す御曹司くんの目は、とっくに綾乃のことなど見てはいなかった。
「さっきも話した通り、僕には昔から親が決めた結婚相手がいるんだ」
「でも、僕だってただ親が敷いたレールの上を歩くだけの人生なんて御免だからね……だからこうして、僕はキミと“恋愛”を楽しみたいだけ」
「その意味……わかるよね?」
要するに、『愛人予約』をしておきたい、ということだ。
その意味がじゅうぶん伝わり、黙って俯く綾乃に御曹司くんは少し残念そうに言った。
「でも…なんだか拍子抜けしたなぁ」
「キミって、そんなふうに男の弱みにつけ込むほど自分に自信がないんだ?」
「それは…」
言い返す言葉に悩んでいるうちに、葵に言われたことが脳内で再生されていく。
『本当はさ、人一倍臆病で擦れてなくて…一生懸命で…』
『不器用なのを必死で隠して取り繕って、強がってるだけなんだ』
『お前はさ、そのまんまのお前で勝負してろよ』
『自分を安売りするんじゃねぇよ!!』
そのすべてが、何にも邪魔されずに素直に自分の何もかもを包み込んでくれる。
その瞬間、綾乃は足の歩みを止めた。
「どうして…こんな時にも思い出しちゃうのかな」
「え?」
同じように前で歩みを止めた御曹司くんが、振り返る。
「…ふふっ、ほんと…バカだよね、私」
「初めから男を試す必要なんてなかったのに」
「『本物の愛』は……いつでもすぐそばにあったのに」
いまいち事情が掴めない御曹司くんは、首を傾げながら問いかけてくる。
「試すって…妊娠のことなら、それはお門違いだよ?」
「…お門違い?」
「うん、だって僕、あの夜キミには何もしなかったから」
御曹司くんの口からその事実を聞いた綾乃は、思わず駆け寄ってその両手を握りしめた。
「う、うそっ……それって本当?!」
突然手を握られた御曹司くんはその勢いに押されながらも説明を続ける。
「えっ?あ、ああ……あの時はカッコ悪くて言えなかったんだけどね…(笑)」
「あの夜、キミを抱こうとはしてみたんだけど……寝言で他の男の名前を何度も呼ぶもんだからさ、さすがに男として身を引いたっていうか…(笑)」
「他の男の名前…?」
なぜか、すぐによく知るあの男の顔が浮かび上がった。
「うん、そうそう…確か“キリヤ”…って」
「キミのお腹の子の父親も、そのキリヤくんなんじゃないかな?」
「だからね、僕が責任をとる必要は──」
御曹司くんの言葉の続きを遮って、綾乃は感極まって御曹司くんに抱きついた。
「うんっ、その必要はないみたいっ!!」
「あーあ、玉の輿に乗れなくって残念だわぁ!♡」
言動の食い違いに戸惑う御曹司くん。
「そ、そのわりにはすごく嬉しそうだね…(笑)」
───やっと、確信できた自分の気持ち。
本当はもっと早くから気づいていたはずなのに、どうしても素直に認めることができなかった想い。
いつも意地悪ばかり言ってからかう葵に対して、意地を張ること以外に何もできなかった。
しかし、ついに愛を確信した女の勢いは、もう止まることなど知らない。
早く会って、直接伝えるまでは───。
そして足早に帰路についた綾乃は、走りながらスマホで電話をかけた。
「あ、もしもし咲子?」
「…綾乃?どうしたの、今日って公休日だよね?」
「うん、そうなんだけど…桐矢って、まだ会社にいる?!」
「アイツ、電話もメッセージも無視してくれちゃって!」
「桐矢くんなら、まだデザイン部で仕事してると思うけど……あんた、そんなに息切らしてどうしたの?」
「咲子…私ね、バカだから今まで気づかなかったの」
「アイツはいつも近くで私を見てくれてて、いつだって私のこと助けて味方でいてくれた…っ」
「それなのに、私…!!」
「……それ、そのまんま桐矢くんに伝えてあげなよ」
まるで何もかも知っていたというふうな咲子は、綾乃のことを笑い飛ばすのだった。
「まぁ、あんたもほんっと鈍いよね~!強かなんだかバカなんだか、わかんないよ!(笑)」
「私なんて、桐矢くんが綾乃のこと好きなことなんて、2年ぐらい前からとっくに気づいてたよ?(笑)」
「そ、そうなの…?(笑)」
「実は私も、ちょうどその頃に桐矢くんに告白してフラれた口なんだよね(笑)」
「その時に彼…言ってたよ?『どうしても気になって、ほっとけない奴がいるんだ』って…」
「まぁ、彼の言動見てたらその相手が誰なのかはお察しだよね(笑)」
「な、なんでわかるの?」
「だって、いつもさりげなく私に近づいてきてあんたの恋愛事情に探り入れてくるし」
「あんたがバーテンと会ってた時も知った途端に血相変えて会社飛び出してっちゃうし」
「あんたの恋愛がうまくいかなかった時なんて1日中上機嫌だし!(笑)」
「あれだけわかりやすいんだから、今まで気づかなかったあんたがすごいんだからね!(笑)」
「そう…だったんだ」
「知らなかった…っ」
「でも…やっと桐矢くんの想いに応える気になったんだね、綾乃…」
「私、応援してるから!」
「咲子…ありがとう…っ」
──葵に会いたい気持ちだけが先走る。
涙で滲んだ道を、ひたすら綾乃は走り続ける。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる